聖人が章吾からの電話を切った後、一葉サマ登場。

「どうしたの?」
「兄貴がオレを蔵へ呼んだ。絵を描けって。」
「行かなきゃ変に思われるわよ。ニコッ」

蔵へ向かう聖人。

「会えば会うほど辛くなるのよ。思い知ればいいわ。」

と独り言の黒い羊ちゃんこと一葉サマであった。〜〜おわり〜〜

ピンポーーーーン

そこへ大貫登場。まだ何か用あんのか?この人。

チチチチチチチ

蔵では礼子&章吾がスタンバイ中。

「事件は聖人さんの仕業だって思ってるんでしょ?
 警察には話さないつもりなの?」
「二度目のスキャンダルだ。
 公になれば研究所は完全につぶれる。
 製薬会社はどこもうちを相手にしなくなるよ。
 アイツをどうするかはこれからジックリ考える、ジックリとね。」

聖人を料理するなんて
章吾ごときにできるのかねぇ。
ジックリつっても最終回まであと3回ですから
早めにチャッチャとやっちゃって下さいまし。

ガラガラガラーーーー

聖人登場。すると章吾、

「今夜はオレも付き合うよ。」
「研究所、オレのせいで今大変なんだろ?
 見物してる暇なんかないんじゃないのか?」
「息抜きだよ〜俺も少しは楽しまなきゃな。始めてくれ。」

と、座り見物する章吾。
そうそう、初めっからそれくらい肝が太くないとね。
いっつも口ばっかでウジウジだから、あなた。

チチチチチチチチー

ガラガラガラー

「コーヒーを入れてきた。少し休めよ。」

と聖人にコーヒーを勧める章吾。静止状態の聖人に

「どうした?フッ。お前と違って別に毒なんか入ってないぞ!」

章吾さん!冗談キツイっスよ!!
大爆笑しちゃいましたよ。章吾ナイス!

「お前がコンクールに出すハズだった絵、
 俺がなんであんな事をしたのか本当に分かってたのか?
 お前の絵の才能に嫉妬しただけじゃないぞ。
 俺自身が無理をしてたんだ。
 要は俺の中のストレスがお前の絵にかかっただけだ。
 だからお前は絵を辞めることはなかった。」
「オレは兄貴のせいでこうなったわけでもないし
 こうなった自分を恥じちゃいない。」

恥じろ!犯罪者!

「お前が今の自分を心底肯定するなら
 俺もその方が気が楽だ。下らない話で邪魔したな、続けてくれ。」

そして再び見物する章吾であった。〜〜おわり〜〜

ツクツクボーシ ツクツクボーシ

翌日、寝室にて礼子と章吾。

「章吾さん、この家を出たいの。
 私達は別れた方がいいわ。
 私はもう自分の気持ちに嘘はつけないの。」
「僕と別れて聖人と逃げるつもりか!?」
「違うわ。ただ一人になりたいだけ。」
「一人になれば僕に遠慮することなく聖人を愛せる。」
「聖人さんの事は関係ないわ!」

関係大アリですから!!
脳内聖人じゃん、礼子って!!

「嘘を付け!聖人が居なかったらキミは僕と別れる気になったか?」

なってないと思われます、絶対に。

「聖人がいたからだろ?」

そうそう。聖人ありきの人生です。
そしてこっから章吾スイッチON!!

「(大声で)聖人を愛したからだろぉッ!!!」

礼子の胸ぐら掴み大興奮の章吾。

「エエッっ!!言えよッ!言ってみろよッ!!
 アイツが好きで好きでたまらないって。」

そしてものすごい大声で

「その口で言ってみろよぉッ!!!」

ヒィ〜〜〜〜!!‘本気’と書いて‘マジ’です。
言うだけ言って退場章吾。(さすが小心者)
流石の冷静沈着礼子さんでも多少ビビってる模様。
しばらくして、デッキで佇む礼子さん。
そこへ章吾がやってきて

「礼子、、さっきはすまなかった...。」

ええ〜〜??さっそくショボボ〜ン章吾かよ!
どんだけヘタレキャラだよ!
完全にDV男の典型じゃんか。

「どーかしてたよ、僕は。」

だからさ!いっつもどーかしてますから!章吾は!
覚えておいてね!私からのお願いだよ!

「あなたを傷付けたくなかったわ。
 でも...もう堪えられないの...私を自由にして...」

結構自由だったと思うけど?
束縛もされてなかったしさ、口ばっかだけど寛大だったじゃん。
だからよくこっそり青の館へ行ってたじゃん。

「分かってるんだ。僕達の中にもう愛は育たない。
 キミに憎まれるなら本望だよ、忘れられるより。
 僕は生まれて始めて自分の中に欲望を感じ取ってる。
 一度くらい自分のこの欲望に忠実に生きてみたいんだ。
 キミを手放さない。どんな事をしても。」

翌日、話がある、と一葉を呼び出す礼子。

「章吾さんと別れようと思ってるの。」
「逃げ出すのね、章吾さんからも聖人からも私からも。」

まぁ逃げたもん勝ちかと思いますけどね。
かかわりたくね〜って思いますもん。

「そんなのズルいわ。
 3年前の事故の時、私の殺意を疑って探ろうとしたじゃない。
 おかげで私随分みっともない姿を晒したわ。
 あの時の惨めな気持ちをまた私に味わわせるの?」

一応自覚してたんですか。
でも何て事なく桐生家に顔を出し続け
挙げ句の果てには聖人と結婚して嫁ぎ〜のですよ!
その神経の図太さは誰にも負けてませんよ!一葉サマ!
めげてないっスよ!全然。

「私が今..どんな気持ちで聖人と一緒にいると思う?
 泥の中でもがくような毎日よ。」

逃げればいいものを逃げないんだもん、一葉サマったら♪
自ら進んで黒い羊ちゃん宣言しちゃったしね。

「聖人は礼子を愛してる、分かって一緒にいるのよ聖人と。
 あの男が苦しむ姿を見たいからよ。」

そんなに苦しんでるように見えないんっスけどね。
まだまだ足りないっスよ!もっと苦しんじゃえ!

「礼子は章吾さんを決して裏切らない。その確信があったからよ!
 聖人がどんなに礼子を思っても絶対に手に入らない!そう思ったからよ!」

そうなんだ〜。
礼子けっこうアッサリ章吾とさよなら宣言しちゃったね。
よみ間違えちゃいましたね。

「許さないわ、礼子も聖人も。自分の好きになんか絶対にさせない。
 礼子は章吾さんと一生添い遂げるのよ。」

♪一生一緒に居てくれや〜♪ですか?
なるほど。
執着しだすと止まらないわけですな。

研究所では仲良くランチ中の小林君と珠ちゃん。
そこへ入ってきた一葉、荷物を持ちドタバタと出て行く。

「あれっ?一葉さ〜ん??帰るんですか?」

終止無視。下っ端のくせにやりますな〜一葉サマ!
青の館に戻った一葉。ボー然といつものソファに座る
...と思ったら急いで二階に駆け上がった
...と思ったら一階に降りてきて必死で何かを探しております。
そこへ聖人帰宅。

「どうした?」
「聖人が逃げたのかと思った。
 お金の入った鞄がなくなってたから。
 どこへやったの?一億のお金。」
「研究所はどうしたんだ?」
「早退したの。」

はいっ?早退でしたっけ?無断で出て行ってませんでした?

「なんで?」
「気分が悪かったからよ。聖人、私から逃げないわよね?」
「一葉、そろそろ親元に戻れよ。お前も限界だろ?」
「嫌よ!」
「オレは今夜発つ。金は全部お前に残してやるよ。」
「一昨日、あなたの動向を探りに大貫さんが来たのよ。
 おかしな動きをしたら直ぐに知らせろって。」

大貫の回想『『私には聖人君どうしても信用しきれなくてね。
       金は儲けさせてくれたが、金に執着してるようには見えんのだ。
       やるだけやって最後に仏心を出すんじゃないだろうね〜』』

「大貫さんは礼子の事も心配していたわ。
 勘がいいからあなたの出方で事件がバレれば
 悪い仲間達は礼子を殺すかもしれないって。」

つーかさ、なんで連中が礼子殺すわけ?
この設定無理ありません?
章吾も既に聖人が絡んでんのは分かってるわけで
いくら礼子が勘がいいからって連中の事まで分からんだろ?
大貫こそ心配するふりしてビビってんじゃないの?
どんだけの人物なんだよ、礼子ってよ!
無理に最終回に向けてこういう持って行き方しなくていいですから!
意味分からん。

「聖人がこの街を出ていくなら私大貫さんに何を言うか分からないわよ。」

と脅す一葉。
睨み付ける聖人。
ニッコリ微笑む一葉。

「大丈夫よ、聖人が私から逃げない限り何もしないわ。
 分かった?聖人?復讐ってこういう事なのよ。
 アッハハハハハ〜〜アッハハハハハハハ〜」

大笑いしながら一葉退場。楽しそうです。
輝いてるよ!今の一葉!
その夜、桐生家では章吾が一葉と電話中。

「急に研究所から出て行ったっていうから
 何かあったのかと思って。」
「ごめんなさい、礼子と喧嘩しちゃったの。
 章吾さんと別れるって言うんだもの。」

いやいやいや、軽く受け流しそうだけどさ
そんな理由で勝手に仕事場抜け出しちゃってんですか?
飽きれるな。

「その事か〜。それなら大丈夫だ。心配ないよ。
 聖人はもう出たのか?」
「ええ。今頃そっちに着く頃だわ。」

お前らも聖人の事ばっかだな。
連携プレーか。
どーでも良くなってきたよ、キミ達の事。

章吾が二階の窓から蔵を見ると
タイミング良く蔵に入る礼子が。
蔵では聖人待機中。
入って来た礼子と見つめ合う。
===つづく=====

■予告

「離してぇッ!!」
「僕は言ったはずだ。」
「あなたおかしいわ。」
「分かってる、僕はまともじゃない。」
「何を聞かされても礼子には危害が及ばぬようアンタが計らってくれ、頼む。」
「もう根をあげたのか、、アイツ」
「私から逃げ出すのね。」
「今度の事でよく分かったろう?悪事のリスクの大きさが。」
「聖人がこの街を出るような気配があったら教えてくれないかな?」
「これが私の最後の願いよ。章吾さん別れて。」
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