■愛讐のロメラ(第63話最終回)
2008年12月26日 愛讐のロメラ「24年前、私が亮太を人質にとって兄さんを脅していた事は
君も知っている通りだ。あの日は丁度、兄さんに脅すのを諦めたと
伝えに行った日だった。その事を聞いた兄さんは
俺が諦める事を最初から分かっていた様子だった。
その兄さんを見て俺は一生兄さんに負け続けるのかと
これからの人生を呪いながら屋上をあとにした。
けれどどうしても腹の虫がおさまらなくなって屋上に戻ったんだ。
そこで兄さんが何かを考えてる姿を目にした。
最初は何をしているのか分からなかった。でもすぐに気が付いた。
兄さんはそこから飛降りて自殺をしようとしてるって。」
ここで回想中の英夫、飛降りる。
「俺は兄さんを止める事が出来たかもしれないんだ。
それなのに止めはしなかった。
兄さんは俺の目の前で飛降りたんだ。
俺は兄さんを見殺しに..だから君が兄さんを殺したんじゃない。」
ここで珠希の方を見ながら
「兄さんが飛降りた後、私は何も知らない振りをして
飛降りた兄さんのもとに駆け付けた。
私は瀕死の兄さんを前にして医師として兄さんを救おうと
兄さんをオペ室に運び込んだ。
でも手術の途中で開くはずのない兄さんの目が、、、
結果として兄さんを救う事はできなかった。
私は私情を捨てて兄さんの手術に全力を尽くしたつもりだった。
それなのに私は自分自身を責めた。
俺は兄さんを救えなかったんじゃなく殺そうとしたんじゃないかと。
暫くしてお前が警察に突き飛ばしたと自白したと知らされた。
俺は自分が兄さんを殺してしまったかもしれないという恐怖心を
お前にそのまま背負ってもらおうと思ったんだ。
すまなかった。ぺこり」
うわ〜こんな感じで罪を擦り付けられてたんですね。
謙治、相当なやつだな。
「何を言ってもいいわけにしかならないが
亮太の事も本当に助けたかったんだ。
これでお前の聞きたいことには答えられたのだろうか、、
全てを知ってそして俺をどうする?」
ショボイ真相だな。
「もういいわ。本当に一番悪いのは最初に人を恨んだ私なんですから。
私が千尋さんを殺したと英夫さんを恨まなければ
あなたに罪を犯させるようなことにもならなかったのかもしれない。
それに亮太をこの手で殺す事にもならなかったはずです。
全ての責任はこの私にあるんです。」
英夫が遺書も残さずに自殺したのがそもそも悪くないか?
千尋みたいに遺書残しておけよ。
おかげでチンタラチンタラ20数年も復讐劇が、、
でも結局唯一英夫の自殺を知ってて黙ってた謙治が一番悪いってことか。
右のポケットから劇薬を取り出す珠希。
「私はここで死にます。
ここで亮太を殺した罪を償います。」
「なぜ君が、、君には彩がいる、家族がいる。
これからもっと幸せになればいい。」
「私が娘だと知って急に不憫になった?」
「そんなんじゃない。君はただ私の事を憎しみの対象として見ればいい。」
「そのつもりです。
私が娘だと知ってあなたは何を思いましたか?」
「自分を呪ったよ。自分の娘に私は俺は一体なんて事をしてきたんだと。
俺はもし父親として君に出来る事があるなら
俺が君に与えたその憎しみを受け止める事だ。」
「私はもともと、あの時亮太と一緒に死ぬつもりだった。
この日のために私は必死に生きてきたの。
恨みは全て私がもっていきます。
もう誰も無意味な恨みに振り回されることのないように。」
「珠希、お前が死ぬ事は許さない。」
珠希が手にしてる劇薬を取り合いっこする謙治たち。
何とか珠希から取り上げ
「お前はあの時まだ子供だった。私が出来心など抱かずに
お前達とちゃんと向き合っていれば
お前が兄さんに抱いた恨みからも守ってやることが出来たかも..
父親としてお願いする。死ぬなんてことを考えるのはやめてほしい。
罪は私が背負っていく。」と去る謙治。
その頃、墓のある山の中腹から見下ろすと橋を全力疾走中の恭介の姿が。
もうね、必死で走ってました。
墓に向かって座り左のポケットから劇薬を取り出す珠希。
「「彩、私はあなたを私の愛した人たちに託していきます。
あんたに恨まれることも覚悟しています
でも私の愛する人たちが憎み続ける事を終わりにするには
これしか方法がなかったの。」」
と飲み干す。
その頃、謙治は山林を歩きながら立ち止まり劇薬を飲み干す。
苦しみながら倒れる謙治。
恭介、墓地に到着。
倒れてる珠希、墓には劇薬の空瓶がきれいに置かれてます。←几帳面な珠希。
「珠希〜!!」倒れてる珠希の元へ駆け寄る。
珠希を抱き寄せ「珠希、珠希!」と叫ぶ恭介。
目を開ける珠希。←え?簡単に死なないんだ??
「恭介さん。。」
「なんで死のうとなんてしたんだ
笑いながらいつか一緒に 生きていくって言ったじゃないか
死ぬなんて許さない 」
「許さなくていいわ..でも忘れないで..」←こんな死に方されて誰が忘れられるか!
「珠希」
「...鈴..(微笑みながら)...鈴の音が聞こえる..」
軽く首を横に振る恭介
「駄目だ 珠希 いくな 俺達これから」
何故か笑顔の珠希。
「(グシャグシャな顔で泣きながら)俺達これから、、、」
「(とびっきりの笑顔で)あなたがくれた..きれいな..鈴の音が聞こえる..」
目をとじガクッとなる珠希。←ドラマでは定番の死に方。
「珠希 珠希 珠希 珠希」珠希四連発の恭介。
加賀見病院、運ばれる珠希。その側には恭介。
悟ダッシュ。
「珠希〜!兄さん珠希はどうしたんだ!何があったんだ!」
院長室にて悟&恭介。
「珠希は心臓を 奥村さんに移植する
それがこの遺書に書いてある 珠希の意志だ
脳死判定が出次第 摘出手術を行う
夫としてのお前の同意が必要だ 分かってくれるな」
あっさり死んじゃったんですね、珠希。
会議室にて恭介&奥村&悟。
「ドナーが珠希ってどういう事?」
「娘さんは亡くなりました。死因は自殺です。
心臓は 実の母親であるあなたに移植をしてほしいという遺書が..」
「珠希が死んだ、、」
「しかし 彼女の最後の願いを叶えるには
迷ってる猶予はありません
あなたを母親として認めた彼女の 最後の思いなんです」
「珠希の意志を無駄にはしないで下さい。」と悟。
早速オペ開始。オペ台には珠希。執刀は恭介。
「これより心臓摘出手術を行う メス」
運ばれる奥村。
移植手術後の誰もいないオペ室にて、
電気を消しオペ台の珠希を見つめる恭介。
珠希の頭を撫でスキス〜。涙目の恭介。
ホテルの一室で一人佇む恭介。ブランデー?を飲んでおります。
コンコン 三枝登場。
「最後まで珠希さんには勝てなかったわ。
もともと勝負は最初っから分かっていたのにね。
それじゃあさよなら。」
「元気で」
退場三枝。←結局コイツは何だったんだ??結局雑魚キャラ。
恭介、珠希にされたスキス〜を思い出し
自分の唇にそっと手をやる。もちろん涙目。
病院にて謙治意識が回復した模様。←お前生きてたのかよ!って思いました。
「目が覚めましたか?」
「俺は、、死ねなかったのか、、」
「あなたが飲んだ薬は死にはしません
それがあなたに託した 珠希の思いだったんです」
「珠希は、、」
「彼女は 亡くなりました
心臓は彼女の意志に従って 母親の奥村さんに移植をしました
珠希の心臓は 彼女の母親の中で 今も生き続けています
俺は もうあなたの事を恨む事を止めにしました
それを伝えたくてきたんです それじゃあ」退場する恭介に
「私は 生きてていいんだろうか...」
「珠希の思いを 無駄にはしないで下さい」
「私は..全て自分が正しいと思って生きてきた..
自分以外の人間を信じる事が出来なかった..
心を閉ざしていたのは..私だ..許してくれ..すまない..」
「気付くのに遅すぎる事なんてないと思います。
俺の方こそすみませんでした」ぺこり
「パクパクパク」←なんか意味不明に口をパクパクさせてる謙治なのである。
エレベーター前にて恭介、映子と遭遇。
「恭介、やっぱり行ってしまうの?」
「すまない母さん でも今度は 母さん達を捨てて出て行くんじゃない」
「彩の事、、本当にいいの?
彩はあなたと珠希さんの愛の証なんでしょ?」
「彩は悟の娘です 悟と珠希の 夫婦の証なんです」
「彩の事は私が責任を持って育てていくわ。」
見合う二人。
謙治の病室の前で花束持って立ってる恵。
そこへ映子登場。
「謙治さんに会うのは、やっぱり止めておくわ。
私は万が一あなたが来なかったら
あなたに文句を言いに行くつもりだったのよ。
私から奪ったものには最後まで責任を持ってほしいの。
これも私の意地なのよ。」と言って映子に花束渡し退場恵。
山梨にて映子&悟。彩は神社で遊んでる様子。
「私は彩に珠希さんがどんな事を経験して何をしてきたのか
時間をかけて話していくつもりよ。
私は珠希さんにその事を託されてる気がするの。
珠希さんが一人で抱えていた怒りや恨みの気持ちを全て終わらせる事は
私に残された最後の仕事なんだわ。」
「おばあちゃん。ここお母さんと一緒に来た場所だよ。」
笑顔の悟&映子。
ポケットから鈴を取り出しチリン♪と鳴らす彩。
「お母さんにも聞こえるかな?」
「聞こえるといいわね。」と映子。
「きっと母さんも聞いてるよ。」と悟。
「うん!!」
調子に乗って彩、空を見上げながら
「お母さん!だ〜〜い好きっ!
お母さ〜〜ん!だ〜〜〜〜〜い好き〜〜〜〜!!」
三人で空を見上げるのであった。
その頃、恭介は山を見上げポケットから写真を取り出す。
山梨で山を撮ってた時に偶然チャリに乗った珠希が写ってしまった写真。
お前ずっと持ってたのかよ!?しかも最終回でやっと登場。
そして
「た〜ま〜き〜〜〜〜〜〜〜ぃぃぃ〜〜〜!!!」
と絶叫しもう一度写真を見つめポケットにしまいスッキリ顔の恭介なのであった。
==終わり===
そしていつもCM(ドモホルンリンクル)の後に予告が流れるのですが
今日、そこに流れたのは
山梨時代の恭介&珠希のスキス〜
13年後の山梨診療所での、珠希&恭介のひょっとこスキス〜
珠希の部屋のベッドの上での珠希&恭介のスキス〜
11年後の恭介のホテルの部屋での珠希&恭介のスキス〜
が流れてました。
好きなんですね、スキス〜。
で、珠希が彩に残したビデオレターみたいなやつは何処へ?
あれって実の父親は、、、って言いかけてたから抹消か?
===================================
■感想
白と黒が10としたらこれは3.5くらいでしょうか。
↑自分でもよく分からない点数設定。
3.5より上のような気もするけど、、。まあいいか。
そのくせ感想を書いてしまってます。後悔しましたとも。
なんか盛り上がりに欠けたんですよね。
珠希が死ぬのもみえみえだったし。
で、どうでもいい関係(誰かと誰かが親子だったとか)がやたら多くて。
そんな設定いらね〜と思いながら観てました。
■恵
恵の演技が結構うまくて一番同情できた気がします。
特に涙のシーンなんてうま過ぎ。
■謙治
結構よかったですよ。
まず時代で髪型を上手く変化させ
喋り方も変わってた気がします。特に11年後。
初めは演技下手だな〜って思ったんですけど
観ていく内にそうも思わなくなりました。
■恭介
残念なんですけどこの残念なままでいいかなぁ〜と。
恭介の役の人が下手というより
恭介とはこういう喋りの人間なんだって思うようにしました。(無理矢理)
むしろ今後のこの人の演技を見てみたいです。(恭介のままだったりして)
■亮太
台詞が聞き取りづらかったけど鼻声だし
所々でいい演技をしてました。
コイツが自殺しなけりゃこんな事には、、。
■珠希
全く何も感じませんでした。
顔はかわいいけど。
■彩
少しずつ馴れてきたのか可愛く見えてきたんですよね。
子供がゆえにストレートな発言をよくしますが
そういう所が結構好きでした。
誘拐時に描いてた恭介の似顔絵、
もう一度見てみたかったです。
■三枝
こいつも残念なキャラです。
これという活躍もなく。仕事はチクることでしたね。
負けず嫌い(負けてるのに)で気が強い。
眼鏡姿、、性格の悪い女にしか見えませんでした。
にしても悟に渡してた一千万の小切手、
金はちゃっかり持ってたんですね、この女。
簡単に用意できちゃうんだ〜って驚きました。
■映子
スーッとしたいい鼻してるな〜って思いながら見てました。(そこ?)
私が小学生の頃に結構好きだったな〜って思いながら見てました。
第一部の映子はうざかったです。
第三部の映子の衣装がダサすぎました。
■石川教授
胡散臭い演技とってもお上手でしたよ。
もっと登場するのかと思いましたがあっさり身を引いて終わりだったんですね。
■奥村議員
いつも髪をすんごい上に盛り上げててそっちばかり気になってました。
■仁
謙治を刺して和解してから出番なし。
恵と姉弟仲良くやっていってることでしょう。
■悟
珠希一筋お疲れさん!としかいいようがないです。
君も知っている通りだ。あの日は丁度、兄さんに脅すのを諦めたと
伝えに行った日だった。その事を聞いた兄さんは
俺が諦める事を最初から分かっていた様子だった。
その兄さんを見て俺は一生兄さんに負け続けるのかと
これからの人生を呪いながら屋上をあとにした。
けれどどうしても腹の虫がおさまらなくなって屋上に戻ったんだ。
そこで兄さんが何かを考えてる姿を目にした。
最初は何をしているのか分からなかった。でもすぐに気が付いた。
兄さんはそこから飛降りて自殺をしようとしてるって。」
ここで回想中の英夫、飛降りる。
「俺は兄さんを止める事が出来たかもしれないんだ。
それなのに止めはしなかった。
兄さんは俺の目の前で飛降りたんだ。
俺は兄さんを見殺しに..だから君が兄さんを殺したんじゃない。」
ここで珠希の方を見ながら
「兄さんが飛降りた後、私は何も知らない振りをして
飛降りた兄さんのもとに駆け付けた。
私は瀕死の兄さんを前にして医師として兄さんを救おうと
兄さんをオペ室に運び込んだ。
でも手術の途中で開くはずのない兄さんの目が、、、
結果として兄さんを救う事はできなかった。
私は私情を捨てて兄さんの手術に全力を尽くしたつもりだった。
それなのに私は自分自身を責めた。
俺は兄さんを救えなかったんじゃなく殺そうとしたんじゃないかと。
暫くしてお前が警察に突き飛ばしたと自白したと知らされた。
俺は自分が兄さんを殺してしまったかもしれないという恐怖心を
お前にそのまま背負ってもらおうと思ったんだ。
すまなかった。ぺこり」
うわ〜こんな感じで罪を擦り付けられてたんですね。
謙治、相当なやつだな。
「何を言ってもいいわけにしかならないが
亮太の事も本当に助けたかったんだ。
これでお前の聞きたいことには答えられたのだろうか、、
全てを知ってそして俺をどうする?」
「もういいわ。本当に一番悪いのは最初に人を恨んだ私なんですから。
私が千尋さんを殺したと英夫さんを恨まなければ
あなたに罪を犯させるようなことにもならなかったのかもしれない。
それに亮太をこの手で殺す事にもならなかったはずです。
全ての責任はこの私にあるんです。」
英夫が遺書も残さずに自殺したのがそもそも悪くないか?
千尋みたいに遺書残しておけよ。
おかげでチンタラチンタラ20数年も復讐劇が、、
でも結局唯一英夫の自殺を知ってて黙ってた謙治が一番悪いってことか。
右のポケットから劇薬を取り出す珠希。
「私はここで死にます。
ここで亮太を殺した罪を償います。」
「なぜ君が、、君には彩がいる、家族がいる。
これからもっと幸せになればいい。」
「私が娘だと知って急に不憫になった?」
「そんなんじゃない。君はただ私の事を憎しみの対象として見ればいい。」
「そのつもりです。
私が娘だと知ってあなたは何を思いましたか?」
「自分を呪ったよ。自分の娘に私は俺は一体なんて事をしてきたんだと。
俺はもし父親として君に出来る事があるなら
俺が君に与えたその憎しみを受け止める事だ。」
「私はもともと、あの時亮太と一緒に死ぬつもりだった。
この日のために私は必死に生きてきたの。
恨みは全て私がもっていきます。
もう誰も無意味な恨みに振り回されることのないように。」
「珠希、お前が死ぬ事は許さない。」
珠希が手にしてる劇薬を取り合いっこする謙治たち。
何とか珠希から取り上げ
「お前はあの時まだ子供だった。私が出来心など抱かずに
お前達とちゃんと向き合っていれば
お前が兄さんに抱いた恨みからも守ってやることが出来たかも..
父親としてお願いする。死ぬなんてことを考えるのはやめてほしい。
罪は私が背負っていく。」と去る謙治。
その頃、墓のある山の中腹から見下ろすと橋を全力疾走中の恭介の姿が。
もうね、必死で走ってました。
墓に向かって座り左のポケットから劇薬を取り出す珠希。
「「彩、私はあなたを私の愛した人たちに託していきます。
あんたに恨まれることも覚悟しています
でも私の愛する人たちが憎み続ける事を終わりにするには
これしか方法がなかったの。」」
と飲み干す。
その頃、謙治は山林を歩きながら立ち止まり劇薬を飲み干す。
苦しみながら倒れる謙治。
恭介、墓地に到着。
倒れてる珠希、墓には劇薬の空瓶がきれいに置かれてます。←几帳面な珠希。
「珠希〜!!」倒れてる珠希の元へ駆け寄る。
珠希を抱き寄せ「珠希、珠希!」と叫ぶ恭介。
目を開ける珠希。←え?簡単に死なないんだ??
「恭介さん。。」
「なんで死のうとなんてしたんだ
笑いながらいつか一緒に 生きていくって言ったじゃないか
死ぬなんて許さない 」
「許さなくていいわ..でも忘れないで..」←こんな死に方されて誰が忘れられるか!
「珠希」
「...鈴..(微笑みながら)...鈴の音が聞こえる..」
軽く首を横に振る恭介
「駄目だ 珠希 いくな 俺達これから」
何故か笑顔の珠希。
「(グシャグシャな顔で泣きながら)俺達これから、、、」
「(とびっきりの笑顔で)あなたがくれた..きれいな..鈴の音が聞こえる..」
目をとじガクッとなる珠希。←ドラマでは定番の死に方。
「珠希 珠希 珠希 珠希」珠希四連発の恭介。
加賀見病院、運ばれる珠希。その側には恭介。
悟ダッシュ。
「珠希〜!兄さん珠希はどうしたんだ!何があったんだ!」
院長室にて悟&恭介。
「珠希は心臓を 奥村さんに移植する
それがこの遺書に書いてある 珠希の意志だ
脳死判定が出次第 摘出手術を行う
夫としてのお前の同意が必要だ 分かってくれるな」
あっさり死んじゃったんですね、珠希。
会議室にて恭介&奥村&悟。
「ドナーが珠希ってどういう事?」
「娘さんは亡くなりました。死因は自殺です。
心臓は 実の母親であるあなたに移植をしてほしいという遺書が..」
「珠希が死んだ、、」
「しかし 彼女の最後の願いを叶えるには
迷ってる猶予はありません
あなたを母親として認めた彼女の 最後の思いなんです」
「珠希の意志を無駄にはしないで下さい。」と悟。
早速オペ開始。オペ台には珠希。執刀は恭介。
「これより心臓摘出手術を行う メス」
運ばれる奥村。
移植手術後の誰もいないオペ室にて、
電気を消しオペ台の珠希を見つめる恭介。
珠希の頭を撫でスキス〜。涙目の恭介。
ホテルの一室で一人佇む恭介。ブランデー?を飲んでおります。
コンコン 三枝登場。
「最後まで珠希さんには勝てなかったわ。
もともと勝負は最初っから分かっていたのにね。
それじゃあさよなら。」
「元気で」
退場三枝。←結局コイツは何だったんだ??結局雑魚キャラ。
恭介、珠希にされたスキス〜を思い出し
自分の唇にそっと手をやる。もちろん涙目。
病院にて謙治意識が回復した模様。←お前生きてたのかよ!って思いました。
「目が覚めましたか?」
「俺は、、死ねなかったのか、、」
「あなたが飲んだ薬は死にはしません
それがあなたに託した 珠希の思いだったんです」
「珠希は、、」
「彼女は 亡くなりました
心臓は彼女の意志に従って 母親の奥村さんに移植をしました
珠希の心臓は 彼女の母親の中で 今も生き続けています
俺は もうあなたの事を恨む事を止めにしました
それを伝えたくてきたんです それじゃあ」退場する恭介に
「私は 生きてていいんだろうか...」
「珠希の思いを 無駄にはしないで下さい」
「私は..全て自分が正しいと思って生きてきた..
自分以外の人間を信じる事が出来なかった..
心を閉ざしていたのは..私だ..許してくれ..すまない..」
「気付くのに遅すぎる事なんてないと思います。
俺の方こそすみませんでした」ぺこり
「パクパクパク」←なんか意味不明に口をパクパクさせてる謙治なのである。
エレベーター前にて恭介、映子と遭遇。
「恭介、やっぱり行ってしまうの?」
「すまない母さん でも今度は 母さん達を捨てて出て行くんじゃない」
「彩の事、、本当にいいの?
彩はあなたと珠希さんの愛の証なんでしょ?」
「彩は悟の娘です 悟と珠希の 夫婦の証なんです」
「彩の事は私が責任を持って育てていくわ。」
見合う二人。
謙治の病室の前で花束持って立ってる恵。
そこへ映子登場。
「謙治さんに会うのは、やっぱり止めておくわ。
私は万が一あなたが来なかったら
あなたに文句を言いに行くつもりだったのよ。
私から奪ったものには最後まで責任を持ってほしいの。
これも私の意地なのよ。」と言って映子に花束渡し退場恵。
山梨にて映子&悟。彩は神社で遊んでる様子。
「私は彩に珠希さんがどんな事を経験して何をしてきたのか
時間をかけて話していくつもりよ。
私は珠希さんにその事を託されてる気がするの。
珠希さんが一人で抱えていた怒りや恨みの気持ちを全て終わらせる事は
私に残された最後の仕事なんだわ。」
「おばあちゃん。ここお母さんと一緒に来た場所だよ。」
笑顔の悟&映子。
ポケットから鈴を取り出しチリン♪と鳴らす彩。
「お母さんにも聞こえるかな?」
「聞こえるといいわね。」と映子。
「きっと母さんも聞いてるよ。」と悟。
「うん!!」
「お母さん!だ〜〜い好きっ!
お母さ〜〜ん!だ〜〜〜〜〜い好き〜〜〜〜!!」
三人で空を見上げるのであった。
その頃、恭介は山を見上げポケットから写真を取り出す。
山梨で山を撮ってた時に偶然チャリに乗った珠希が写ってしまった写真。
お前ずっと持ってたのかよ!?しかも最終回でやっと登場。
そして
「た〜ま〜き〜〜〜〜〜〜〜ぃぃぃ〜〜〜!!!」
と絶叫しもう一度写真を見つめポケットにしまいスッキリ顔の恭介なのであった。
==終わり===
そしていつもCM(ドモホルンリンクル)の後に予告が流れるのですが
今日、そこに流れたのは
山梨時代の恭介&珠希のスキス〜
13年後の山梨診療所での、珠希&恭介のひょっとこスキス〜
珠希の部屋のベッドの上での珠希&恭介のスキス〜
11年後の恭介のホテルの部屋での珠希&恭介のスキス〜
が流れてました。
好きなんですね、スキス〜。
で、珠希が彩に残したビデオレターみたいなやつは何処へ?
あれって実の父親は、、、って言いかけてたから抹消か?
===================================
■感想
白と黒が10としたらこれは3.5くらいでしょうか。
↑自分でもよく分からない点数設定。
3.5より上のような気もするけど、、。まあいいか。
そのくせ感想を書いてしまってます。後悔しましたとも。
なんか盛り上がりに欠けたんですよね。
珠希が死ぬのもみえみえだったし。
で、どうでもいい関係(誰かと誰かが親子だったとか)がやたら多くて。
そんな設定いらね〜と思いながら観てました。
■恵
恵の演技が結構うまくて一番同情できた気がします。
特に涙のシーンなんてうま過ぎ。
■謙治
結構よかったですよ。
まず時代で髪型を上手く変化させ
喋り方も変わってた気がします。特に11年後。
初めは演技下手だな〜って思ったんですけど
観ていく内にそうも思わなくなりました。
■恭介
残念なんですけどこの残念なままでいいかなぁ〜と。
恭介の役の人が下手というより
恭介とはこういう喋りの人間なんだって思うようにしました。(無理矢理)
むしろ今後のこの人の演技を見てみたいです。(恭介のままだったりして)
■亮太
台詞が聞き取りづらかったけど
所々でいい演技をしてました。
コイツが自殺しなけりゃこんな事には、、。
■珠希
全く何も感じませんでした。
顔はかわいいけど。
■彩
少しずつ馴れてきたのか可愛く見えてきたんですよね。
子供がゆえにストレートな発言をよくしますが
そういう所が結構好きでした。
誘拐時に描いてた恭介の似顔絵、
もう一度見てみたかったです。
■三枝
こいつも残念なキャラです。
これという活躍もなく。仕事はチクることでしたね。
負けず嫌い(負けてるのに)で気が強い。
眼鏡姿、、性格の悪い女にしか見えませんでした。
にしても悟に渡してた一千万の小切手、
金はちゃっかり持ってたんですね、この女。
簡単に用意できちゃうんだ〜って驚きました。
■映子
スーッとしたいい鼻してるな〜って思いながら見てました。(そこ?)
私が小学生の頃に結構好きだったな〜って思いながら見てました。
第一部の映子はうざかったです。
第三部の映子の衣装がダサすぎました。
■石川教授
胡散臭い演技とってもお上手でしたよ。
もっと登場するのかと思いましたがあっさり身を引いて終わりだったんですね。
■奥村議員
いつも髪をすんごい上に盛り上げててそっちばかり気になってました。
■仁
謙治を刺して和解してから出番なし。
恵と姉弟仲良くやっていってることでしょう。
■悟
珠希一筋お疲れさん!としかいいようがないです。
■愛讐のロメラ(第62話)
2008年12月25日 愛讐のロメラ コメント (2)加賀見家、悟&珠希&彩で夕食中。
謙治帰宅、夕食は済ませてる模様。
加賀見病院院長室にて悟&謙治。
「お前に、、なんと言えばいいのか、、」
「それでも俺は珠希と一緒に生きてくことに決めました。
この事は彼女に伝える必要はないと思っています。
今までもう11年も一緒に暮らしてきたんだ。」
「珠希はそれでいいのか?彩は、、」
「彩はいいんですよ!彩は!」
「よくはないだろう!」
「事実を知った途端、説教ですか?
あなたにそんな資格はない。」退場悟。
一人ソファに座りこれまでの珠希の台詞を思い出し
「俺に何ができる、、」と呟く謙治。
空いてる病室にて恵&悟。
「あなたが言わないのなら私から珠希に言うわ。」
「母さん、それだけはやめてくれ。
俺は珠希とは別れたくないんだ。」
「あなたはそれで平気なの?」
「戸籍上だって別に問題はない。
それに俺と珠希は愛情があって結ばれたわけじゃないから
子供のことは心配しなくてもいいんだ。」
「どういう事なの、、?」
「彩は恭介兄さんの子供だったんだ。」
驚く恵。
「俺と珠希は夫婦だったといっても
家族以上の関係にはなれなかったんだ、、
だけど俺は珠希から離れることはできない。
珠希にはこの事は隠し通そうと思っていたけどやっぱり話す。
事実を話した上で家族としてやっていきたいと言うつもりだ。
それで駄目だったら諦めるしかない、、」
加賀見家和室にて亮太の遺影を見上げてる悟。
「こんな時間にどうしたんです?」と珠希入室。
「亮太と話をしていたんだ。
あの頃、君と亮太は本当に仲の良い姉弟だと思った。
実の姉弟だと思って疑わなかったがその後君と亮太の間には
血の繋がりなどないことが分かった。
それでも君は亮太の事を弟として慕い続けたことを知って
君の愛情の深さに心を動かされた。」
ここで謙治立ち聞き。
「その後、亮太が君と結婚すると言い出した時
俺は君を取られてしまうんじゃないかと反対した。」
「悟さん?何かあったんですか?」
「君と俺は腹違いの姉弟(?兄妹?)だったんだ、、すまない。
君と父さんのDNAを鑑定してしまったんだ。」
ここで謙治退場。
「でも隠し事はいつか必ず明らかになってしまう。」
「私がお父様の娘、、」
「ああ、君は父さんと奥村さんとの間に生まれた。
この事はかえようと思ってもかえようのない事実なんだ。」
珠希、奥村の台詞を回想中。
『『もしもあなたが自分の運命を呪いたくなるほど辛くなったら
自分じゃなく私を恨んでちょうだい。』』
==珠希は自分が復讐するべき相手が実の父親だという
信じがたい事実に戸惑いました。==
珠希、一人で和室に残り手を合わせております。
するといつの間にか朝になっております。
==しかしもはや珠希には自分の運命を恨むことでしか
生きる道は残されていなかったのです。==
珠希、リビングにて謙治に
「明日、亮太の墓参りにご一緒して下さいますか?」
見合う二人。
院長室にて悟&珠希。
「悟さんには心から感謝しているわ。
悟さんと暮らしたこの11年間は私の人生で一番穏やかな時間だった。
ずっとこのままでいたいと願ってしまったくらい、、」
「どうしたんだ?一体?」
「私、彩をおいてあの家を出ようと思っています。」
「君一人で?なぜ彩をおいて行く事ができるんだ?
珠希、俺達は家族なんだ。もう一度考え直してはくれないか?
俺と君が姉弟(兄妹?)だって事はこの先も彩に言うつもりはない!」
「彩の事をお願いします。ぺこり
悟さん、私があの家からいなくなれば残酷な信じたくない事実は
全て彩とは関係なくなるわ。」
「俺はそんな事は認めない。」
「ゆっくりと色々な事を考えたいの。
いつか笑って話せる日が来るわ。全ては過去の話だと。
彩だって大人になれば分かってくれるわ。
人はきっと人を許せるって信じたいの。」
「珠希、、」
「悟さんお願いします。言う通りにさせて下さい。」
退場珠希、エレベーターで恭介と二人きりに。
「今晩 話をしたいんだ 俺の部屋に来てくれないか
もう一度ちゃんと 二人きりで話がしたいんだ
何時になっても構わない 待っている」
加賀見家彩の部屋にて彩の髪を結う珠希。
「お母さんどうしたの?急に帰ってきたりして。」
「お母さん、今晩から暫く忙しいから彩の顔をよ〜く見ておこうと思って。
はい、できあがり。」
「ありがとう、、かわいい。」お気に入りの様子。
「彩、これ彩にあげる。」
と言ってあの鈴を彩に渡す珠希。
チリンチリン♪と鳴らす彩、
「いい音、、
でもなんか古いね。」
彩はいつだって正直なのである。
「これお母さんのお守りなの。
辛い時や苦しい時にその鈴を鳴らすとね
不思議と元気になれるのよ。
お母さんがいなくて寂しくなった時、その鈴を鳴らすの。
そうしたらきっとその鈴が彩を励ましてくれるわ。」
「じゃあもらっておく。」
「彩、お母さん彩が生まれた時ほんとうに嬉しかったのよ。
彩は欲張りなくらい幸せな女の子になってね。」
「うん。」
彩を抱きしめる珠希。
「お母さん変なの。」
「ごめんね、お母さん行かなくちゃ。」
「仕事?」
「うん。」
「いつ帰ってくるの?」
「彩、いい子にしてるのよ。」
「(とびっきりの笑顔で)うん!」
「行ってきます。」
「いってらっしゃい。」と微笑む彩。
退場珠希、目には涙が。
病院にて映子&恭介。
「何かあったんですか?」
「謙治さんが秀慶大の学長を退任に追い込まれたって
理事の方から連絡があって。もう退任は免れないって。
恭介、、あなたまさか、、」
「いや 俺じゃない」
「それじゃあもしかして珠希さん??」
院長室へ向かった恭介、悟に
「珠希は?」
「珠希は一人で加賀見家を出て行った。」
「一人で? 彩をおいて出て行ったって事か?」
「珠希は何もかも捨てて兄さんの所へ行くつもりなのかもしれない。」
恭介、珠希の台詞を思い出す。
『『何かがあった時、私が彩を託す事ができるのは
勝手かもしれないけどあなたなんです。』』
「珠希、、」と呟き去ろうとする恭介、すると悟
「兄さん!彼女は母親だ。珠希は何があっても彩の母親だ。
兄さんが考えてるような女じゃない。
恨みなんて復讐なんてバカなこと珠希はしない。
それに兄さんが心配してる復讐の相手は彼女の父親だったんだ。」
驚く恭介。
「珠希は奥村希和子さんと加賀見謙治との間に生まれた娘だったんだ。
珠希は父さんの子供だったんだ。
この事は珠希も知っている。
珠希が実の父親だと知った以上、復讐なんて、、」
ホテルに戻った恭介、時間を気にしてる様子。
コンコン 三枝登場。
「私が来たらまずかったみたいね。」
「いや」
「下手な嘘はやめて。」
「すまない 今晩は、、」←速攻本音を話す恭介。
そこへ珠希登場。
「ロビーで見かけたのよ。
話が済んだら三人で飲みましょう。」と三枝退場。
恭介&珠希
「全てを聞いたよ 君の実の父親と母親の話を
彩をおいて 加賀見家を出たそうだな」
「はい。」
「何を考えているんだ?
あの男が父親だと分かった今でも 君の恨みはなくなりはしないのか?
君は ずっと亮太の死に責任を感じていたんだろ?
確かに君が犯した罪は 許されることではないかもしれない
でも君にそんな行為をさせたのは 俺達加賀見の人間だ
珠希 俺達は亮太や父さんの死に囚われて生きてくのは止めにしよう
亮太や父さんの生きていた記憶を 大事にして生きていこう」
「恭介さん、、
自分を自分で殺すのも人を殺すのも愚かな事よね。
残された人間の心も殺してしまう。
母が死んであなたのお父さん、亮太、恨んで恨まれて
そんなもの彩にまで引き継ぐわけにはいかないわ。
この手で私が終わらせることもできるのよね。」
珠希の手を取り
「あの時の気持ちを思い出したんだ
君さえ傍に居てくれればそれでいい 君の手を離すつもりはない」
回想
『『君さえ居てくれればそれでいい 君の手を離さない』』
『『恭介さん、、』』
『『俺達は罪を背負って生きていかなければならない
でも幸せになることから逃げるつもりもない』』
「もちろんそれが簡単な道じゃないことは分かっている
でも俺は君を愛している ずっと君だけを愛している」
恭介の手を振りほどく珠希。
「君は どう思って」
恭介にスキス〜する珠希。
お子ちゃまのようなスキス〜。
恭介に火がつきはじめた〜と思ったら珠希スキス〜終了。
微笑む珠希、やたら早口で
「私もいつかあなたとこうやって微笑んで生きていけたらいいなって思ってる。
それまでお別れしましょう。それじゃあ。」
「俺はもう変わらない 君への愛を 何があっても変える事は出来ない」
恭介に背を向けてる珠希、必死で涙を堪えて振り返り
目に涙を浮かべながらも笑顔で
「私は大丈夫よ。その言葉信じてるわ。
だから私の事も信じて。」
「本当に 復讐なんておかしな事は考えていないんだな?」
「あの人が私が彩を笑顔の似合う子に育ててくれたんだなって
言ってくれた事があるの。それだけは嬉しかったわ。
私達の娘は笑顔の似合う子なの。」
恭介の手を取り
「私の事は大丈夫よ、心配しないで。」
と微笑み退場珠希。
不安げな恭介。
山梨の亮太達の墓にて珠希。
手を合わせながら心の中で
「「亮太、ごめんね。そこから見ていてね。」」
そこへ謙治登場。
「あなたは私の父親だったんですね。
そんな事知らなければよかった。」
「私を殺す気がなくなったとでも言うのか?」
「それはあなたの話を聞いてみないことには答えられません。」
「その前に、君に感謝しなければならないことがある。
学長を辞めるように仕組んでくれたのは君だね?」
「はい。周りの人達に迷惑をかけないように私が手をまわしました。」
「君が学長にしてくれたんだ。思い残すことはない。
それで君は何を聞きたい?」
「何もかもです。あなたがなぜ私に無実の罪を擦り付けたのか。」
==つづく===
やっと明日で終わりです。
最近、やっと彩が可愛く見えてきました。
謙治帰宅、夕食は済ませてる模様。
加賀見病院院長室にて悟&謙治。
「お前に、、なんと言えばいいのか、、」
「それでも俺は珠希と一緒に生きてくことに決めました。
この事は彼女に伝える必要はないと思っています。
今までもう11年も一緒に暮らしてきたんだ。」
「珠希はそれでいいのか?彩は、、」
「彩はいいんですよ!彩は!」
「よくはないだろう!」
「事実を知った途端、説教ですか?
あなたにそんな資格はない。」退場悟。
一人ソファに座りこれまでの珠希の台詞を思い出し
「俺に何ができる、、」と呟く謙治。
空いてる病室にて恵&悟。
「あなたが言わないのなら私から珠希に言うわ。」
「母さん、それだけはやめてくれ。
俺は珠希とは別れたくないんだ。」
「あなたはそれで平気なの?」
「戸籍上だって別に問題はない。
それに俺と珠希は愛情があって結ばれたわけじゃないから
子供のことは心配しなくてもいいんだ。」
「どういう事なの、、?」
「彩は恭介兄さんの子供だったんだ。」
驚く恵。
「俺と珠希は夫婦だったといっても
家族以上の関係にはなれなかったんだ、、
だけど俺は珠希から離れることはできない。
珠希にはこの事は隠し通そうと思っていたけどやっぱり話す。
事実を話した上で家族としてやっていきたいと言うつもりだ。
それで駄目だったら諦めるしかない、、」
加賀見家和室にて亮太の遺影を見上げてる悟。
「こんな時間にどうしたんです?」と珠希入室。
「亮太と話をしていたんだ。
あの頃、君と亮太は本当に仲の良い姉弟だと思った。
実の姉弟だと思って疑わなかったがその後君と亮太の間には
血の繋がりなどないことが分かった。
それでも君は亮太の事を弟として慕い続けたことを知って
君の愛情の深さに心を動かされた。」
ここで謙治立ち聞き。
「その後、亮太が君と結婚すると言い出した時
俺は君を取られてしまうんじゃないかと反対した。」
「悟さん?何かあったんですか?」
「君と俺は腹違いの姉弟(?兄妹?)だったんだ、、すまない。
君と父さんのDNAを鑑定してしまったんだ。」
ここで謙治退場。
「でも隠し事はいつか必ず明らかになってしまう。」
「私がお父様の娘、、」
「ああ、君は父さんと奥村さんとの間に生まれた。
この事はかえようと思ってもかえようのない事実なんだ。」
珠希、奥村の台詞を回想中。
『『もしもあなたが自分の運命を呪いたくなるほど辛くなったら
自分じゃなく私を恨んでちょうだい。』』
==珠希は自分が復讐するべき相手が実の父親だという
信じがたい事実に戸惑いました。==
珠希、一人で和室に残り手を合わせております。
するといつの間にか朝になっております。
==しかしもはや珠希には自分の運命を恨むことでしか
生きる道は残されていなかったのです。==
珠希、リビングにて謙治に
「明日、亮太の墓参りにご一緒して下さいますか?」
見合う二人。
院長室にて悟&珠希。
「悟さんには心から感謝しているわ。
悟さんと暮らしたこの11年間は私の人生で一番穏やかな時間だった。
ずっとこのままでいたいと願ってしまったくらい、、」
「どうしたんだ?一体?」
「私、彩をおいてあの家を出ようと思っています。」
「君一人で?なぜ彩をおいて行く事ができるんだ?
珠希、俺達は家族なんだ。もう一度考え直してはくれないか?
俺と君が姉弟(兄妹?)だって事はこの先も彩に言うつもりはない!」
「彩の事をお願いします。ぺこり
悟さん、私があの家からいなくなれば残酷な信じたくない事実は
全て彩とは関係なくなるわ。」
「俺はそんな事は認めない。」
「ゆっくりと色々な事を考えたいの。
いつか笑って話せる日が来るわ。全ては過去の話だと。
彩だって大人になれば分かってくれるわ。
人はきっと人を許せるって信じたいの。」
「珠希、、」
「悟さんお願いします。言う通りにさせて下さい。」
退場珠希、エレベーターで恭介と二人きりに。
「今晩 話をしたいんだ 俺の部屋に来てくれないか
もう一度ちゃんと 二人きりで話がしたいんだ
何時になっても構わない 待っている」
加賀見家彩の部屋にて彩の髪を結う珠希。
「お母さんどうしたの?急に帰ってきたりして。」
「お母さん、今晩から暫く忙しいから彩の顔をよ〜く見ておこうと思って。
はい、できあがり。」
「ありがとう、、かわいい。」お気に入りの様子。
「彩、これ彩にあげる。」
と言ってあの鈴を彩に渡す珠希。
チリンチリン♪と鳴らす彩、
「いい音、、
でもなんか古いね。」
彩はいつだって正直なのである。
「これお母さんのお守りなの。
辛い時や苦しい時にその鈴を鳴らすとね
不思議と元気になれるのよ。
お母さんがいなくて寂しくなった時、その鈴を鳴らすの。
そうしたらきっとその鈴が彩を励ましてくれるわ。」
「じゃあもらっておく。」
「彩、お母さん彩が生まれた時ほんとうに嬉しかったのよ。
彩は欲張りなくらい幸せな女の子になってね。」
「うん。」
彩を抱きしめる珠希。
「お母さん変なの。」
「ごめんね、お母さん行かなくちゃ。」
「仕事?」
「うん。」
「いつ帰ってくるの?」
「彩、いい子にしてるのよ。」
「(とびっきりの笑顔で)うん!」
「行ってきます。」
「いってらっしゃい。」と微笑む彩。
退場珠希、目には涙が。
病院にて映子&恭介。
「何かあったんですか?」
「謙治さんが秀慶大の学長を退任に追い込まれたって
理事の方から連絡があって。もう退任は免れないって。
恭介、、あなたまさか、、」
「いや 俺じゃない」
「それじゃあもしかして珠希さん??」
院長室へ向かった恭介、悟に
「珠希は?」
「珠希は一人で加賀見家を出て行った。」
「一人で? 彩をおいて出て行ったって事か?」
「珠希は何もかも捨てて兄さんの所へ行くつもりなのかもしれない。」
恭介、珠希の台詞を思い出す。
『『何かがあった時、私が彩を託す事ができるのは
勝手かもしれないけどあなたなんです。』』
「珠希、、」と呟き去ろうとする恭介、すると悟
「兄さん!彼女は母親だ。珠希は何があっても彩の母親だ。
兄さんが考えてるような女じゃない。
恨みなんて復讐なんてバカなこと珠希はしない。
それに兄さんが心配してる復讐の相手は彼女の父親だったんだ。」
驚く恭介。
「珠希は奥村希和子さんと加賀見謙治との間に生まれた娘だったんだ。
珠希は父さんの子供だったんだ。
この事は珠希も知っている。
珠希が実の父親だと知った以上、復讐なんて、、」
ホテルに戻った恭介、時間を気にしてる様子。
コンコン 三枝登場。
「私が来たらまずかったみたいね。」
「いや」
「下手な嘘はやめて。」
「すまない 今晩は、、」←速攻本音を話す恭介。
そこへ珠希登場。
「ロビーで見かけたのよ。
話が済んだら三人で飲みましょう。」と三枝退場。
恭介&珠希
「全てを聞いたよ 君の実の父親と母親の話を
彩をおいて 加賀見家を出たそうだな」
「はい。」
「何を考えているんだ?
あの男が父親だと分かった今でも 君の恨みはなくなりはしないのか?
君は ずっと亮太の死に責任を感じていたんだろ?
確かに君が犯した罪は 許されることではないかもしれない
でも君にそんな行為をさせたのは 俺達加賀見の人間だ
珠希 俺達は亮太や父さんの死に囚われて生きてくのは止めにしよう
亮太や父さんの生きていた記憶を 大事にして生きていこう」
「恭介さん、、
自分を自分で殺すのも人を殺すのも愚かな事よね。
残された人間の心も殺してしまう。
母が死んであなたのお父さん、亮太、恨んで恨まれて
そんなもの彩にまで引き継ぐわけにはいかないわ。
この手で私が終わらせることもできるのよね。」
珠希の手を取り
「あの時の気持ちを思い出したんだ
君さえ傍に居てくれればそれでいい 君の手を離すつもりはない」
回想
『『君さえ居てくれればそれでいい 君の手を離さない』』
『『恭介さん、、』』
『『俺達は罪を背負って生きていかなければならない
でも幸せになることから逃げるつもりもない』』
「もちろんそれが簡単な道じゃないことは分かっている
でも俺は君を愛している ずっと君だけを愛している」
恭介の手を振りほどく珠希。
「君は どう思って」
恭介にスキス〜する珠希。
お子ちゃまのようなスキス〜。
恭介に火がつきはじめた〜と思ったら珠希スキス〜終了。
微笑む珠希、やたら早口で
「私もいつかあなたとこうやって微笑んで生きていけたらいいなって思ってる。
それまでお別れしましょう。それじゃあ。」
「俺はもう変わらない 君への愛を 何があっても変える事は出来ない」
恭介に背を向けてる珠希、必死で涙を堪えて振り返り
目に涙を浮かべながらも笑顔で
「私は大丈夫よ。その言葉信じてるわ。
だから私の事も信じて。」
「本当に 復讐なんておかしな事は考えていないんだな?」
「あの人が私が彩を笑顔の似合う子に育ててくれたんだなって
言ってくれた事があるの。それだけは嬉しかったわ。
私達の娘は笑顔の似合う子なの。」
恭介の手を取り
「私の事は大丈夫よ、心配しないで。」
と微笑み退場珠希。
不安げな恭介。
山梨の亮太達の墓にて珠希。
手を合わせながら心の中で
「「亮太、ごめんね。そこから見ていてね。」」
そこへ謙治登場。
「あなたは私の父親だったんですね。
そんな事知らなければよかった。」
「私を殺す気がなくなったとでも言うのか?」
「それはあなたの話を聞いてみないことには答えられません。」
「その前に、君に感謝しなければならないことがある。
学長を辞めるように仕組んでくれたのは君だね?」
「はい。周りの人達に迷惑をかけないように私が手をまわしました。」
「君が学長にしてくれたんだ。思い残すことはない。
それで君は何を聞きたい?」
「何もかもです。あなたがなぜ私に無実の罪を擦り付けたのか。」
==つづく===
やっと明日で終わりです。
最近、やっと彩が可愛く見えてきました。
■愛讐のロメラ(第61話)
2008年12月24日 愛讐のロメラ「彩!」
「お母さん!
あっおじさん!どうしてここにいるの?」
「お墓参りに来たんだ」
「ふ〜ん。」←実はそれほど興味なさげな彩ちん。
「彩、何か描けたの?」
「うん。やっぱり上手に描けなかった。
風景の絵は難しいや。」
と言ってスケッチした絵を珠希に見せる彩。
一枚絵をめくると家族の絵が。
「これは?」
「一応、これがお母さんでこっちがお父さん。
それでおじいちゃんとおばあちゃんと私。
家族の絵だよ。入院中に描いたの。」
悟だけが激似です。パーマのおかげか?
「凄くよく描けてるわ。」
「本当?」
「うん。」
「おじさん、お母さんって小さい頃この辺に住んでたって知ってた?」
「ああ。」
「彩、帰りましょう。」
「ええ〜もうちょっといたいよ。」
「駄目よ。もう帰らないと。帰れなくなるわ。」
恭介を見つめ「それじゃ。」と去る彩と珠希。←を見つめる恭介。
加賀見家にて亮太の描いた家族絵の中の亮太を眺める珠希の心の声、
「「全てを忘れて楽になるなんて許されない。
私はあなたを殺してしまったんだから。」」
==珠希にとって謙治への復讐は亮太への償いでもありました。
しかしこの償いはわが子を悲しませる事に違いなかったのです。==
恭介のホテルの部屋にて三枝に
「すまん 今日は疲れてるんだ 部屋に戻ってくれ」
え?今日はって事はいつも恭介の部屋に来てたの?
ったく、お前達どういう関係なんだよ!
「昔、珠希さん山梨に住んでいたんでしょ?
昔の事思い出しちゃった?」
無言の恭介。←思い出しまくりのようです。ある意味分かりやすい恭介。
「東京に戻ってきたばかりの頃、
あなたと珠希さんが言い争ってるのを見たわ。」
珠希の台詞の回想
『『私はあなたに亮太の事で罪を被せて裏切った。
私を恨んで下さい、憎んで下さい。』』
「私にはあれ、愛して下さいって叫んでいるように聞こえた。」退場三枝。
それを聞いてもいたってクールな恭介なのであ〜る。
一条家にて入院中に彩が描いた家族絵を悟に見せる映子。
「悟、大丈夫?なんだかすごく疲れてるみたい..」
「近々あの家に戻ります。分かってた..
こんな事をしていても何の解決にもならないって事は..
本音を言うと珠希は俺が別れ話を切り出したら
あっさりと頷くような気がして怖いんだ。
この11年の歴史が俺達にはあると思ってきたけど
そんな自信も兄さんが帰ってきて吹き飛んでしまった。
父さんと銀座の母さんを見てきたからね。
歳月はそれだけじゃ何も保証してくれないって分かってたんだ。」
なるほど。分かりやすい実例ですね。
「悟、、」
「母さんを責めてるわけじゃないんだ。
でも誰だって心の中にはいつまでも忘れられない人はいるだろ?
それが俺にとっては珠希なんだ。きっと珠希は」
「悟、、あなたは彩の父親なのよ。...悟?」
「いや、俺は子供の頃からずっと彼女に片思いをしてきたんだ。」
「たった一人を思い続けれると言うことは
幸せなことなのよ。」
報われなくても幸せなんでしょうか??映子さんよ!
今の悟にどんな言葉を投げかけてあげても
通用しません、悲惨な人生ですから。
彩の描いた家族絵を見て
「よく描けてるな〜。よく描けてるよ。」と悟。
加賀見病院の休憩室にて恵&珠希。
「単刀直入に言うわ、このまま悟と別れたらどうかしら?
あなたは彩だけがそばにいればいいと思ってるんでしょ?」
「そうは思っていません。彩は加賀見家の子です。
私が一緒にいる事だけが親子と言うわけではないと..
だからいつか彩にも全てを明らかにして
お母さんの事もおばあちゃんと呼べる日が来たらいいなって。」
「いいわね..そんな未来..」
「ええ。」
「珠希さん、奥村さんに聞いたんだけどあなた、、」
「ええ。彼女は私の実の母です。」
院長室にて悟、何かの鑑定結果をみて愕然とし
右手で顔右半分を覆ってる不自然な悟ちゃん。
Club Meguにて恵&悟。
「母さん、ありがとう。
母さんは本当に俺のために嘘をついて..
俺、あのまま母さんに騙されておけば良かった。
あの後、また調べたんだ。
母さんがあんな事で嘘をつくはずがないって、、。
怖かった、、。でもその恐怖が現実になった。」
ポケットから鑑定結果を取り出す悟。
【加賀見 謙治が、加賀見 珠希の生物学的父親である確率はかなり高い。
総合親子指数(CPI)378,995
父性確率:99.9999%】
「珠希と父さんは、、」
「止めて、、」
「俺は父さんを恨むよ。でもまた父さんのせいで人生を左右される気はない!
もう嫌なんだ!」
ポロリと流れる恵の涙、、、いい感じで流れておりました。
加賀見家にて謙治&珠希。
「山梨に行ってきたんだってな。彩が電話をくれた。
よっぽど楽しかったんだろう。声が弾んでいたぞ。
彩のあの明るい声、愛くるしい笑顔は我が家の宝物だ。
こんな環境の中であんないい子に育ってくれたのは
珠希、全てお前のおかげだ。だがな考えてみたら
当の本人のお前が心底笑った姿を見たことがないのかもしれない。」
あれ?今頃気付いちゃいました?
気付くの遅すぎだよ、謙治〜!
ついでに恭介もね!
「ただいま〜。」と彩&悟帰宅。
「彩〜。」
「やっぱりお家に帰ろうってお父さんが。」
「悟さん、、」
彩は荷物を置きに部屋へ。
「やっぱりこの家に戻って来る事にした。
君と意見が合わないところはそのままでもいい。
それでも俺達は家族なんだ。
どんな事があっても俺は君と生きていく覚悟を決めた。
詳しいことはまた後でゆっくり話そう。」
「それと、父さん。
DNA鑑定をした。俺と父さんは親子だったよ。
だからって戻って来たわけじゃないけど一応伝えておくよ。」
「ハァ〜〜ッ。恵のやつ、、」
寝室にて悟&珠希。
「父親が違うと言うのは母さんの嘘だった。
俺があんな父さんと親子でいるのは辛いだろうって
気遣ってくれたらしい。」
「そう。」
「親子って血の繋がりだけじゃないのにな。君もそう思うだろ?」
「悟さん、私あなたにあんな事を言ったのに、、」
「彩は俺の子じゃなかったんだな。」
驚く珠希。
「すまない。DNA鑑定をしてしまったんだ。
君は何故、彩を俺の子だと?答えてくれ。」
「彩の事を考えたらあなたの子にするのが一番だと思ったんです。
ごめんなさい。」ぺこり
「彩は俺の子だ。彩にとって父親は俺だ。
血の繋がった父親が誰かなんて関係ない。」
「本当の父親が誰かなのかもご存じなんですね。
それでもあなたは彩を愛してくれますか?
私と夫婦でいられるんですか?」
「ああ。」
「何があっても彩を愛してくれますか?」
「ああ。俺は彩を育ててきたんだ。
全てを知ってしまった今、
彩と血の繋がった父親のことはこのまま伏せておきたいと思っている。
君はこの先も俺と夫婦を続ける気があるなら
俺はこのまま君と生きていきたい。
お互いを傷つける事があっても俺は君と一緒に生きていきたいんだよ。」
加賀見病院のオペ室の前にて珠希&恭介。
「彩は山梨は初めてだったのか?」
「ええ。彩は、、彩は、、あなたの子です。あなたの娘なんです。」
だから何でこんな場所で告白してんだよ!
場所考えろって!
「彩がいると分かった時、恭介さんは日本では働けない状況..
彩の事を考えたら加賀見家に入るのが一番だと。」
「珠希、、」
「私が今、あなたにそれを告げたのは
あなたに彩のこれからを助けてあげてほしいからです。」
「悟は この事を知っているのか?」
「この11年間、誰にも知られてはきませんでした。
でも夕べ、悟さんは血の繋がりのないが事を知ってしまいました。
それでも悟さんは彩を自分の娘だと言ってくれています。
彩にもまだ事実は明かさないつもりです。
ただ心配なんです。事実を知った以上、悟さんの気持ちが変わるかもしれない。
何かがあった時、私が彩を託す事が出来るのは
勝手かもしれないけどあなたなんです。」
珠希って恵や映子にも彩を託すのどうのこうの言ってたよな。
「どういう意味だ?」
「万が一の話です。」
「万が一 彩を俺に託す場合とはとういう意味だ?
俺は君が死んで 彩のその後を心配すると言う意味に聞こえた」
そういう意味で合ってると思います。
「私は死ぬなんてバカなことはしません。
そんな事をしたら母と同じだわ。
私と亮太を残して死んでいった母を
私はどんな事情があったにせよ身勝手だったと思っています。」
珠希のこれまでの行動も十分身勝手。
「親が先に死んで残された子供の辛さを
私は誰よりもよく分かっています。
彩にだけはそんな思いはさせたくない
させちゃいけないって思っています。」
「信じていいんだな」
「ええ。」
「俺は全てを忘れたいと山梨で呟いた君が
本当の君だと思う 俺も君と同じ気持ちだ
全てを忘れて 幸せになりたい
あの時は本当にそう思った」
珠希の手を握り
「そう願うことは そんなに悪いことではないと 俺は思う」
両手で珠希の手を握りしめ見つめ合ってると看護師登場。
ただ全くこいつら二人を見てなかったようでスルー。
慌てて手を離す二人。
「あなたにはただ事実を知ってもらいたかっただけです。
すみません。」ぺこり退場珠希。
加賀見家にて恵&謙治。
「悟は?」
「昨日彩を連れて帰ってきたよ。
恵、やっぱり俺と悟は親子だったじゃないか。
ああ?悟だって心配してDNA鑑定までしたんだぞ。」
「ええ。悟は間違いなくあなたの子よ。」
「ハァ〜ッ!!俺達は医者だぞ?
ああん?なんでそんなすぐバレる下らん嘘をついた?」
「突き通せるなら突き通したかった嘘です!」
「そんなに俺が悟のおやじなのが嫌か?」
「ええ嫌よ!あなたのせいよ?
みんなあなたのせい!!」
「どうしたんだ、恵??」
「珠希の母親は奥村希和子だったのね。」
「ああ、そうだ。」
「それで珠希の父親はあなたよ、謙治さん。」
「ああん???」
「悟が珠希のこともDNA鑑定したのよ。」
「なんだとぉ〜?」
「嘘をついてでもその事実を変えたかったのよ。
でも結果的にはあの子は気付いてしまった、、
心底ショックをうけて、、、
それでも一生懸命になんとか珠希を守って
何があっても一緒に生きていくって言ってるのよ!!!」
「何をわけの分からんことを言っているんだぁっ!!!」
「悟の人生を返してよぉぉぉ〜〜〜っ!!!」
この時の恵の演技よかったですよ。
これまた涙がいい感じで流れてましてね、はい。
学長室にて謙治、ウロウロしてると奥村登場。
「謙治さん、、」
「どういうことなんだ??」
「ごめんなさい。珠希は私とあなたの、、」
「一体どういう事なんだぁっっ!!」
「ごめんなさい、、」
===つづく====
謙治がやらかした事なのに逆切れしちゃってます。
「お母さん!
あっおじさん!どうしてここにいるの?」
「お墓参りに来たんだ」
「ふ〜ん。」←実はそれほど興味なさげな彩ちん。
「彩、何か描けたの?」
「うん。やっぱり上手に描けなかった。
風景の絵は難しいや。」
と言ってスケッチした絵を珠希に見せる彩。
一枚絵をめくると家族の絵が。
「これは?」
「一応、これがお母さんでこっちがお父さん。
それでおじいちゃんとおばあちゃんと私。
家族の絵だよ。入院中に描いたの。」
悟だけが激似です。パーマのおかげか?
「凄くよく描けてるわ。」
「本当?」
「うん。」
「おじさん、お母さんって小さい頃この辺に住んでたって知ってた?」
「ああ。」
「彩、帰りましょう。」
「ええ〜もうちょっといたいよ。」
「駄目よ。もう帰らないと。帰れなくなるわ。」
恭介を見つめ「それじゃ。」と去る彩と珠希。←を見つめる恭介。
加賀見家にて亮太の描いた家族絵の中の亮太を眺める珠希の心の声、
「「全てを忘れて楽になるなんて許されない。
私はあなたを殺してしまったんだから。」」
==珠希にとって謙治への復讐は亮太への償いでもありました。
しかしこの償いはわが子を悲しませる事に違いなかったのです。==
恭介のホテルの部屋にて三枝に
「すまん 今日は疲れてるんだ 部屋に戻ってくれ」
え?今日はって事はいつも恭介の部屋に来てたの?
ったく、お前達どういう関係なんだよ!
「昔、珠希さん山梨に住んでいたんでしょ?
昔の事思い出しちゃった?」
無言の恭介。←思い出しまくりのようです。ある意味分かりやすい恭介。
「東京に戻ってきたばかりの頃、
あなたと珠希さんが言い争ってるのを見たわ。」
珠希の台詞の回想
『『私はあなたに亮太の事で罪を被せて裏切った。
私を恨んで下さい、憎んで下さい。』』
「私にはあれ、愛して下さいって叫んでいるように聞こえた。」退場三枝。
それを聞いてもいたってクールな恭介なのであ〜る。
一条家にて入院中に彩が描いた家族絵を悟に見せる映子。
「悟、大丈夫?なんだかすごく疲れてるみたい..」
「近々あの家に戻ります。分かってた..
こんな事をしていても何の解決にもならないって事は..
本音を言うと珠希は俺が別れ話を切り出したら
あっさりと頷くような気がして怖いんだ。
この11年の歴史が俺達にはあると思ってきたけど
そんな自信も兄さんが帰ってきて吹き飛んでしまった。
父さんと銀座の母さんを見てきたからね。
歳月はそれだけじゃ何も保証してくれないって分かってたんだ。」
なるほど。分かりやすい実例ですね。
「悟、、」
「母さんを責めてるわけじゃないんだ。
でも誰だって心の中にはいつまでも忘れられない人はいるだろ?
それが俺にとっては珠希なんだ。きっと珠希は」
「悟、、あなたは彩の父親なのよ。...悟?」
「いや、俺は子供の頃からずっと彼女に片思いをしてきたんだ。」
「たった一人を思い続けれると言うことは
幸せなことなのよ。」
報われなくても幸せなんでしょうか??映子さんよ!
今の悟にどんな言葉を投げかけてあげても
通用しません、悲惨な人生ですから。
彩の描いた家族絵を見て
「よく描けてるな〜。よく描けてるよ。」と悟。
加賀見病院の休憩室にて恵&珠希。
「単刀直入に言うわ、このまま悟と別れたらどうかしら?
あなたは彩だけがそばにいればいいと思ってるんでしょ?」
「そうは思っていません。彩は加賀見家の子です。
私が一緒にいる事だけが親子と言うわけではないと..
だからいつか彩にも全てを明らかにして
お母さんの事もおばあちゃんと呼べる日が来たらいいなって。」
「いいわね..そんな未来..」
「ええ。」
「珠希さん、奥村さんに聞いたんだけどあなた、、」
「ええ。彼女は私の実の母です。」
院長室にて悟、何かの鑑定結果をみて愕然とし
右手で顔右半分を覆ってる不自然な悟ちゃん。
Club Meguにて恵&悟。
「母さん、ありがとう。
母さんは本当に俺のために嘘をついて..
俺、あのまま母さんに騙されておけば良かった。
あの後、また調べたんだ。
母さんがあんな事で嘘をつくはずがないって、、。
怖かった、、。でもその恐怖が現実になった。」
ポケットから鑑定結果を取り出す悟。
【加賀見 謙治が、加賀見 珠希の生物学的父親である確率はかなり高い。
総合親子指数(CPI)378,995
父性確率:99.9999%】
「珠希と父さんは、、」
「止めて、、」
「俺は父さんを恨むよ。でもまた父さんのせいで人生を左右される気はない!
もう嫌なんだ!」
ポロリと流れる恵の涙、、、いい感じで流れておりました。
加賀見家にて謙治&珠希。
「山梨に行ってきたんだってな。彩が電話をくれた。
よっぽど楽しかったんだろう。声が弾んでいたぞ。
彩のあの明るい声、愛くるしい笑顔は我が家の宝物だ。
こんな環境の中であんないい子に育ってくれたのは
珠希、全てお前のおかげだ。だがな考えてみたら
当の本人のお前が心底笑った姿を見たことがないのかもしれない。」
あれ?今頃気付いちゃいました?
気付くの遅すぎだよ、謙治〜!
ついでに恭介もね!
「ただいま〜。」と彩&悟帰宅。
「彩〜。」
「やっぱりお家に帰ろうってお父さんが。」
「悟さん、、」
彩は荷物を置きに部屋へ。
「やっぱりこの家に戻って来る事にした。
君と意見が合わないところはそのままでもいい。
それでも俺達は家族なんだ。
どんな事があっても俺は君と生きていく覚悟を決めた。
詳しいことはまた後でゆっくり話そう。」
「それと、父さん。
DNA鑑定をした。俺と父さんは親子だったよ。
だからって戻って来たわけじゃないけど一応伝えておくよ。」
「ハァ〜〜ッ。恵のやつ、、」
寝室にて悟&珠希。
「父親が違うと言うのは母さんの嘘だった。
俺があんな父さんと親子でいるのは辛いだろうって
気遣ってくれたらしい。」
「そう。」
「親子って血の繋がりだけじゃないのにな。君もそう思うだろ?」
「悟さん、私あなたにあんな事を言ったのに、、」
「彩は俺の子じゃなかったんだな。」
驚く珠希。
「すまない。DNA鑑定をしてしまったんだ。
君は何故、彩を俺の子だと?答えてくれ。」
「彩の事を考えたらあなたの子にするのが一番だと思ったんです。
ごめんなさい。」ぺこり
「彩は俺の子だ。彩にとって父親は俺だ。
血の繋がった父親が誰かなんて関係ない。」
「本当の父親が誰かなのかもご存じなんですね。
それでもあなたは彩を愛してくれますか?
私と夫婦でいられるんですか?」
「ああ。」
「何があっても彩を愛してくれますか?」
「ああ。俺は彩を育ててきたんだ。
全てを知ってしまった今、
彩と血の繋がった父親のことはこのまま伏せておきたいと思っている。
君はこの先も俺と夫婦を続ける気があるなら
俺はこのまま君と生きていきたい。
お互いを傷つける事があっても俺は君と一緒に生きていきたいんだよ。」
加賀見病院のオペ室の前にて珠希&恭介。
「彩は山梨は初めてだったのか?」
「ええ。彩は、、彩は、、あなたの子です。あなたの娘なんです。」
だから何でこんな場所で告白してんだよ!
場所考えろって!
「彩がいると分かった時、恭介さんは日本では働けない状況..
彩の事を考えたら加賀見家に入るのが一番だと。」
「珠希、、」
「私が今、あなたにそれを告げたのは
あなたに彩のこれからを助けてあげてほしいからです。」
「悟は この事を知っているのか?」
「この11年間、誰にも知られてはきませんでした。
でも夕べ、悟さんは血の繋がりのないが事を知ってしまいました。
それでも悟さんは彩を自分の娘だと言ってくれています。
彩にもまだ事実は明かさないつもりです。
ただ心配なんです。事実を知った以上、悟さんの気持ちが変わるかもしれない。
何かがあった時、私が彩を託す事が出来るのは
勝手かもしれないけどあなたなんです。」
珠希って恵や映子にも彩を託すのどうのこうの言ってたよな。
「どういう意味だ?」
「万が一の話です。」
「万が一 彩を俺に託す場合とはとういう意味だ?
俺は君が死んで 彩のその後を心配すると言う意味に聞こえた」
そういう意味で合ってると思います。
「私は死ぬなんてバカなことはしません。
そんな事をしたら母と同じだわ。
私と亮太を残して死んでいった母を
私はどんな事情があったにせよ身勝手だったと思っています。」
珠希のこれまでの行動も十分身勝手。
「親が先に死んで残された子供の辛さを
私は誰よりもよく分かっています。
彩にだけはそんな思いはさせたくない
させちゃいけないって思っています。」
「信じていいんだな」
「ええ。」
「俺は全てを忘れたいと山梨で呟いた君が
本当の君だと思う 俺も君と同じ気持ちだ
全てを忘れて 幸せになりたい
あの時は本当にそう思った」
珠希の手を握り
「そう願うことは そんなに悪いことではないと 俺は思う」
両手で珠希の手を握りしめ見つめ合ってると看護師登場。
ただ全くこいつら二人を見てなかったようでスルー。
慌てて手を離す二人。
「あなたにはただ事実を知ってもらいたかっただけです。
すみません。」ぺこり退場珠希。
加賀見家にて恵&謙治。
「悟は?」
「昨日彩を連れて帰ってきたよ。
恵、やっぱり俺と悟は親子だったじゃないか。
ああ?悟だって心配してDNA鑑定までしたんだぞ。」
「ええ。悟は間違いなくあなたの子よ。」
「ハァ〜ッ!!俺達は医者だぞ?
ああん?なんでそんなすぐバレる下らん嘘をついた?」
「突き通せるなら突き通したかった嘘です!」
「そんなに俺が悟のおやじなのが嫌か?」
「ええ嫌よ!あなたのせいよ?
みんなあなたのせい!!」
「どうしたんだ、恵??」
「珠希の母親は奥村希和子だったのね。」
「ああ、そうだ。」
「それで珠希の父親はあなたよ、謙治さん。」
「ああん???」
「悟が珠希のこともDNA鑑定したのよ。」
「なんだとぉ〜?」
「嘘をついてでもその事実を変えたかったのよ。
でも結果的にはあの子は気付いてしまった、、
心底ショックをうけて、、、
それでも一生懸命になんとか珠希を守って
何があっても一緒に生きていくって言ってるのよ!!!」
「何をわけの分からんことを言っているんだぁっ!!!」
「悟の人生を返してよぉぉぉ〜〜〜っ!!!」
この時の恵の演技よかったですよ。
これまた涙がいい感じで流れてましてね、はい。
学長室にて謙治、ウロウロしてると奥村登場。
「謙治さん、、」
「どういうことなんだ??」
「ごめんなさい。珠希は私とあなたの、、」
「一体どういう事なんだぁっっ!!」
「ごめんなさい、、」
===つづく====
謙治がやらかした事なのに逆切れしちゃってます。
■愛讐のロメラ(第60話)
2008年12月23日 愛讐のロメラ院長室に珠希を呼び出した悟、
「彩の退院が明日に決まった。
退院後は母さんの所へ連れて行く。
俺もしばらくそこで暮らす..」
「銀座のお母さんはいいんですか?」
「彩のためにはそれが一番だと思う。」
「分かりました。」
「意外だな。俺のことはいいとしても
彩を連れて行く事に反対はしないのか?」
「忘れないで下さい。
彩は加賀見家の子..彩が生きていく場所は加賀見家です。
いずれ彩は加賀見家に戻ることになります。」
コンコン 彩の病室に恭介登場。
彩、スケッチブックに何か描いてる様子。
「もうすぐ退院だってな」
「うん。もう平気だよ。
私退院したらお父さんとお母さんと三人で
旅行に行くんだ。」
「そうか よかったね」
「うん。」
そこへ悟&珠希登場。
「それじゃあ またな」と恭介退場。
「彩、明日退院することになったぞ。」
「本当?やった〜!」
「ただし、退院したら彩はおばあちゃんと一緒に暮らす事になる。」
「お母さんがお仕事の時、彩が一人じゃ心配だから、、」
「お母さんがいなくてもお留守番できるよ。」
「でも怪我が治るまでは心配なの。」
「彩、お父さんも一緒に暮らすから心配いらないよ、」
「お母さんは?」
「お母さんはおじいちゃんが心配だから
一緒に行くわけにはいかないけど必ず会いに行くわ。」退場珠希。
==彩を手放したくはない。でもやがて別れるときが訪れるならば
彩には一日も早く自分のいない環境に慣れさせるべきなのだと
珠希は自分に言い聞かせているのでした。==
恭介のホテルの部屋に訪れた映子。
「今まで一度もきちんと謝ってこなかったわ。
だから謝らせてちょうだい。ごめんなさい。」ぺこり
「私は母親としてあなたに酷い事ばかりしてきた。
英夫さんが亡くなった時、恭介と二人で生きていく選択もできたのに..
私が弱くてそしてズルかったの。」
「昔のことはもういいですよ
俺達三兄弟を育てるために母さんが
大変な苦労をしてきた事は分かっています」
「私にだって恭介が謙治さんを恨む気持ちも
病院を許せない気持ちも分かるのよ。
でも、その恨みで自分自身を滅ぼすような愚かな真似はしてほしくはないの。
あなたには恨みではなく幸せを見つめて生きていってほしいの。
私は自分の息子たちや孫がかわいいの、大切なの。
恭介や彩が傷付くのを私はこれ以上見てられない。」
「彩のことは申し訳ないと思っている
俺だって 彩を傷つけたりはしたくなかった」
「珠希さんがあなたの事を心配してたわ。
あなた達の過去に何があったのか私には分からない。
でも珠希さんは過去を忘れようとして彩を誘拐されても
あなたを心配してた。あなたも珠希さんのように過去は忘れて。」
「彼女は過去を忘れたわけではありませんよ
忘れたように振舞ってるだけだ
加賀見謙治の事を 許したわけではない」
思い当たる節がある映子、不安そうな表情。
「母さん?」
「いいえ、珠希さんは謙治さんによく尽くしていたわ。」
「悟でさえ 実の父親に愛想を尽かしたんです
俺が 過去を忘れるわけにはいかない」
彩の病室にて寝てる彩に話しかける珠希。
「彩、忘れないでね。お母さんは彩のことが大好きよ。
彩が今まで生きてこられたの。」
悟が入室。彩にもたれかかって寝てる珠希を見つめ退場。
翌日、彩退院日、病室にて
「お母さんがこんなに長く彩と一緒にいてくれたのはこれが初めてだよ。
だから嬉しかったんだ。」
コンコン 映子&謙治登場。
「彩、退院おめでとう。」
「よかったな、彩。」
「うん。」
「ごちそうを用意してあるわよ。」
「やった〜ありがとう。」
映子&珠希、休憩室へ。
「珠希さん、本当に彩を手放してもいいの?」
「手放すと言ってもお母さんの所ですから。」
「もしも謙治さんが亡くなったら加賀見家はどうなるのかしらね?」
「そんな事、、縁起でもありません。」
「あの家を出て色んなことを考えたのよ。
謙治さんと一緒にいれば加賀見家が守れる
恭介が守れる自分も守れる
色んな打算があったことは確かだけど
愛情があったからこそ今までやってこれたわ。
謙治さんが死ぬ時を想像してみたらやっぱり悲しかった。
悟も彩も謙治さんに対する気持ちは同じなんじゃないかしら?」
「どうしたんですか?そんな事。
お父様には私がついていますのでご心配なさらないで下さい。」
「珠希さんが何をするつもりか私には分からない。
でもあなたが自分や家族を壊すつもりなら私はあなたの邪魔をするわ。」
「お母さん、、」
「あなたにも彩がいる。彩を悲しませるようなことだけはしないで..」
「彩を悲しませるような事はするつもりはありません。
私は親の勝手な都合で子供がどれだけ苦しむか分かっています。
すみません、ご心配はいりません。
お母さん、彩の事を本当によろしくお願いします。」ぺこり
加賀見家にて謙治&珠希。
「おはようございます、」
「おはよう。」
コーヒーをいれる珠希。←ジーッと見つめる謙治。
「どうかされましたか?コーヒーお嫌でしたか?」
「いや、朝はコーヒーだ。」
飲むのをためらう謙治に
「大丈夫ですよ、毒なんかはいっていませんから。」
「「そんな簡単には殺すつもりはないわ。」」と心の声。
院長室にて悟に今度の木曜日休みが欲しいと珠希。
「彩をどこかへ連れて行ってあげたい..」
「分かった。楽しんでおいで。」
「すみません。」ぺこり退場。
Club Meguにて悟&恵。
「何であんな嘘をついたんだ?
俺は医者..DNA鑑定をすれば簡単に分かる..
何か他に理由があるんだろ?」
「あなたの、、あなたのためよ。
謙治さんの息子じゃない方が幸せだと思ったから。」
「そんな小手先の嘘で何が変わるって言うんだ?
血の繋がりがなくてもあっても加賀見謙治は俺の父親だ。
俺は一緒に過ごした月日が親子にしてくれるんだと信じてる。」
「珠希は俺を愛していない。」
「だったらもう別れなさい。」
「母さん、、」
山梨にて彩&珠希。お手て繋いでランランラン。
「お母さんはこの町で暮らしてたの?」
「そうよ。」
「お母さんがまだ彩くらい小さかった頃は
この辺りを走り回ってたのよ。」
亮太を背負って恭介に遭遇した時を回想する珠希。
医局にて悟、恭介も偶然休みになってるのを知り不安な表情。
墓参りに来た恭介、心の声。
「「父さんや亮太の無念を晴らす気持ちは変わらない。
ただ俺にはどうすれば父さんや亮太の無念を晴らせるのかが
分からなくなってしまった。
父さん、亮太、教えてくれないか?俺が何をしたらいいのか」」
その頃、珠希たち。ブドウ畑を満喫中。
「ねえお母さん、私あっちの方へ行って絵を描いててもいい?」
「いいけどあまり遠くへ行かないでね。」
「分かった。描き終わったらすぐに行くから
お母さんさっきの所で待ってて。」
どっかの広場のような所の階段で座ってる珠希。
そこへ偶然にも恭介登場、驚く二人。
「今日は 出勤じゃないのか」
「今日は特別にお休みをいただきました。」
「そうか 俺は墓参りに来てたんだ
ここは変わらないな」
「ええ。」
「あの頃は 父さんと口を開けば言い争いになって
家に居るのが辛くて 逃げるようにしてここに来ていた
ここに来ると 色んな事が忘れられた
謙治おじさんと呼んでいた頃のあの人には 素直に話もできた
君にも 素直に思いをぶつけられた 忘れられればな
全てを忘れる事ができたら」
「忘れる事ができたら..楽でしょうね。
忘れられるわけないじゃない。」
「やっぱり 君は」
「でも忘れたい。忘れたいわ。全て忘れて
素直に幸せを探す生き方もあったのかもしれない。
この山を見てるとそう思うわ。」
珠希の手を握る恭介。←そこへ走って彩登場。
だからまだ走っちゃ駄目だって言うのに!!
スケッチブックを落とす彩。←その音で振り返る恭介&珠希。
彩がスケッチブックを拾ってる間に手を離す恭介&珠希←を見て微笑む彩。
===つづく===
「彩の退院が明日に決まった。
退院後は母さんの所へ連れて行く。
俺もしばらくそこで暮らす..」
「銀座のお母さんはいいんですか?」
「彩のためにはそれが一番だと思う。」
「分かりました。」
「意外だな。俺のことはいいとしても
彩を連れて行く事に反対はしないのか?」
「忘れないで下さい。
彩は加賀見家の子..彩が生きていく場所は加賀見家です。
いずれ彩は加賀見家に戻ることになります。」
コンコン 彩の病室に恭介登場。
彩、スケッチブックに何か描いてる様子。
「もうすぐ退院だってな」
「うん。もう平気だよ。
私退院したらお父さんとお母さんと三人で
旅行に行くんだ。」
「そうか よかったね」
「うん。」
そこへ悟&珠希登場。
「それじゃあ またな」と恭介退場。
「彩、明日退院することになったぞ。」
「本当?やった〜!」
「ただし、退院したら彩はおばあちゃんと一緒に暮らす事になる。」
「お母さんがお仕事の時、彩が一人じゃ心配だから、、」
「お母さんがいなくてもお留守番できるよ。」
「でも怪我が治るまでは心配なの。」
「彩、お父さんも一緒に暮らすから心配いらないよ、」
「お母さんは?」
「お母さんはおじいちゃんが心配だから
一緒に行くわけにはいかないけど必ず会いに行くわ。」退場珠希。
==彩を手放したくはない。でもやがて別れるときが訪れるならば
彩には一日も早く自分のいない環境に慣れさせるべきなのだと
珠希は自分に言い聞かせているのでした。==
恭介のホテルの部屋に訪れた映子。
「今まで一度もきちんと謝ってこなかったわ。
だから謝らせてちょうだい。ごめんなさい。」ぺこり
「私は母親としてあなたに酷い事ばかりしてきた。
英夫さんが亡くなった時、恭介と二人で生きていく選択もできたのに..
私が弱くてそしてズルかったの。」
「昔のことはもういいですよ
俺達三兄弟を育てるために母さんが
大変な苦労をしてきた事は分かっています」
「私にだって恭介が謙治さんを恨む気持ちも
病院を許せない気持ちも分かるのよ。
でも、その恨みで自分自身を滅ぼすような愚かな真似はしてほしくはないの。
あなたには恨みではなく幸せを見つめて生きていってほしいの。
私は自分の息子たちや孫がかわいいの、大切なの。
恭介や彩が傷付くのを私はこれ以上見てられない。」
「彩のことは申し訳ないと思っている
俺だって 彩を傷つけたりはしたくなかった」
「珠希さんがあなたの事を心配してたわ。
あなた達の過去に何があったのか私には分からない。
でも珠希さんは過去を忘れようとして彩を誘拐されても
あなたを心配してた。あなたも珠希さんのように過去は忘れて。」
「彼女は過去を忘れたわけではありませんよ
忘れたように振舞ってるだけだ
加賀見謙治の事を 許したわけではない」
思い当たる節がある映子、不安そうな表情。
「母さん?」
「いいえ、珠希さんは謙治さんによく尽くしていたわ。」
「悟でさえ 実の父親に愛想を尽かしたんです
俺が 過去を忘れるわけにはいかない」
彩の病室にて寝てる彩に話しかける珠希。
「彩、忘れないでね。お母さんは彩のことが大好きよ。
彩が今まで生きてこられたの。」
悟が入室。彩にもたれかかって寝てる珠希を見つめ退場。
翌日、彩退院日、病室にて
「お母さんがこんなに長く彩と一緒にいてくれたのはこれが初めてだよ。
だから嬉しかったんだ。」
コンコン 映子&謙治登場。
「彩、退院おめでとう。」
「よかったな、彩。」
「うん。」
「ごちそうを用意してあるわよ。」
「やった〜ありがとう。」
映子&珠希、休憩室へ。
「珠希さん、本当に彩を手放してもいいの?」
「手放すと言ってもお母さんの所ですから。」
「もしも謙治さんが亡くなったら加賀見家はどうなるのかしらね?」
「そんな事、、縁起でもありません。」
「あの家を出て色んなことを考えたのよ。
謙治さんと一緒にいれば加賀見家が守れる
恭介が守れる自分も守れる
色んな打算があったことは確かだけど
愛情があったからこそ今までやってこれたわ。
謙治さんが死ぬ時を想像してみたらやっぱり悲しかった。
悟も彩も謙治さんに対する気持ちは同じなんじゃないかしら?」
「どうしたんですか?そんな事。
お父様には私がついていますのでご心配なさらないで下さい。」
「珠希さんが何をするつもりか私には分からない。
でもあなたが自分や家族を壊すつもりなら私はあなたの邪魔をするわ。」
「お母さん、、」
「あなたにも彩がいる。彩を悲しませるようなことだけはしないで..」
「彩を悲しませるような事はするつもりはありません。
私は親の勝手な都合で子供がどれだけ苦しむか分かっています。
すみません、ご心配はいりません。
お母さん、彩の事を本当によろしくお願いします。」ぺこり
加賀見家にて謙治&珠希。
「おはようございます、」
「おはよう。」
コーヒーをいれる珠希。←ジーッと見つめる謙治。
「どうかされましたか?コーヒーお嫌でしたか?」
「いや、朝はコーヒーだ。」
飲むのをためらう謙治に
「大丈夫ですよ、毒なんかはいっていませんから。」
「「そんな簡単には殺すつもりはないわ。」」と心の声。
院長室にて悟に今度の木曜日休みが欲しいと珠希。
「彩をどこかへ連れて行ってあげたい..」
「分かった。楽しんでおいで。」
「すみません。」ぺこり退場。
Club Meguにて悟&恵。
「何であんな嘘をついたんだ?
俺は医者..DNA鑑定をすれば簡単に分かる..
何か他に理由があるんだろ?」
「あなたの、、あなたのためよ。
謙治さんの息子じゃない方が幸せだと思ったから。」
「そんな小手先の嘘で何が変わるって言うんだ?
血の繋がりがなくてもあっても加賀見謙治は俺の父親だ。
俺は一緒に過ごした月日が親子にしてくれるんだと信じてる。」
「珠希は俺を愛していない。」
「だったらもう別れなさい。」
「母さん、、」
山梨にて彩&珠希。お手て繋いでランランラン。
「お母さんはこの町で暮らしてたの?」
「そうよ。」
「お母さんがまだ彩くらい小さかった頃は
この辺りを走り回ってたのよ。」
亮太を背負って恭介に遭遇した時を回想する珠希。
医局にて悟、恭介も偶然休みになってるのを知り不安な表情。
墓参りに来た恭介、心の声。
「「父さんや亮太の無念を晴らす気持ちは変わらない。
ただ俺にはどうすれば父さんや亮太の無念を晴らせるのかが
分からなくなってしまった。
父さん、亮太、教えてくれないか?俺が何をしたらいいのか」」
その頃、珠希たち。ブドウ畑を満喫中。
「ねえお母さん、私あっちの方へ行って絵を描いててもいい?」
「いいけどあまり遠くへ行かないでね。」
「分かった。描き終わったらすぐに行くから
お母さんさっきの所で待ってて。」
どっかの広場のような所の階段で座ってる珠希。
そこへ偶然にも恭介登場、驚く二人。
「今日は 出勤じゃないのか」
「今日は特別にお休みをいただきました。」
「そうか 俺は墓参りに来てたんだ
ここは変わらないな」
「ええ。」
「あの頃は 父さんと口を開けば言い争いになって
家に居るのが辛くて 逃げるようにしてここに来ていた
ここに来ると 色んな事が忘れられた
謙治おじさんと呼んでいた頃のあの人には 素直に話もできた
君にも 素直に思いをぶつけられた 忘れられればな
全てを忘れる事ができたら」
「忘れる事ができたら..楽でしょうね。
忘れられるわけないじゃない。」
「やっぱり 君は」
「でも忘れたい。忘れたいわ。全て忘れて
素直に幸せを探す生き方もあったのかもしれない。
この山を見てるとそう思うわ。」
珠希の手を握る恭介。←そこへ走って彩登場。
スケッチブックを落とす彩。←その音で振り返る恭介&珠希。
彩がスケッチブックを拾ってる間に手を離す恭介&珠希←を見て微笑む彩。
===つづく===
■愛讐のロメラ(第59話)
2008年12月22日 愛讐のロメラ彩の病室にて
「なんでもいいから好きなものを描いてみたら?」
とスケッチブックを渡す珠希。
「うん。でもお父さんがもうすぐ退院だって。
退院したら3人で旅行に行こうって..」
加賀見家にて謙治&悟。
「俺はこの家を出る。」
「珠希と何かあったのか?」
「珠希も誘ったんだけど断られた。
俺と結婚したのは加賀見家の加賀見病院の跡取りだったからだって。
彩を加賀見家の跡取りに育てるためだって。」
「それでどうしてお前が自分の家を出て行かなきゃならんのだ?」
「俺は遺伝的には父さんの子じゃないらしい。
母さんに聞いたんだ。
血の繋がりがないからこの家を出ていくわけじゃない。
俺にとっては父さんは何があっても父さんだから。
でも俺は父さんが信じられない。
父さんのしてきた事は理解できないことばかりだ。
出て行くよ。もう一度よく考えたいんだ、色んな事を。」
「悟、待ちなさい。」
「何も親子の縁を切るわけじゃない。切りたくたって
今さら切ることなんかできない。この家を出ていくだけだ。」退場悟。
恵、会社にかかってくる謙治からの電話に居留守を使ってる模様。
荷物を持って加賀見病院に登場悟、珠希と対面。
「取り合えず必要なものを持って家を出た。
彩には時期を見て俺から話す。」
「でも、、」
ここで恭介立ち聞き。
「彩がこのまま加賀見家にいることが彩にとって幸せとは俺には思えない。」
「彩は加賀見家の子です。」
「いや、彩は君と俺の子だ。」と去る悟。
学長室にて謙治。悟の
『『俺は遺伝的には父さんの子じゃないらしい。』』発言を回想中。
コンコン 奥村登場。
「恵さんからいろいろ聞いたものですから。」
「何をお聞きに..?」
「あなたが今までしてきた事を..
恭介さんが何故あなたを恨んでいたのかが..」
「何を聞いてきたが知らんが今までの人生で
恭介ごときにとやかく言われるようなやましいことなど何一つない。」
「聞いた話が事実だとしたらあなたは珠希さんに相当酷い事を..」
「それも違うな。
今では珠希は私の事を慕ってくれている。私の忠実な後継者だ。」
「謙治さんお願いします。珠希さんはあなたの、、
いえ、加賀見家の嫁です。実の息子悟さんの妻なんです。
大事にしてやって下さい。」
「ああ。息子の悟より珠希の方を頼ってるくらいだよ。
もっとも悟は私の息子ではないらしいがな。」
「どういうこと?」
「恵が悟に打ち明けたそうだ。本当の父親は別にいる。
恵は今ではうちよりよっぽど羽振り良くやっている。
加賀見家も加賀見病院も悟にとっては価値なしって事だ。
悟は一人でうちを出ると言っていた、、ハッ余計な事を、、
すまんな。この話、聞かなかったことにしてくれ。」
「違う、、違うわそれ」
「違うって何が違うんだ?」
「恵さんは息子思いのいい母親だってこと。」
院長室にて悟&恭介
「俺はあの家を出ました。
珠希はついてきてはくれませんでした。
自分は加賀見家と結婚した..つまり俺と結婚したわけではないと..
これで兄さんの思い通りになったんじゃ..?
珠希はやっぱりまだ兄さんの事を思ってるんですよきっと。
いや、ただ珠希は加賀見病院が欲しかっただけかも..
俺や兄さんですらその道具でしかなくて
加賀見家を乗っ取ることが珠希にとっての大きな復讐だったとも考えられる。」
「悟、、」
「兄さんの望み通り加賀見家は壊れ始めているよ。」
「お前が家を出たら 彩はどうなるんだ?」
「彩はあの家から連れ出します。
父親の俺と一緒にいた方がいいって兄さんだってそう思うだろ?
あの家で加賀見謙治と暮らすよりは。」
彩、病室にて医者に包帯をとってもらう。
「まだ飛んだり跳ねたりはできませんがもう大丈夫でしょう。
退院の日取りは院長代理と相談させてもらいます。」退場医者。
「あ〜もう家に帰りたくなってきちゃった。
おばあちゃんどうしてるかな?」ルンルンの彩。
コンコン 花束もって奥村登場。
彩の病室には入れず休憩室へ。
「もう二度とあらわれないで下さいと言ったはず..」
「お嬢さんが怪我をしたって聞いたものだから、、
せめてお花だけでもと思って。ごめんなさい。」
「ありがとうございます。」と花束を受け取り退場する珠希に
「待って。あなた今は幸せ?」
「何ですか?突然。」
「もしもあなたが自分の運命を呪いたくなるほど辛い事があったら
自分じゃなく私を恨んでちょうだい。」
「あなたを恨まなければならないほど私はあなたのことを知りません。
知りたくもありません。それでは。」退場珠希。
廊下で恭介と遭遇の珠希。
「悟が家を出たらしいな 何があったんだ?
何故君は悟と一緒にあの家を出ない?
あの家に 君と加賀見謙治が二人きりに
ならなければならない理由でもあるのか?」
「そんな事ありません。」
「加賀見の家と結婚したんだと 悟に言ったらしいな」
「ええ。」
「本当の狙いは何だ?」
「私は加賀見家で恵まれた生活がしたかっただけです。」
「それが本心なら なぜ簡単に彩を手放す?
あれほどまで加賀見病院の未来を優先するのは
彩のためだと言っていたじゃないか?」
「彩はどこに誰といたって私の娘であることにかわりはありません。
例え悟さんと出て行ったとしても彩は加賀見家の子です。
私といる事だけが彩の幸せだとは考えていません。」
「彩は 彩は 君と悟の娘なんだよな?」
「もちろんです。」
「すまない おかしな事を聞いて。」
「私達の事にはもう構わないで下さい。」退場珠希。
Club Meguにて恵&謙治。
「悟のやつ、一人で出て行ったぞ。」
「そう、一人で。
それならそれで仕方がないわね。
私のところへは連絡ないわ。当然ね。
突然あなたの父親は別にいるなんて聞かされたら、、
驚いたでしょ?私今まであなたに」
笑いながら謙治
「確かに俺の息子なんかじゃない方が幸せだったかもしれないな。」
謙治には恵のついた嘘はバレバレか。
一条家にて悟&映子。
「実は俺、あの家を出ました。
彩が退院したらもうあの家には戻さないつもり..
もうこれ以上父さんの事を嫌いになりたくないんだ。」
「珠希さんは何て..?」
「出て行くなら一人で出て行けと言われて..
珠希は俺じゃなくて加賀見家と結婚したんだって」
「珠希さんが、、、。」と不安そうな映子。
「きっと珠希さんには珠希さんの考えが..」
「珠希の考えてる事が俺にはよく分からない。
珠希はまだ兄さんの事が、、」
「悟。」
「いや、兄さんのせいじゃない。
俺達夫婦が本当の夫婦になれなかった事が一番の原因なのかも..」
「彩を連れてどこで暮らすつもりなの?
彩だってお母さんと離れて暮らすのは嫌がるはずよ。」
「彩はしっかりした子..ちゃんと説明すれば分かってくれるはず..」
「そんな事じゃ彩が可哀想だわ。
なんとか珠希さんと一緒に暮らしてく事は出来ないの?」
「もう無理なんです。珠希は俺の事を愛したことなんかなかったんだ。
それでも俺はまだ諦めきれないんですけどね。」
「あなた達の話がすむまでここで彩を預かるわ。
しばらくの間、彩をここで私が預かる。」
「母さん。」
「あなただって珠希さんを諦めたわけじゃないんでしょ?
また親子三人で暮らせるようによく話し合ってちょうだい。
その話がまとまるまでは私がここで彩を面倒見る、それでいいでしょ?」
「ありがとうございます。」
「結局、あの家に残ったのは珠希さんと謙治さんだけだなんてね、、。」
加賀見家にて謙治&珠希
「どうして悟と一緒に出て行かなかったんだ?」
「悟さんはお父様の息子じゃないそうですね。」
「お前も聞いていたのか、、」
「それで悟さんは動揺してるだけです。」
「そうかな?」
「それにお父様を一人にするわけにはいきませんから。
どうかされましたか?」
「珠希、私はもう随分と長い間人の恨みならそれこそ嫌というほどかってきた。
大概のことなら受け止める覚悟はできているぞ。」
「ご立派ですね。」
「着替えて飲み直すか〜。」と退場謙治。
寝室にて夢で英夫のオペの状況が出てきて魘され起きる謙治。
病院にて映子&謙治。
「悟と一緒に暮らすのか?」
「おかしくないでしょ?ただ本当にそれでいいのかどうか。
珠希さんがどうしてあの家にこだわるのか、、
彩と離ればなれになってまであなたと暮らしたいという理由が私には..」
「別に私と暮らしたいわけではなかろう。」
「いいえ。私には何が理由があるように..」
「あったとしても構わん。」
「あなた!」
「考え過ぎだ。それとも私の事を心配してくれてるのか?」
「私は珠希さんが心配なんです。」
「そうか。(笑顔)珠希に何か考えがあったとしても
恨まれるなら堂々と恨まれろと言ったのは君だ。」
「私はただ、、」
「私は弁解するつもりも謝るつもりもない。
私を恨むものも憎むものの前から逃げたりはしないよ。
彩の見舞いに来たんだろ?一緒に行こう。
彩の前では仲のいいおじいちゃんおばあちゃんだ。」
院長室にてDNA鑑定結果を見る悟。
彩とだけじゃなくて謙治との鑑定もしてた模様。
【結果:加賀見 謙治が、加賀見 悟の生物学的父親である確率はかなり高い。
総合親子指数(CPI):323,997
父性確率:99.9999%】
【結果:加賀見 悟が、加賀見 彩の生物学的父親ではない。
総合親子指数(CPI):0
父性確率:0%】
ガーーーーーーン 悟。
==悟は疑念を払おうと調べた事実に打ちのめされていたのです。==
===つづく====
最終回まで残りわずかだというのに全くドキドキしないこの展開。
「なんでもいいから好きなものを描いてみたら?」
とスケッチブックを渡す珠希。
「うん。でもお父さんがもうすぐ退院だって。
退院したら3人で旅行に行こうって..」
加賀見家にて謙治&悟。
「俺はこの家を出る。」
「珠希と何かあったのか?」
「珠希も誘ったんだけど断られた。
俺と結婚したのは加賀見家の加賀見病院の跡取りだったからだって。
彩を加賀見家の跡取りに育てるためだって。」
「それでどうしてお前が自分の家を出て行かなきゃならんのだ?」
「俺は遺伝的には父さんの子じゃないらしい。
母さんに聞いたんだ。
血の繋がりがないからこの家を出ていくわけじゃない。
俺にとっては父さんは何があっても父さんだから。
でも俺は父さんが信じられない。
父さんのしてきた事は理解できないことばかりだ。
出て行くよ。もう一度よく考えたいんだ、色んな事を。」
「悟、待ちなさい。」
「何も親子の縁を切るわけじゃない。切りたくたって
今さら切ることなんかできない。この家を出ていくだけだ。」退場悟。
恵、会社にかかってくる謙治からの電話に居留守を使ってる模様。
荷物を持って加賀見病院に登場悟、珠希と対面。
「取り合えず必要なものを持って家を出た。
彩には時期を見て俺から話す。」
「でも、、」
ここで恭介立ち聞き。
「彩がこのまま加賀見家にいることが彩にとって幸せとは俺には思えない。」
「彩は加賀見家の子です。」
「いや、彩は君と俺の子だ。」と去る悟。
学長室にて謙治。悟の
『『俺は遺伝的には父さんの子じゃないらしい。』』発言を回想中。
コンコン 奥村登場。
「恵さんからいろいろ聞いたものですから。」
「何をお聞きに..?」
「あなたが今までしてきた事を..
恭介さんが何故あなたを恨んでいたのかが..」
「何を聞いてきたが知らんが今までの人生で
恭介ごときにとやかく言われるようなやましいことなど何一つない。」
「聞いた話が事実だとしたらあなたは珠希さんに相当酷い事を..」
「それも違うな。
今では珠希は私の事を慕ってくれている。私の忠実な後継者だ。」
「謙治さんお願いします。珠希さんはあなたの、、
いえ、加賀見家の嫁です。実の息子悟さんの妻なんです。
大事にしてやって下さい。」
「ああ。息子の悟より珠希の方を頼ってるくらいだよ。
もっとも悟は私の息子ではないらしいがな。」
「どういうこと?」
「恵が悟に打ち明けたそうだ。本当の父親は別にいる。
恵は今ではうちよりよっぽど羽振り良くやっている。
加賀見家も加賀見病院も悟にとっては価値なしって事だ。
悟は一人でうちを出ると言っていた、、ハッ余計な事を、、
すまんな。この話、聞かなかったことにしてくれ。」
「違う、、違うわそれ」
「違うって何が違うんだ?」
「恵さんは息子思いのいい母親だってこと。」
院長室にて悟&恭介
「俺はあの家を出ました。
珠希はついてきてはくれませんでした。
自分は加賀見家と結婚した..つまり俺と結婚したわけではないと..
これで兄さんの思い通りになったんじゃ..?
珠希はやっぱりまだ兄さんの事を思ってるんですよきっと。
いや、ただ珠希は加賀見病院が欲しかっただけかも..
俺や兄さんですらその道具でしかなくて
加賀見家を乗っ取ることが珠希にとっての大きな復讐だったとも考えられる。」
「悟、、」
「兄さんの望み通り加賀見家は壊れ始めているよ。」
「お前が家を出たら 彩はどうなるんだ?」
「彩はあの家から連れ出します。
父親の俺と一緒にいた方がいいって兄さんだってそう思うだろ?
あの家で加賀見謙治と暮らすよりは。」
彩、病室にて医者に包帯をとってもらう。
「まだ飛んだり跳ねたりはできませんがもう大丈夫でしょう。
退院の日取りは院長代理と相談させてもらいます。」退場医者。
「あ〜もう家に帰りたくなってきちゃった。
おばあちゃんどうしてるかな?」ルンルンの彩。
コンコン 花束もって奥村登場。
彩の病室には入れず休憩室へ。
「もう二度とあらわれないで下さいと言ったはず..」
「お嬢さんが怪我をしたって聞いたものだから、、
せめてお花だけでもと思って。ごめんなさい。」
「ありがとうございます。」と花束を受け取り退場する珠希に
「待って。あなた今は幸せ?」
「何ですか?突然。」
「もしもあなたが自分の運命を呪いたくなるほど辛い事があったら
自分じゃなく私を恨んでちょうだい。」
「あなたを恨まなければならないほど私はあなたのことを知りません。
知りたくもありません。それでは。」退場珠希。
廊下で恭介と遭遇の珠希。
「悟が家を出たらしいな 何があったんだ?
何故君は悟と一緒にあの家を出ない?
あの家に 君と加賀見謙治が二人きりに
ならなければならない理由でもあるのか?」
「そんな事ありません。」
「加賀見の家と結婚したんだと 悟に言ったらしいな」
「ええ。」
「本当の狙いは何だ?」
「私は加賀見家で恵まれた生活がしたかっただけです。」
「それが本心なら なぜ簡単に彩を手放す?
あれほどまで加賀見病院の未来を優先するのは
彩のためだと言っていたじゃないか?」
「彩はどこに誰といたって私の娘であることにかわりはありません。
例え悟さんと出て行ったとしても彩は加賀見家の子です。
私といる事だけが彩の幸せだとは考えていません。」
「彩は 彩は 君と悟の娘なんだよな?」
「もちろんです。」
「すまない おかしな事を聞いて。」
「私達の事にはもう構わないで下さい。」退場珠希。
Club Meguにて恵&謙治。
「悟のやつ、一人で出て行ったぞ。」
「そう、一人で。
それならそれで仕方がないわね。
私のところへは連絡ないわ。当然ね。
突然あなたの父親は別にいるなんて聞かされたら、、
驚いたでしょ?私今まであなたに」
笑いながら謙治
「確かに俺の息子なんかじゃない方が幸せだったかもしれないな。」
謙治には恵のついた嘘はバレバレか。
一条家にて悟&映子。
「実は俺、あの家を出ました。
彩が退院したらもうあの家には戻さないつもり..
もうこれ以上父さんの事を嫌いになりたくないんだ。」
「珠希さんは何て..?」
「出て行くなら一人で出て行けと言われて..
珠希は俺じゃなくて加賀見家と結婚したんだって」
「珠希さんが、、、。」と不安そうな映子。
「きっと珠希さんには珠希さんの考えが..」
「珠希の考えてる事が俺にはよく分からない。
珠希はまだ兄さんの事が、、」
「悟。」
「いや、兄さんのせいじゃない。
俺達夫婦が本当の夫婦になれなかった事が一番の原因なのかも..」
「彩を連れてどこで暮らすつもりなの?
彩だってお母さんと離れて暮らすのは嫌がるはずよ。」
「彩はしっかりした子..ちゃんと説明すれば分かってくれるはず..」
「そんな事じゃ彩が可哀想だわ。
なんとか珠希さんと一緒に暮らしてく事は出来ないの?」
「もう無理なんです。珠希は俺の事を愛したことなんかなかったんだ。
それでも俺はまだ諦めきれないんですけどね。」
「あなた達の話がすむまでここで彩を預かるわ。
しばらくの間、彩をここで私が預かる。」
「母さん。」
「あなただって珠希さんを諦めたわけじゃないんでしょ?
また親子三人で暮らせるようによく話し合ってちょうだい。
その話がまとまるまでは私がここで彩を面倒見る、それでいいでしょ?」
「ありがとうございます。」
「結局、あの家に残ったのは珠希さんと謙治さんだけだなんてね、、。」
加賀見家にて謙治&珠希
「どうして悟と一緒に出て行かなかったんだ?」
「悟さんはお父様の息子じゃないそうですね。」
「お前も聞いていたのか、、」
「それで悟さんは動揺してるだけです。」
「そうかな?」
「それにお父様を一人にするわけにはいきませんから。
どうかされましたか?」
「珠希、私はもう随分と長い間人の恨みならそれこそ嫌というほどかってきた。
大概のことなら受け止める覚悟はできているぞ。」
「ご立派ですね。」
「着替えて飲み直すか〜。」と退場謙治。
寝室にて夢で英夫のオペの状況が出てきて魘され起きる謙治。
病院にて映子&謙治。
「悟と一緒に暮らすのか?」
「おかしくないでしょ?ただ本当にそれでいいのかどうか。
珠希さんがどうしてあの家にこだわるのか、、
彩と離ればなれになってまであなたと暮らしたいという理由が私には..」
「別に私と暮らしたいわけではなかろう。」
「いいえ。私には何が理由があるように..」
「あったとしても構わん。」
「あなた!」
「考え過ぎだ。それとも私の事を心配してくれてるのか?」
「私は珠希さんが心配なんです。」
「そうか。(笑顔)珠希に何か考えがあったとしても
恨まれるなら堂々と恨まれろと言ったのは君だ。」
「私はただ、、」
「私は弁解するつもりも謝るつもりもない。
私を恨むものも憎むものの前から逃げたりはしないよ。
彩の見舞いに来たんだろ?一緒に行こう。
彩の前では仲のいいおじいちゃんおばあちゃんだ。」
院長室にてDNA鑑定結果を見る悟。
彩とだけじゃなくて謙治との鑑定もしてた模様。
【結果:加賀見 謙治が、加賀見 悟の生物学的父親である確率はかなり高い。
総合親子指数(CPI):323,997
父性確率:99.9999%】
【結果:加賀見 悟が、加賀見 彩の生物学的父親ではない。
総合親子指数(CPI):0
父性確率:0%】
ガーーーーーーン 悟。
==悟は疑念を払おうと調べた事実に打ちのめされていたのです。==
===つづく====
最終回まで残りわずかだというのに全くドキドキしないこの展開。
■愛讐のロメラ(第58話)
2008年12月19日 愛讐のロメラ「彩はもう大丈夫..彩に会ってあげて下さい。」
「悟が許さないだろう」
「お話ししたはず..彩から遠ざかるような事はしないでほしいって。」
「なぜ君は 俺がこの病院にいることに賛成してくれた?」
「私を庇って下さった借りをお返しするためです。」
「君は この11年間幸せだったのか?
君は何故 悟と 結婚を」
そこへ「何をしてるんだ?」と悟登場。
速攻立ち去ろうとする珠希に
「話があるから院長室へ来てくれ。兄さんにも話がある。」
と恭介と会議室へ。
「もうこれ以上俺達家族に関わるのはやめて下さい。
兄さんが向かうべき相手は父さんだろ?
俺や珠希、彩を巻き込むのはやめてくれ。頼むよ。」ぺこり
「悟やめてくれ」
「俺は俺の家族を今の生活を守るためだったら
いくらだって頭を下げる。」
「お前が 俺に頭を下げてまで守ろうとしている家族は
珠希は本当に幸せなのか?
お前はちゃんと珠希の事を守ってきたのか?」
「胸を張って答えることはできない。
確かに俺は亮太を安楽死させたのは珠希だと知りながら
今まで黙ってきた。亮太の遺書も見て見ぬ振りをしてきた。
でもそれは俺の家族を珠希を守るためだったんだ。」
「それは事実から逃げてるだけだ」
「逃げていた事の何が悪い!
真実を明らかにしたからって幸せになれるわけじゃない!」
「事実はやがて 必ず目の前に立ちはだかるという事がまだ分からないのか
それにそんな事を言えるのは お前がただの 傍観者だったからだ
殺された人間の悔しさを弔ってやれるのは家族の他に誰がいる
殺された父さんの無念も 自殺した亮太の悔しさも
自分の弟に手をかけなければならなかった彼女の苦しみも
俺は傍観者として見過ごすことができないんだよ!」
「でも珠希は過去の事を忘れるって、、
彩がいるからだ。過去より大事なものが出来たんだよ。
彩の為に彼女だって生きようとしているんだ。」
「もう二度と彩を連れまわしたりしない
だが 加賀見謙治の事は 何があっても許す事は出来ない」
院長室にて悟を待つ珠希。
ゴミ箱に入ってる『DNA親子鑑定報告書の説明』を見つける。
悟登場。
「話っていうのは?」
「いや、この所君に酷い事を言い過ぎたと思って。
彩があんな事になって動転してしまって。
それでも冷静に兄さんを庇う君を見てつい感情的に..
すまない。」
「そんな。」
「俺は兄さんを許すことが出来ない。
でも俺達が兄さんの事で揉めていたら意味がないからな。」
「ええ。」
ゴミ箱を見つめる珠希。
彩の病室にて恭介、彩の手と自分の手を見比べる。
「おじさんの手、大きいね。
でも彩も友達の中じゃ大きいんだよ。」
「そうか。じゃそれじゃ大人しく寝てるんだぞ。」
「うん。お母さんとお父さんって仕事で何かあったの?
喧嘩してるみたいなの。」
「喧嘩なんてしてないよ。
きっとお仕事が忙しいだけだよ」
「私ねおじさんになら何でも話せちゃう。不思議だね。」
微笑む恭介。
==彩はもしかしたら自分の子かもしれない。
加賀見家に牙を向けていたその一方で恭介の心の中には
迷いが生まれはじめていました。==
一条家にて映子。
携帯持ちながら
「「英夫さん?あなたへの罪滅ぼしに私に出来る事はもう
恭介を守ることだけ。」」
と心で呟きどこかに電話する。
Club Meguにて奥村&恵。
「謙治さんの話が聞きたくて来たんじゃないの。
私は院長代理のあなたの息子さんに興味があって来たのよ。」
「そうかしら?何かと加賀見病院にご興味がおありなのは
昔の男に興味があるからかと思いました。(笑」
「私はただ私の命を救ってくれた加賀見先生が
謙治さんを凄く恨んでいるようですし
私も一度は関わってしまったあの病院を心配しているんです。
お邪魔でしたら今日は」とプンプンして帰ろうとする奥村。
「お待ち下さい。
いい機会ですから本当のことをお話ししますわ。
謙治さんはあなたの青春時代の記憶にあるような人じゃありませんよ。
懐かしいのは分かりますけど関わらない方があなたの為かと。」
「どういう事かしら?」
「失礼ですけど先生、政治家としての敏感な鼻は
昔の男が相手だと鈍るタイプのようね。」
「そこまで言われるんだったら詳しく聞かせてくれるんでしょ?」
喫茶店にて謙治&映子。
「今日お会いしようと思ったのは恭介の事をお願いするため..
恭介の事を許してやって下さい。
病院にどうかおいてやって下さい。」ぺこり
「恭介はこれからも加賀見病院で勤めさせる。
もう本人にもそう言ってある。
恭介が私を恨むなら恨めばいい。
私は恭介の恨みも君の恨みも真正面から受け止めるつもりだ。」
Club Meguにて奥村&恵。
「本当に謙治さんは珠希さんにそんな事を?」
「珠希は英夫さんの事も亮太さんの事も過去の事だから忘れるって。
でもどこまで本音なのか。
彩の為に我慢をしている所もあるんだと..
私は息子のために謙治さんと別れてこの店を..
息子の幸せが私の幸せです。
奥村先生はお子さんはいらっしゃるんですか?」
「います。いますけど」
「だったら私の気持ち分かって下さいますでしょ?」
泣き出す奥村。
「ごめんなさい。珠希がそんな辛い人生を、、」
「今珠希って?もしかしたら珠希が先生の?」
涙をハンカチで拭きながら頷く奥村。
「そんなぁ、、」驚く恵。
「珠希は知ってるんですか?」
頷く奥村。
ホテルにて恭介&三枝。
「仕事の方はどうなの?」
「ああ このまま勤める事になった」
「そう。ねえやっぱりアメリカに戻らない?」
「アメリカに戻るつもりはない」
院長室にて恵&悟。
「この前、自分を愛してない人と結婚しても
辛いだけかもしれないって弱気な事を言っていたけど
その後珠希とはどうなの?」
「俺にも珠希が何を考えてるのか分からない事が増えてきた。
全てを分かろうとしたら夫婦はやっていけないのかも..
今まで色んな事実から目を反らしてきた自分が正しかったと思えないけど
事実と向き合う事で何がおこるのか俺には恐いんだ。
あっでも大丈夫だよ。心配しないで。」
「悟にしてみれば突然加賀見家に引き取られて
恭介さんや亮太さん映子さんに気を遣って暮らしてきたんだもの。
騒ぎになるような事には口を噤んでいた方がいいと思うようになったとしても
仕方がないわ。母さんのせいね。」
「母さん、、。」
「謙治さんの事も整理がつかないんでしょ?
これからあの家でやっていくのは大変ね。
悟、もう謙治さんの事や加賀見家の事で苦しまなくてもいいわ。
悟、聞いて。悟の本当の父親は謙治さんじゃないのよ。」
「どういう事だよ?」
「悟の本当の父親は別の人なの。
謙治さんの前に付き合ってた人の子なの。」
「嘘だろ!?」
「本当よ。」
「そんな事..急に言われたって。。」
「ごめんなさい、でももう謙治さんの事や加賀見家の事を
無理に背負い込まなくてもいいわ。
私は加賀見家を出てもいいんじゃないかって今では思うの。」
「その人は、、その俺の本当の父親って人はどうしてるんだ?」
「...なっ亡くなったわ..
10年くらい前に噂で聞いたわ。」
「そうか。でも母さんは俺を産む時は父さんの事を愛してたんだろ?そうだろ?
自分の子を愛する人の子供として育てたかったんだろ?」
「ええ。」
「そう。おれちょっと出てくる。」とトボトボ退場悟。
ソファに倒れかかり「こうするしかないの、、。ごめんね。」と呟く恵。
彩の病室へ行く悟。
「お母さんは?」
「家に私のもの取りに行った。
お父さん私いつ退院できるの?」
「もうすぐだよ。退院したらお母さんと旅行にでも行こうか?」
「本当??お父さん大好き!」と悟に抱きつく彩。
帰宅した悟。暗い表情で階段をあがってます。
寝室では亮太の山梨時代の家族絵を眺める珠希。
「もうすぐよ、亮太。力を貸して。」
そこへ悟登場。慌てる珠希。
「悟さん、どうしたんですか?」
「少し疲れたから戻ってきた。
病院には兄さんがいるから大丈夫だ。
それに君と話がしたかった。」
「何ですか?」
「親子ってなんだろうな。
父親が違うと言われた。」
驚く珠希。
「今頃になって母さんに告白された。
母さんは俺が加賀見家の息子になれば幸せになれると思って嘘を..
その頃には父さんを愛していたって。
自分の子を愛する人の息子にしたかったって。
俺もその気持ちは分からなくはないよ。
でも俺はその嘘を突き通してほしかった。
だって俺達が親子として過ごしてきた時間はかわらないんだから。
そう思うだろ?
あんな父親だけど俺にとってはたった一人の父親なんだ。
兄さんのように恨む気にもならない。」
珠希の手を握り
「俺は珠希と彩と三人で暮らしていければそれでいいんだ。
俺と一緒にこの家を出よう。」
暫く悟を見つめ手をふりほどき
「お一人で出ていって下さい。
私は加賀見家の加賀見病院に勤める悟さんと結婚した..」
「君は俺のことを少しも愛していないのか?
俺が加賀見病院の息子だったから結婚したのか?」
「そうです。私はあなた自身じゃなくて
あなたについてくる家柄や仕事、財産と結婚したんです。」
「嘘だ、、嘘だろ?何でそんな事をっ!!!」
「これが私の本音です。
出て行くならお一人で出て行って下さい。」
「そうだよな、、俺達の結婚に最初から愛なんてなかったんだ、、
これが君の体を無理矢理奪った俺の復讐か?
だったら自業自得だな、、
分かった、、出て行くよ、、でも彩は
彩だけは絶対に渡さない!」
「待って下さい!
彩は加賀見家の娘として育ててきたんです。」
「彩は俺の娘だ!」
暫く見合いトボトボ出ていく悟。
しかし!!何故かこの時ビュービューと強い音で風が吹き
カーテンが揺らめいております!
その風で山梨時代の家族絵が床に。
それを見つめる珠希。
「これでいいのよ。私は加賀見謙治を殺すんだから。」
ビュービュー
===つづく=====
「悟が許さないだろう」
「お話ししたはず..彩から遠ざかるような事はしないでほしいって。」
「なぜ君は 俺がこの病院にいることに賛成してくれた?」
「私を庇って下さった借りをお返しするためです。」
「君は この11年間幸せだったのか?
君は何故 悟と 結婚を」
そこへ「何をしてるんだ?」と悟登場。
速攻立ち去ろうとする珠希に
「話があるから院長室へ来てくれ。兄さんにも話がある。」
と恭介と会議室へ。
「もうこれ以上俺達家族に関わるのはやめて下さい。
兄さんが向かうべき相手は父さんだろ?
俺や珠希、彩を巻き込むのはやめてくれ。頼むよ。」ぺこり
「悟やめてくれ」
「俺は俺の家族を今の生活を守るためだったら
いくらだって頭を下げる。」
「お前が 俺に頭を下げてまで守ろうとしている家族は
珠希は本当に幸せなのか?
お前はちゃんと珠希の事を守ってきたのか?」
「胸を張って答えることはできない。
確かに俺は亮太を安楽死させたのは珠希だと知りながら
今まで黙ってきた。亮太の遺書も見て見ぬ振りをしてきた。
でもそれは俺の家族を珠希を守るためだったんだ。」
「それは事実から逃げてるだけだ」
「逃げていた事の何が悪い!
真実を明らかにしたからって幸せになれるわけじゃない!」
「事実はやがて 必ず目の前に立ちはだかるという事がまだ分からないのか
それにそんな事を言えるのは お前がただの 傍観者だったからだ
殺された人間の悔しさを弔ってやれるのは家族の他に誰がいる
殺された父さんの無念も 自殺した亮太の悔しさも
自分の弟に手をかけなければならなかった彼女の苦しみも
俺は傍観者として見過ごすことができないんだよ!」
「でも珠希は過去の事を忘れるって、、
彩がいるからだ。過去より大事なものが出来たんだよ。
彩の為に彼女だって生きようとしているんだ。」
「もう二度と彩を連れまわしたりしない
だが 加賀見謙治の事は 何があっても許す事は出来ない」
院長室にて悟を待つ珠希。
ゴミ箱に入ってる『DNA親子鑑定報告書の説明』を見つける。
悟登場。
「話っていうのは?」
「いや、この所君に酷い事を言い過ぎたと思って。
彩があんな事になって動転してしまって。
それでも冷静に兄さんを庇う君を見てつい感情的に..
すまない。」
「そんな。」
「俺は兄さんを許すことが出来ない。
でも俺達が兄さんの事で揉めていたら意味がないからな。」
「ええ。」
ゴミ箱を見つめる珠希。
彩の病室にて恭介、彩の手と自分の手を見比べる。
「おじさんの手、大きいね。
でも彩も友達の中じゃ大きいんだよ。」
「そうか。じゃそれじゃ大人しく寝てるんだぞ。」
「うん。お母さんとお父さんって仕事で何かあったの?
喧嘩してるみたいなの。」
「喧嘩なんてしてないよ。
きっとお仕事が忙しいだけだよ」
「私ねおじさんになら何でも話せちゃう。不思議だね。」
微笑む恭介。
==彩はもしかしたら自分の子かもしれない。
加賀見家に牙を向けていたその一方で恭介の心の中には
迷いが生まれはじめていました。==
一条家にて映子。
携帯持ちながら
「「英夫さん?あなたへの罪滅ぼしに私に出来る事はもう
恭介を守ることだけ。」」
と心で呟きどこかに電話する。
Club Meguにて奥村&恵。
「謙治さんの話が聞きたくて来たんじゃないの。
私は院長代理のあなたの息子さんに興味があって来たのよ。」
「そうかしら?何かと加賀見病院にご興味がおありなのは
昔の男に興味があるからかと思いました。(笑」
「私はただ私の命を救ってくれた加賀見先生が
謙治さんを凄く恨んでいるようですし
私も一度は関わってしまったあの病院を心配しているんです。
お邪魔でしたら今日は」とプンプンして帰ろうとする奥村。
「お待ち下さい。
いい機会ですから本当のことをお話ししますわ。
謙治さんはあなたの青春時代の記憶にあるような人じゃありませんよ。
懐かしいのは分かりますけど関わらない方があなたの為かと。」
「どういう事かしら?」
「失礼ですけど先生、政治家としての敏感な鼻は
昔の男が相手だと鈍るタイプのようね。」
「そこまで言われるんだったら詳しく聞かせてくれるんでしょ?」
喫茶店にて謙治&映子。
「今日お会いしようと思ったのは恭介の事をお願いするため..
恭介の事を許してやって下さい。
病院にどうかおいてやって下さい。」ぺこり
「恭介はこれからも加賀見病院で勤めさせる。
もう本人にもそう言ってある。
恭介が私を恨むなら恨めばいい。
私は恭介の恨みも君の恨みも真正面から受け止めるつもりだ。」
Club Meguにて奥村&恵。
「本当に謙治さんは珠希さんにそんな事を?」
「珠希は英夫さんの事も亮太さんの事も過去の事だから忘れるって。
でもどこまで本音なのか。
彩の為に我慢をしている所もあるんだと..
私は息子のために謙治さんと別れてこの店を..
息子の幸せが私の幸せです。
奥村先生はお子さんはいらっしゃるんですか?」
「います。いますけど」
「だったら私の気持ち分かって下さいますでしょ?」
泣き出す奥村。
「ごめんなさい。珠希がそんな辛い人生を、、」
「今珠希って?もしかしたら珠希が先生の?」
涙をハンカチで拭きながら頷く奥村。
「そんなぁ、、」驚く恵。
「珠希は知ってるんですか?」
頷く奥村。
ホテルにて恭介&三枝。
「仕事の方はどうなの?」
「ああ このまま勤める事になった」
「そう。ねえやっぱりアメリカに戻らない?」
「アメリカに戻るつもりはない」
院長室にて恵&悟。
「この前、自分を愛してない人と結婚しても
辛いだけかもしれないって弱気な事を言っていたけど
その後珠希とはどうなの?」
「俺にも珠希が何を考えてるのか分からない事が増えてきた。
全てを分かろうとしたら夫婦はやっていけないのかも..
今まで色んな事実から目を反らしてきた自分が正しかったと思えないけど
事実と向き合う事で何がおこるのか俺には恐いんだ。
あっでも大丈夫だよ。心配しないで。」
「悟にしてみれば突然加賀見家に引き取られて
恭介さんや亮太さん映子さんに気を遣って暮らしてきたんだもの。
騒ぎになるような事には口を噤んでいた方がいいと思うようになったとしても
仕方がないわ。母さんのせいね。」
「母さん、、。」
「謙治さんの事も整理がつかないんでしょ?
これからあの家でやっていくのは大変ね。
悟、もう謙治さんの事や加賀見家の事で苦しまなくてもいいわ。
悟、聞いて。悟の本当の父親は謙治さんじゃないのよ。」
「どういう事だよ?」
「悟の本当の父親は別の人なの。
謙治さんの前に付き合ってた人の子なの。」
「嘘だろ!?」
「本当よ。」
「そんな事..急に言われたって。。」
「ごめんなさい、でももう謙治さんの事や加賀見家の事を
無理に背負い込まなくてもいいわ。
私は加賀見家を出てもいいんじゃないかって今では思うの。」
「その人は、、その俺の本当の父親って人はどうしてるんだ?」
「...なっ亡くなったわ..
10年くらい前に噂で聞いたわ。」
「そうか。でも母さんは俺を産む時は父さんの事を愛してたんだろ?そうだろ?
自分の子を愛する人の子供として育てたかったんだろ?」
「ええ。」
「そう。おれちょっと出てくる。」とトボトボ退場悟。
ソファに倒れかかり「こうするしかないの、、。ごめんね。」と呟く恵。
彩の病室へ行く悟。
「お母さんは?」
「家に私のもの取りに行った。
お父さん私いつ退院できるの?」
「もうすぐだよ。退院したらお母さんと旅行にでも行こうか?」
「本当??お父さん大好き!」と悟に抱きつく彩。
帰宅した悟。暗い表情で階段をあがってます。
寝室では亮太の山梨時代の家族絵を眺める珠希。
「もうすぐよ、亮太。力を貸して。」
そこへ悟登場。慌てる珠希。
「悟さん、どうしたんですか?」
「少し疲れたから戻ってきた。
病院には兄さんがいるから大丈夫だ。
それに君と話がしたかった。」
「何ですか?」
「親子ってなんだろうな。
父親が違うと言われた。」
驚く珠希。
「今頃になって母さんに告白された。
母さんは俺が加賀見家の息子になれば幸せになれると思って嘘を..
その頃には父さんを愛していたって。
自分の子を愛する人の息子にしたかったって。
俺もその気持ちは分からなくはないよ。
でも俺はその嘘を突き通してほしかった。
だって俺達が親子として過ごしてきた時間はかわらないんだから。
そう思うだろ?
あんな父親だけど俺にとってはたった一人の父親なんだ。
兄さんのように恨む気にもならない。」
珠希の手を握り
「俺は珠希と彩と三人で暮らしていければそれでいいんだ。
俺と一緒にこの家を出よう。」
暫く悟を見つめ手をふりほどき
「お一人で出ていって下さい。
私は加賀見家の加賀見病院に勤める悟さんと結婚した..」
「君は俺のことを少しも愛していないのか?
俺が加賀見病院の息子だったから結婚したのか?」
「そうです。私はあなた自身じゃなくて
あなたについてくる家柄や仕事、財産と結婚したんです。」
「嘘だ、、嘘だろ?何でそんな事をっ!!!」
「これが私の本音です。
出て行くならお一人で出て行って下さい。」
「そうだよな、、俺達の結婚に最初から愛なんてなかったんだ、、
これが君の体を無理矢理奪った俺の復讐か?
だったら自業自得だな、、
分かった、、出て行くよ、、でも彩は
彩だけは絶対に渡さない!」
「待って下さい!
彩は加賀見家の娘として育ててきたんです。」
「彩は俺の娘だ!」
暫く見合いトボトボ出ていく悟。
しかし!!何故かこの時ビュービューと強い音で風が吹き
カーテンが揺らめいております!
その風で山梨時代の家族絵が床に。
それを見つめる珠希。
「これでいいのよ。私は加賀見謙治を殺すんだから。」
ビュービュー
===つづく=====
■愛讐のロメラ(第57話)
2008年12月18日 愛讐のロメラ彩の病室に珠希登場。
「悟さん。」
「君はあの時、彩を身籠ったから俺と結婚する気に..?」
「ええ。」
「彩は俺達のかけがえのない娘..そうだろ?」
「ええ。」
「11年前、君と兄さんは..」
「彩!!彩?分かる?お母さんよ!」
彩、意識が回復した模様。
廊下を急いでダッシュの悟、恭介にすれ違ってもスルー。
彩の病室にて謙治&珠希&悟。
彩「私走ってたら転んじゃって、恥ずかしい..
あれ?時計は?」
悟「運ばれてきた時はしてなかったぞ。」
彩「お気に入りだったのに。そういえば恭介おじさんは?」
悟「彩をこんな目にあわしたんだ。恭介おじさんには会っちゃ駄目だ。」
彩「恭介おじさんは悪くないよ。
おじさんに会いたい、会わせてよ!」
悟「彩..」
彩の病室前の廊下から立ち聞きしてる恭介。
一通り聞いたからか立ち去る。
ガチャッ 彩の病室のドアが開いた音で振り返る恭介、そこには悟。
「中に入ってくれ。彩が会いたいと言っている。」
彩の病室に入る恭介に彩
「おじさん、ごめんね。ビックリさせちゃって。」
「彩 すまない」
「なんでおじさんが謝るの?おじさん悪くないよ。」
「彩もこう言ってることだ。悟、恭介には
このままこの病院で働いてもらう。」と退出する謙治。
「そうだ、彩の意識が回復した事、まだ母さんに知らせてなかった。」
と言って出て行く悟に「その事でお話が、、」と珠希。
廊下にて悟&珠希。
「出て行ったって、何があったんだ?」
「多分、お父様との事で。
彩の為にはお母さんには戻って来ていただきたいと..」
「君が母さんに戻ってきてもらいたいというのは
彩が母さんの孫だからなのか?」
「え?..ええ、そうよ。」
開店前のClub Meguに登場映子、驚く恵。
「新しい人生を生きる事に..加賀見家を出ました。」
「今日は他の仕事をお休みして..彩の事も気になりますから。」
「彩は戻ってきました。でも怪我をして意識が..」
「だったらどうして家を出たりしたんですか?」
「自分の愚かさに気が付いたんです。
実は恭介と亮太の骨髄の型は一致していた..
移植できたはずだったんです。
謙治さんが嘘さえつかなければ。」
「謙治さんが嘘?」
「あの人は心の底から悪い人じゃありませんから。
ただもう、どんな言い訳も聞きたくないんです。」
「映子さん、、」
「私は加賀見家を守ろうとして結果として壊してしまった..」
「でも映子さん、心の中ではまだ揺れてますでしょ?」
笑いながら首を横に振り「そんな事ありません。」と映子。
「だったら何故、家を出た事を私に伝えに..?
映子さんが捨てた謙治さんなんて私、興味ないわ。
私が一番大事なのは悟です、悟の家庭です。
その為だったら私なんでもあなたに協力するわ。
私達、随分と悪い男に振り回されてきたんですね。
でも悪い男って言うのは案外ああいう弱くてずるい男の事をいうのかしら..」
院長室にて『DNA親子鑑定報告書の説明』を手に取る悟。
コンコン そこへ恭介登場。
「本当にすまなかった 心からそう思っている」ぺこり
「謝るのは止めて下さい。許す気はない。
兄さんにはこの病院を辞めてもらいます。
その方が病院にとっても兄さんにとっても一番いい..」
そこへ謙治登場。
「恭介にはこのまま加賀見病院の医師として働いてもらう。」
「俺は反対だ。珠希だってこんな事は、、」
「珠希にはもう話してある。恭介が残る事には賛成だ。
お前がどう思おうと構わん。だが仕事だけはしっかりやってくれ。」
「まるで死んだ 殺された俺の父のような口振りですね」と恭介。
退場謙治。
「悟 すまない 俺はこの病院にもう暫く残らせてもらう
俺がこのままここを去ったら 死んだ亮太に申し訳が立たない」
「どうですかね。兄さんは死んだ父親と亮太の事で俺の父さんを恨み
その父さんを受け入れてる俺達が我慢ならないんじゃ..?
でも本当は兄さんを裏切って俺と結婚した珠希を許せないんじゃ..?」
「下らない事を言うな」
「下らなくなんかない!11年前、兄さんは珠希と、、」
「何を怯えてるんだ?」
「怯えてなんかない!!」と必死な悟。
「失礼する」と退場恭介。
『DNA親子鑑定報告書の説明』をグシャグシャにしてポイする悟。
ポイしないで下さい!
彩の病室にて悟&珠希。
「精密検査の結果も異常はなかったわ。」
「そうか。よかったな〜彩。じゃあそろそろ寝なさい。」
「ずっと寝てたから眠くないよ。今は何時かな?」
とピンクの時計を見る彩。
「それ?」と珠希。
「恭介おじさんが直してくれたの。
恭介おじさん、この病院辞めちゃうの?」
「辞めないよ。クビになるのは父さんの方かも、、」
と子供の前でも平気で弱気な所を見せまくる悟なのだ。
「えっ?お父さんがクビになっちゃうの??」
「面白くも何ともない冗談よ。
その時計、大事なものでしょ?しまっておきなさい。」
「いや、着けておけばいいよ。」
そんな二人をキョロキョロみて困惑してる彩。
コンコン そこへ恵登場。
「映子さんから聞いてやっぱりどうしても気になってね。」
「お母さんが?」
休憩室にて恵&悟。
「大変だったわねぇ。映子さんから聞いたわ。
謙治さんがしていた事を。」
「もう誰も父さんの事は信じられないんだ。
珠希以外は。」
「珠希は納得してるの?」
「ああ。俺にも珠希の気持ちがよく分からない。
俺達夫婦は結局本音で話し合う事が出来なかった..
珠希の本当の気持ちを聞くのが恐くて色んな事から目を背けて..」
「悟、、」
「母さんの言う通りだったのかも..
自分を愛していない人と結婚したって辛いだけかもしれないって話。」
彩の病室にて彩にもたれ掛かり寝てしまった珠希に
ストールをかける悟、そして退室。
それに気付いた珠希、悟を追う。
「悟さん、これありがとう。」
「君の本音を聞かせてくれ。
兄さんがこの病院で働き続ける事にどうして賛成したんだ?
俺が反対するのは分かっていただろ?事実を聞かせてくれ。」
「事実って?」
「彩の事だ。」
「事実は..
今回の事は事故だったんです。それに私は
亮太を安楽死させた罪を恭介さんに背負ってもらったんです。
私はその借りを返すために恭介さんにこの病院にいてもらいたいだけ..」
「それだけか?」
「それ以上に何があると..?」
「いや、俺は君の夫だ、彩の父親だ。
少しは俺の話を聞いてくれてもいいんじゃ..?
兄さんの件はもう少し考えさせてくれ。」退場悟。
==謙治に復讐すると決めた以上、いつかは悟を裏切る事になる。
珠希には悟の優しさが苦しかったのです。==
映子の実家にて
「お嬢様、お呼びでしょうか?」
彩の病室にて
「お母さん?お父さんと喧嘩してるの?
昨日の夜なんか変だったよ?私のせい?」
「彩のせいなんかじゃないわ。気にしないで。」
コンコン そこへ映子登場。
「彩〜よかった〜。痛かったでしょ〜?」
「うん。でも恭介おじさんは悪くないんだよ。
自分で転んじゃったの。
おばあちゃん、何で昨日は来てくれなかったの?」
「おばあちゃん、ちょっと用事が出来ちゃって
暫く親戚の家に居なきゃならないの。」
「そっか、それじゃおじいちゃん寂しいね。」
「そうね。」
会議室にて映子&珠希。
「本当にもう加賀見の家には戻って来て下さらないんですか?」
「ええ。恭介が彩を誘拐して怪我をさせた事は
母親として本当に申し訳ないと..
でも恭介が今抱えてる怒りをひなんしてしずめる事は
私には出来ない事を理解してほしいの。でも珠希さん、
あなたには私の気持ちが分かるんじゃないの?あなたこそ、
謙治さんに人生を狂わされた最大の被害者なのかもしれないんだから。
あなた本当に本当に謙治さんの事が許せるの??
本当の事を言って。」
「本当の事なんて言えるわけないじゃないですか。」
この珠希の言葉で勘付いた様子の映子。
「あなたやっぱり、、」
「お母さんの気持ちは分かりました。
今の所は無理に戻って来て欲しいとは言いません。
加賀見家は一旦私が預からせて頂きます。
お母さんは外から加賀見家を見守っていて下さい。」
「あなた一体何をするつもりなの?!」
「何をして欲しいですか?
お分かりだと思いますが恭介さんには余計な話はしないで下さい。」
「珠希さん??」
「私の邪魔だけはしないで下さい。」
強い眼差しで映子を見つめる珠希。
休憩室にて恭介、そこへ三枝登場。
「夜勤のまま今日も仕事なんでしょ?
コーヒーとサンドウィッチ買ってきました。」
「すまない」
「じゃあ頑張って。」そそくさと退場三枝。
院長室にて悟&三枝。
「これ受け取って下さい。」
と金壱千萬円と書かれた小切手を渡す三枝。
「彩ちゃんの怪我は私にも責任が..
慰謝料として一千万お支払いします。
だから恭介さんの事はどうか」
「この金を貰うことは出来ない。
そのかわり兄さんを連れてアメリカに帰ってくれないか?」
「悟さんが日本に戻ってきた恭介さんを引き止めて
ここで働かしたんじゃ..?」
ここで院長室に入ろうとした恭介、立ち聞き。
「その時はまさか君が亮太の遺書の事を知っていて
それを兄さんに伝えるとは思っていなかった。
心配しなくても兄さんは何の罰を受けることもなく
この病院で働けることになった。」
と言って小切手を返す悟。
「珠希と父で決めたらしい。
珠希と兄さんは君が言うようにもしかしたらまた」
「やめて下さい!」
「君も兄さんとアメリカで一緒に暮らしていたなら
とっとと兄さんと結婚してくれればよかったんだ。」
「自分だけ被害者みたいな顔しないで下さい。
11年前、あなただって強引に珠希さんの体を奪ったんでしょ?
11年かけても珠希さんの心を奪えなかったとしたら
それはご自分のせいなんじゃ..?」
「そうかもしれないな。でも初めから珠希にその気がなかったんなら
仕方がないだろう。」
「まさか、、やっぱり彩ちゃんの父親は恭介さんじゃ、、」
この時の恭介の驚き方がうけて笑いを堪えるのに必死でした。
「俺達にはこれでいいんだ。
万が一、全てが嘘だったとしても今のままでいいんだ。」
どこか一点を見つめる恭介。珠希の元へ。
「彩は 彩は 」と珠希に聞く恭介。
===つづく====
「悟さん。」
「君はあの時、彩を身籠ったから俺と結婚する気に..?」
「ええ。」
「彩は俺達のかけがえのない娘..そうだろ?」
「ええ。」
「11年前、君と兄さんは..」
「彩!!彩?分かる?お母さんよ!」
彩、意識が回復した模様。
廊下を急いでダッシュの悟、恭介にすれ違ってもスルー。
彩の病室にて謙治&珠希&悟。
彩「私走ってたら転んじゃって、恥ずかしい..
あれ?時計は?」
悟「運ばれてきた時はしてなかったぞ。」
彩「お気に入りだったのに。そういえば恭介おじさんは?」
悟「彩をこんな目にあわしたんだ。恭介おじさんには会っちゃ駄目だ。」
彩「恭介おじさんは悪くないよ。
おじさんに会いたい、会わせてよ!」
悟「彩..」
彩の病室前の廊下から立ち聞きしてる恭介。
一通り聞いたからか立ち去る。
ガチャッ 彩の病室のドアが開いた音で振り返る恭介、そこには悟。
「中に入ってくれ。彩が会いたいと言っている。」
彩の病室に入る恭介に彩
「おじさん、ごめんね。ビックリさせちゃって。」
「彩 すまない」
「なんでおじさんが謝るの?おじさん悪くないよ。」
「彩もこう言ってることだ。悟、恭介には
このままこの病院で働いてもらう。」と退出する謙治。
「そうだ、彩の意識が回復した事、まだ母さんに知らせてなかった。」
と言って出て行く悟に「その事でお話が、、」と珠希。
廊下にて悟&珠希。
「出て行ったって、何があったんだ?」
「多分、お父様との事で。
彩の為にはお母さんには戻って来ていただきたいと..」
「君が母さんに戻ってきてもらいたいというのは
彩が母さんの孫だからなのか?」
「え?..ええ、そうよ。」
開店前のClub Meguに登場映子、驚く恵。
「新しい人生を生きる事に..加賀見家を出ました。」
「今日は他の仕事をお休みして..彩の事も気になりますから。」
「彩は戻ってきました。でも怪我をして意識が..」
「だったらどうして家を出たりしたんですか?」
「自分の愚かさに気が付いたんです。
実は恭介と亮太の骨髄の型は一致していた..
移植できたはずだったんです。
謙治さんが嘘さえつかなければ。」
「謙治さんが嘘?」
「あの人は心の底から悪い人じゃありませんから。
ただもう、どんな言い訳も聞きたくないんです。」
「映子さん、、」
「私は加賀見家を守ろうとして結果として壊してしまった..」
「でも映子さん、心の中ではまだ揺れてますでしょ?」
笑いながら首を横に振り「そんな事ありません。」と映子。
「だったら何故、家を出た事を私に伝えに..?
映子さんが捨てた謙治さんなんて私、興味ないわ。
私が一番大事なのは悟です、悟の家庭です。
その為だったら私なんでもあなたに協力するわ。
私達、随分と悪い男に振り回されてきたんですね。
でも悪い男って言うのは案外ああいう弱くてずるい男の事をいうのかしら..」
院長室にて『DNA親子鑑定報告書の説明』を手に取る悟。
コンコン そこへ恭介登場。
「本当にすまなかった 心からそう思っている」ぺこり
「謝るのは止めて下さい。許す気はない。
兄さんにはこの病院を辞めてもらいます。
その方が病院にとっても兄さんにとっても一番いい..」
そこへ謙治登場。
「恭介にはこのまま加賀見病院の医師として働いてもらう。」
「俺は反対だ。珠希だってこんな事は、、」
「珠希にはもう話してある。恭介が残る事には賛成だ。
お前がどう思おうと構わん。だが仕事だけはしっかりやってくれ。」
「まるで死んだ 殺された俺の父のような口振りですね」と恭介。
退場謙治。
「悟 すまない 俺はこの病院にもう暫く残らせてもらう
俺がこのままここを去ったら 死んだ亮太に申し訳が立たない」
「どうですかね。兄さんは死んだ父親と亮太の事で俺の父さんを恨み
その父さんを受け入れてる俺達が我慢ならないんじゃ..?
でも本当は兄さんを裏切って俺と結婚した珠希を許せないんじゃ..?」
「下らない事を言うな」
「下らなくなんかない!11年前、兄さんは珠希と、、」
「何を怯えてるんだ?」
「怯えてなんかない!!」と必死な悟。
「失礼する」と退場恭介。
『DNA親子鑑定報告書の説明』をグシャグシャにしてポイする悟。
彩の病室にて悟&珠希。
「精密検査の結果も異常はなかったわ。」
「そうか。よかったな〜彩。じゃあそろそろ寝なさい。」
「ずっと寝てたから眠くないよ。今は何時かな?」
とピンクの時計を見る彩。
「それ?」と珠希。
「恭介おじさんが直してくれたの。
恭介おじさん、この病院辞めちゃうの?」
「辞めないよ。クビになるのは父さんの方かも、、」
と子供の前でも平気で弱気な所を見せまくる悟なのだ。
「えっ?お父さんがクビになっちゃうの??」
「
その時計、大事なものでしょ?しまっておきなさい。」
「いや、着けておけばいいよ。」
そんな二人をキョロキョロみて困惑してる彩。
コンコン そこへ恵登場。
「映子さんから聞いてやっぱりどうしても気になってね。」
「お母さんが?」
休憩室にて恵&悟。
「大変だったわねぇ。映子さんから聞いたわ。
謙治さんがしていた事を。」
「もう誰も父さんの事は信じられないんだ。
珠希以外は。」
「珠希は納得してるの?」
「ああ。俺にも珠希の気持ちがよく分からない。
俺達夫婦は結局本音で話し合う事が出来なかった..
珠希の本当の気持ちを聞くのが恐くて色んな事から目を背けて..」
「悟、、」
「母さんの言う通りだったのかも..
自分を愛していない人と結婚したって辛いだけかもしれないって話。」
彩の病室にて彩にもたれ掛かり寝てしまった珠希に
ストールをかける悟、そして退室。
それに気付いた珠希、悟を追う。
「悟さん、これありがとう。」
「君の本音を聞かせてくれ。
兄さんがこの病院で働き続ける事にどうして賛成したんだ?
俺が反対するのは分かっていただろ?事実を聞かせてくれ。」
「事実って?」
「彩の事だ。」
「事実は..
今回の事は事故だったんです。それに私は
亮太を安楽死させた罪を恭介さんに背負ってもらったんです。
私はその借りを返すために恭介さんにこの病院にいてもらいたいだけ..」
「それだけか?」
「それ以上に何があると..?」
「いや、俺は君の夫だ、彩の父親だ。
少しは俺の話を聞いてくれてもいいんじゃ..?
兄さんの件はもう少し考えさせてくれ。」退場悟。
==謙治に復讐すると決めた以上、いつかは悟を裏切る事になる。
珠希には悟の優しさが苦しかったのです。==
映子の実家にて
「お嬢様、お呼びでしょうか?」
彩の病室にて
「お母さん?お父さんと喧嘩してるの?
昨日の夜なんか変だったよ?私のせい?」
「彩のせいなんかじゃないわ。気にしないで。」
コンコン そこへ映子登場。
「彩〜よかった〜。痛かったでしょ〜?」
「うん。でも恭介おじさんは悪くないんだよ。
自分で転んじゃったの。
おばあちゃん、何で昨日は来てくれなかったの?」
「おばあちゃん、ちょっと用事が出来ちゃって
暫く親戚の家に居なきゃならないの。」
「そっか、それじゃおじいちゃん寂しいね。」
「そうね。」
会議室にて映子&珠希。
「本当にもう加賀見の家には戻って来て下さらないんですか?」
「ええ。恭介が彩を誘拐して怪我をさせた事は
母親として本当に申し訳ないと..
でも恭介が今抱えてる怒りをひなんしてしずめる事は
私には出来ない事を理解してほしいの。でも珠希さん、
あなたには私の気持ちが分かるんじゃないの?あなたこそ、
謙治さんに人生を狂わされた最大の被害者なのかもしれないんだから。
あなた本当に本当に謙治さんの事が許せるの??
本当の事を言って。」
「本当の事なんて言えるわけないじゃないですか。」
この珠希の言葉で勘付いた様子の映子。
「あなたやっぱり、、」
「お母さんの気持ちは分かりました。
今の所は無理に戻って来て欲しいとは言いません。
加賀見家は一旦私が預からせて頂きます。
お母さんは外から加賀見家を見守っていて下さい。」
「あなた一体何をするつもりなの?!」
「何をして欲しいですか?
お分かりだと思いますが恭介さんには余計な話はしないで下さい。」
「珠希さん??」
「私の邪魔だけはしないで下さい。」
強い眼差しで映子を見つめる珠希。
休憩室にて恭介、そこへ三枝登場。
「夜勤のまま今日も仕事なんでしょ?
コーヒーとサンドウィッチ買ってきました。」
「すまない」
「じゃあ頑張って。」そそくさと退場三枝。
院長室にて悟&三枝。
「これ受け取って下さい。」
と金壱千萬円と書かれた小切手を渡す三枝。
「彩ちゃんの怪我は私にも責任が..
慰謝料として一千万お支払いします。
だから恭介さんの事はどうか」
「この金を貰うことは出来ない。
そのかわり兄さんを連れてアメリカに帰ってくれないか?」
「悟さんが日本に戻ってきた恭介さんを引き止めて
ここで働かしたんじゃ..?」
ここで院長室に入ろうとした恭介、立ち聞き。
「その時はまさか君が亮太の遺書の事を知っていて
それを兄さんに伝えるとは思っていなかった。
心配しなくても兄さんは何の罰を受けることもなく
この病院で働けることになった。」
と言って小切手を返す悟。
「珠希と父で決めたらしい。
珠希と兄さんは君が言うようにもしかしたらまた」
「やめて下さい!」
「君も兄さんとアメリカで一緒に暮らしていたなら
とっとと兄さんと結婚してくれればよかったんだ。」
「自分だけ被害者みたいな顔しないで下さい。
11年前、あなただって強引に珠希さんの体を奪ったんでしょ?
11年かけても珠希さんの心を奪えなかったとしたら
それはご自分のせいなんじゃ..?」
「そうかもしれないな。でも初めから珠希にその気がなかったんなら
仕方がないだろう。」
「まさか、、やっぱり彩ちゃんの父親は恭介さんじゃ、、」
この時の恭介の驚き方がうけて笑いを堪えるのに必死でした。
「俺達にはこれでいいんだ。
万が一、全てが嘘だったとしても今のままでいいんだ。」
どこか一点を見つめる恭介。珠希の元へ。
「彩は 彩は 」と珠希に聞く恭介。
===つづく====
■愛讐のロメラ(第56話)
2008年12月17日 愛讐のロメラ三枝、救急車を呼ぶ。
加賀見家に恭介からの電話をとる珠希。
「彩が?嘘でしょ!!彩は生きてるの!?
すぐに病院に向かいます。」
「彩がどうしたんだ!?」と謙治達。
「高い所から落ちて頭を打ったそうです。
意識がありません。加賀見病院に搬送されるそうです。」
ストレッチャーで運ばれる彩に付き添う恭介。
「彩!彩!」と駆け寄る悟&珠希。
「左側頭部を強打した 本当にすまない」ぺこり
「ふざけるな!!」と恭介を押す悟。
「彩に何をしたんだ!」
そこへ謙治&映子登場。
珠希、「とにかく急ぎましょう。」と彩を運び込む。
オペ室前にて待機する珠希&悟&謙治&映子。
「兄さんが本当に彩に手を出したなんて..」
「恭介さんは自分から連絡を..だから故意にやったわけでは..」
「娘を怪我させられたのにそれでも兄さんを庇うのか!」
「こんな所でやめないか!」と謙治。
「俺は兄さんを、あの男を絶対に許さない!」と怒り心頭の悟。
そこへ恭介登場。
「どういう事だ!」と詰め寄る悟。
「すまない」ぺこり
「どういう事だって聞いてるんだよぉっっっ!!」
と恭介を壁に押し付け胸ぐらをつかむ悟。
「誘拐なんて卑怯なことをしておきながら
挙げ句の果てに彩を!!何が病院を正すだ!!
何が加賀見家の信頼をとり戻すだよ!!」
「悟、もういい。」と悟を取り押さえる謙治。
パチンッッッ!! 映子、恭介をビンタ。
「なんて事をしたの!なんて事を..
今すぐここから出て行きなさい!」
ぺこり退場恭介。
「ごめんなさい。」ぺこり映子。
そこへ彩が運ばれてくる。
医者「開頭はせず点滴をして様子をみるしかありません。
あとは、意識が戻るかどうか..
このまま意識が回復しないということも..」
病室にて彩を見守る加賀見家の人々。
「医局へ行ってきます。」と退出珠希。
廊下に椅子に座り待機中の恭介とご対面。
「意識はまだ戻りません。もしかしたらこのままという事も..」
「本当にすまない」ぺこり
「いいえ。あの子がうちに帰りたがらなかった責任は
母親の私にもありますから。何があったんですか?」
三枝立ち聞き。
「すまない 俺の責任だ 君の大事な娘にこんな事を
すまない」ぺこり
「彩は、彩はあなたの、、
あなたのことを慕っています。
彩から遠ざかるようなことはしないで下さい。
母親としてお願いします。」
「だが俺は」
「彩を誘拐したことは許せません。
でもこれからはもう過去に捕われるのは止めて下さい。
今日はお帰り下さい。」
「君や悟からはどんな仕打ちを受ける事も覚悟はできてる」
「お母さんはきっと悟さんの怒りや制裁からあなたを守るために
..恨みの連鎖を断ち切ろうとあんな事を..」
三枝、思いっきり見える場所で堂々と立ち聞き中。
==恭介を怒りのまま誘拐に走らせたのも
誘拐した彩を実の娘だと知らせずにいることも
全て自分のせいだと、珠希は改めて自分の罪の深さに震えるのでした。==
彩の病室にて悟&珠希。
「仕事の方はシフトを組み替えてもらいました。」
「君は母親なのによく冷静でいられるな。」
「冷静じゃありません。」
「それじゃ、無意識のうちに兄さんを庇ったって言うのか?
彩がこんな目にあったんだぞ。
俺は許さない!もしこのまま目を覚さないなんて事になったら
俺があの男を殺してやるよ!」
未だ廊下の椅子で待機中の恭介に帰るよう促す三枝。
「やっぱり私からみなさんに説明します。
このままじゃ恭介一人が悪者に..」
「君は関係ない」と立ち去る恭介。
ホテルにて三枝&恭介。
テーブルの上にあるベルトのとれたピンクの時計を手に取る恭介。
「それ彩ちゃんのだけど落ちた時に壊れちゃったみたいで..
恭介さんと珠希さんは11年前..
こんな事になるなんてね、、早く意識が戻ればいいんだけど..」
加賀見家和室にて仏壇の前で手をあわす映子。
英夫の遺影を見つめる。
彩の病室にて、未だ意識を取り戻さない彩に話しかける珠希。
「彩がいなくなったらお母さんもう生きてる意味がないの..」
寝てる悟に毛布をかける珠希。
目覚める悟に「一度うちに戻って着替えを取ってきます。」と退場珠希。
朝、相変わらず和室にいる映子。
「一晩中ここにいたのか?」と謙治登場。
「この家を出て行きます。」
「恭介の事で責任を感じているならそれは違うぞ。
彩の事は恭介自身の問題だ。」
「確かに恭介の責任です。
でも恭介をあそこまで追い込んだのは私とあなたの責任..
離婚しましょう。あなたと私の関係はこれで終わりです。」
「こんな時に離婚だなんて切り出すのはおかしいぞ。」
「話をする機会なら今までいくらだって..
それをあなたはご自分で捨ててきた..
もう二度と話す機会はないでしょう。
長い間お世話になりました。」ぺこり
「彩はどうする気だ?見捨てる気か?」
「病院に会いに行きます。
あなたと暮らすつもりはもうありません。」
「映子待ちなさい。彩の事で気が動転してるだけだ..」
「私は優しくて弱いあなたが人間らしくて好きだったわ。
その優しさだけは信じられると思って今までやってこれたんです。
あなたは優しくて根は良い人かもしれないけど
ずるい人だわ。救いようもなくずるい人。」
「君はどうなんだ?」
「私もそうよ。守るべき加賀見家なんてとっくになくなってるのに
自分の居場所を守りたかっただけのずるい女だわ。」退場映子。
珠希一時帰宅。目の前には荷物を持った映子の姿。
「お母さん、どうしたんですか?」
「この家を出て行くわ。あなたには本当に酷い事をした..
ごめんなさい。ぺこり
本当に良くできた嫁で私にとっていい娘だったわ。」
「彩はお母さんの孫..彩にはお母さんが必要なんです。」
「病院には必ず会いに行く。それじゃ。」
「お母さんは彩の..」
「ごめんなさい。」退場映子。
和室にて謙治&珠希。
「映子が出て行った。もう戻らんかもしれん。」
「彩の為にもこの家に戻っていただきたい..
その為にもお父様は恭介さんの事をどうお考えですか?」
「このままというわけにも..」
「私はお母さまにこの家に戻っていただく為にも
恭介さんにはそのまま加賀見病院に居てもらいたいと..」
「そんな事ができるのかな。」
「彩の怪我は事故..人は弾みで罪を犯してしまう事も..
私はお父様の事を疑ってはいません。
でも恭介さんは違います。
今ここで恭介さんを排除しても恭介さんの心の中にある
お父様への恨みがいつまた形をかえて牙を剥くかも..
お母さんだって恭介さんには加賀見病院にいてもらいたいと思って..」
一条という表札の昔ながらの金持ち風の家にて映子。
どうも実家ようですね。
「お嬢様、お茶が入りました。」
「ふっふふふ〜この歳になってお嬢様はやめてちょうだい。」
「でも生きて再びお嬢様にお使えすることが出来てわたくしは幸せです。」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。」
彩の病室にて付きっきりの悟、そこへ三枝登場。
「彩ちゃんが怪我をした時、私もその場に..
土手を走って転んでしまって..」
「兄さんを庇いにきたのか?彩が悪いと言いにきたのか!」
「彩ちゃんを無断で預かった事は恭介さんも悪いと..」
「預かったんじゃない、誘拐だ!!」
「彩ちゃんは自分でホテルに..」
「それも本当かどうか疑わしい。」
「彩ちゃん、本当に恭介さんの事が好きみたいで、だから」
「そんなことはない!!」
「それなら一つ聞かせて下さい。彩ちゃんは本当に悟さんの子供なんですか?」
「何を根拠にそんな事を言うんだ?」
「こんな事故があったのに珠希さんは恭介さんに
彩ちゃんの傍に居てあげてほしいって話してたんですよ?
もしかしたら11年前、二人の間に..」
「やめろ!失礼な事を言うな!!
そんな事あるはずがない、、あるはずがない、、」
廊下にて医師に
「珠希先生の患者は全て私にまわして下さい。」と恭介。
そこへ珠希登場。
「今俺に出来る事は 君や悟が彩に付き添っていられるように
働くことしかない。」
「お母さまがうちを出て行きました。
もし恭介さんに連絡があったら教えて下さい。」
「分かった」
そこへ「何してるんだ!」と悟登場。
「白衣なんか着てまだこの病院にいるつもりか?」
「悟さん、恭介さんは私達が彩に付き添っていられるよう
代わりをつとめて下さるって。」
「彩があんな状態なのに平気な顔して働く気か!!」
と胸ぐらを掴む悟。
「悟さん、話なら院長室でしましょう。ここでは..」
院長室にて悟、
「白衣を脱いでくれ!」
反応なしの恭介。
「脱げよ!!!」と悟。
渋々脱ぐ恭介。
「本当なら警察に突き出したっていいんだ。
医者としてこのままここで働く気が?」
「気の済むようにしてくれ 覚悟は出来ている」
「三枝さんから聞いた。」と謙治&三枝登場。
「彩の件は事故だ。彩が自分で足を踏み外したんだ。
防ぎ用がなかった。」
「それでも責任は俺にあります」
「当然だ。」
という悟に謙治、
「悟、恭介を責めるな。」
「偉そうな口をきかないで下さい!
元はと言えば全部父さんが招いた結果だろ!
父さんが亮太の骨髄移植をさせなかったから..
亮太を見捨てたからだろ!」
「それは違うぞ。」
「何が違うっていうんだ?!
犯罪者同士庇い合う気ですか?」
「亮太を殺したのは私です。私がこの手で亮太を..
恭介さんじゃありません。
悟さんだって本当は気付いてたんでしょ?
悟さんが恨まなければならないのは私です。」
「そうやってまた兄さんや父さんを庇うのか?
いい加減にしろよ。君は何故そこまで兄さんを..
何か他の理由があるんじゃないのか?」
「悟、やめるんだ。」
「とにかく、俺は兄さんを許さない。」と退場悟。
彩の病室へ向かった悟。
三枝に言われた『『彩ちゃんは本当に悟さんの子供なんですか?』』
を回想中の悟。
==つづく===
あと7話。早く終わらないかな〜。
加賀見家に恭介からの電話をとる珠希。
「彩が?嘘でしょ!!彩は生きてるの!?
すぐに病院に向かいます。」
「彩がどうしたんだ!?」と謙治達。
「高い所から落ちて頭を打ったそうです。
意識がありません。加賀見病院に搬送されるそうです。」
ストレッチャーで運ばれる彩に付き添う恭介。
「彩!彩!」と駆け寄る悟&珠希。
「左側頭部を強打した 本当にすまない」ぺこり
「ふざけるな!!」と恭介を押す悟。
「彩に何をしたんだ!」
そこへ謙治&映子登場。
珠希、「とにかく急ぎましょう。」と彩を運び込む。
オペ室前にて待機する珠希&悟&謙治&映子。
「兄さんが本当に彩に手を出したなんて..」
「恭介さんは自分から連絡を..だから故意にやったわけでは..」
「娘を怪我させられたのにそれでも兄さんを庇うのか!」
「こんな所でやめないか!」と謙治。
「俺は兄さんを、あの男を絶対に許さない!」と怒り心頭の悟。
そこへ恭介登場。
「どういう事だ!」と詰め寄る悟。
「すまない」ぺこり
「どういう事だって聞いてるんだよぉっっっ!!」
と恭介を壁に押し付け胸ぐらをつかむ悟。
「誘拐なんて卑怯なことをしておきながら
挙げ句の果てに彩を!!何が病院を正すだ!!
何が加賀見家の信頼をとり戻すだよ!!」
「悟、もういい。」と悟を取り押さえる謙治。
パチンッッッ!! 映子、恭介をビンタ。
「なんて事をしたの!なんて事を..
今すぐここから出て行きなさい!」
ぺこり退場恭介。
「ごめんなさい。」ぺこり映子。
そこへ彩が運ばれてくる。
医者「開頭はせず点滴をして様子をみるしかありません。
あとは、意識が戻るかどうか..
このまま意識が回復しないということも..」
病室にて彩を見守る加賀見家の人々。
「医局へ行ってきます。」と退出珠希。
廊下に椅子に座り待機中の恭介とご対面。
「意識はまだ戻りません。もしかしたらこのままという事も..」
「本当にすまない」ぺこり
「いいえ。あの子がうちに帰りたがらなかった責任は
母親の私にもありますから。何があったんですか?」
三枝立ち聞き。
「すまない 俺の責任だ 君の大事な娘にこんな事を
すまない」ぺこり
「彩は、彩はあなたの、、
あなたのことを慕っています。
彩から遠ざかるようなことはしないで下さい。
母親としてお願いします。」
「だが俺は」
「彩を誘拐したことは許せません。
でもこれからはもう過去に捕われるのは止めて下さい。
今日はお帰り下さい。」
「君や悟からはどんな仕打ちを受ける事も覚悟はできてる」
「お母さんはきっと悟さんの怒りや制裁からあなたを守るために
..恨みの連鎖を断ち切ろうとあんな事を..」
三枝、思いっきり見える場所で堂々と立ち聞き中。
==恭介を怒りのまま誘拐に走らせたのも
誘拐した彩を実の娘だと知らせずにいることも
全て自分のせいだと、珠希は改めて自分の罪の深さに震えるのでした。==
彩の病室にて悟&珠希。
「仕事の方はシフトを組み替えてもらいました。」
「君は母親なのによく冷静でいられるな。」
「冷静じゃありません。」
「それじゃ、無意識のうちに兄さんを庇ったって言うのか?
彩がこんな目にあったんだぞ。
俺は許さない!もしこのまま目を覚さないなんて事になったら
俺があの男を殺してやるよ!」
未だ廊下の椅子で待機中の恭介に帰るよう促す三枝。
「やっぱり私からみなさんに説明します。
このままじゃ恭介一人が悪者に..」
「君は関係ない」と立ち去る恭介。
ホテルにて三枝&恭介。
テーブルの上にあるベルトのとれたピンクの時計を手に取る恭介。
「それ彩ちゃんのだけど落ちた時に壊れちゃったみたいで..
恭介さんと珠希さんは11年前..
こんな事になるなんてね、、早く意識が戻ればいいんだけど..」
加賀見家和室にて仏壇の前で手をあわす映子。
英夫の遺影を見つめる。
彩の病室にて、未だ意識を取り戻さない彩に話しかける珠希。
「彩がいなくなったらお母さんもう生きてる意味がないの..」
寝てる悟に毛布をかける珠希。
目覚める悟に「一度うちに戻って着替えを取ってきます。」と退場珠希。
朝、相変わらず和室にいる映子。
「一晩中ここにいたのか?」と謙治登場。
「この家を出て行きます。」
「恭介の事で責任を感じているならそれは違うぞ。
彩の事は恭介自身の問題だ。」
「確かに恭介の責任です。
でも恭介をあそこまで追い込んだのは私とあなたの責任..
離婚しましょう。あなたと私の関係はこれで終わりです。」
「こんな時に離婚だなんて切り出すのはおかしいぞ。」
「話をする機会なら今までいくらだって..
それをあなたはご自分で捨ててきた..
もう二度と話す機会はないでしょう。
長い間お世話になりました。」ぺこり
「彩はどうする気だ?見捨てる気か?」
「病院に会いに行きます。
あなたと暮らすつもりはもうありません。」
「映子待ちなさい。彩の事で気が動転してるだけだ..」
「私は優しくて弱いあなたが人間らしくて好きだったわ。
その優しさだけは信じられると思って今までやってこれたんです。
あなたは優しくて根は良い人かもしれないけど
ずるい人だわ。救いようもなくずるい人。」
「君はどうなんだ?」
「私もそうよ。守るべき加賀見家なんてとっくになくなってるのに
自分の居場所を守りたかっただけのずるい女だわ。」退場映子。
珠希一時帰宅。目の前には荷物を持った映子の姿。
「お母さん、どうしたんですか?」
「この家を出て行くわ。あなたには本当に酷い事をした..
ごめんなさい。ぺこり
本当に良くできた嫁で私にとっていい娘だったわ。」
「彩はお母さんの孫..彩にはお母さんが必要なんです。」
「病院には必ず会いに行く。それじゃ。」
「お母さんは彩の..」
「ごめんなさい。」退場映子。
和室にて謙治&珠希。
「映子が出て行った。もう戻らんかもしれん。」
「彩の為にもこの家に戻っていただきたい..
その為にもお父様は恭介さんの事をどうお考えですか?」
「このままというわけにも..」
「私はお母さまにこの家に戻っていただく為にも
恭介さんにはそのまま加賀見病院に居てもらいたいと..」
「そんな事ができるのかな。」
「彩の怪我は事故..人は弾みで罪を犯してしまう事も..
私はお父様の事を疑ってはいません。
でも恭介さんは違います。
今ここで恭介さんを排除しても恭介さんの心の中にある
お父様への恨みがいつまた形をかえて牙を剥くかも..
お母さんだって恭介さんには加賀見病院にいてもらいたいと思って..」
一条という表札の昔ながらの金持ち風の家にて映子。
どうも実家ようですね。
「お嬢様、お茶が入りました。」
「ふっふふふ〜この歳になってお嬢様はやめてちょうだい。」
「でも生きて再びお嬢様にお使えすることが出来てわたくしは幸せです。」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。」
彩の病室にて付きっきりの悟、そこへ三枝登場。
「彩ちゃんが怪我をした時、私もその場に..
土手を走って転んでしまって..」
「兄さんを庇いにきたのか?彩が悪いと言いにきたのか!」
「彩ちゃんを無断で預かった事は恭介さんも悪いと..」
「預かったんじゃない、誘拐だ!!」
「彩ちゃんは自分でホテルに..」
「それも本当かどうか疑わしい。」
「彩ちゃん、本当に恭介さんの事が好きみたいで、だから」
「そんなことはない!!」
「それなら一つ聞かせて下さい。彩ちゃんは本当に悟さんの子供なんですか?」
「何を根拠にそんな事を言うんだ?」
「こんな事故があったのに珠希さんは恭介さんに
彩ちゃんの傍に居てあげてほしいって話してたんですよ?
もしかしたら11年前、二人の間に..」
「やめろ!失礼な事を言うな!!
そんな事あるはずがない、、あるはずがない、、」
廊下にて医師に
「珠希先生の患者は全て私にまわして下さい。」と恭介。
そこへ珠希登場。
「今俺に出来る事は 君や悟が彩に付き添っていられるように
働くことしかない。」
「お母さまがうちを出て行きました。
もし恭介さんに連絡があったら教えて下さい。」
「分かった」
そこへ「何してるんだ!」と悟登場。
「白衣なんか着てまだこの病院にいるつもりか?」
「悟さん、恭介さんは私達が彩に付き添っていられるよう
代わりをつとめて下さるって。」
「彩があんな状態なのに平気な顔して働く気か!!」
と胸ぐらを掴む悟。
「悟さん、話なら院長室でしましょう。ここでは..」
院長室にて悟、
「白衣を脱いでくれ!」
反応なしの恭介。
「脱げよ!!!」と悟。
渋々脱ぐ恭介。
「本当なら警察に突き出したっていいんだ。
医者としてこのままここで働く気が?」
「気の済むようにしてくれ 覚悟は出来ている」
「三枝さんから聞いた。」と謙治&三枝登場。
「彩の件は事故だ。彩が自分で足を踏み外したんだ。
防ぎ用がなかった。」
「それでも責任は俺にあります」
「当然だ。」
という悟に謙治、
「悟、恭介を責めるな。」
「偉そうな口をきかないで下さい!
元はと言えば全部父さんが招いた結果だろ!
父さんが亮太の骨髄移植をさせなかったから..
亮太を見捨てたからだろ!」
「それは違うぞ。」
「何が違うっていうんだ?!
犯罪者同士庇い合う気ですか?」
「亮太を殺したのは私です。私がこの手で亮太を..
恭介さんじゃありません。
悟さんだって本当は気付いてたんでしょ?
悟さんが恨まなければならないのは私です。」
「そうやってまた兄さんや父さんを庇うのか?
いい加減にしろよ。君は何故そこまで兄さんを..
何か他の理由があるんじゃないのか?」
「悟、やめるんだ。」
「とにかく、俺は兄さんを許さない。」と退場悟。
彩の病室へ向かった悟。
三枝に言われた『『彩ちゃんは本当に悟さんの子供なんですか?』』
を回想中の悟。
==つづく===
あと7話。早く終わらないかな〜。
■愛讐のロメラ(第55話)
2008年12月16日 愛讐のロメラ悟、ホテルの恭介の部屋に電話したが出ない模様。
謙治に言われ一応警察に連絡したようです。
珠希、彩の部屋にて奥村に一応電話。
「彩の事知りませんか?帰ってこないんです。
もしかしてあなたが。。」
「私が?知らないわ。」
「すみません。疑ったりして。」
「いいのよ。母親なんだから子供がいなくなったら
動転しても仕方がないと思うわ。」
「ご心配はいりません、お騒がせしました。」
リビングにて悟
「もしかして誘拐された可能性があるんじゃ..」
「彩が知らない人について行くはずがありません!」と珠希。
「君が彩に自立した教育をするなんていうからこんな事に!!」
「悟!珠希さんを責めるのは違うと思うわ。
彩はきっと無事に帰ってくるわ。」と映子。
ホテルの恭介の部屋にて彩、
「おじさんの部屋で泊まりたかったな。」
「おじさんも男だ 同じ部屋で寝るわけにはいかないよ」
恭介、変な気でもおこしそうなんでしょうか??
ションボリする彩。
「彩 亮太おじさんの話をしてくれないか?」
「彩ね、亮太おじさんと同じ誕生日なの。
何度聞いても何で死んだかって話になると教えてくれないの。
なんだか私だけ仲間はずれにされてるみたい..」
「それが彩が寂しい理由か」
「うん。」
「亮太はおじさんの弟なんだ。
彩に亮太おじさんの話を一杯してあげるよ。」
「うん!」
加賀見家、みんな憔悴しきってる様子。そこへ恭介から電話。
「昨日はよく眠れたか?」
「それより兄さん!彩を知らないか?」
「彩は俺が預かっている」
「預かっているってどういうことだよ?」
「彩を誘拐した」
「誘拐??彩はそこにいるのか?」
「お前は状況が分かっていないようだな
彩の命は俺が預かっている
本当に心配しているなら 俺の言う事を聞いてほしい
珠希に一人で 俺のホテルに来るように言ってくれ」
「兄さんが何をしたいのか知らないけど彩には関係のない事だろ!」
無言の恭介に速攻折れる悟。
「分かった。兄さんの言う通り今から珠希を向かわせる。」
「それじゃ」
「恭介さんが誘拐ってどういうことですか?!」と珠希。
「なんてバカな事を!!」と謙治。
「兄さんは君に一人でホテルに来るように言ってる。
行って来てほしい。」
ホテルの三枝の部屋にて恭介
「彩は?」
「さっきから呑気に絵ばっかり描いてるわ。」
「加賀見の家には電話をしておいた
もう暫くの間 彩の相手をしてやってほしい」
珠希、ホテルの恭介の部屋へ
「彩はどこですか?」
「彩はここにはいない 彩は無事だ
自分が誘拐された事も知らない」
「目的は何ですか?」
「卑怯な真似をしてすまない
これは彩が俺にプレゼントしてくれた絵だ」
と言って彩の自画像を渡す恭介。
「どこか寂しそうだとは思わないか?」
そうですか?全然寂しそうには見えないですけど??
「君は 彩が誰にも言えない寂しい思いを
一人で抱えていることに気がついていないのか?」
「その事は私も知っています。
早く強い子になってもらうために自立させようと..」
「何故 彩を自立させる事を急ぐ必要が..?
彩は加賀見家の中で 仲間外れにされている気がすると..」
「私は彩がそんな事を感じるように育ててはいません。」
「彩はそう思ってはいない
亮太の件に関しては どう説明しているんだ?
今加賀見家に居る人間達は その事を秘密にしている
そんな家族が どうやって彩に説明すると..?
俺はただ 嘘でまみれた家で成長する彩を救ってやりたいだけだ
分かったら母さんにここへ来るように伝えてほしい」
ホテルの部屋から出た直後奥村に電話する珠希。
部屋にて煙草をふかすやんちゃ娘三枝。
「お姉さん、煙草吸うんだ?」
「恭介さんには内緒なの。この事は黙ってて。お願い。」
「ふ〜ん。可愛い女でいたいって事ね。
分かったわ内緒にしててあげる。」
と上から目線の彩なのである。
「ありがと!」とかわいくお礼を言う三枝なのである。
彩のピンクの時計に目がとまる三枝。
「ちょっと見せて〜。」と時計をとる。
「お姉さん煙草臭い。吸うならあっちで吸って!」
と言いたい事はハッキリと言う彩なのだ。
三枝、くそガキのしてるこんな時計を見て
「素敵な時計ね。私にくれない?」
「絶対に駄目!銀座のおばさまから貰った大切なお気に入りなの。」
「分かったわよ。時計はいらない。」
早速時計をつける彩、手こずる彩に
「手伝ってあげようか〜。」
「お願い。」
「やっぱり貰った!!」
「返して〜!!」
時計を奪い彩を虐めて楽しむやんちゃ娘三枝。
奥村に夕べのお詫びをする珠希
「いる場所は分かりました。ご心配をおかけしてすみません。」
「この前の事、説明させてほしいの、、。
あなたが七瀬珠希だと知って興信所を使って調べ..
その結果、私の娘だという事が分かった。」
「だから何だと言いたいの?」
「あなたに謝りたいんです。謝らせて下さい。」
「あなたに謝ってもらう必要はありません。
そもそも私はあなたを恨む気にもなりません。
私が悲しむだろうとか辛いだろうとか思われる事が嫌..
あなたが私を捨てた事は過去の事..もうどうでもいい。
今日ここに来たのは私があなたを捨てるためです。
ですからあなたには最初から娘なんていなかった
そう思って下さい。約束してくれますね?」
渋々頷く奥村。
「もう二度とお会いする事もないでしょう。
お体を大切に、それでは。」退場珠希。
==珠希は自分の計画が終わった時、悲しむ人間は一人でも少ない方がいい、
ましてやそれが自分を産んでくれた人間なら尚更悲しませたくはない、
その事だけを思っていました。==
映子、ホテルの恭介の部屋へ。
「それであの人は 亮太の事をどう説明したんですか?」
「私を苦しめたくなかった..
恭介に手術をさせるためには仕方がなかった事だと..
私は亮太が例え骨髄移植をうけて助からなかったとしても
その上、病院が潰れてしまったとしても
その方を選択してほしかったと言ったわ。
あの人はその言葉を黙って聞いたまま最後に人事みたいに
自分もそうしたかった、とだけ。」
「それで母さんはその話を聞いてどうするつもり..?」
「覚悟を決めたわ。
もうこれ以上あの人を守れない。」
「母さんの優しさに甘えてきたあの男が全ての原因..
俺は母さんを守って 加賀見家をやり直すつもりだ」
「あなたあの家に戻って来てくれるの?」
「あの家には悟達がいる それに家族をやり直すには
場所なんて関係ないと思う
家族はどこにいたって やり直す事が出来ると思う」
加賀見家に戻った映子に謙治
「それで恭介は何と..?」
「加賀見家の人間が信頼を回復する事だと言っていました。」
「要求は何なんだ?」
「要求なんてありません。」
「私が聞いた話も同じでした。」と珠希。
「この恭介の行動、どう思いますか?」
「彩という素晴らしい娘を授かった。
悟と珠希に嫉妬しての腹いせか。
あまりに哀れだな。」
「悟、恭介が病院で待ってるそうよ。」と映子。
何故か悟はホテルじゃなくて病院か。
ホテルにて恭介&彩
「彩 お家に帰りたくなったら言うんだぞ」
「まだ帰りたくない。おじさんお仕事行かなくていいの?」
「彩と一緒に居るために休みを取った」
「ありがとう〜!
お父さんもお母さんも彩の為に休みなんかとってくれた事なんかないよ。」
「お父さんとお母さんは 彩の為に病院を大きくしようと
頑張って働いているんだ 今度から寂しい時は 俺が相手をするよ」
用が済んだらアメリカへ戻るつもりのくせに。
ジーッと恭介を見つめる彩。
「おじさんって優しいんだね。」
「この前話してた亮太おじさんの話をしようか?」
「うん!」と言って座ってる恭介の上に座る彩。
「亮太おじさんは幼い頃、お母さんの弟して育ったんだ。」
「お母さんと亮太おじさんは姉弟だったの?」
「ちょっと違うな。本当の姉弟じゃないけれど
姉弟みたいに一緒に暮らしていたんだ。」
「ふ〜ん。」
「だけどある日、亮太おじさんは病気に..
お母さんは必死になって 治そうとしたんだ
お母さんにとって亮太は 彩と同じ位大切な弟だったからね
亮太おじさんを救う為に お母さんはお医者さんに..」
「そうなんだ〜。」
「ところが 亮太おじさんが23歳の時 病気が再発してしまい
俺が救う事が出来ずに 死んでしまったんだ」
さっきまで起きてたのに速攻寝てる彩。
結局、一番肝心な亮太の死亡原因は聞けずに寝た模様。
ベッドに寝かせる恭介。
そこへ三枝登場。
「彩ちゃんが好きだと言ってたお菓子を買ってきたのに〜。」
三枝、実は意外と優しいのかも。
「ありがとう 俺は部屋に戻っている
今眠ったところだ 起こすなよ」と退場恭介。
恭介の部屋を訪ねる恵。
「また大変な事をしてるのね。誘拐だなんて。
今日は彩ちゃんの事で来たわけじゃ..
一度聞いてみたいと思っていた事を聞きにきただけ..
あなたは珠希の事をどう思っているの?
本当は今でも珠希の事が忘れられないんじゃ..?」
「確かに俺は彼女を愛し 誰にも渡しやしないと彼女に誓った
そして 亮太を安楽死させた俺は 日本を去り
彼女とどこが別の国で暮らそうと約束した
だが 彼女は俺を裏切って日本に残り 悟と結婚をした
だから俺が彼女をどう思おうがそれ以前の話だ」
「珠希があなたとの人生よりも
彩を生む幸せを選んだ事があなたの今の心に闇をつくっているのね。」
「悟から彼女を奪おうとは思いませんよ 安心して下さい」
加賀見病院にて悟、恭介とご対面〜。
「兄さん!彩は!?」
「俺を恨んでいるか?」
「兄さんがどんな思いで彩を預かったのか珠希から聞いた。
だからその事自体を恨むつもりはない。
でももしもこの事で彩が傷付いたら俺は兄さんを許さない!」
「家の他のみんなの様子はどうだ?」
「何も知らされていない父さんは心配してオロオロしてるよ。」
「そうか」
「まさか父さんを苦しめるためにこんな事を!?」
「これから一緒に加賀見の家に行こう
そこでお前の父親と話したら 彩を連れてくる」
睨み合う二人。加賀見家へ。
「恭介!お前は一体何をやってるんだ!!
早く彩を連れて来なさい!!」と謙治。
「あなたはこの一日 どんな思いでいましたか?」
「何を恍けた事を!!彩に万が一のことがあったらと
生きた心地がしなかったよ!!一体何が望みなんだ!?」
「望みなどありません 俺はただあなたに
大切な人間を失う恐怖を感じてほしかったんです
あなたはそれを十分に感じたようだ 俺はそれで満足です
恐怖を味わったあなたが 次に何を考えるか 俺は楽しみにしてますよ」
珠希を見ながら
「彩は俺が連れてくる ここで待っていて欲しい」と恭介退場。
よく金八先生のオープニング?に出てくるような土手を歩く
場所と不釣り合いの恭介。
カーカーカー カラスも鳴いております。
三枝と戯れ合う彩に声をかける恭介。
「恭介おじさん!」
と20m先の恭介の元へ走ってくる彩。
がしかし何故か不自然に足を挫き
「キャーーーッ!!!」
と見事にゴロゴロと下に落ちていく彩。額に血が。
「彩!!」
と急いで駆け付ける恭介。驚く三枝。
===つづく===
あんなに見事に転げ落ちるもんなんですね。
こりゃ明日の朝のトップニュースだな。
謙治に言われ一応警察に連絡したようです。
珠希、彩の部屋にて奥村に一応電話。
「彩の事知りませんか?帰ってこないんです。
もしかしてあなたが。。」
「私が?知らないわ。」
「すみません。疑ったりして。」
「いいのよ。母親なんだから子供がいなくなったら
動転しても仕方がないと思うわ。」
「ご心配はいりません、お騒がせしました。」
リビングにて悟
「もしかして誘拐された可能性があるんじゃ..」
「彩が知らない人について行くはずがありません!」と珠希。
「君が彩に自立した教育をするなんていうからこんな事に!!」
「悟!珠希さんを責めるのは違うと思うわ。
彩はきっと無事に帰ってくるわ。」と映子。
ホテルの恭介の部屋にて彩、
「おじさんの部屋で泊まりたかったな。」
「おじさんも男だ 同じ部屋で寝るわけにはいかないよ」
恭介、変な気でもおこしそうなんでしょうか??
ションボリする彩。
「彩 亮太おじさんの話をしてくれないか?」
「彩ね、亮太おじさんと同じ誕生日なの。
何度聞いても何で死んだかって話になると教えてくれないの。
なんだか私だけ仲間はずれにされてるみたい..」
「それが彩が寂しい理由か」
「うん。」
「亮太はおじさんの弟なんだ。
彩に亮太おじさんの話を一杯してあげるよ。」
「うん!」
加賀見家、みんな憔悴しきってる様子。そこへ恭介から電話。
「昨日はよく眠れたか?」
「それより兄さん!彩を知らないか?」
「彩は俺が預かっている」
「預かっているってどういうことだよ?」
「彩を誘拐した」
「誘拐??彩はそこにいるのか?」
「お前は状況が分かっていないようだな
彩の命は俺が預かっている
本当に心配しているなら 俺の言う事を聞いてほしい
珠希に一人で 俺のホテルに来るように言ってくれ」
「兄さんが何をしたいのか知らないけど彩には関係のない事だろ!」
無言の恭介に速攻折れる悟。
「分かった。兄さんの言う通り今から珠希を向かわせる。」
「それじゃ」
「恭介さんが誘拐ってどういうことですか?!」と珠希。
「なんてバカな事を!!」と謙治。
「兄さんは君に一人でホテルに来るように言ってる。
行って来てほしい。」
ホテルの三枝の部屋にて恭介
「彩は?」
「さっきから呑気に絵ばっかり描いてるわ。」
「加賀見の家には電話をしておいた
もう暫くの間 彩の相手をしてやってほしい」
珠希、ホテルの恭介の部屋へ
「彩はどこですか?」
「彩はここにはいない 彩は無事だ
自分が誘拐された事も知らない」
「目的は何ですか?」
「卑怯な真似をしてすまない
これは彩が俺にプレゼントしてくれた絵だ」
と言って彩の自画像を渡す恭介。
「どこか寂しそうだとは思わないか?」
そうですか?全然寂しそうには見えないですけど??
「君は 彩が誰にも言えない寂しい思いを
一人で抱えていることに気がついていないのか?」
「その事は私も知っています。
早く強い子になってもらうために自立させようと..」
「何故 彩を自立させる事を急ぐ必要が..?
彩は加賀見家の中で 仲間外れにされている気がすると..」
「私は彩がそんな事を感じるように育ててはいません。」
「彩はそう思ってはいない
亮太の件に関しては どう説明しているんだ?
今加賀見家に居る人間達は その事を秘密にしている
そんな家族が どうやって彩に説明すると..?
俺はただ 嘘でまみれた家で成長する彩を救ってやりたいだけだ
分かったら母さんにここへ来るように伝えてほしい」
ホテルの部屋から出た直後奥村に電話する珠希。
部屋にて煙草をふかすやんちゃ娘三枝。
「お姉さん、煙草吸うんだ?」
「恭介さんには内緒なの。この事は黙ってて。お願い。」
「ふ〜ん。可愛い女でいたいって事ね。
分かったわ内緒にしててあげる。」
と上から目線の彩なのである。
「ありがと!」とかわいくお礼を言う三枝なのである。
彩のピンクの時計に目がとまる三枝。
「ちょっと見せて〜。」と時計をとる。
「お姉さん煙草臭い。吸うならあっちで吸って!」
と言いたい事はハッキリと言う彩なのだ。
三枝、
「素敵な時計ね。私にくれない?」
「絶対に駄目!銀座のおばさまから貰った大切なお気に入りなの。」
「分かったわよ。時計はいらない。」
早速時計をつける彩、手こずる彩に
「手伝ってあげようか〜。」
「お願い。」
「やっぱり貰った!!」
「返して〜!!」
時計を奪い彩を虐めて楽しむやんちゃ娘三枝。
奥村に夕べのお詫びをする珠希
「いる場所は分かりました。ご心配をおかけしてすみません。」
「この前の事、説明させてほしいの、、。
あなたが七瀬珠希だと知って興信所を使って調べ..
その結果、私の娘だという事が分かった。」
「だから何だと言いたいの?」
「あなたに謝りたいんです。謝らせて下さい。」
「あなたに謝ってもらう必要はありません。
そもそも私はあなたを恨む気にもなりません。
私が悲しむだろうとか辛いだろうとか思われる事が嫌..
あなたが私を捨てた事は過去の事..もうどうでもいい。
今日ここに来たのは私があなたを捨てるためです。
ですからあなたには最初から娘なんていなかった
そう思って下さい。約束してくれますね?」
渋々頷く奥村。
「もう二度とお会いする事もないでしょう。
お体を大切に、それでは。」退場珠希。
==珠希は自分の計画が終わった時、悲しむ人間は一人でも少ない方がいい、
ましてやそれが自分を産んでくれた人間なら尚更悲しませたくはない、
その事だけを思っていました。==
映子、ホテルの恭介の部屋へ。
「それであの人は 亮太の事をどう説明したんですか?」
「私を苦しめたくなかった..
恭介に手術をさせるためには仕方がなかった事だと..
私は亮太が例え骨髄移植をうけて助からなかったとしても
その上、病院が潰れてしまったとしても
その方を選択してほしかったと言ったわ。
あの人はその言葉を黙って聞いたまま最後に人事みたいに
自分もそうしたかった、とだけ。」
「それで母さんはその話を聞いてどうするつもり..?」
「覚悟を決めたわ。
もうこれ以上あの人を守れない。」
「母さんの優しさに甘えてきたあの男が全ての原因..
俺は母さんを守って 加賀見家をやり直すつもりだ」
「あなたあの家に戻って来てくれるの?」
「あの家には悟達がいる それに家族をやり直すには
場所なんて関係ないと思う
家族はどこにいたって やり直す事が出来ると思う」
加賀見家に戻った映子に謙治
「それで恭介は何と..?」
「加賀見家の人間が信頼を回復する事だと言っていました。」
「要求は何なんだ?」
「要求なんてありません。」
「私が聞いた話も同じでした。」と珠希。
「この恭介の行動、どう思いますか?」
「彩という素晴らしい娘を授かった。
悟と珠希に嫉妬しての腹いせか。
あまりに哀れだな。」
「悟、恭介が病院で待ってるそうよ。」と映子。
何故か悟はホテルじゃなくて病院か。
ホテルにて恭介&彩
「彩 お家に帰りたくなったら言うんだぞ」
「まだ帰りたくない。おじさんお仕事行かなくていいの?」
「彩と一緒に居るために休みを取った」
「ありがとう〜!
お父さんもお母さんも彩の為に休みなんかとってくれた事なんかないよ。」
「お父さんとお母さんは 彩の為に病院を大きくしようと
頑張って働いているんだ 今度から寂しい時は 俺が相手をするよ」
用が済んだらアメリカへ戻るつもりのくせに。
ジーッと恭介を見つめる彩。
「おじさんって優しいんだね。」
「この前話してた亮太おじさんの話をしようか?」
「うん!」と言って座ってる恭介の上に座る彩。
「亮太おじさんは幼い頃、お母さんの弟して育ったんだ。」
「お母さんと亮太おじさんは姉弟だったの?」
「ちょっと違うな。本当の姉弟じゃないけれど
姉弟みたいに一緒に暮らしていたんだ。」
「ふ〜ん。」
「だけどある日、亮太おじさんは病気に..
お母さんは必死になって 治そうとしたんだ
お母さんにとって亮太は 彩と同じ位大切な弟だったからね
亮太おじさんを救う為に お母さんはお医者さんに..」
「そうなんだ〜。」
「ところが 亮太おじさんが23歳の時 病気が再発してしまい
俺が救う事が出来ずに 死んでしまったんだ」
さっきまで起きてたのに速攻寝てる彩。
結局、一番肝心な亮太の死亡原因は聞けずに寝た模様。
ベッドに寝かせる恭介。
そこへ三枝登場。
「彩ちゃんが好きだと言ってたお菓子を買ってきたのに〜。」
三枝、実は意外と優しいのかも。
「ありがとう 俺は部屋に戻っている
今眠ったところだ 起こすなよ」と退場恭介。
恭介の部屋を訪ねる恵。
「また大変な事をしてるのね。誘拐だなんて。
今日は彩ちゃんの事で来たわけじゃ..
一度聞いてみたいと思っていた事を聞きにきただけ..
あなたは珠希の事をどう思っているの?
本当は今でも珠希の事が忘れられないんじゃ..?」
「確かに俺は彼女を愛し 誰にも渡しやしないと彼女に誓った
そして 亮太を安楽死させた俺は 日本を去り
彼女とどこが別の国で暮らそうと約束した
だが 彼女は俺を裏切って日本に残り 悟と結婚をした
だから俺が彼女をどう思おうがそれ以前の話だ」
「珠希があなたとの人生よりも
彩を生む幸せを選んだ事があなたの今の心に闇をつくっているのね。」
「悟から彼女を奪おうとは思いませんよ 安心して下さい」
加賀見病院にて悟、恭介とご対面〜。
「兄さん!彩は!?」
「俺を恨んでいるか?」
「兄さんがどんな思いで彩を預かったのか珠希から聞いた。
だからその事自体を恨むつもりはない。
でももしもこの事で彩が傷付いたら俺は兄さんを許さない!」
「家の他のみんなの様子はどうだ?」
「何も知らされていない父さんは心配してオロオロしてるよ。」
「そうか」
「まさか父さんを苦しめるためにこんな事を!?」
「これから一緒に加賀見の家に行こう
そこでお前の父親と話したら 彩を連れてくる」
睨み合う二人。加賀見家へ。
「恭介!お前は一体何をやってるんだ!!
早く彩を連れて来なさい!!」と謙治。
「あなたはこの一日 どんな思いでいましたか?」
「何を恍けた事を!!彩に万が一のことがあったらと
生きた心地がしなかったよ!!一体何が望みなんだ!?」
「望みなどありません 俺はただあなたに
大切な人間を失う恐怖を感じてほしかったんです
あなたはそれを十分に感じたようだ 俺はそれで満足です
恐怖を味わったあなたが 次に何を考えるか 俺は楽しみにしてますよ」
珠希を見ながら
「彩は俺が連れてくる ここで待っていて欲しい」と恭介退場。
よく金八先生のオープニング?に出てくるような土手を歩く
場所と不釣り合いの恭介。
カーカーカー カラスも鳴いております。
三枝と戯れ合う彩に声をかける恭介。
「恭介おじさん!」
と20m先の恭介の元へ走ってくる彩。
がしかし何故か不自然に足を挫き
「キャーーーッ!!!」
と見事にゴロゴロと下に落ちていく彩。額に血が。
「彩!!」
と急いで駆け付ける恭介。驚く三枝。
===つづく===
あんなに見事に転げ落ちるもんなんですね。
こりゃ明日の朝のトップニュースだな。
■愛讐のロメラ(第54話)
2008年12月15日 愛讐のロメラ院長室にて奥村&謙治。
「こうなった以上、名乗り出ないわけには..」
「そうね。知らんふりだけはできない..覚悟は決めたわ。」
==珠希は突然の母親の出現に自分を捨てた事への恨みの感情も
ましてや予期せぬ出会いを喜ぶ感情もありませんでした。
今はただ何故それが今なのかと自分が果たさなければならない
目的の障害でしかなかったのです。==
帰宅した珠希、ナイフを握りしめてる映子に声をかける。
「大丈夫、変な気をおこしたりはしないわ。
恭介がここへ来たわ。
謙治さんが恭介と亮太の骨髄の型が一致してると知りながら
嘘をついていたと..その事を亮太が知っていれば
自殺なんかしなかったのかも..」
「珠希さん、ごめんなさい。ぺこり
私はあなたに英夫さんを殺されたと思って随分責めたわ。
あなたには罪がなかったと気がついたのに誤りもせず..」
「お母さん、その事はもう..」
「よくなんかない、よくなんかないの。
過去におこった事実に蓋をする事で加賀見家の幸せを守ろうと..
むしろ不幸の種を温めてきたんだって..やっと分かった..
彩のためにも加賀見家の過去を清算するつもりよ。」
「ただいま〜」彩帰宅。
彩の部屋にて珠希、
「昔の知り合いの人が急に来て困ってるの..
お母さんに子供になって欲しいって言い出すかも..
きちんとお断りするつもり..
もし彩だけ欲しいって言われたら困ってしまう..
彩に約束して欲しい事はその女の人が彩に声をかけてきても
絶対に付いていかないでほしい..」
と指切りげんまんをする二人。
院長室にて悟&恭介。
「加賀見の家で母さんと会ってきた
長男としてあの家におこった過去に
決着を付けるつもりだと 伝えてきた
お前の父親がしてきた全ての事を明らかにして
俺なりの報復を与えることにした
その事で できればお前とは争いたくない
ただ 俺のする事を邪魔するような事があれば
俺はお前をただではすまさない」
「兄さん、俺も兄さんの邪魔をするつもりはない。
俺も俺の家族に手を出されて黙っているほど
お人好しじゃないって事は覚えていてほしい。
そして俺は、今兄さんと戦っても負ける気がしない。
俺には兄さん以上に守らなくてはならない人がいるからな。
俺は今なら家族を守るために兄さんと刺し違える覚悟はできている。」
暫く見合い退場恭介。
オペ終了後の恭介&珠希
「亮太の部屋を彩が使っているんだな
彩は亮太の事を知っているのか?」
「優しいおじさんがいた、とだけ。」
「それ以上は悲惨すぎて伝えられない そうだろ?
でも現実に亮太は 自ら命を絶ったんだ
あの男が 亮太の背中を押して自殺に追いつめたのかも..
何故君は平気でいられるんだ?
亮太を安楽死させた事に 今では何の罪悪感も感じていないと..?
あの男の罪を 罰したいとは思わないのか?」
「亮太は私の重荷になるのが嫌で自ら死を..
そう思ったから自分も死ぬ覚悟で亮太の命を..」
「でも結果的には君は死ななかった」
「彩を身籠ったから私は死ぬ事を諦めました。
でも亮太の命を絶った責任はいつか必ず果たすつもりです。」
「君は一体 何をするつもりなんだ?」
「そんな大それたことを考えてるわけでは..
ただ加賀見家のみんなが幸せに暮らしていく為には
どうしたらいいのかを考えてるだけです。」
「俺は必ず 加賀見謙治が加賀見家に残した罪の痕跡を明らかにして
アイツに報復を加えるつもりだ」
Club Meguにて謙治&恵
「大分前に珠希が一緒に暮らさないかって..もちろん断ったけど
そんな事を言い出すなんて加賀見家はどうなってるの?
それに彩のために私の会社と加賀見病院が一緒にならないかって。
子供ができると女は強くなるっていうけど
珠希は本当に変わったと思うわ。」
「ああ。珠希の事が恐ろしくなる瞬間がある。
何か覚悟を決めた強い決意を感じる。
正直俺は珠希の事が恐い。」
「何をそんなに怯えているのよ。
秀慶大の学長が何にも恐いものなんてなかったんじゃないの?
そんな事誰かが聞いたら笑われるわよ。」
「お前だから言ってるんだよ。」
寝室にて悟&珠希
「俺も父さんと兄さんと亮太の骨髄の件について話した。
全てを打ち明けてほしいと頼んだけど話してはくれなかった。
恭介兄さんは父さんの過去を明らかにして制裁を加えると..
彩の為には君が話してた通りこの家を出る事も考えた方がいいのかも..」
和室に一人佇む映子に
「こんな所で何をしてるんだ?」と謙治。
「恭介から聞いた話を私なりに整理していた..
あなたはどうして恭介の骨髄を亮太に移植できると知りながら
出来ないと仰ったんですか?」
「仕方がなかったんだ。」
「仕方がなかった?!」
「恭介には緊急に執刀しなければならない重要なオペが..
勿論、終わったらすぐに骨髄移植をするつもり..
あの時点で亮太を待たせる事は何の問題もなかった。
全て私の責任だ。」
「責任?私はそんな事が聞きたいわけじゃないわ!
どうして今まで言ってくれなかったんですか?
確かに、恭介に事情を話していれば大切な手術を放り出して
亮太の骨髄のドナーになることを優先させたかも..
ただそうした所で亮太を救えたかどうかは分からない。
その結果、病院も亮太も両方を諦めると言う
最悪の事態になっっていたとしてもそれでもあなたに
違う選択をしてほしかった。。
立派な院長である前に病気で苦しむ亮太のかけがいのない
一人の父親であって欲しかった。。」
謙治、亮太の遺影を見つめ半べそで
「出来れば私もそうしたかったよ。」
「言いたいことはそれだけですか?
恭介はこの家の長男としてあなたがこれまでしてきたことに
決着を付けると言って帰っていきました。
私はこの家を預かる身として私なりに結論を出します。」
加賀見家にて彩、電話に出る
「はい、サザエでございま〜す加賀見でございます。」
悟から電話の模様。
「その辺に父さんの手帳を置いていないか?」
「黒の革の手帳?」
「あ〜そうだ、あ〜よかった。
どこかで落としたんじゃないかと思って慌ててたんだ。」
「病院に持っていこうか?」
「今日は大丈夫だ、ありがとう。」
黒革の手帳から恭介のホテルの住所を書いたメモを見つける彩。
病院へ手帳を持っていった後、恭介のホテルへ向かう。
病院の院長室にて黒革の手帳と彩からのメモを読む悟。
【手帳をおいておきます。
帰りは少しより道して帰ります。
心配しないでね。 彩】
微笑む悟。
ホテルにて恭介&彩。
恭介の似顔絵を描きながら(←これがまた似てるんですよね)
ホットケーキを食べる彩。
「これを食べたらお家に帰るんだぞ」
「まだ絵が完成してないから帰らない。
お母さん達に心配してもらいたいんだもん。
彩の事どれくらい愛してるか確かめたいの。」
「彩は何でそんなに心配させたいんだ?」
「亮太おじさんって知ってる?」
「亮太おじさんがどうかしたのか?」
「亮太おじさんがね...」
加賀見家にて彩が戻ってこないと心配する珠希達。
そこへ謙治帰宅。
「彩がまだ帰ってこないんです。」
「ええ?もう9時まわってるじゃないか!」
「もしかしたら恭介兄さんと一緒に居るかも..」と電話する悟。
その頃、三枝のホテルの部屋に恭介登場。
「彩を預かることにした
君にも協力してほしい」
「珠希さんに頼まれたの?
何で恭介さんがこんな事頼まれなきゃ..?」
「珠希はこの事を知らない」
「知らないってどういう事??」
「これは誘拐だ 彩は人質だ」
「嘘でしょ、そんな事、、」
==つづく===
最終週のあらすじ、なんですかあれ?
珠希が謙治の子供だと書かれてましたね。
悟は謙治の子供じゃないしどうなってんだよ!
「こうなった以上、名乗り出ないわけには..」
「そうね。知らんふりだけはできない..覚悟は決めたわ。」
==珠希は突然の母親の出現に自分を捨てた事への恨みの感情も
ましてや予期せぬ出会いを喜ぶ感情もありませんでした。
今はただ何故それが今なのかと自分が果たさなければならない
目的の障害でしかなかったのです。==
帰宅した珠希、ナイフを握りしめてる映子に声をかける。
「大丈夫、変な気をおこしたりはしないわ。
恭介がここへ来たわ。
謙治さんが恭介と亮太の骨髄の型が一致してると知りながら
嘘をついていたと..その事を亮太が知っていれば
自殺なんかしなかったのかも..」
「珠希さん、ごめんなさい。ぺこり
私はあなたに英夫さんを殺されたと思って随分責めたわ。
あなたには罪がなかったと気がついたのに誤りもせず..」
「お母さん、その事はもう..」
「よくなんかない、よくなんかないの。
過去におこった事実に蓋をする事で加賀見家の幸せを守ろうと..
むしろ不幸の種を温めてきたんだって..やっと分かった..
彩のためにも加賀見家の過去を清算するつもりよ。」
「ただいま〜」彩帰宅。
彩の部屋にて珠希、
「昔の知り合いの人が急に来て困ってるの..
お母さんに子供になって欲しいって言い出すかも..
きちんとお断りするつもり..
もし彩だけ欲しいって言われたら困ってしまう..
彩に約束して欲しい事はその女の人が彩に声をかけてきても
絶対に付いていかないでほしい..」
と指切りげんまんをする二人。
院長室にて悟&恭介。
「加賀見の家で母さんと会ってきた
長男としてあの家におこった過去に
決着を付けるつもりだと 伝えてきた
お前の父親がしてきた全ての事を明らかにして
俺なりの報復を与えることにした
その事で できればお前とは争いたくない
ただ 俺のする事を邪魔するような事があれば
俺はお前をただではすまさない」
「兄さん、俺も兄さんの邪魔をするつもりはない。
俺も俺の家族に手を出されて黙っているほど
お人好しじゃないって事は覚えていてほしい。
そして俺は、今兄さんと戦っても負ける気がしない。
俺には兄さん以上に守らなくてはならない人がいるからな。
俺は今なら家族を守るために兄さんと刺し違える覚悟はできている。」
暫く見合い退場恭介。
オペ終了後の恭介&珠希
「亮太の部屋を彩が使っているんだな
彩は亮太の事を知っているのか?」
「優しいおじさんがいた、とだけ。」
「それ以上は悲惨すぎて伝えられない そうだろ?
でも現実に亮太は 自ら命を絶ったんだ
あの男が 亮太の背中を押して自殺に追いつめたのかも..
何故君は平気でいられるんだ?
亮太を安楽死させた事に 今では何の罪悪感も感じていないと..?
あの男の罪を 罰したいとは思わないのか?」
「亮太は私の重荷になるのが嫌で自ら死を..
そう思ったから自分も死ぬ覚悟で亮太の命を..」
「でも結果的には君は死ななかった」
「彩を身籠ったから私は死ぬ事を諦めました。
でも亮太の命を絶った責任はいつか必ず果たすつもりです。」
「君は一体 何をするつもりなんだ?」
「そんな大それたことを考えてるわけでは..
ただ加賀見家のみんなが幸せに暮らしていく為には
どうしたらいいのかを考えてるだけです。」
「俺は必ず 加賀見謙治が加賀見家に残した罪の痕跡を明らかにして
アイツに報復を加えるつもりだ」
Club Meguにて謙治&恵
「大分前に珠希が一緒に暮らさないかって..もちろん断ったけど
そんな事を言い出すなんて加賀見家はどうなってるの?
それに彩のために私の会社と加賀見病院が一緒にならないかって。
子供ができると女は強くなるっていうけど
珠希は本当に変わったと思うわ。」
「ああ。珠希の事が恐ろしくなる瞬間がある。
何か覚悟を決めた強い決意を感じる。
正直俺は珠希の事が恐い。」
「何をそんなに怯えているのよ。
秀慶大の学長が何にも恐いものなんてなかったんじゃないの?
そんな事誰かが聞いたら笑われるわよ。」
「お前だから言ってるんだよ。」
寝室にて悟&珠希
「俺も父さんと兄さんと亮太の骨髄の件について話した。
全てを打ち明けてほしいと頼んだけど話してはくれなかった。
恭介兄さんは父さんの過去を明らかにして制裁を加えると..
彩の為には君が話してた通りこの家を出る事も考えた方がいいのかも..」
和室に一人佇む映子に
「こんな所で何をしてるんだ?」と謙治。
「恭介から聞いた話を私なりに整理していた..
あなたはどうして恭介の骨髄を亮太に移植できると知りながら
出来ないと仰ったんですか?」
「仕方がなかったんだ。」
「仕方がなかった?!」
「恭介には緊急に執刀しなければならない重要なオペが..
勿論、終わったらすぐに骨髄移植をするつもり..
あの時点で亮太を待たせる事は何の問題もなかった。
全て私の責任だ。」
「責任?私はそんな事が聞きたいわけじゃないわ!
どうして今まで言ってくれなかったんですか?
確かに、恭介に事情を話していれば大切な手術を放り出して
亮太の骨髄のドナーになることを優先させたかも..
ただそうした所で亮太を救えたかどうかは分からない。
その結果、病院も亮太も両方を諦めると言う
最悪の事態になっっていたとしてもそれでもあなたに
違う選択をしてほしかった。。
立派な院長である前に病気で苦しむ亮太のかけがいのない
一人の父親であって欲しかった。。」
謙治、亮太の遺影を見つめ半べそで
「出来れば私もそうしたかったよ。」
「言いたいことはそれだけですか?
恭介はこの家の長男としてあなたがこれまでしてきたことに
決着を付けると言って帰っていきました。
私はこの家を預かる身として私なりに結論を出します。」
加賀見家にて彩、電話に出る
「はい、
悟から電話の模様。
「その辺に父さんの手帳を置いていないか?」
「黒の革の手帳?」
「あ〜そうだ、あ〜よかった。
どこかで落としたんじゃないかと思って慌ててたんだ。」
「病院に持っていこうか?」
「今日は大丈夫だ、ありがとう。」
黒革の手帳から恭介のホテルの住所を書いたメモを見つける彩。
病院へ手帳を持っていった後、恭介のホテルへ向かう。
病院の院長室にて黒革の手帳と彩からのメモを読む悟。
【手帳をおいておきます。
帰りは少しより道して帰ります。
心配しないでね。 彩】
微笑む悟。
ホテルにて恭介&彩。
恭介の似顔絵を描きながら(←これがまた似てるんですよね)
ホットケーキを食べる彩。
「これを食べたらお家に帰るんだぞ」
「まだ絵が完成してないから帰らない。
お母さん達に心配してもらいたいんだもん。
彩の事どれくらい愛してるか確かめたいの。」
「彩は何でそんなに心配させたいんだ?」
「亮太おじさんって知ってる?」
「亮太おじさんがどうかしたのか?」
「亮太おじさんがね...」
加賀見家にて彩が戻ってこないと心配する珠希達。
そこへ謙治帰宅。
「彩がまだ帰ってこないんです。」
「ええ?もう9時まわってるじゃないか!」
「もしかしたら恭介兄さんと一緒に居るかも..」と電話する悟。
その頃、三枝のホテルの部屋に恭介登場。
「彩を預かることにした
君にも協力してほしい」
「珠希さんに頼まれたの?
何で恭介さんがこんな事頼まれなきゃ..?」
「珠希はこの事を知らない」
「知らないってどういう事??」
「これは誘拐だ 彩は人質だ」
「嘘でしょ、そんな事、、」
==つづく===
最終週のあらすじ、なんですかあれ?
珠希が謙治の子供だと書かれてましたね。
悟は謙治の子供じゃないしどうなってんだよ!
■愛讐のロメラ(第53話)
2008年12月12日 愛讐のロメラ寝室にて謙治の傷の処置をする珠希。
「昨日の話、加賀見家と加賀見病院に対する
愛情表現だと思っている。」
「そう思っていただいて構いません。
他にどんな意味があると..?」
「それ以外、思い付かん。」
珠希にビビってる様子の謙治。
恭介、話があると珠希と会議室へ。
「秀慶大の検査室で 俺のHLAの型を調べてみた」
ここで通りすがりの悟が立ち聞き。
「亮太と俺の白血球の型が 一致していたんだ
なのにあの男は合っていなかったと言い
石川教授の手術に俺を向かわしたんだ
それを亮太が知っていたら 死を選ばなかったかも..」
ずっと無言の珠希に
「君はこの話を聞いて驚かないのか?
悔しいと思わないのか?
もしかして 君はこの事を知っていたのか?」
なんだかんだ言っても恭介は
ちゃ〜んと知り得た情報は珠希に報告するんですね。
コクンと頷く珠希。
「君はこの事実を知っていて あの家で何もなかったように
平気で暮らしてたと言うのか!」
ガチャ 「今の話本当か!?珠希も知っていたのか?!」と悟登場。
無言の珠希。
「悟 俺はこの事実を直接お前の父親に会って確かめたい」
「聞きたければうちに来ればいい。」
「この事は母さんには知られたくない」
「俺が父さんを連れてくる。」
その話を廊下で聞きほくそ笑む三枝。
三枝のキャラ、意味不明。
空いてる病室にて話する悟&珠希。
「君はいつからこの事を..?」
「悟さんと結婚する前から..」
「それなのに何故、平気で父さんに尽くす事ができるんだ?
兄さんのように父さんを恨んだりしないんだ!!」
無言の珠希。
「すまない、君を責めるのは見当違いだった。」退場悟、早速加賀見家へ。
「明日、父さんにどうしても病院に来てもらいたい事が..」
と映子に謙治の外出を認めてもらい謙治のいる寝室へ向かう悟。
「恭介兄さんと話をしてくれませんか?」
「何を話せばいいんだ?」
「俺の口からは言えません。
ですが俺もその話次第では父さんを恨まなければならないかも..」
翌日、院長室にて謙治&恭介
「何の話だ?」
「どうして亮太と俺の骨髄の型が合ってなかったと嘘を..?
石川教授の手術に俺を優先させるためだったとでも..?」
「そうだ。」
「何故亮太の為に真実を話してくれなかったんです?
俺と骨髄の型が合っていたと知らされていたら
死を選ばなかったかも..」
つーかあの看護師が骨髄の型が合ってなくて残念でした
とか何とか亮太に言ったのが一番亮太的にダメージ大きかったよね。
しかもその看護師はなんてことなく今もこの病院で働いてるし。
「あの時お前に知らせなかったのは正解だったな。
時が経ってもこうして取り乱して..
何故そんな話を蒸し返す?亮太は帰ってはこんぞ。
それにあの時、石川に恩を売り付けてやったからこそ
今の加賀見病院の発展がある。」
謙治って言い方が悪いですよね。
もっとやさし〜く喋ればいいのに。
「本当にそれだけだったんですか?
亮太に生きてほしくなかったんじゃ..?」
「どこに子供の死を願う親が居ると言うんだ!!」
と恭介の胸ぐらを掴む謙治。
「あなたは自分のために 過去を隠し続けてきたじゃないですか!!」
「ありもしない過去をねつ造して言い掛かりを探し続けてるのはお前の方だ!!
なぜ今頃になって亮太の骨髄の話など蒸し返す!?」
「あなたという人は 自分のためなら 事実はどうでもいいと言うんですか?
母さんはこの事を知っているんですか?」
「映子は知らんでもいい事だ!」
「いつかおとずれる破局の日までとぼけ通すつもりですか?
それが今、あなたが加賀見家の為にしてる全てだ
俺はあなたの言ってる事の何が本当で何が嘘なのか
増々分からなくなってしまった」
だからお前は人の言う事は信じないんだろ?
「ただこれだけは確かだと言える
俺があなたを許せないという想いは 揺るぎないものになりました
俺は例え 一番大切な人を傷つけることになろうとも
加賀見家におこった全ての出来事を 明らかにする..
その上で 命を懸けて大切な人を守っていきます
これは加賀見家の正統性を懸けた俺とあなたの闘いだ!」
「勝手に一人でやってろ。」と退場謙治。
この時の謙治のどーでもいい的な態度がよかったです。
恭介との温度差が激しくてさ。
彩、恭介に自画像を渡す。
「この絵の彩は少し寂しそうだな」
「寂しくなんかないよ。お母さんと約束したんだ。
お母さんが居なくなっても寂しがらないような強い女の子になるって。
彩、一人で何でも出来るようになるんだ。」
「彩はそれで寂しくないの?」
「少し寂しいけど彩は大丈夫。」
「彩に寂しい想いをさせてるお母さんの事嫌いじゃないのか?」
「そんな事ない!彩はお母さんのこと大好き。
彩にとっても優しいもの。でもこの頃は少しお仕事が忙しすぎて..」
「彩をちょっとでも寂しくさせるお母さんが悪い
今度おじさんが叱ってあげよう」
お前が叱る必要はない。
恭介が変なおじさんにしか見えない。
「止めて!お母さんは悪くないもの。
お母さんを叱っちゃ駄目!!」
医局を出て帰ろうとする珠希、そこへ三枝登場。
「加賀見家は大変な事になってるみたいね。」
「あなたには関係のないことよ。」
「関係あります。
私が恭介さんに遺書の事を話した事をきっかけに
恭介さんは亮太さんと骨髄の型が合っていた事まで知って..
珠希さん?あなたってどこまで悪女なの?
亮太さんを見捨てた加賀見謙治の息子と結婚しておきながら
今度は恭介さんまで誘惑して。」
別に誘惑なんて一切してませんけど??
この三枝の思いっきり見当違いな珠希への嫌み攻撃って
全然面白くも何ともないんですけど?
「亮太さんだってこれじゃあ浮かばれないわよ?
あなたに関わる人は皆、不幸の渦に巻き込まれ苦しんでいく。
恭介さんだけは私があなたから守り抜いてみせます。」退場三枝。
ハイハイ。最終回になってもその台詞が言えるんですかね?
三枝ってただのうざい女でしかない。本当雑魚キャラ。
三枝こそ不幸の渦に巻き込まれて消えてくれてもいいのに。
寝室にて謙治に水を持ってきた珠希。
「今日、恭介に会ってきた。
今更になって亮太と骨髄の型が一致していた事を責められたよ。
勿論院長としてあの判断は間違っていなかったと言ってやった。」
動きが止まる珠希。
「珠希、お前の恨みはどこへ行った?
私だって亮太を死なせたくなかった。
骨髄移植をしていたとしても100%助かるという確証はなかったんだ。」
「おっしゃる通りです。お休みなさい。」
寝室にて謙治&悟
「兄さんから話は聞いた。
あの時、二つの出来事が重なって病院の為に
兄さんを秀慶大に向かわせるためについた嘘だという事は分かった。
それだけじゃ納得できない。本当の事が知りたい..
誰にも言わないと約束するから話してくれませんか?」
「恭介に話した事が全てだ。」
「俺は父さんの息子..俺にだけは全てを話してくれませんか?」
「恭介に話した事が全てだ。」
なんとなく私の勝手な予想だけど
謙治ってこの後、悟に事実を喋った気がするんですよね。
謙治が無実であろうとなかろうと。
院長室にて謙治&奥村。
理事の件は断ると奥村。
また珠希を捨てるのか、とか
捨てられたと知ったら珠希が可哀想だとか
そんな話をしてるのを珠希が廊下で立ち聞き。
奥村が母親だと知り驚いた様子の珠希。
「こんな事になるなら興信所に頼んで調べてもらうんじゃなかった..」
と退場する奥村、ドアの向こうには珠希の姿が。
逃げるように去る珠希、驚く謙治&奥村。
加賀見家にて恭介&映子。
仏壇に向かいチ〜ンチ〜ンする恭介。
「24年前 俺は何の疑いもなく 七瀬珠希を犯人だと決めつけ
再婚した母さんを ただ責めるだけでした そして11年前
加賀見謙治を糾弾する亮太の声に 俺はろくに耳を貸さなかった
それどころか亮太を 安楽死させ 日本を去り 母さんを悲しませた
母さんにばかり辛い思いをさせて 今まですみませんでした」ぺこり
そうそう、恭介って思い込みが激しいんだよ。
「でもこれからは違う 長男として この家に起きた事には
命を懸けてかたをつけていきます
母さん この話を聞いても自分を責めたり
一人で苦しんだりしないと 約束してくれますか?」
「分かったわ。話をしてちょうだい。」
「亮太と俺の骨髄の型は一致していました。」
「そんなはずはないわ、、だって」
「俺が調べました 間違いない
つまり 亮太は死を選ばなくて済んだのかも..」
私が恭介だったら11年前の時点で
検査結果をちゃ〜んとこの目で確かめるけどな。
「嘘でしょ?だったら何故。。」
「加賀見謙治が嘘をついて その事実を隠して..
病院を救うためについた仕方のない嘘だと言っていましたが
本当の事は分からない もしかして 亮太が生きている事が
都合が悪かったのかも.. 過去の秘密が多い人ですから..
今度は俺が母さんを守ります どんな事をしても
加賀見家におきた忌わしい出来事に 終止符を打つつもりです」
亮太と英夫の遺影を見上げ泣いてる映子を一度見て退場恭介。
玄関にて「亮太」と呟き涙を流す恭介。
和室にてヘナヘナになりながら泣く映子。
リビングへ向かい椅子に座る。
机の上に置いてあった果物ナイフがふとした拍子に落ち
それを手に取る映子。
何故かこの時ヘリコプターの音が響いてました。
墜落するのか?(嘘)
===つづく======
「昨日の話、加賀見家と加賀見病院に対する
愛情表現だと思っている。」
「そう思っていただいて構いません。
他にどんな意味があると..?」
「それ以外、思い付かん。」
珠希にビビってる様子の謙治。
恭介、話があると珠希と会議室へ。
「秀慶大の検査室で 俺のHLAの型を調べてみた」
ここで通りすがりの悟が立ち聞き。
「亮太と俺の白血球の型が 一致していたんだ
なのにあの男は合っていなかったと言い
石川教授の手術に俺を向かわしたんだ
それを亮太が知っていたら 死を選ばなかったかも..」
ずっと無言の珠希に
「君はこの話を聞いて驚かないのか?
悔しいと思わないのか?
もしかして 君はこの事を知っていたのか?」
なんだかんだ言っても恭介は
ちゃ〜んと知り得た情報は珠希に報告するんですね。
コクンと頷く珠希。
「君はこの事実を知っていて あの家で何もなかったように
平気で暮らしてたと言うのか!」
ガチャ 「今の話本当か!?珠希も知っていたのか?!」と悟登場。
無言の珠希。
「悟 俺はこの事実を直接お前の父親に会って確かめたい」
「聞きたければうちに来ればいい。」
「この事は母さんには知られたくない」
「俺が父さんを連れてくる。」
その話を廊下で聞きほくそ笑む三枝。
三枝のキャラ、意味不明。
空いてる病室にて話する悟&珠希。
「君はいつからこの事を..?」
「悟さんと結婚する前から..」
「それなのに何故、平気で父さんに尽くす事ができるんだ?
兄さんのように父さんを恨んだりしないんだ!!」
無言の珠希。
「すまない、君を責めるのは見当違いだった。」退場悟、早速加賀見家へ。
「明日、父さんにどうしても病院に来てもらいたい事が..」
と映子に謙治の外出を認めてもらい謙治のいる寝室へ向かう悟。
「恭介兄さんと話をしてくれませんか?」
「何を話せばいいんだ?」
「俺の口からは言えません。
ですが俺もその話次第では父さんを恨まなければならないかも..」
翌日、院長室にて謙治&恭介
「何の話だ?」
「どうして亮太と俺の骨髄の型が合ってなかったと嘘を..?
石川教授の手術に俺を優先させるためだったとでも..?」
「そうだ。」
「何故亮太の為に真実を話してくれなかったんです?
俺と骨髄の型が合っていたと知らされていたら
死を選ばなかったかも..」
つーかあの看護師が骨髄の型が合ってなくて残念でした
とか何とか亮太に言ったのが一番亮太的にダメージ大きかったよね。
しかもその看護師はなんてことなく今もこの病院で働いてるし。
「あの時お前に知らせなかったのは正解だったな。
時が経ってもこうして取り乱して..
何故そんな話を蒸し返す?亮太は帰ってはこんぞ。
それにあの時、石川に恩を売り付けてやったからこそ
今の加賀見病院の発展がある。」
謙治って言い方が悪いですよね。
もっとやさし〜く喋ればいいのに。
「本当にそれだけだったんですか?
亮太に生きてほしくなかったんじゃ..?」
「どこに子供の死を願う親が居ると言うんだ!!」
と恭介の胸ぐらを掴む謙治。
「あなたは自分のために 過去を隠し続けてきたじゃないですか!!」
「ありもしない過去をねつ造して言い掛かりを探し続けてるのはお前の方だ!!
なぜ今頃になって亮太の骨髄の話など蒸し返す!?」
「あなたという人は 自分のためなら 事実はどうでもいいと言うんですか?
母さんはこの事を知っているんですか?」
「映子は知らんでもいい事だ!」
「いつかおとずれる破局の日までとぼけ通すつもりですか?
それが今、あなたが加賀見家の為にしてる全てだ
俺はあなたの言ってる事の何が本当で何が嘘なのか
増々分からなくなってしまった」
だからお前は人の言う事は信じないんだろ?
「ただこれだけは確かだと言える
俺があなたを許せないという想いは 揺るぎないものになりました
俺は例え 一番大切な人を傷つけることになろうとも
加賀見家におこった全ての出来事を 明らかにする..
その上で 命を懸けて大切な人を守っていきます
これは加賀見家の正統性を懸けた俺とあなたの闘いだ!」
「勝手に一人でやってろ。」と退場謙治。
この時の謙治のどーでもいい的な態度がよかったです。
恭介との温度差が激しくてさ。
彩、恭介に自画像を渡す。
「この絵の彩は少し寂しそうだな」
「寂しくなんかないよ。お母さんと約束したんだ。
お母さんが居なくなっても寂しがらないような強い女の子になるって。
彩、一人で何でも出来るようになるんだ。」
「彩はそれで寂しくないの?」
「少し寂しいけど彩は大丈夫。」
「彩に寂しい想いをさせてるお母さんの事嫌いじゃないのか?」
「そんな事ない!彩はお母さんのこと大好き。
彩にとっても優しいもの。でもこの頃は少しお仕事が忙しすぎて..」
「彩をちょっとでも寂しくさせるお母さんが悪い
今度おじさんが叱ってあげよう」
お前が叱る必要はない。
恭介が変なおじさんにしか見えない。
「止めて!お母さんは悪くないもの。
お母さんを叱っちゃ駄目!!」
医局を出て帰ろうとする珠希、そこへ三枝登場。
「加賀見家は大変な事になってるみたいね。」
「あなたには関係のないことよ。」
「関係あります。
私が恭介さんに遺書の事を話した事をきっかけに
恭介さんは亮太さんと骨髄の型が合っていた事まで知って..
珠希さん?あなたってどこまで悪女なの?
亮太さんを見捨てた加賀見謙治の息子と結婚しておきながら
今度は恭介さんまで誘惑して。」
別に誘惑なんて一切してませんけど??
この三枝の思いっきり見当違いな珠希への嫌み攻撃って
全然面白くも何ともないんですけど?
「亮太さんだってこれじゃあ浮かばれないわよ?
あなたに関わる人は皆、不幸の渦に巻き込まれ苦しんでいく。
恭介さんだけは私があなたから守り抜いてみせます。」退場三枝。
ハイハイ。最終回になってもその台詞が言えるんですかね?
三枝ってただのうざい女でしかない。本当雑魚キャラ。
三枝こそ不幸の渦に巻き込まれて消えてくれてもいいのに。
寝室にて謙治に水を持ってきた珠希。
「今日、恭介に会ってきた。
今更になって亮太と骨髄の型が一致していた事を責められたよ。
勿論院長としてあの判断は間違っていなかったと言ってやった。」
動きが止まる珠希。
「珠希、お前の恨みはどこへ行った?
私だって亮太を死なせたくなかった。
骨髄移植をしていたとしても100%助かるという確証はなかったんだ。」
「おっしゃる通りです。お休みなさい。」
寝室にて謙治&悟
「兄さんから話は聞いた。
あの時、二つの出来事が重なって病院の為に
兄さんを秀慶大に向かわせるためについた嘘だという事は分かった。
それだけじゃ納得できない。本当の事が知りたい..
誰にも言わないと約束するから話してくれませんか?」
「恭介に話した事が全てだ。」
「俺は父さんの息子..俺にだけは全てを話してくれませんか?」
「恭介に話した事が全てだ。」
なんとなく私の勝手な予想だけど
謙治ってこの後、悟に事実を喋った気がするんですよね。
謙治が無実であろうとなかろうと。
院長室にて謙治&奥村。
理事の件は断ると奥村。
また珠希を捨てるのか、とか
捨てられたと知ったら珠希が可哀想だとか
そんな話をしてるのを珠希が廊下で立ち聞き。
奥村が母親だと知り驚いた様子の珠希。
「こんな事になるなら興信所に頼んで調べてもらうんじゃなかった..」
と退場する奥村、ドアの向こうには珠希の姿が。
逃げるように去る珠希、驚く謙治&奥村。
加賀見家にて恭介&映子。
仏壇に向かいチ〜ンチ〜ンする恭介。
「24年前 俺は何の疑いもなく 七瀬珠希を犯人だと決めつけ
再婚した母さんを ただ責めるだけでした そして11年前
加賀見謙治を糾弾する亮太の声に 俺はろくに耳を貸さなかった
それどころか亮太を 安楽死させ 日本を去り 母さんを悲しませた
母さんにばかり辛い思いをさせて 今まですみませんでした」ぺこり
そうそう、恭介って思い込みが激しいんだよ。
「でもこれからは違う 長男として この家に起きた事には
命を懸けてかたをつけていきます
母さん この話を聞いても自分を責めたり
一人で苦しんだりしないと 約束してくれますか?」
「分かったわ。話をしてちょうだい。」
「亮太と俺の骨髄の型は一致していました。」
「そんなはずはないわ、、だって」
「俺が調べました 間違いない
つまり 亮太は死を選ばなくて済んだのかも..」
私が恭介だったら11年前の時点で
検査結果をちゃ〜んとこの目で確かめるけどな。
「嘘でしょ?だったら何故。。」
「加賀見謙治が嘘をついて その事実を隠して..
病院を救うためについた仕方のない嘘だと言っていましたが
本当の事は分からない もしかして 亮太が生きている事が
都合が悪かったのかも.. 過去の秘密が多い人ですから..
今度は俺が母さんを守ります どんな事をしても
加賀見家におきた忌わしい出来事に 終止符を打つつもりです」
亮太と英夫の遺影を見上げ泣いてる映子を一度見て退場恭介。
玄関にて「亮太」と呟き涙を流す恭介。
和室にてヘナヘナになりながら泣く映子。
リビングへ向かい椅子に座る。
机の上に置いてあった果物ナイフがふとした拍子に落ち
それを手に取る映子。
何故かこの時ヘリコプターの音が響いてました。
墜落するのか?(嘘)
===つづく======
■愛讐のロメラ(第52話)
2008年12月11日 愛讐のロメラ「ごめんね彩、お母さんお仕事があるの。」と彩の手を離す珠希。
「変なおじさんと行こう。」と恭介、彩を連れて行く。
珠希&奥村
「先日のお話、お断りさせていただくわ。
あなたはどうしてそんなに私にこだわるの?」
「先生が女性でありながら医療行政に熱心な国会議員として
ご活躍されてるから..
それにうちの病院の利益になると..よろしくお願いします。」ぺこり
無言で去る奥村。
休憩室で恭介&彩、そこへ悟登場。
「彩、学校帰りに一人で寄ったのか?」
「うん。お見舞いに来たのよ。」
そこへ珠希も登場。悟、
「一人で来たらしい。一人で来させる事に俺は反対だ。」
「彩はもう10歳よ?」
「でも通いなれた道ならまだしも
ここまで一人で来るにはまだ早すぎる。」
やたら一人で来るのがどうのこうのどうでもいい事言ってるんだ?
って思ったけど誘拐のまえふりか。
「お母さん達仲良しなのにおかしいね」と彩に話しかける恭介。
お前の喋りが一番おかしいわい!
「喧嘩は駄目よ。」と彩。
珠希、彩を連れて謙治の病室へ向かう。
悟&恭介、
「悟は 彩が可愛くて仕方がないんだな」
「子供を持ってみれば分かる..何者にもかえがたい存在だ」
「お前は今幸せなんだな」
「ああ。幸せだ。兄さんは?」
「俺は日本を捨てると決めた時から
幸せなんてものを追い求める事はやめにした」
恭介って自分の心の中で思ってたらいい事を
一々言葉にするから鬱陶しい。
「兄さんはそれでいいかもしれないけど
周りの人間はたまらないと思わないのか?
母さんは今でも兄さんの幸せを願ってるよ。
兄さんは幸せじゃない自分を周りの人間にどうにかして欲しいと
甘えてるだけなんじゃないのか?」
甘えん坊恭介なの?
「三枝さんは兄さんのことを一途に思ってるみたいだけど
兄さんがいつまでたってもハッキリしないから
思いを断ち切れずにいるんじゃ..?」
いや、ハッキリ言ってんだけどさ、あの眼鏡女はめげないんっすよ。
「どこかで折り合いをつけて生きていかなければ
幸せなんて見つけられないと思う。」
「悟の言う通りかもしれないな
お前は人の親になって 俺の何倍も大人になったようだ」
悟は前から唯一まともな考えの奴でしたけど?
「兄さん、、」
「だが 俺は折り合いを付けて生きていけない性分なんだ
その事で 周りのみんなに辛い思いをさせていることは十分承知している
だから できるだけ早く自分自身納得できるよう
かたをつけるつもりだ そして 一日も早くみんなの元を去る
それまで我慢してくれないか」
謙治の病室にて映子、
謙治がいないのでうっかりする事が多くなり
あなたがいないと寂しいとかわい子ぶる。
謙治の唯一の趣味は植木の水やりだそうです。
コンコン 彩&珠希登場。
「一人で来させるのは危ないって悟さんに..」
「そうね、彩が今一人で家に戻っても誰もいないのよね〜」
「映子、彩と一緒に帰ってやりなさい。」
「そうね。彩、ごめんね。一人で寂しい思いをさせて..」
「彩は大丈夫。お母さんにいつも強い子でいるって約束してるから。」
医局にて珠希&恭介。
「あの後 悟に叱られたよ
俺は 幸せを求めることは止めにしたって言ったら
それでは周りのみんながたまらないって
正直 悟の言う通りだと思った」
「みんな恭介さんの事を心配してるんです。」
「みんなに 辛い思いをさせて 申し訳ないと思っている
だが 俺の性分を変えることは出来ないんだ
事実から目を反らして生きる事に 幸せを見つける事など 出来ない
だが安心してくれ 気が済んだら すぐにでもアメリカに帰るつもりだから
俺はこうして みんなに嫌われながらでも
医師としてやっていければ それで十分幸せなんだ
この前の手術で感じた事だが 君はこの11年で
オペの技術だけではなく 医師としての器も成長させたようだな
先日 病院の責任を背負って 医師を辞めると言ったのは本気だったのか?」
「本気でした。」
「何故 苦労してそこまで技術を身に付けたのに
あっさりと医師を辞めるなんていう事が出来るんだ?」
「医師をしている事が私の全てではないからです。
私の全ては、まず彩の未来、そして彩が暮らす加賀見家、
それから彩がやがて生き甲斐を見つける加賀見病院です。」
「その中に医師としての君はいないのか?」
「私は医師になる事ができて幸せでした。
私は私が感じた医師としての責任と誇りを彩に残してやりたいんです。」
「そのために生きる事が 君の全てだというのか?」
「はい。」
「俺は 昔も今も君を医師として認めている
だから 押し付けかもしれないが 君には一生一医師として
現役でいてほしいと思っている」
見つめ合う二人。
映子&彩、エレベーター前で三枝と遭遇。
「恭介さんが暫く日本にいる事になって私は失業..
製薬会社の友達の手伝いで病院をまわって情報収集して..
たまに恭介さんに会えるから..それじゃ」退場三枝。
「今の女の人は誰なの?」と女の勘が働いた様子の彩。
「恭介おじさんがアメリカで一緒に仕事をしてた人よ。」
「ふ〜ん。」←雑魚だと分かった様子の彩。
加賀見家にて映子&珠希
彩を一人で病院に来させるのはどうのこうのと話中。
「一人で出掛ける時の事は彩に十分言い聞かせています。
塾に通ってる子や習い事に行ってる子だっているんですから。」←かみました。
「珠希さんの考えは分かったわ。
後は悟とよく話してちょうだい。」
「はい。」
三枝に会った事を話す映子。
Club Meguにて仁&恵。
「やっぱり学長は警察沙汰になるとまずいことでも..」
「まだそんな事言ってるの?
どんな理由にせよ、あなたがした事は悪いことで
今ここでこうしていられるのは謙治さんのおかげなのよ。」
頭をカキカキする仁←髪の毛逆立っております。
「謙治さんが、あなたに会って話しがしたいって言ってるんだけど?」
「会ってもいいけどいきなり警察が来てカチャンなんて事になんないよね?」
小心者の仁である。やる事はやっちゃってるくせに。
「全く、あんたは人を信用してんだかしてないんだか。
本当にちゃんと話が出来るの?」
「分かったよ。話をするよ。」
寝室にて悟&珠希。
「彩の自立の件、確かに過保護すぎたのかも..
一日も早く自立できるようにする事に俺も賛成しようと思う。
少し辛いけどね。」
「悟さん、、」
「考えてみれば俺も君も10歳の頃には色んな経験をして
それを自分達で乗り越えて大人になったんだ。
それに君は15歳の頃には実の父親、育ての母親を亡くして
自分一人の力で生きてきて医者になったんだ。
それはそんな君がたまらなく好きで結婚したんだ。
だから彩にだって少しくらい冒険させてもいいと思ったんだ。」
「ありがとう、悟さん。」
そうそう、悟はいろんな意味でたまらなくなったんだよね。
リビングにて悟が彩に
「今日は学校帰りにどこかに寄っていくのか?」
「分からない。」
「どこかへ寄って来る時は家か病院に必ず電話すること。」
「分かりました。」
そこへ謙治登場、驚く一同。
「勝手に退院してもらっちゃ困るよ。」と悟。
「入院して初めて分かったぞ。
病院っていうのはひどく退屈で居心地が悪いもんだ。」
「お父さんもお医者様なんですから
医者の困るようなことはなさらないで下さい。」
寝室へ行く謙治&映子。
「やっぱり我が家はいいな。」
「困った患者さんですこと。
強引に退院してきてしまうなんて」←お前も勝手に病院抜け出してたくせに。
「このまま仕事もすっぽかしてずっと君と一緒にいたいよ。」
甘えん坊謙治君なのである。
「どうしたんです?仕事人間のあなたらしくもない。」
「君には弱音を吐かせてくれ、、」
「よっぽど入院生活が堪えたみたいですね。」
「ああ。」
加賀見病院医局にて三枝&珠希
「私絶対に恭介さんを諦めませんから。
恭介さんの為に実家を捨ててきたんです。
あなたは魔性の女、恭介さんを突き放したと思えば
今度は自分から近付いてみたり
男を手玉に取るあなたには負けません。」
三枝は既にもう負けてるけど?
そこへ恭介入室。三枝を見て珠希を見る。珠希退場。
「骨髄バンクの登録確認書が届いていました。
一緒に私も登録しておきました。
これで同じHLAの型の人があらわれたら救うことができる..」
ふと亮太が再発したときの血液検査のことを思い出す恭介。
看護師、恭介に頼まれていたHLAの検査伝票を渡す。
Club Meguにて謙治に土下座する仁。
「学長の恩を仇で返すような真似をして申し訳ありませんでした。」
「もう済んだことだ。聞かせてくれ。何故私を刺した?」
「それは学長自身がよくご存じでしょう?
あの匿名の告発書は学長が指図をして..?」
「何のために?」
「私が理事にしてくれと脅迫したから。」
「なんでそんな事くらいでわざわざお前の事を
告発せにゃならんのだ、この私が。
大体、そんな細かい事は指図する暇などない事が
一番近くにいるお前が一番良く分かっていたはずだ。
学長ともなれば派閥の中でも一旦気を許せば
誰につけ込まれるか分かったものじゃない。
だがそんな事はお前なら全て心得てくれてると思っていたよ。」
「すみません。」
「頂点に立つ人間は孤独だ。誰にも甘い顔など見せられん。
だがな、私だって人の子だ。
限られた身内には理不尽で困らせてしまうこともある。
お前との付き合いももう40年近くになるんだな。
だがな仁、どんなに強い絆も断ち切れてしまうときは一瞬だ。
また再びお互いに信頼を分かち合おうと思っても
それなりに時間がかかる。すまん。
私にはもうそんな時間は残っていない。この年だ。」
「お兄さん、、」
かばんから封筒(300万)を取り出し渡す謙治。
「餞別だ。金なら今ではお前の姉さんの方が融通が利くだろうが
私のポケットマネーではそれが限界だ。」
白と黒の彩乃はサリナたんに500万渡してたよ?
「お兄さんの気持ちも知らずに俺は、、」
「今頃になってお前の事をどんなに頼っていたか
身にしみているよ。
もっと早くに気付いてやってればな。
守ってやれなかった、すまん。」
加賀見家和室にて謙治&珠希。
「私を襲った人間に会いにいってきた。」
「お父様を刺したのは小暮事務長ですね?
小暮事務長を匿名の告発で陥れたのは私です、」
「何だって??」
「事務長は今後、邪魔になると思って私が切り捨てました。
これも全て加賀見病院と加賀見家を守るためです。
脅されるような過去を持つお父様の責任ですよ。」
「お前は全て私の責任だと言うのか?」
「いいえ。お父様一人に責任を押し付けるつもりはありません。」
見合う二人。
「それに今回の事は私にも責任があるのは事実です。
でもこれからも加賀見病院にとってマイナスになる人間は
容赦なく切り捨てます。
これはお父様と私だけの秘密の話です。
私も少し責任を感じたので必死になってお父様を救いました。
いつまでもお元気で。おやすみなさい。」退場珠希。
出て行った珠希を目で追う謙治。
医局にて暗い中PCに向き合う恭介。
亮太と自分のHLAの型が同じだった事に気付く恭介。
「合ってた。。」
奥歯を噛み締めお怒りモードの恭介のアップ。
===つづく=====
「
珠希&奥村
「先日のお話、お断りさせていただくわ。
あなたはどうしてそんなに私にこだわるの?」
「先生が女性でありながら医療行政に熱心な国会議員として
ご活躍されてるから..
それにうちの病院の利益になると..よろしくお願いします。」ぺこり
無言で去る奥村。
休憩室で恭介&彩、そこへ悟登場。
「彩、学校帰りに一人で寄ったのか?」
「うん。お見舞いに来たのよ。」
そこへ珠希も登場。悟、
「一人で来たらしい。一人で来させる事に俺は反対だ。」
「彩はもう10歳よ?」
「でも通いなれた道ならまだしも
ここまで一人で来るにはまだ早すぎる。」
やたら一人で来るのがどうのこうのどうでもいい事言ってるんだ?
って思ったけど誘拐のまえふりか。
「お母さん達仲良しなのにおかしいね」と彩に話しかける恭介。
「喧嘩は駄目よ。」と彩。
珠希、彩を連れて謙治の病室へ向かう。
悟&恭介、
「悟は 彩が可愛くて仕方がないんだな」
「子供を持ってみれば分かる..何者にもかえがたい存在だ」
「お前は今幸せなんだな」
「ああ。幸せだ。兄さんは?」
「俺は日本を捨てると決めた時から
幸せなんてものを追い求める事はやめにした」
恭介って自分の心の中で思ってたらいい事を
一々言葉にするから鬱陶しい。
「兄さんはそれでいいかもしれないけど
周りの人間はたまらないと思わないのか?
母さんは今でも兄さんの幸せを願ってるよ。
兄さんは幸せじゃない自分を周りの人間にどうにかして欲しいと
甘えてるだけなんじゃないのか?」
甘えん坊恭介なの?
「三枝さんは兄さんのことを一途に思ってるみたいだけど
兄さんがいつまでたってもハッキリしないから
思いを断ち切れずにいるんじゃ..?」
いや、ハッキリ言ってんだけどさ、あの眼鏡女はめげないんっすよ。
「どこかで折り合いをつけて生きていかなければ
幸せなんて見つけられないと思う。」
「悟の言う通りかもしれないな
お前は人の親になって 俺の何倍も大人になったようだ」
悟は前から唯一まともな考えの奴でしたけど?
「兄さん、、」
「だが 俺は折り合いを付けて生きていけない性分なんだ
その事で 周りのみんなに辛い思いをさせていることは十分承知している
だから できるだけ早く自分自身納得できるよう
かたをつけるつもりだ そして 一日も早くみんなの元を去る
それまで我慢してくれないか」
謙治の病室にて映子、
謙治がいないのでうっかりする事が多くなり
あなたがいないと寂しいとかわい子ぶる。
謙治の唯一の趣味は植木の水やりだそうです。
コンコン 彩&珠希登場。
「一人で来させるのは危ないって悟さんに..」
「そうね、彩が今一人で家に戻っても誰もいないのよね〜」
「映子、彩と一緒に帰ってやりなさい。」
「そうね。彩、ごめんね。一人で寂しい思いをさせて..」
「彩は大丈夫。お母さんにいつも強い子でいるって約束してるから。」
医局にて珠希&恭介。
「あの後 悟に叱られたよ
俺は 幸せを求めることは止めにしたって言ったら
それでは周りのみんながたまらないって
正直 悟の言う通りだと思った」
「みんな恭介さんの事を心配してるんです。」
「みんなに 辛い思いをさせて 申し訳ないと思っている
だが 俺の性分を変えることは出来ないんだ
事実から目を反らして生きる事に 幸せを見つける事など 出来ない
だが安心してくれ 気が済んだら すぐにでもアメリカに帰るつもりだから
俺はこうして みんなに嫌われながらでも
医師としてやっていければ それで十分幸せなんだ
この前の手術で感じた事だが 君はこの11年で
オペの技術だけではなく 医師としての器も成長させたようだな
先日 病院の責任を背負って 医師を辞めると言ったのは本気だったのか?」
「本気でした。」
「何故 苦労してそこまで技術を身に付けたのに
あっさりと医師を辞めるなんていう事が出来るんだ?」
「医師をしている事が私の全てではないからです。
私の全ては、まず彩の未来、そして彩が暮らす加賀見家、
それから彩がやがて生き甲斐を見つける加賀見病院です。」
「その中に医師としての君はいないのか?」
「私は医師になる事ができて幸せでした。
私は私が感じた医師としての責任と誇りを彩に残してやりたいんです。」
「そのために生きる事が 君の全てだというのか?」
「はい。」
「俺は 昔も今も君を医師として認めている
だから 押し付けかもしれないが 君には一生一医師として
現役でいてほしいと思っている」
見つめ合う二人。
映子&彩、エレベーター前で三枝と遭遇。
「恭介さんが暫く日本にいる事になって私は失業..
製薬会社の友達の手伝いで病院をまわって情報収集して..
たまに恭介さんに会えるから..それじゃ」退場三枝。
「今の女の人は誰なの?」と女の勘が働いた様子の彩。
「恭介おじさんがアメリカで一緒に仕事をしてた人よ。」
「ふ〜ん。」←雑魚だと分かった様子の彩。
加賀見家にて映子&珠希
彩を一人で病院に来させるのはどうのこうのと話中。
「一人で出掛ける時の事は彩に十分言い聞かせています。
塾に通ってる子や習い事に行ってる子だっているんですから。」←かみました。
「珠希さんの考えは分かったわ。
後は悟とよく話してちょうだい。」
「はい。」
三枝に会った事を話す映子。
Club Meguにて仁&恵。
「やっぱり学長は警察沙汰になるとまずいことでも..」
「まだそんな事言ってるの?
どんな理由にせよ、あなたがした事は悪いことで
今ここでこうしていられるのは謙治さんのおかげなのよ。」
頭をカキカキする仁←髪の毛逆立っております。
「謙治さんが、あなたに会って話しがしたいって言ってるんだけど?」
「会ってもいいけどいきなり警察が来てカチャンなんて事になんないよね?」
小心者の仁である。やる事はやっちゃってるくせに。
「全く、あんたは人を信用してんだかしてないんだか。
本当にちゃんと話が出来るの?」
「分かったよ。話をするよ。」
寝室にて悟&珠希。
「彩の自立の件、確かに過保護すぎたのかも..
一日も早く自立できるようにする事に俺も賛成しようと思う。
少し辛いけどね。」
「悟さん、、」
「考えてみれば俺も君も10歳の頃には色んな経験をして
それを自分達で乗り越えて大人になったんだ。
それに君は15歳の頃には実の父親、育ての母親を亡くして
自分一人の力で生きてきて医者になったんだ。
それはそんな君がたまらなく好きで結婚したんだ。
だから彩にだって少しくらい冒険させてもいいと思ったんだ。」
「ありがとう、悟さん。」
そうそう、悟はいろんな意味でたまらなくなったんだよね。
リビングにて悟が彩に
「今日は学校帰りにどこかに寄っていくのか?」
「分からない。」
「どこかへ寄って来る時は家か病院に必ず電話すること。」
「分かりました。」
そこへ謙治登場、驚く一同。
「勝手に退院してもらっちゃ困るよ。」と悟。
「入院して初めて分かったぞ。
病院っていうのはひどく退屈で居心地が悪いもんだ。」
「お父さんもお医者様なんですから
医者の困るようなことはなさらないで下さい。」
寝室へ行く謙治&映子。
「やっぱり我が家はいいな。」
「困った患者さんですこと。
強引に退院してきてしまうなんて」←お前も勝手に病院抜け出してたくせに。
「このまま仕事もすっぽかしてずっと君と一緒にいたいよ。」
甘えん坊謙治君なのである。
「どうしたんです?仕事人間のあなたらしくもない。」
「君には弱音を吐かせてくれ、、」
「よっぽど入院生活が堪えたみたいですね。」
「ああ。」
加賀見病院医局にて三枝&珠希
「私絶対に恭介さんを諦めませんから。
恭介さんの為に実家を捨ててきたんです。
あなたは魔性の女、恭介さんを突き放したと思えば
今度は自分から近付いてみたり
男を手玉に取るあなたには負けません。」
三枝は既にもう負けてるけど?
そこへ恭介入室。三枝を見て珠希を見る。珠希退場。
「骨髄バンクの登録確認書が届いていました。
一緒に私も登録しておきました。
これで同じHLAの型の人があらわれたら救うことができる..」
ふと亮太が再発したときの血液検査のことを思い出す恭介。
看護師、恭介に頼まれていたHLAの検査伝票を渡す。
Club Meguにて謙治に土下座する仁。
「学長の恩を仇で返すような真似をして申し訳ありませんでした。」
「もう済んだことだ。聞かせてくれ。何故私を刺した?」
「それは学長自身がよくご存じでしょう?
あの匿名の告発書は学長が指図をして..?」
「何のために?」
「私が理事にしてくれと脅迫したから。」
「なんでそんな事くらいでわざわざお前の事を
告発せにゃならんのだ、この私が。
大体、そんな細かい事は指図する暇などない事が
一番近くにいるお前が一番良く分かっていたはずだ。
学長ともなれば派閥の中でも一旦気を許せば
誰につけ込まれるか分かったものじゃない。
だがそんな事はお前なら全て心得てくれてると思っていたよ。」
「すみません。」
「頂点に立つ人間は孤独だ。誰にも甘い顔など見せられん。
だがな、私だって人の子だ。
限られた身内には理不尽で困らせてしまうこともある。
お前との付き合いももう40年近くになるんだな。
だがな仁、どんなに強い絆も断ち切れてしまうときは一瞬だ。
また再びお互いに信頼を分かち合おうと思っても
それなりに時間がかかる。すまん。
私にはもうそんな時間は残っていない。この年だ。」
「お兄さん、、」
かばんから封筒(300万)を取り出し渡す謙治。
「餞別だ。金なら今ではお前の姉さんの方が融通が利くだろうが
私のポケットマネーではそれが限界だ。」
白と黒の彩乃はサリナたんに500万渡してたよ?
「お兄さんの気持ちも知らずに俺は、、」
「今頃になってお前の事をどんなに頼っていたか
身にしみているよ。
もっと早くに気付いてやってればな。
守ってやれなかった、すまん。」
加賀見家和室にて謙治&珠希。
「私を襲った人間に会いにいってきた。」
「お父様を刺したのは小暮事務長ですね?
小暮事務長を匿名の告発で陥れたのは私です、」
「何だって??」
「事務長は今後、邪魔になると思って私が切り捨てました。
これも全て加賀見病院と加賀見家を守るためです。
脅されるような過去を持つお父様の責任ですよ。」
「お前は全て私の責任だと言うのか?」
「いいえ。お父様一人に責任を押し付けるつもりはありません。」
見合う二人。
「それに今回の事は私にも責任があるのは事実です。
でもこれからも加賀見病院にとってマイナスになる人間は
容赦なく切り捨てます。
これはお父様と私だけの秘密の話です。
私も少し責任を感じたので必死になってお父様を救いました。
いつまでもお元気で。おやすみなさい。」退場珠希。
出て行った珠希を目で追う謙治。
医局にて暗い中PCに向き合う恭介。
亮太と自分のHLAの型が同じだった事に気付く恭介。
「合ってた。。」
奥歯を噛み締めお怒りモードの恭介のアップ。
===つづく=====
■愛讐のロメラ(第51話)
2008年12月10日 愛讐のロメラ「私は一度は敵にまわろうとした人間..」
「うちの病院を娘に与えるために出来る事は全てしたいんです。」
「加賀見病院にダメージを与えてほしいと依頼してきたのは恭介さんよ。
その事と何か関係あるんでしょ?」
「私は結婚する前、恭介さんの事を愛していました。
でも今は悟さんの妻..一度愛した人が自分のいるべき場所に
戻る事が出来ないのは私に理由が..
その事も含めてお力を貸していただきたい..」
「あなたは正直な人ね。考えてみるわ。」
「よろしくお願いします。」
加賀見病院にて悟&恭介。
「お前はどう思っているんだ?
お前の父親が俺の父さんを殺したかもしれないという話だ。」
「珠希が自分の罪を認めてる。俺はそれを信じる。」
「結局 お前も珠希と同じ人間に成り果てたって事か
目の前の幸せにすがりついて生きる浅ましい人間..
今のお前達の生活は 過去を塗りつぶした上に築きあげた
所詮 砂上の楼閣に過ぎない」退場恭介
病室にて謙治&奥村。
「理事を引き受けてほしいって頼まれたの。
娘の為に病院の後ろ楯になってほしいって..
恭介さんと珠希さんって昔お付き合いされていたそうね。」
「それが理事の話と何の関係が..?」
「珠希さんが言ったの、自分のために加賀見家を去った恭介さんを
加賀見家に戻してほしいって。」
「そんな事より理事の件、どうするつもり..?」
「出来る事なら珠希さんと会う事は避けたいわ。」
「それだったら断ってもらって構わん。
40年間一度も珠希と会いたいと思わなかったか?」
「ないわ。私の汚点だと思ってるくらい。」
「ご主人はよく黙っていたな。」
「奥村は珠希さんを身籠ってる間に死んだのよ。
珠希さんを捨てて野心の塊になって今日まで生きてきたわ。」
「それで議員にまでのぼりつめた、そういう事だったのか。」
「あなたを捨てた罰があたったのかも..」
「いや〜、捨てられたのに今頃になって俺のここに罰があたったよ。」
と笑いあってると映子登場、紹介されすぐ退場奥村。
映子に昔奥村と付き合ってた事を話す謙治。
「珠希が奥村先生に理事になってほしいと頼んだそうだ。
彩と恭介の将来のために..」
オペ室前にて珠希&恭介
「奥村議員に理事になってほしいとお願いを..
病院の今後のために恭介さんにも力になってほしい..」
「君達の幸せのために 俺に奉仕をしろと..?」
「恭介さんの居る場所は加賀見病院です、加賀見家なんです!」
「加賀見家は君と彩と悟の三人が守っていくんじゃ..?
そこに俺の場所などないという事は 君が一番良く分かっているはずだ」
「本当は罪をあなたに被せた私こそ恨まれるべき人間..
その事が全てを狂わせている事に今気付いた..」
「君はどうするつもりなんだ?」
「恨みの連鎖を終わりにしたい..
亮太を死に追いやった私こそが恨まれるべき人間..
恭介さんの謙治さんへの恨みをどうか私に向けて下さい!」
加賀見家にて悟&映子&彩&珠希。
悟と映子に奥村に理事を頼んだことを報告する珠希。
恭介の話ばっかりしてくる彩。
「お母さんと恭介おじさんとどちらが凄いお医者様なの?」
悟の事なんて比べる価値もない模様。
「恭介おじさんはお母さんなんかと比べ物にならないくらい凄いお医者様なのよ。」
「そっか。彩も将来は恭介おじさんみたいなお医者様になる。
それでね加賀見病院で働くの。
彩、恭介おじさんの事がだ〜〜い好き!」
彩、父親の悟みたいな医者にはなりたくない模様。
寝室にて悟、恵の様子が変だったと珠希に話す。
「これまで自分のしてきた事に自信が持てなくなったと..
今まで母さんなりに父さんとの絆を信じていたんだ。」
「私がお母さまに寂しい思いをさせてしまって..
一人で暮らす事に疲れてしまったんじゃ..」
「君だけじゃない。今の生活を選んだ責任は俺にだってある。」
「悟さん?ありえない事だけどもしこの家を出て
銀座のお母さんと一緒に暮らそうって言い出したら賛成してくれる?」
「そうしたらこっちのお父さんやお母さんはどうなるんだ?」
「あくまでも仮にの話よ。仮に私達が居なくなった後
恭介さんが戻ってきたとしたら」
「母さんは喜ぶだろうけど父さんはどうかな。」
「そうね。じゃあ彩をおいて私達だけ出て行くっていうのは?」
「何をバカな事言ってるんだ。
彩をおいて二人だけで銀座の母さんと暮らすなんてあり得ないことだろ?
それに君が彩を手放すなんて考えられない。」
「そうよね。」
彩の部屋にて珠希。
==彩とは別れたくない。でもいつかその日がやってくる。
珠希はその日が来る事を改めて覚悟するのでした。==
Club Meguに仁登場、驚く恵。
「今まで何をしていたの?あなたまさか謙治さんの事を、、」
頷く仁。
「バカ。本当にバカ!
情けなくて殴る気にもならないわ。」
「我慢ならなかったんだよ。
人を散々利用しておいて必要がなくなったらゴミのように捨てる。」
「どうしようもないあんたを拾って事務長にまでしてくれたのは謙治さん..
どんな目に遭わされようと真心を持って尽くすべきだったのよ!」
自首しようとする仁を引き止める恵。
「警察沙汰になれば悟がどれだけ肩身の狭い思いをするか..
私に任せておきなさい。」
ホテルの恭介の部屋に三枝登場。
「しばらく鎌倉の実家に帰っていました。」
「ようやく実家に帰る気になったのか?」
「いいえ。実家には二度と帰りません。
実家で私考えたんです。そしたらやっぱり私は
恭介さんのそばを離れることが出来ないって分かったんです。」
「俺の事など忘れて 君は君の人生を歩けばいい」
「私は恭介さんに振り向いてもらえなくても
煩わしいと言われても例え嫌われても恭介さんの近くに居たい..
このホテルの別の階に部屋をとりました。
何かあったら連絡して下さい。
私の人生の幸せは私が決めます。」退場三枝。
謙治の見舞いにきた恵。
「お加減いかがですか?」
「ようやく来たな。」
「仁がとんでもない事をして本当に申し訳ありませんでした。」ぺこり
「仁は理事にしてくれとあなたに脅迫していたそうですね。
亮太さんの遺書の事、本当なんですか?」
「なぜお前に答えなきゃならんのだ?」
「私は真実はどうでもいい..
あなたが苦しんでいるのなら少しでも私に頼って欲しいだけ..」
「有難い言葉だがお前を頼ったところでどうなる?」
「私はやっぱり映子さんには勝てなかった..
あなたの事は一番良く分かってると思っていました。
だから映子さんには負けてはいないと。
でもそれは独り善がりの自惚れだった。」
「恵、お前がいてくれたから今の俺がある。
加賀見家からも恋人からも見捨てられた俺は逃げるように山梨へ..
あの時、診療所でお前に出会えてなかったら俺はどうなってたか..
三人家族の暮らしに満足しているべきだったのかも..」
「何かありましたらいつでも仰って下さい。」
「仁に会わせてくれないか?話を聞いてやりたい..」
「分かりました。本人に伝えます。」退場恵。
恵とすれ違い謙治の病室へ来る奥村。
「珠希さんの生い立ち、調べさせていただいたわ。
随分あなたにはお世話になったみたいね。
今日は感謝の言葉を言いに..
珠希をよろしくお願いします」ぺこり
「それじゃあ。」
「理事の件、決めたのか?」
「ええ、決めたわ。」
病院の廊下で珠希と彩が仲良く手を繋いで歩いてると恭介と遭遇。
「おじさん!おじいちゃんの所にお見舞いにいくのよ!」
「そっか」
「おじさんってお母さんより凄いお医者さんなんだってね。
お母さんが言ってた。」
「この子は恭介さんに憧れてるみたいなんです。」
無言の恭介を見て彩
「おじさんはお母さんが嫌いなの?」
「どうして?」
「だって全然優しくないじゃない。
お母さんにもっと優しくしてあげて。」
「一緒にジュース飲もうっか!」
「うん!」
「いいだろ?」と珠希に一応許可を取る恭介。
「ええ。」
「お母さんが許してくれたよ 行こう」
「ヤッターー」と恭介の手をとる彩。
そして珠希を見つめ「お母さんも一緒に行こう。」
と珠希の手を取り歩き出す。←を見つめる奥村。
===つづく=====
早くこのドラマ終わらないかな〜って思いながらも観てます。
全然盛り上がりませんけど?
このドラマ、面白いんでしょうか?
いつか、いつか面白くなってくるだろうと思い観てきましたよ。
で、気付きました。『いつか』なんてこない事に。
でも最後まではちゃんと観ます。
三枝ももっと引っ掻き回してくれるのかと期待してましたが全くでして。
2、3日に一度出てるだけ。
10年以上も経ってまだ恨み続けれるのも凄いですよね。
観てる限りじゃ謙治って良い所あるな〜って思うシーンあるし
情とかでてこないんでしょうかね。
「うちの病院を娘に与えるために出来る事は全てしたいんです。」
「加賀見病院にダメージを与えてほしいと依頼してきたのは恭介さんよ。
その事と何か関係あるんでしょ?」
「私は結婚する前、恭介さんの事を愛していました。
でも今は悟さんの妻..一度愛した人が自分のいるべき場所に
戻る事が出来ないのは私に理由が..
その事も含めてお力を貸していただきたい..」
「あなたは正直な人ね。考えてみるわ。」
「よろしくお願いします。」
加賀見病院にて悟&恭介。
「お前はどう思っているんだ?
お前の父親が俺の父さんを殺したかもしれないという話だ。」
「珠希が自分の罪を認めてる。俺はそれを信じる。」
「結局 お前も珠希と同じ人間に成り果てたって事か
目の前の幸せにすがりついて生きる浅ましい人間..
今のお前達の生活は 過去を塗りつぶした上に築きあげた
所詮 砂上の楼閣に過ぎない」退場恭介
病室にて謙治&奥村。
「理事を引き受けてほしいって頼まれたの。
娘の為に病院の後ろ楯になってほしいって..
恭介さんと珠希さんって昔お付き合いされていたそうね。」
「それが理事の話と何の関係が..?」
「珠希さんが言ったの、自分のために加賀見家を去った恭介さんを
加賀見家に戻してほしいって。」
「そんな事より理事の件、どうするつもり..?」
「出来る事なら珠希さんと会う事は避けたいわ。」
「それだったら断ってもらって構わん。
40年間一度も珠希と会いたいと思わなかったか?」
「ないわ。私の汚点だと思ってるくらい。」
「ご主人はよく黙っていたな。」
「奥村は珠希さんを身籠ってる間に死んだのよ。
珠希さんを捨てて野心の塊になって今日まで生きてきたわ。」
「それで議員にまでのぼりつめた、そういう事だったのか。」
「あなたを捨てた罰があたったのかも..」
「いや〜、捨てられたのに今頃になって俺のここに罰があたったよ。」
と笑いあってると映子登場、紹介されすぐ退場奥村。
映子に昔奥村と付き合ってた事を話す謙治。
「珠希が奥村先生に理事になってほしいと頼んだそうだ。
彩と恭介の将来のために..」
オペ室前にて珠希&恭介
「奥村議員に理事になってほしいとお願いを..
病院の今後のために恭介さんにも力になってほしい..」
「君達の幸せのために 俺に奉仕をしろと..?」
「恭介さんの居る場所は加賀見病院です、加賀見家なんです!」
「加賀見家は君と彩と悟の三人が守っていくんじゃ..?
そこに俺の場所などないという事は 君が一番良く分かっているはずだ」
「本当は罪をあなたに被せた私こそ恨まれるべき人間..
その事が全てを狂わせている事に今気付いた..」
「君はどうするつもりなんだ?」
「恨みの連鎖を終わりにしたい..
亮太を死に追いやった私こそが恨まれるべき人間..
恭介さんの謙治さんへの恨みをどうか私に向けて下さい!」
加賀見家にて悟&映子&彩&珠希。
悟と映子に奥村に理事を頼んだことを報告する珠希。
恭介の話ばっかりしてくる彩。
「お母さんと恭介おじさんとどちらが凄いお医者様なの?」
悟の事なんて比べる価値もない模様。
「恭介おじさんはお母さんなんかと比べ物にならないくらい凄いお医者様なのよ。」
「そっか。彩も将来は恭介おじさんみたいなお医者様になる。
それでね加賀見病院で働くの。
彩、恭介おじさんの事がだ〜〜い好き!」
彩、父親の悟みたいな医者にはなりたくない模様。
寝室にて悟、恵の様子が変だったと珠希に話す。
「これまで自分のしてきた事に自信が持てなくなったと..
今まで母さんなりに父さんとの絆を信じていたんだ。」
「私がお母さまに寂しい思いをさせてしまって..
一人で暮らす事に疲れてしまったんじゃ..」
「君だけじゃない。今の生活を選んだ責任は俺にだってある。」
「悟さん?ありえない事だけどもしこの家を出て
銀座のお母さんと一緒に暮らそうって言い出したら賛成してくれる?」
「そうしたらこっちのお父さんやお母さんはどうなるんだ?」
「あくまでも仮にの話よ。仮に私達が居なくなった後
恭介さんが戻ってきたとしたら」
「母さんは喜ぶだろうけど父さんはどうかな。」
「そうね。じゃあ彩をおいて私達だけ出て行くっていうのは?」
「何をバカな事言ってるんだ。
彩をおいて二人だけで銀座の母さんと暮らすなんてあり得ないことだろ?
それに君が彩を手放すなんて考えられない。」
「そうよね。」
彩の部屋にて珠希。
==彩とは別れたくない。でもいつかその日がやってくる。
珠希はその日が来る事を改めて覚悟するのでした。==
Club Meguに仁登場、驚く恵。
「今まで何をしていたの?あなたまさか謙治さんの事を、、」
頷く仁。
「バカ。本当にバカ!
情けなくて殴る気にもならないわ。」
「我慢ならなかったんだよ。
人を散々利用しておいて必要がなくなったらゴミのように捨てる。」
「どうしようもないあんたを拾って事務長にまでしてくれたのは謙治さん..
どんな目に遭わされようと真心を持って尽くすべきだったのよ!」
自首しようとする仁を引き止める恵。
「警察沙汰になれば悟がどれだけ肩身の狭い思いをするか..
私に任せておきなさい。」
ホテルの恭介の部屋に三枝登場。
「しばらく鎌倉の実家に帰っていました。」
「ようやく実家に帰る気になったのか?」
「いいえ。実家には二度と帰りません。
実家で私考えたんです。そしたらやっぱり私は
恭介さんのそばを離れることが出来ないって分かったんです。」
「俺の事など忘れて 君は君の人生を歩けばいい」
「私は恭介さんに振り向いてもらえなくても
煩わしいと言われても例え嫌われても恭介さんの近くに居たい..
このホテルの別の階に部屋をとりました。
何かあったら連絡して下さい。
私の人生の幸せは私が決めます。」退場三枝。
謙治の見舞いにきた恵。
「お加減いかがですか?」
「ようやく来たな。」
「仁がとんでもない事をして本当に申し訳ありませんでした。」ぺこり
「仁は理事にしてくれとあなたに脅迫していたそうですね。
亮太さんの遺書の事、本当なんですか?」
「なぜお前に答えなきゃならんのだ?」
「私は真実はどうでもいい..
あなたが苦しんでいるのなら少しでも私に頼って欲しいだけ..」
「有難い言葉だがお前を頼ったところでどうなる?」
「私はやっぱり映子さんには勝てなかった..
あなたの事は一番良く分かってると思っていました。
だから映子さんには負けてはいないと。
でもそれは独り善がりの自惚れだった。」
「恵、お前がいてくれたから今の俺がある。
加賀見家からも恋人からも見捨てられた俺は逃げるように山梨へ..
あの時、診療所でお前に出会えてなかったら俺はどうなってたか..
三人家族の暮らしに満足しているべきだったのかも..」
「何かありましたらいつでも仰って下さい。」
「仁に会わせてくれないか?話を聞いてやりたい..」
「分かりました。本人に伝えます。」退場恵。
恵とすれ違い謙治の病室へ来る奥村。
「珠希さんの生い立ち、調べさせていただいたわ。
随分あなたにはお世話になったみたいね。
今日は感謝の言葉を言いに..
珠希をよろしくお願いします」ぺこり
「それじゃあ。」
「理事の件、決めたのか?」
「ええ、決めたわ。」
病院の廊下で珠希と彩が仲良く手を繋いで歩いてると恭介と遭遇。
「おじさん!おじいちゃんの所にお見舞いにいくのよ!」
「そっか」
「おじさんってお母さんより凄いお医者さんなんだってね。
お母さんが言ってた。」
「この子は恭介さんに憧れてるみたいなんです。」
無言の恭介を見て彩
「おじさんはお母さんが嫌いなの?」
「どうして?」
「だって全然優しくないじゃない。
お母さんにもっと優しくしてあげて。」
「一緒にジュース飲もうっか!」
「うん!」
「いいだろ?」と珠希に一応許可を取る恭介。
「ええ。」
「お母さんが許してくれたよ 行こう」
「ヤッターー」と恭介の手をとる彩。
そして珠希を見つめ「お母さんも一緒に行こう。」
と珠希の手を取り歩き出す。←を見つめる奥村。
===つづく=====
早くこのドラマ終わらないかな〜って思いながらも観てます。
全然盛り上がりませんけど?
このドラマ、面白いんでしょうか?
いつか、いつか面白くなってくるだろうと思い観てきましたよ。
で、気付きました。『いつか』なんてこない事に。
でも最後まではちゃんと観ます。
三枝ももっと引っ掻き回してくれるのかと期待してましたが全くでして。
2、3日に一度出てるだけ。
10年以上も経ってまだ恨み続けれるのも凄いですよね。
観てる限りじゃ謙治って良い所あるな〜って思うシーンあるし
情とかでてこないんでしょうかね。
■愛讐のロメラ(第50話)
2008年12月9日 愛讐のロメラ刺された謙治、携帯でどこかに電話。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「あなたのご要望にお応えすることができなかった以上、
これはお返しするわ」と小切手を返す奥村。
「あなたと珠希さんって昔なにかあったの?」
「俺は全てを捨て去ってこの国を離れた
だから今更昔の事は思い出したくもない記憶だ」
「ねえ、私の退院祝いしてくれない?」
シャンパンをグラスに注ぎながら
「私にも忘れたい過去があるの。
だからお互いに忘れたい過去に乾杯しましょ。」
一気飲みする恭介。
「余程思い出したくない過去があるようね。」
電話が鳴り出る恭介。
「もしもし ああ私だが 何だって!!」
加賀見病院に運び込まれる謙治。
オペ室へ向かう珠希を呼び止める恭介。
「手伝おう」
「大丈夫です、人手は足りています。」
「行くぞ」
「お願いですから加賀見先生は戻って下さい。
このオペは私が一人でやります。」
「なぜだ 加賀見謙治だからか
やはりそうなんだな
そういう事ならむしろこのオペは俺が執刀しよう」
「執刀医は私です。あなたの仰る通り中にいるのはお父さん..
だからあなたを中に入れるわけには..」
「どういう意味だ?」
「それはあなたが一番よくわかっているはず..」
「バカな事を言うな そこを退くんだ」
「お願いです、どうか私を信じていただけませんか?」
「君は本当に俺があの男を殺すとでも思っているのか?駄目だ」
「お酒を飲んでいるのね。」
「少量だ 問題ない」
「問題ないわけありません。
一歩でも中に入ったら私はあなたを許さない。」とオペ室へ入る珠希。
「珠希、、」と呟くオペやる気満々だった恭介。
オペ室にてオペ開始。
オペ室前の廊下にてウロウロいても立ってもいられない様子の恭介。
そこへ悟&映子登場。
「兄さん!父さんは?」
「今珠希がオペをしている所だ」
「珠希さんが、、」と動揺する映子。
「珠希なら安心だ。珠希の腕ならきっと何とかしてくれるはずだ。」
「ええ、、そうね。」
「あの時の事を思い出しませんか?
24年前のあの日 俺達はこうして父さんの手術が終わるのを待っていました
そう丁度 この同じ場所で」
昔の事は思い出したくもないくせに思い出しまくりの恭介。
「今でも昨日のことのように思い出せる
そして手術を終えて出てきたあの男の顔が目に浮かぶ
すまない と言った言葉のその裏側には 一体何が隠されていたのか
あの時はまるで分からなかった 珠希は一体
どんな顔してここから出てくるつもりだろう」退場恭介。
オペ終了、悟&映子&珠希
「幸い命に関わる臓器の損傷はありませんでした。」
「珠希、ありがとう、本当にありがとう。」と抱きつく悟。
医局にて恭介&珠希。
「安心したよ もしかして君があの場で彼を」
「私は医者として当然の事をしたまで..」
「君は強い女性だな
俺は 君の心を邪推して君を止めようとしたんだ
だがあの時 俺が中に入っていたら
本当に自分を押さえきれたかどうか
アイツが父さんにしたように 俺がアイツを」
「恨みはどこかで誰かが終わらさなければ..
だから私は私で終わりにしようと決めた..
もう加賀見謙治を恨む事を止めにしてくれませんか?」
「君は本気で あの男の全てを許してしまったと..?
君は本気で今の生活に幸せを感じ生活を守ろうと..?
、、、そうなんだな。」
「そう思って下さって構いません。」
「所詮 君にとって亮太と父さんは 他人に過ぎなかったと..
俺は 君が俺に愚かな復讐をさせない為に
自分の手を汚すつもりなのかもしれないと思った
だから君を止めようと考えた
だがそれは とんだ一人相撲だったようだな
君が何をどう考えようが勝手だが
その考えを押し付けられるのは迷惑だ
そういう事なら 外科部長の件は断らせてもらう
俺は俺のやり方で この件にかたをつけるつもりだ」退場恭介。
==恭介だけでも何とかしてこの復讐の連鎖から救い出したい
しかしその事を口に出せない珠希の思いは
恭介に届くはずもありませんでした。==
謙治の病室へ入る珠希。
「「あなたを助けたわけじゃない。
あなたが罪を償いもしないのに楽に死なせるわけにはいかないの。
あなたの命を奪うのは私の役目。」」
加賀見家寝室にて悟&珠希
「昨日は父さんの事本当にありがとう。
身内の人間をオペするっていうのは簡単なことじゃないだろ?
その人との歴史がある分、思いも複雑だ。」
「でも手術台に乗れば誰でも同じ..最善を尽くすだけ。」
「君は強いな〜。
君は本当に過去も何もかも乗り越えたんだな〜。
君がすべてを承知の上でこの家に入ったと知った時
正直何か考えがあっての事なんじゃないかと勘ぐったこともあった。
こんな俺を許してほしい。」
毎回悟はいいとこついてんだけどさ〜
途中で考えが変わるんだよな〜。
「悟さんは全てを知った上で私と結婚..
むしろ感謝してるくらいよ。」
「珠希、、」と言って後ろから抱きしめ
「俺達の関係はこの先もずっと変わらない。
そう思っていいんだな?」
「ええ。」
「それじゃ先に出かけるな。」と退場悟。
引き出しから最愛の彩へというタイトルのCDを取り出し
「ごめんなさい。悟さん。」と呟く珠希。
病室にて謙治&珠希
「お加減はいかがですか?」
「経過はすこぶる順調。全く問題なしだ。」
「何故警察に連絡させなかったんですか?」
「私は秀慶大の学長だ。表沙汰になってみろ、いらん腹を探られる。
私を引きずりおろそうと天蚕糸ね引いて待ってる連中はごまんといる..
検査入院と言うことにしておいてくれ。事故などそもそもなかったと。
病院の見解を統一しておくように。」
「分かりました。」
そこへ映子登場。
「珠希さん、おかげでずいぶん良くなったみたい。」
「安心しました。一家の主に何かあっては大変ですからね。」退場珠希。
「一体誰なんです?こんな酷い事をしたの、、」
「全く知らん男だ。」
「よく思い出してみて下さい。どこかで会ってるかも、、」
「少し休ませてくれ。」と横になる謙治。
「私にだけは本当の事を教えていただけませんか?
誰かを庇ってるんじゃ..?」
「諄いぞ。」
ガチャ 恭介入室。
「随分とお元気そうですね
あなたはつくづく悪運の強い人だ
執刀したのが珠希で幸いでした
俺だったら 手術室であなたへの恨みを抑えきれたかどうか
早期の回復を祈ってますよ あなたには
こんな所で弱ってもらっては困りますから」退場恭介。
なんだかんだいっても心配性の恭介。
休憩室にて珠希&映子。
「手術室に駆け付けた時、悟が言った..
あなたに任せておけば安心だって。
本当にいい夫婦になったわね。」
「お母さん達にはかないません。」
「そんな事もないのよ。
あの人は私に何でも打ち明けてくれてると信じてたけど
それは私の思い上がりだったのかも..
人は会った事ない男だっていってたけど誰かを庇ってる。」
珠希、速攻仁の顔を思い出す。
つーか仁しかいないですよね、やりそうな奴って。
Club Meguにて恵&悟。
「あれから仁おじさんどうしてる?」
「全然来てない..どこで何をしているのやら。」
「そうか。」
「相当答えたみたいだから。」
「今回の事はハッキリ言ってショックだった。
でも根は悪い人じゃないからこの先更生してくれればと思ってる。」
仁って何回更生すればいいんでしょうか?
「実は父さんが刺された。」
「何ですって??」とふと仁を思い出す恵。
「一体誰に?」
「父さんは知らない男だって言ってる。」
「そんな事があったなんて。」
「父さんの希望で警察にも連絡していない。
表向きは検査入院って事に..
父さんはこんな時まで学長っていう立場が気になって仕方ないんだ。」
「あの人らしいわね。」
「母さんも一度位顔を出してやってよ。きっと喜ぶと思う。」
「そうね。でも私は会いにいかない方がいいのかも..
あの人のことは誰よりもよく分かってるつもりだった。
だから映子さんと結婚しても全然負けた気がしなかったわ。
でもね、最近段々とよく分からなくなってしまったのよ。
謙治さんの事だけじゃないわ、あなたの為、彩の為、仁の為だと
思ってやったきたことも本当に正しかったのか、、。」
「母さんがこれまでどれだけ俺達のために自分を犠牲にしてきたか
一番良く分かってるつもりだからもう無理はしないで..」
「ありがとう、あなたは本当に心根の優しい子に育ってくれたわ。
知らせてくれてありがとう。」
優しいけど勤務先の病院で女を犯すような男ですよ??
私は未遂だと思ってますけど。
病院にてすれ違う恭介&珠希。
振り向く珠希、エレベーターに乗り込んだ恭介に向かい
「あなたはどうするつもり?」と呟く。
お前こそどうするつもりなんだよ!
奥村&珠希
「奥村さんに折り入ってお話ししたいことが、、」
「お話、聞かせていただくわ。」
「無理を承知で申し上げます。
うちの病院の理事になって下さい。
理事になって今後の加賀見病院にお力を..
先生にうちの病院の後継人になっていただきたいんです。」
「そんな事できるわけないじゃない。
だって私は、、、あなたの、、、」
===つづく====
ホテルの一室にて奥村&恭介
「あなたのご要望にお応えすることができなかった以上、
これはお返しするわ」と小切手を返す奥村。
「あなたと珠希さんって昔なにかあったの?」
「俺は全てを捨て去ってこの国を離れた
だから今更昔の事は思い出したくもない記憶だ」
「ねえ、私の退院祝いしてくれない?」
シャンパンをグラスに注ぎながら
「私にも忘れたい過去があるの。
だからお互いに忘れたい過去に乾杯しましょ。」
一気飲みする恭介。
「余程思い出したくない過去があるようね。」
電話が鳴り出る恭介。
「もしもし ああ私だが 何だって!!」
加賀見病院に運び込まれる謙治。
オペ室へ向かう珠希を呼び止める恭介。
「手伝おう」
「大丈夫です、人手は足りています。」
「行くぞ」
「お願いですから加賀見先生は戻って下さい。
このオペは私が一人でやります。」
「なぜだ 加賀見謙治だからか
やはりそうなんだな
そういう事ならむしろこのオペは俺が執刀しよう」
「執刀医は私です。あなたの仰る通り中にいるのはお父さん..
だからあなたを中に入れるわけには..」
「どういう意味だ?」
「それはあなたが一番よくわかっているはず..」
「バカな事を言うな そこを退くんだ」
「お願いです、どうか私を信じていただけませんか?」
「君は本当に俺があの男を殺すとでも思っているのか?駄目だ」
「お酒を飲んでいるのね。」
「少量だ 問題ない」
「問題ないわけありません。
一歩でも中に入ったら私はあなたを許さない。」とオペ室へ入る珠希。
「珠希、、」と呟くオペやる気満々だった恭介。
オペ室にてオペ開始。
オペ室前の廊下にてウロウロいても立ってもいられない様子の恭介。
そこへ悟&映子登場。
「兄さん!父さんは?」
「今珠希がオペをしている所だ」
「珠希さんが、、」と動揺する映子。
「珠希なら安心だ。珠希の腕ならきっと何とかしてくれるはずだ。」
「ええ、、そうね。」
「あの時の事を思い出しませんか?
24年前のあの日 俺達はこうして父さんの手術が終わるのを待っていました
そう丁度 この同じ場所で」
昔の事は思い出したくもないくせに思い出しまくりの恭介。
「今でも昨日のことのように思い出せる
そして手術を終えて出てきたあの男の顔が目に浮かぶ
すまない と言った言葉のその裏側には 一体何が隠されていたのか
あの時はまるで分からなかった 珠希は一体
どんな顔してここから出てくるつもりだろう」退場恭介。
オペ終了、悟&映子&珠希
「幸い命に関わる臓器の損傷はありませんでした。」
「珠希、ありがとう、本当にありがとう。」と抱きつく悟。
医局にて恭介&珠希。
「安心したよ もしかして君があの場で彼を」
「私は医者として当然の事をしたまで..」
「君は強い女性だな
俺は 君の心を邪推して君を止めようとしたんだ
だがあの時 俺が中に入っていたら
本当に自分を押さえきれたかどうか
アイツが父さんにしたように 俺がアイツを」
「恨みはどこかで誰かが終わらさなければ..
だから私は私で終わりにしようと決めた..
もう加賀見謙治を恨む事を止めにしてくれませんか?」
「君は本気で あの男の全てを許してしまったと..?
君は本気で今の生活に幸せを感じ生活を守ろうと..?
、、、そうなんだな。」
「そう思って下さって構いません。」
「所詮 君にとって亮太と父さんは 他人に過ぎなかったと..
俺は 君が俺に愚かな復讐をさせない為に
自分の手を汚すつもりなのかもしれないと思った
だから君を止めようと考えた
だがそれは とんだ一人相撲だったようだな
君が何をどう考えようが勝手だが
その考えを押し付けられるのは迷惑だ
そういう事なら 外科部長の件は断らせてもらう
俺は俺のやり方で この件にかたをつけるつもりだ」退場恭介。
==恭介だけでも何とかしてこの復讐の連鎖から救い出したい
しかしその事を口に出せない珠希の思いは
恭介に届くはずもありませんでした。==
謙治の病室へ入る珠希。
「「あなたを助けたわけじゃない。
あなたが罪を償いもしないのに楽に死なせるわけにはいかないの。
あなたの命を奪うのは私の役目。」」
加賀見家寝室にて悟&珠希
「昨日は父さんの事本当にありがとう。
身内の人間をオペするっていうのは簡単なことじゃないだろ?
その人との歴史がある分、思いも複雑だ。」
「でも手術台に乗れば誰でも同じ..最善を尽くすだけ。」
「君は強いな〜。
君は本当に過去も何もかも乗り越えたんだな〜。
君がすべてを承知の上でこの家に入ったと知った時
正直何か考えがあっての事なんじゃないかと勘ぐったこともあった。
こんな俺を許してほしい。」
毎回悟はいいとこついてんだけどさ〜
途中で考えが変わるんだよな〜。
「悟さんは全てを知った上で私と結婚..
むしろ感謝してるくらいよ。」
「珠希、、」と言って後ろから抱きしめ
「俺達の関係はこの先もずっと変わらない。
そう思っていいんだな?」
「ええ。」
「それじゃ先に出かけるな。」と退場悟。
引き出しから最愛の彩へというタイトルのCDを取り出し
「ごめんなさい。悟さん。」と呟く珠希。
病室にて謙治&珠希
「お加減はいかがですか?」
「経過はすこぶる順調。全く問題なしだ。」
「何故警察に連絡させなかったんですか?」
「私は秀慶大の学長だ。表沙汰になってみろ、いらん腹を探られる。
私を引きずりおろそうと天蚕糸ね引いて待ってる連中はごまんといる..
検査入院と言うことにしておいてくれ。事故などそもそもなかったと。
病院の見解を統一しておくように。」
「分かりました。」
そこへ映子登場。
「珠希さん、おかげでずいぶん良くなったみたい。」
「安心しました。一家の主に何かあっては大変ですからね。」退場珠希。
「一体誰なんです?こんな酷い事をしたの、、」
「全く知らん男だ。」
「よく思い出してみて下さい。どこかで会ってるかも、、」
「少し休ませてくれ。」と横になる謙治。
「私にだけは本当の事を教えていただけませんか?
誰かを庇ってるんじゃ..?」
「諄いぞ。」
ガチャ 恭介入室。
「随分とお元気そうですね
あなたはつくづく悪運の強い人だ
執刀したのが珠希で幸いでした
俺だったら 手術室であなたへの恨みを抑えきれたかどうか
早期の回復を祈ってますよ あなたには
こんな所で弱ってもらっては困りますから」退場恭介。
なんだかんだいっても心配性の恭介。
休憩室にて珠希&映子。
「手術室に駆け付けた時、悟が言った..
あなたに任せておけば安心だって。
本当にいい夫婦になったわね。」
「お母さん達にはかないません。」
「そんな事もないのよ。
あの人は私に何でも打ち明けてくれてると信じてたけど
それは私の思い上がりだったのかも..
人は会った事ない男だっていってたけど誰かを庇ってる。」
珠希、速攻仁の顔を思い出す。
つーか仁しかいないですよね、やりそうな奴って。
Club Meguにて恵&悟。
「あれから仁おじさんどうしてる?」
「全然来てない..どこで何をしているのやら。」
「そうか。」
「相当答えたみたいだから。」
「今回の事はハッキリ言ってショックだった。
でも根は悪い人じゃないからこの先更生してくれればと思ってる。」
仁って何回更生すればいいんでしょうか?
「実は父さんが刺された。」
「何ですって??」とふと仁を思い出す恵。
「一体誰に?」
「父さんは知らない男だって言ってる。」
「そんな事があったなんて。」
「父さんの希望で警察にも連絡していない。
表向きは検査入院って事に..
父さんはこんな時まで学長っていう立場が気になって仕方ないんだ。」
「あの人らしいわね。」
「母さんも一度位顔を出してやってよ。きっと喜ぶと思う。」
「そうね。でも私は会いにいかない方がいいのかも..
あの人のことは誰よりもよく分かってるつもりだった。
だから映子さんと結婚しても全然負けた気がしなかったわ。
でもね、最近段々とよく分からなくなってしまったのよ。
謙治さんの事だけじゃないわ、あなたの為、彩の為、仁の為だと
思ってやったきたことも本当に正しかったのか、、。」
「母さんがこれまでどれだけ俺達のために自分を犠牲にしてきたか
一番良く分かってるつもりだからもう無理はしないで..」
「ありがとう、あなたは本当に心根の優しい子に育ってくれたわ。
知らせてくれてありがとう。」
優しいけど勤務先の病院で女を犯すような男ですよ??
私は未遂だと思ってますけど。
病院にてすれ違う恭介&珠希。
振り向く珠希、エレベーターに乗り込んだ恭介に向かい
「あなたはどうするつもり?」と呟く。
お前こそどうするつもりなんだよ!
奥村&珠希
「奥村さんに折り入ってお話ししたいことが、、」
「お話、聞かせていただくわ。」
「無理を承知で申し上げます。
うちの病院の理事になって下さい。
理事になって今後の加賀見病院にお力を..
先生にうちの病院の後継人になっていただきたいんです。」
「そんな事できるわけないじゃない。
だって私は、、、あなたの、、、」
===つづく====
■愛讐のロメラ(第49話)
2008年12月8日 愛讐のロメラ「何を言い出すんだ?どういう事なんだ?なぜ捨てた?」
「あの頃は自分の事で精一杯..
子供に人生を奪われるなんて考えられなかったの。」
「それで珠希のためにこの病院を守ろうと..」
「今更だけどこれ以上彼女を苦しめたくない。」
「珠希にはこの事を?」
「言わないで。絶対に秘密にして。
退院したら二度とここには来ないから。」
「分かった、秘密は守るよ。」
白と黒では母親の話は一瞬にして終わっちゃいましたけど
気にもしてなかった珠希の母親が出てくるとは予想外。
加賀見家にて映子&彩の仲のいい姿を見て
==彩が実の孫だと知ったら映子はどれほど喜ぶだろう。
彩には本当の家族を知らせるべきではないのかと
珠希は思い始めていました。==
会議室にて悟&珠希に恭介、
「新しい外科部長の候補だ」
「その事はこちらで人選を進めています。」
「君達が選ぶ人選というのは 自分達の言う事を何でも聞く人間を
探すと言う事ではないのか?」
「兄さん、そういう言い方は」
「今のこの病院はお前達の欲望の城だ
お前達に意見のできる人間が必要だとは思わないのか?」
「とりあえずお預かりします。ですが兄さんに決定権はありません。」
「但し 他の人間を選ぶというなら
その候補より優れた人間ではないと認めない」
「分かりました。」悟退場。
だから認めないもなにも恭介になんでそんな権限があるんだよ!
「今度は内側からの病院改革ですか?」と珠希。
「何とでも言えばいい
この前 彩は君にとってただの子供じゃないと言っていた
あれはどういう意味だったんだ?」
「もうお話しする必要はなくなりました。
状況が変わった..変えたのはあなたです。
私の人生は彩の幸せのために生きること、
そして亮太の死に報いること..」退場珠希。
廊下にて看護師&珠希。
「私が担当した患者さんの保険請求書類のコピーです。
でも何で医療事務の方に頼まなかったんですか?」
「事務長には内密に調べたい事が..」
「先生のお役に立てるんだったら..」退場看護師。
そこへ奥村登場。珠希に気付かれないように
エレベーターに乗り込もうとするが気付かれ
「聴聞の件、ありがとうございました。」
「最初に仕掛けたのは私のほう..」
「結果的に中止させて下さったのは奥村さん..
感謝しています。」
「もうこの病院に何か仕掛けようなんて事は考えていないわ。
あなたの幸せを奪うようなことはしないから。」退場奥村。
院長室にて仁&謙治。
「亮太の遺書がある事はご存じですよね?そこには」
ここで廊下から珠希が立ち聞き。つーか声もれ過ぎ!
「学長が珠希さんに殺人の罪をかぶせたと書いてあるそうじゃ..
姉さんだって私だって学長のために辛抱して頑張ってきた..」
「事務長では不満か?」
「いつになったら私を理事に?」
「調子に乗るな〜。」
「理事にしていただけないのならあなたの事だけではなく
加賀見病院の暗部の全てを公に..」
休憩室にて恭介と彩が仲良くお喋り。
そこへ映子と珠希登場。
恭介と映子の不穏な空気を読み取った彩
「どうしたの?喧嘩したの?駄目だよ。仲良くしなきゃ。」
と恭介と映子の手を取り握手させる。
==珠希は何も知らずに手を繋ぐ親子三人の姿に
確かな絆を感じていました。そしてこの絆を断ち切ることは
誰にも許されない事だと思い知らされたのです。==
加賀見家にて映子&珠希。
「私、悟さんに彩の件でお母さんに対して酷い事を..
お母さんがこの家を出ていってもいいって仰った時
何も言えなくて。すみませんでした。」ぺこり
「私が出ていく覚悟は変わらないわ。」
「あの後、改めて考えて..
お母さん、これからは出ていくなんて二度と言わないで下さい。
私に万が一のことがあった時、安心して彩を託すことができるのは
お母さん以外考えられません。
これからも彩の事をよろしくお願いします。」ぺこり
珠希、寝室にて引き出しから「二十歳の彩へ」と書かれたCDを取り出し割る。
そしてビデオをセットし自分のメッセージを伝える珠希。
『彩、あなたが今これを見ていると言う事はあなたの近くに私はいません。
どう?おばあちゃんを困らせたりしていない?
彩は強い子だからきっと大丈夫よね。
こうしてる間にも彩の笑顔を思い出してとても温かい気持ちになります。
お母さんは彩の笑顔が大好きよ。
お母さんがした事はどんな理由があっても許されることではありません。
でもこれだけは分かっていて。お母さんは彩を捨てたわけじゃない。
だって彩と過ごしたこの10年間はお母さんにとって
何にも変えがたい宝物だから。
だからお母さんは彩を一番信頼できる人達に託していきます。
彩の大好きなおばあちゃんと。
彩、今からお母さんが話すことをよく聞いて下さいね。
あなたの本当のお父さんは、、』
遺言ですか。チ〜ン。
恭介のホテルの部屋にて
コンコン 珠希登場。
「あなたを外科部長に推薦するつもり..
私達の意見に惑わされない人物をと言うのでしたら
あなた以上に適任者はいないと..
その事をお伝えしに..それじゃあ。」退場珠希。
そこへ三枝「本音が出たわね。」と登場。
三枝って登場したりしなかったりが激しいな。
正直どうでもいいキャラになってるよ?
「恭介さんを加賀見病院に縛り付けてどうするつもり?
恭介を手放すのが惜しくなった?
でもあなたに夫や子供まで捨てる覚悟はある?
気まぐれだけなら恭介さんの心を惑わすような真似は止めて。」
「気まぐれで恭介さんに外科部長をお願いしたわけじゃないわ。
恭介さんを誘惑して一緒に生きていってもらうつもりもないの。
恭介さんにはいるべき場所にいてもらいたいと思っただけ。」退場珠希。
ポストに加賀見病院理事会宛の郵便物を投函する珠希。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「お母さんの仰る通り..あの時の私はどうかしてた..」
「安心して。例え離れていようと彩の事はこれからも
ずっと見守っていくつもりよ。」
「ありがとうございます。」ぺこり
院長室にて謙治&珠希。
「恭介を外科部長に、、それはどういう事だ?」
「恭介さんにもこの病院に責任を持っていただくんです。」
「しかしな〜。」
コンコン 仁「お呼びでしょうか?」と入室。
「理事会に匿名でお前を告発する文書が届いた。」
「私の何を告発してるんでしょうか?」
「二重帳簿を作って病院の収益を着服、
どこから手に入れたのかご丁寧に裏帳簿の完璧なコピー付きだ!見てみろ。」
コピーに目を通す仁。
「どうしてどんなものが、、」
「理事会はこの事態を深刻に受け止めている。
お前の理事就任は白紙、事務長職も即刻解任の決定が..
守ってやろうにも俺一人の力ではどうしようもない。」
「まるで私がこの金を使い込んでたみたいだ!
学長、あなただってこの金が何のために使われたかご存じでしょ?」
「ああ。だが着服の話は聞いとらんぞ。」
「、、、そうか、、。あんただな、、。
(大声で)俺をはめようとしてるんだなぁ!!
このままですむと思うなよ、よ〜く覚えておけ。」退場仁。
「いいチャンスじゃないですか。
このまま首をきれば仁さんが誰に何を言いふらそうとも
辞めさせられた腹いせとしか思われないはずです。」
「珠希、何故そこまでして私の立場を気遣う?」
「彩の幸せのため..お父さんには彩のために一番高い所に居て頂きます。」
Club Meguにて仁&恵。
「学長の罠に嵌められた..」
「謙治さんがあんたなんかに罠を仕掛ける必要が?」
「理事にしてくれないなら亮太の遺書を世間にばらすって。」
「そんな事言ったの?」
「それに、姉さんの件だっていつまでたっても蔑ろのままだし
アイツは人の事利用する事しか考えてない..
奥村議員とだって繋がっている。
利用できる女はキープ..そう言う男なんだ。
もういい加減にしろよ、姉さんはいい女なんだからさ
あんな男こっちから手を切ってやればいいんだよ。」
院長室にて謙治&恵。
「24年前、あなた私に約束したわよね。
私が身を引くかわりに悟と仁の面倒をみてくれるって。
だったら今度の仁への仕打ちは何?
私との約束はどうでもいいって言うの?」
「悟は加賀見家の跡取りにしてやった。
仁だって理事にしてやろうと思ったのに問題を起こして
打ち壊したのは仁本人だ。」
「邪魔になったら誰でも切り捨てるのね。
あの奥村って人はあなたにとって使えてるから繋げてるって事?」
「何の話だ?」
「昔お付き合いのあった人なんでしょ?
まだ交流があったなんてね。
あんな立派な方とご親密なら私みたいな女はようなしって事?」
「くだらん!」
「昔のあなたはそんな人じゃなかったわ。
情に脆くていつも貧乏くじばかり。
そんなあなただったから私はいつも一緒に居たいと思ったの。
あの頃のあなたはどこに行ってしまったのかしらね!」
町をトボトボと歩く謙治。
さっき恵に言われた台詞を思い出し
「あの頃の俺はどこへいってしまったんだ、、」と呟く。
すれ違い様ぶつかったと思ったら後ろから
ブスッ!!
「覚えておけって言ったでしょ。」と仁。
謙治の背中にナイフを刺したまま退場仁。
刺された謙治、フラフラになりながら
ビルとビルの間に入り込み倒れ空を見上げ
山梨時代〜現在の事を走馬灯のように思い出し
「ワァーーーーーーーーッ!!!」と吠える。
===つづく====
「あの頃は自分の事で精一杯..
子供に人生を奪われるなんて考えられなかったの。」
「それで珠希のためにこの病院を守ろうと..」
「今更だけどこれ以上彼女を苦しめたくない。」
「珠希にはこの事を?」
「言わないで。絶対に秘密にして。
退院したら二度とここには来ないから。」
「分かった、秘密は守るよ。」
白と黒では母親の話は一瞬にして終わっちゃいましたけど
気にもしてなかった珠希の母親が出てくるとは予想外。
加賀見家にて映子&彩の仲のいい姿を見て
==彩が実の孫だと知ったら映子はどれほど喜ぶだろう。
彩には本当の家族を知らせるべきではないのかと
珠希は思い始めていました。==
会議室にて悟&珠希に恭介、
「新しい外科部長の候補だ」
「その事はこちらで人選を進めています。」
「君達が選ぶ人選というのは 自分達の言う事を何でも聞く人間を
探すと言う事ではないのか?」
「兄さん、そういう言い方は」
「今のこの病院はお前達の欲望の城だ
お前達に意見のできる人間が必要だとは思わないのか?」
「とりあえずお預かりします。ですが兄さんに決定権はありません。」
「但し 他の人間を選ぶというなら
その候補より優れた人間ではないと認めない」
「分かりました。」悟退場。
だから認めないもなにも恭介になんでそんな権限があるんだよ!
「今度は内側からの病院改革ですか?」と珠希。
「何とでも言えばいい
この前 彩は君にとってただの子供じゃないと言っていた
あれはどういう意味だったんだ?」
「もうお話しする必要はなくなりました。
状況が変わった..変えたのはあなたです。
私の人生は彩の幸せのために生きること、
そして亮太の死に報いること..」退場珠希。
廊下にて看護師&珠希。
「私が担当した患者さんの保険請求書類のコピーです。
でも何で医療事務の方に頼まなかったんですか?」
「事務長には内密に調べたい事が..」
「先生のお役に立てるんだったら..」退場看護師。
そこへ奥村登場。珠希に気付かれないように
エレベーターに乗り込もうとするが気付かれ
「聴聞の件、ありがとうございました。」
「最初に仕掛けたのは私のほう..」
「結果的に中止させて下さったのは奥村さん..
感謝しています。」
「もうこの病院に何か仕掛けようなんて事は考えていないわ。
あなたの幸せを奪うようなことはしないから。」退場奥村。
院長室にて仁&謙治。
「亮太の遺書がある事はご存じですよね?そこには」
ここで廊下から珠希が立ち聞き。つーか声もれ過ぎ!
「学長が珠希さんに殺人の罪をかぶせたと書いてあるそうじゃ..
姉さんだって私だって学長のために辛抱して頑張ってきた..」
「事務長では不満か?」
「いつになったら私を理事に?」
「調子に乗るな〜。」
「理事にしていただけないのならあなたの事だけではなく
加賀見病院の暗部の全てを公に..」
休憩室にて恭介と彩が仲良くお喋り。
そこへ映子と珠希登場。
恭介と映子の不穏な空気を読み取った彩
「どうしたの?喧嘩したの?駄目だよ。仲良くしなきゃ。」
と恭介と映子の手を取り握手させる。
==珠希は何も知らずに手を繋ぐ親子三人の姿に
確かな絆を感じていました。そしてこの絆を断ち切ることは
誰にも許されない事だと思い知らされたのです。==
加賀見家にて映子&珠希。
「私、悟さんに彩の件でお母さんに対して酷い事を..
お母さんがこの家を出ていってもいいって仰った時
何も言えなくて。すみませんでした。」ぺこり
「私が出ていく覚悟は変わらないわ。」
「あの後、改めて考えて..
お母さん、これからは出ていくなんて二度と言わないで下さい。
私に万が一のことがあった時、安心して彩を託すことができるのは
お母さん以外考えられません。
これからも彩の事をよろしくお願いします。」ぺこり
珠希、寝室にて引き出しから「二十歳の彩へ」と書かれたCDを取り出し割る。
そしてビデオをセットし自分のメッセージを伝える珠希。
『彩、あなたが今これを見ていると言う事はあなたの近くに私はいません。
どう?おばあちゃんを困らせたりしていない?
彩は強い子だからきっと大丈夫よね。
こうしてる間にも彩の笑顔を思い出してとても温かい気持ちになります。
お母さんは彩の笑顔が大好きよ。
お母さんがした事はどんな理由があっても許されることではありません。
でもこれだけは分かっていて。お母さんは彩を捨てたわけじゃない。
だって彩と過ごしたこの10年間はお母さんにとって
何にも変えがたい宝物だから。
だからお母さんは彩を一番信頼できる人達に託していきます。
彩の大好きなおばあちゃんと。
彩、今からお母さんが話すことをよく聞いて下さいね。
あなたの本当のお父さんは、、』
遺言ですか。チ〜ン。
恭介のホテルの部屋にて
コンコン 珠希登場。
「あなたを外科部長に推薦するつもり..
私達の意見に惑わされない人物をと言うのでしたら
あなた以上に適任者はいないと..
その事をお伝えしに..それじゃあ。」退場珠希。
そこへ三枝「本音が出たわね。」と登場。
三枝って登場したりしなかったりが激しいな。
正直どうでもいいキャラになってるよ?
「恭介さんを加賀見病院に縛り付けてどうするつもり?
恭介を手放すのが惜しくなった?
でもあなたに夫や子供まで捨てる覚悟はある?
気まぐれだけなら恭介さんの心を惑わすような真似は止めて。」
「気まぐれで恭介さんに外科部長をお願いしたわけじゃないわ。
恭介さんを誘惑して一緒に生きていってもらうつもりもないの。
恭介さんにはいるべき場所にいてもらいたいと思っただけ。」退場珠希。
ポストに加賀見病院理事会宛の郵便物を投函する珠希。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「お母さんの仰る通り..あの時の私はどうかしてた..」
「安心して。例え離れていようと彩の事はこれからも
ずっと見守っていくつもりよ。」
「ありがとうございます。」ぺこり
院長室にて謙治&珠希。
「恭介を外科部長に、、それはどういう事だ?」
「恭介さんにもこの病院に責任を持っていただくんです。」
「しかしな〜。」
コンコン 仁「お呼びでしょうか?」と入室。
「理事会に匿名でお前を告発する文書が届いた。」
「私の何を告発してるんでしょうか?」
「二重帳簿を作って病院の収益を着服、
どこから手に入れたのかご丁寧に裏帳簿の完璧なコピー付きだ!見てみろ。」
コピーに目を通す仁。
「どうしてどんなものが、、」
「理事会はこの事態を深刻に受け止めている。
お前の理事就任は白紙、事務長職も即刻解任の決定が..
守ってやろうにも俺一人の力ではどうしようもない。」
「まるで私がこの金を使い込んでたみたいだ!
学長、あなただってこの金が何のために使われたかご存じでしょ?」
「ああ。だが着服の話は聞いとらんぞ。」
「、、、そうか、、。あんただな、、。
(大声で)俺をはめようとしてるんだなぁ!!
このままですむと思うなよ、よ〜く覚えておけ。」退場仁。
「いいチャンスじゃないですか。
このまま首をきれば仁さんが誰に何を言いふらそうとも
辞めさせられた腹いせとしか思われないはずです。」
「珠希、何故そこまでして私の立場を気遣う?」
「彩の幸せのため..お父さんには彩のために一番高い所に居て頂きます。」
Club Meguにて仁&恵。
「学長の罠に嵌められた..」
「謙治さんがあんたなんかに罠を仕掛ける必要が?」
「理事にしてくれないなら亮太の遺書を世間にばらすって。」
「そんな事言ったの?」
「それに、姉さんの件だっていつまでたっても蔑ろのままだし
アイツは人の事利用する事しか考えてない..
奥村議員とだって繋がっている。
利用できる女はキープ..そう言う男なんだ。
もういい加減にしろよ、姉さんはいい女なんだからさ
あんな男こっちから手を切ってやればいいんだよ。」
院長室にて謙治&恵。
「24年前、あなた私に約束したわよね。
私が身を引くかわりに悟と仁の面倒をみてくれるって。
だったら今度の仁への仕打ちは何?
私との約束はどうでもいいって言うの?」
「悟は加賀見家の跡取りにしてやった。
仁だって理事にしてやろうと思ったのに問題を起こして
打ち壊したのは仁本人だ。」
「邪魔になったら誰でも切り捨てるのね。
あの奥村って人はあなたにとって使えてるから繋げてるって事?」
「何の話だ?」
「昔お付き合いのあった人なんでしょ?
まだ交流があったなんてね。
あんな立派な方とご親密なら私みたいな女はようなしって事?」
「くだらん!」
「昔のあなたはそんな人じゃなかったわ。
情に脆くていつも貧乏くじばかり。
そんなあなただったから私はいつも一緒に居たいと思ったの。
あの頃のあなたはどこに行ってしまったのかしらね!」
町をトボトボと歩く謙治。
さっき恵に言われた台詞を思い出し
「あの頃の俺はどこへいってしまったんだ、、」と呟く。
すれ違い様ぶつかったと思ったら後ろから
ブスッ!!
「覚えておけって言ったでしょ。」と仁。
謙治の背中にナイフを刺したまま退場仁。
刺された謙治、フラフラになりながら
ビルとビルの間に入り込み倒れ空を見上げ
山梨時代〜現在の事を走馬灯のように思い出し
「ワァーーーーーーーーッ!!!」と吠える。
===つづく====
■愛讐のロメラ(第48話)
2008年12月5日 愛讐のロメラ「奥村さん珠希の事ご存じなんですか?」
「いいえ。そうかと思ったけど違うみたい。」
「聴聞の件 やはり予定通りお願いします
病院も珠希も どうなろうと俺には関係ない」
「分かったわ。」
と退出奥村、さっそく珠希の事を調べるよう電話。
院長室にて謙治&悟。
「今週末に聴聞が行われる..
担当医個人の保険認定を取り下げる事で切り抜けよう。」
「それは珠希を辞めさせると..?」
「珠希本人が望んだ事だ。」
「彼女は不正請求など行っていない。治療費を援助していただけ..」
「誰かが犠牲にならねば事態は治まらん。仕方がない。」
「仕方がない?
父さんは24年前も今も何も変わっていない。
また珠希に全責任を押し付け自分は知らないふり..
そんな事をして恥ずかしくないんですか!!」
「恥ずかしくないぞ。珠希が望んだんだ。」
「俺はそんな事は認めない。
俺は聴聞の席で珠希の無実を主張する。」と退場悟。
Club Meguにて仁&悟&恵の小暮一族集合。
グビグビ飲む悟に
「オイオイそんな飲み方するなよ〜。
大して強くもないくせに。」
「ああ〜俺は弱い人間さぁ。
自分の妻一人、満足に守れない。」
悟ったらよく分かってますね、自分のこと。
「結局珠希さんは辞めさせられることに..」
「父さんは珠希一人に責任を押し付け事態を収拾しようと..」
「悟、あなたそれでいいの?
亮太さんの遺書の事あなたも知っているんでしょう?」
恵&仁が遺書の事を知ってた事に驚く悟。
「珠希が責任を取ったって恭介さん納得しない..
恭介さんが望んでいるのは加賀見家のみんなが
過去ときちんと向き合うこと..」
「過去と、、」
「あなただって..亮太さんの遺書の事を知りながら
11年も暮らして..珠希に殺人の汚名を着せたまま。
今までは沈黙を守る事が加賀見家を守ることだったかもしれない。
でももうそれでは許されない時がきたんだわ。
珠希はまた全てを一人で背負い込もうと..
加賀見家を出る覚悟もしてるかも..」
加賀見家寝室に彩が枕持って登場。
「たまにはお母さんと一緒に寝たいの、いいでしょ?」
「駄目よお部屋に戻りなさい。」
「どうして?いいじゃない。
クラスの子達もまだお母さんと一緒に寝てるって..」
「いつもいってるでしょ?人は人。」
そこへ悟帰宅。
「たまにはいいじゃないか。
ほら!彩、こっちおいで!
お父さんと一緒に寝よう!」
プイッと悟の事なんてスルーで退場彩。
悟って見事なくらいスルーされますよね。チ〜ン。
「君は少し厳しすぎるところがある。彩にも自分にも。」
「彩には早く自立してもらわないと困る..
これからはどうせ毎日一緒にいるんだし。」
「そんな事は認めない。俺は最後まで君の弁護をする。」
「ありがとう。でももう決めた事よ。
あなた私の思いを無駄にする気?」
「本当にそれでいいのか?本当は何を考えている?」
無言の珠希の肩に手をやり
「俺を一人にしないでくれ。俺には君が必要なんだ。」
と後ろから珠希を抱きしめる
彩よりお子ちゃまな悟なのであ〜る。
==悟の優しさが珠希の心にしみ入りました。
でももう珠希には後戻りは許されなかったのです。==
院長室にて仁&謙治。
「恭介さんと24年前の話を一度きちんとされてみては..?」
「その話なら耳が腐るほど散々聞かされてきた。」
「しかし、、それで納得がいかなかったからこそ
恭介さんがこうして手荒な手段に..
悟だって学長と恭介さんとの間で苦しんで..」
「お前は一体私に何を言わせたいんだ?
24年前に一体何があったんだ!?ああん??」
「それは、、」
「何も分かっとらんくせに。
大体恭介はやる事なす事全て下らん言いがかりだ。
お前もそんなものに一つ一つ踊らされてる暇があったら
少しはまともな仕事をしてはくれんか!!」
ホテルのロビーにて奥村、
珠希の調査の結果を見て
「車を回して。直ぐに厚労省へ向うわ。」
慌てた様子で加賀見病院の医局へ来た奥村。
心臓をおさえております。
「奥村先生、、どうされたんです?」と驚く恭介。
「急いで話がしたいの。謙治さん達を呼んで。」
院長室にて悟&謙治&珠希&恭介&奥村。
「保険の不正請求に関わる聴聞会は中止にしました。」
「それは一体どういう事ですか?」と謙治。
「奥村さん、、」と驚く恭介。
「あなたも本当はこれでよかったのよね? 」
珠希に近付き
「珠希さんと仰るそうね、あなた」と言って心臓をおさえ倒れる奥村。
病室にて眠る奥村、恭介&珠希。
「君も命拾いしたな 今回の件でよく分かっただろう
君がいくら尽くしてもあの男はいつでも君を切り捨てる
守る価値など微塵もない男なんだ
君は奥村さんにまで 頼みに行ったそうだな
俺の指示で動くのを止めて欲しいと
俺の為だなんて 嘘までついて」
「嘘ではありません。
あなたには憎しみの為に自分を滅ぼすような事はしてほしくない。
あなたの思いは私が受け止めます。だからもう」
「君の言葉を信じるつもりはない
俺はもう 誰の言葉も信じないと決めたんだ
俺は俺自身の手で 父さんと亮太の無念を晴らす」
「それなら私も私のこの手であなたの復讐を止めるまでです。」
と退場する珠希の腕を掴み
「それは どういう意味だ?」退場珠希。
==恭介の復讐を止められるのは自分しかいない
そう思う珠希の心には非情な決意が生まれているのでした==
彩の部屋にて眠る彩の頭を撫でる珠希、そこへ悟も登場。
「今日は驚いた。でもよかった、病院も君も。
結局俺は君に何もしてやることが出来なかった。」
「いいのよ。あの状況では仕方がなかった。」
「兄さんはこの先、どうするつもりなんだろうな。」
「ねえ悟さん、私達いつか話したわよね。」
ここで映子立ち聞き。
「彩が二十歳になったら銀座のお母さんをお婆ちゃんだって紹介しようって。
もういいんじゃ..?知らせるだけじゃなくこの家にお迎えしても..」
「そんな事無理に決まってるだろ?この家には母さんだっている..」
「そんな事は分かっているわ。
でも恵さんはあなたの実のお母さんよ?」
「君の気持ちは有り難いよ。
でも急ぐ必要はないんじゃ..こういう事は時間が必要だ。」
「そんな事は分かっているわ。
でも悠長な事は言ってられない..
恭介さんがまた何か仕掛けてきてからじゃ遅いから。」
リビングにて映子&珠希。
「あなた達も大変ね。」
「お母さんこそお疲れじゃ?
ここの所、彩の事を任せっきりで」
「いいのよ。病院の状況は分かってるつもりだし
それに彩は私の孫..でも本当は恵さんの孫なのよね。
私がこの家を出る事がこの家の為になるのなら
私はいつでも喜んでこの家を出るつもりよ。」
「お母さん、、」と驚く珠希。
「その覚悟はあなた達が結婚した時から出来てるわ。」と去る映子。
病室にて恭介&奥村
「おかげ様で永田町の私の評判はがた落ちよ。
でもあなたにとってもこうした方がいいと..
過去からは逃げられないものね。」
「どういう意味ですか?」
「どんなに捨て去ったと思っていた事でも
完全に消えてなくなる事はないんだと思い知らされたわ。
実は私と謙治さんはもう40年も前になるかしら?
一時お付き合いしてたことが..
勿論そんな事はもう関係ないと思っていた。でもね」
「もう結構です」
「ごめんなさい、隠していたつもりは..
あの時は本当にあなたのお役に立ちたいと..
でも心のどこかではあの人がどうやってここまで大きくなったのか
それを知りたいと思っていたのかも..
それが結果的にあなたを裏切るようになって..
とても申し訳ないと思っています。」
「謝らないで下さい 悪いのは俺だ
やはり 他人を巻き込むべきではなかった」
その話を廊下で立ち聞きしてる仁、退場。
このドラマはどこもかしこも声が筒抜け過ぎ。
盗聴器なんていらねー。
Club Meguにて恵&珠希
「無事に切り抜けれたみたいで良かった..」
「でも恭介さんの怒りがおさまったわけでは..」
「このままだと加賀見病院も恭介さんも共倒れに..」
「そんな事はさせません。
私が思い描いているのは新しい加賀見家..
悟さんとお母さんを中心とした。」
「何を言ってるの?謙治さんと映子さんは..?」
「母はそれが加賀見家の為なら出ていってもいいと..」
「あなたそんな事本気で?」
「本気です。お母さんが彩の事を思って下さるのは何よりも嬉しい事..
加賀見病院と恵さんの会社が一つになってくれたらと..」
「何を言っているの、、そういう問題じゃないわ。」
「全ては彩の為なんです。」
「彩は今、映子さんを本当のお婆ちゃんだと思っているのよ?」
「本来ならお婆ちゃんと呼ばれるべきはお母さんなんです。」
「あなたの気持ちは嬉しいわ。でもあなたの考えには頷けない。
これまでの映子さんの11年間を否定するわけには..
彩を大切に思う気持ちは分かるわ。
でもその為に誰を傷つけてもいいとは思わない。
今の話は聞かなかった事にするからもう帰りなさい。」
帰る珠希、どこからともなく仁登場で
「珠希さんも姉さんの立場を気遣ってあんな事を..
こんな事になるなら姉さんも加賀見家に遠慮して
身を引くことなんかなかった..
少しくらい珠希さんの言葉に甘えたって。」
「遠慮なんかしてないわ。本気で言ったのよ?
彩のためには今のままが一番なのよ。」
「バカだよな〜姉さんは〜。」
「バカで結構よ。」
院長室にて悟&恭介。
「今回の事は結局は兄さんが手を引いてくれたって事で..?」
「どうとってもらっても構わない」
「珠希の事があったから?
結局兄さんは珠希を助けたって事か。
まだ愛してるんですか?」
「そんなに自信がないのか?俺はお前とは違う
過去の恨みも忘れて 平穏の上に胡座をかいているような女に 興味はない」
「それを聞いて安心しました。
今日お呼びしたのは兄さんに処分をお伝えするためです。
兄さんを雇い入れると決めたのは俺だ。
あの時は日本で居場所のない兄さんに手を差し伸べてやるんだという
おごりがあった。きっかけを与えた俺にも責任はある。
今回はあえてこちらから出て行けと言うつもりはありません。
しかしあなたに辞職の気持ちがあるなら止めはしません。」
廊下にてポケットに手を突っ込み歩く恭介。
さすが異母兄弟、亮太のお得意ポーズを受け継いでます。
そこへ謙治
「残念だったな。」
「あなたが奥村さんまで取り込んでいたとは 意外でしたよ
出て行けと言いたい所でしょうが 私はここに居座り続けます」と退場恭介。
奥村の見舞いに来た謙治。
「それにしても驚いたよ。
命の恩人の恭介をあっさり裏切るとはな。
どういうの心境の変化だ?」
「結果的には裏切る事になったかもしれない。
でもね恭介さんだって一度は今回の計画は止めて欲しいって..」
「あの男、一体何を企てているのか、、
恭介は俺が君の事を取り込んだと思い込んでるぞ。
一体アイツに何を話したんだ?」
「私達の過去について。」
「また、余計な事を、、」
「ごめんなさい。他にいい言い訳が思い付かなかったの。
七瀬珠希。その名前に心当たりがあったから調べたのよ。」
「どこかで珠希と繋がりがあったという事か?」
「娘よ。七瀬珠希は私が捨てた娘なの。」
===つづく===
「いいえ。そうかと思ったけど違うみたい。」
「聴聞の件 やはり予定通りお願いします
病院も珠希も どうなろうと俺には関係ない」
「分かったわ。」
と退出奥村、さっそく珠希の事を調べるよう電話。
院長室にて謙治&悟。
「今週末に聴聞が行われる..
担当医個人の保険認定を取り下げる事で切り抜けよう。」
「それは珠希を辞めさせると..?」
「珠希本人が望んだ事だ。」
「彼女は不正請求など行っていない。治療費を援助していただけ..」
「誰かが犠牲にならねば事態は治まらん。仕方がない。」
「仕方がない?
父さんは24年前も今も何も変わっていない。
また珠希に全責任を押し付け自分は知らないふり..
そんな事をして恥ずかしくないんですか!!」
「恥ずかしくないぞ。珠希が望んだんだ。」
「俺はそんな事は認めない。
俺は聴聞の席で珠希の無実を主張する。」と退場悟。
Club Meguにて仁&悟&恵の小暮一族集合。
グビグビ飲む悟に
「オイオイそんな飲み方するなよ〜。
大して強くもないくせに。」
「ああ〜俺は弱い人間さぁ。
自分の妻一人、満足に守れない。」
悟ったらよく分かってますね、自分のこと。
「結局珠希さんは辞めさせられることに..」
「父さんは珠希一人に責任を押し付け事態を収拾しようと..」
「悟、あなたそれでいいの?
亮太さんの遺書の事あなたも知っているんでしょう?」
恵&仁が遺書の事を知ってた事に驚く悟。
「珠希が責任を取ったって恭介さん納得しない..
恭介さんが望んでいるのは加賀見家のみんなが
過去ときちんと向き合うこと..」
「過去と、、」
「あなただって..亮太さんの遺書の事を知りながら
11年も暮らして..珠希に殺人の汚名を着せたまま。
今までは沈黙を守る事が加賀見家を守ることだったかもしれない。
でももうそれでは許されない時がきたんだわ。
珠希はまた全てを一人で背負い込もうと..
加賀見家を出る覚悟もしてるかも..」
加賀見家寝室に彩が枕持って登場。
「たまにはお母さんと一緒に寝たいの、いいでしょ?」
「駄目よお部屋に戻りなさい。」
「どうして?いいじゃない。
クラスの子達もまだお母さんと一緒に寝てるって..」
「いつもいってるでしょ?人は人。」
そこへ悟帰宅。
「たまにはいいじゃないか。
ほら!彩、こっちおいで!
お父さんと一緒に寝よう!」
プイッと悟の事なんてスルーで退場彩。
悟って見事なくらいスルーされますよね。チ〜ン。
「君は少し厳しすぎるところがある。彩にも自分にも。」
「彩には早く自立してもらわないと困る..
これからはどうせ毎日一緒にいるんだし。」
「そんな事は認めない。俺は最後まで君の弁護をする。」
「ありがとう。でももう決めた事よ。
あなた私の思いを無駄にする気?」
「本当にそれでいいのか?本当は何を考えている?」
無言の珠希の肩に手をやり
「俺を一人にしないでくれ。俺には君が必要なんだ。」
と後ろから珠希を抱きしめる
彩よりお子ちゃまな悟なのであ〜る。
==悟の優しさが珠希の心にしみ入りました。
でももう珠希には後戻りは許されなかったのです。==
院長室にて仁&謙治。
「恭介さんと24年前の話を一度きちんとされてみては..?」
「その話なら耳が腐るほど散々聞かされてきた。」
「しかし、、それで納得がいかなかったからこそ
恭介さんがこうして手荒な手段に..
悟だって学長と恭介さんとの間で苦しんで..」
「お前は一体私に何を言わせたいんだ?
24年前に一体何があったんだ!?ああん??」
「それは、、」
「何も分かっとらんくせに。
大体恭介はやる事なす事全て下らん言いがかりだ。
お前もそんなものに一つ一つ踊らされてる暇があったら
少しはまともな仕事をしてはくれんか!!」
ホテルのロビーにて奥村、
珠希の調査の結果を見て
「車を回して。直ぐに厚労省へ向うわ。」
慌てた様子で加賀見病院の医局へ来た奥村。
心臓をおさえております。
「奥村先生、、どうされたんです?」と驚く恭介。
「急いで話がしたいの。謙治さん達を呼んで。」
院長室にて悟&謙治&珠希&恭介&奥村。
「保険の不正請求に関わる聴聞会は中止にしました。」
「それは一体どういう事ですか?」と謙治。
「奥村さん、、」と驚く恭介。
「あなたも本当はこれでよかったのよね? 」
珠希に近付き
「珠希さんと仰るそうね、あなた」と言って心臓をおさえ倒れる奥村。
病室にて眠る奥村、恭介&珠希。
「君も命拾いしたな 今回の件でよく分かっただろう
君がいくら尽くしてもあの男はいつでも君を切り捨てる
守る価値など微塵もない男なんだ
君は奥村さんにまで 頼みに行ったそうだな
俺の指示で動くのを止めて欲しいと
俺の為だなんて 嘘までついて」
「嘘ではありません。
あなたには憎しみの為に自分を滅ぼすような事はしてほしくない。
あなたの思いは私が受け止めます。だからもう」
「君の言葉を信じるつもりはない
俺はもう 誰の言葉も信じないと決めたんだ
俺は俺自身の手で 父さんと亮太の無念を晴らす」
「それなら私も私のこの手であなたの復讐を止めるまでです。」
と退場する珠希の腕を掴み
「それは どういう意味だ?」退場珠希。
==恭介の復讐を止められるのは自分しかいない
そう思う珠希の心には非情な決意が生まれているのでした==
彩の部屋にて眠る彩の頭を撫でる珠希、そこへ悟も登場。
「今日は驚いた。でもよかった、病院も君も。
結局俺は君に何もしてやることが出来なかった。」
「いいのよ。あの状況では仕方がなかった。」
「兄さんはこの先、どうするつもりなんだろうな。」
「ねえ悟さん、私達いつか話したわよね。」
ここで映子立ち聞き。
「彩が二十歳になったら銀座のお母さんをお婆ちゃんだって紹介しようって。
もういいんじゃ..?知らせるだけじゃなくこの家にお迎えしても..」
「そんな事無理に決まってるだろ?この家には母さんだっている..」
「そんな事は分かっているわ。
でも恵さんはあなたの実のお母さんよ?」
「君の気持ちは有り難いよ。
でも急ぐ必要はないんじゃ..こういう事は時間が必要だ。」
「そんな事は分かっているわ。
でも悠長な事は言ってられない..
恭介さんがまた何か仕掛けてきてからじゃ遅いから。」
リビングにて映子&珠希。
「あなた達も大変ね。」
「お母さんこそお疲れじゃ?
ここの所、彩の事を任せっきりで」
「いいのよ。病院の状況は分かってるつもりだし
それに彩は私の孫..でも本当は恵さんの孫なのよね。
私がこの家を出る事がこの家の為になるのなら
私はいつでも喜んでこの家を出るつもりよ。」
「お母さん、、」と驚く珠希。
「その覚悟はあなた達が結婚した時から出来てるわ。」と去る映子。
病室にて恭介&奥村
「おかげ様で永田町の私の評判はがた落ちよ。
でもあなたにとってもこうした方がいいと..
過去からは逃げられないものね。」
「どういう意味ですか?」
「どんなに捨て去ったと思っていた事でも
完全に消えてなくなる事はないんだと思い知らされたわ。
実は私と謙治さんはもう40年も前になるかしら?
一時お付き合いしてたことが..
勿論そんな事はもう関係ないと思っていた。でもね」
「もう結構です」
「ごめんなさい、隠していたつもりは..
あの時は本当にあなたのお役に立ちたいと..
でも心のどこかではあの人がどうやってここまで大きくなったのか
それを知りたいと思っていたのかも..
それが結果的にあなたを裏切るようになって..
とても申し訳ないと思っています。」
「謝らないで下さい 悪いのは俺だ
やはり 他人を巻き込むべきではなかった」
その話を廊下で立ち聞きしてる仁、退場。
このドラマはどこもかしこも声が筒抜け過ぎ。
盗聴器なんていらねー。
Club Meguにて恵&珠希
「無事に切り抜けれたみたいで良かった..」
「でも恭介さんの怒りがおさまったわけでは..」
「このままだと加賀見病院も恭介さんも共倒れに..」
「そんな事はさせません。
私が思い描いているのは新しい加賀見家..
悟さんとお母さんを中心とした。」
「何を言ってるの?謙治さんと映子さんは..?」
「母はそれが加賀見家の為なら出ていってもいいと..」
「あなたそんな事本気で?」
「本気です。お母さんが彩の事を思って下さるのは何よりも嬉しい事..
加賀見病院と恵さんの会社が一つになってくれたらと..」
「何を言っているの、、そういう問題じゃないわ。」
「全ては彩の為なんです。」
「彩は今、映子さんを本当のお婆ちゃんだと思っているのよ?」
「本来ならお婆ちゃんと呼ばれるべきはお母さんなんです。」
「あなたの気持ちは嬉しいわ。でもあなたの考えには頷けない。
これまでの映子さんの11年間を否定するわけには..
彩を大切に思う気持ちは分かるわ。
でもその為に誰を傷つけてもいいとは思わない。
今の話は聞かなかった事にするからもう帰りなさい。」
帰る珠希、どこからともなく仁登場で
「珠希さんも姉さんの立場を気遣ってあんな事を..
こんな事になるなら姉さんも加賀見家に遠慮して
身を引くことなんかなかった..
少しくらい珠希さんの言葉に甘えたって。」
「遠慮なんかしてないわ。本気で言ったのよ?
彩のためには今のままが一番なのよ。」
「バカだよな〜姉さんは〜。」
「バカで結構よ。」
院長室にて悟&恭介。
「今回の事は結局は兄さんが手を引いてくれたって事で..?」
「どうとってもらっても構わない」
「珠希の事があったから?
結局兄さんは珠希を助けたって事か。
まだ愛してるんですか?」
「そんなに自信がないのか?俺はお前とは違う
過去の恨みも忘れて 平穏の上に胡座をかいているような女に 興味はない」
「それを聞いて安心しました。
今日お呼びしたのは兄さんに処分をお伝えするためです。
兄さんを雇い入れると決めたのは俺だ。
あの時は日本で居場所のない兄さんに手を差し伸べてやるんだという
おごりがあった。きっかけを与えた俺にも責任はある。
今回はあえてこちらから出て行けと言うつもりはありません。
しかしあなたに辞職の気持ちがあるなら止めはしません。」
廊下にてポケットに手を突っ込み歩く恭介。
さすが異母兄弟、亮太のお得意ポーズを受け継いでます。
そこへ謙治
「残念だったな。」
「あなたが奥村さんまで取り込んでいたとは 意外でしたよ
出て行けと言いたい所でしょうが 私はここに居座り続けます」と退場恭介。
奥村の見舞いに来た謙治。
「それにしても驚いたよ。
命の恩人の恭介をあっさり裏切るとはな。
どういうの心境の変化だ?」
「結果的には裏切る事になったかもしれない。
でもね恭介さんだって一度は今回の計画は止めて欲しいって..」
「あの男、一体何を企てているのか、、
恭介は俺が君の事を取り込んだと思い込んでるぞ。
一体アイツに何を話したんだ?」
「私達の過去について。」
「また、余計な事を、、」
「ごめんなさい。他にいい言い訳が思い付かなかったの。
七瀬珠希。その名前に心当たりがあったから調べたのよ。」
「どこかで珠希と繋がりがあったという事か?」
「娘よ。七瀬珠希は私が捨てた娘なの。」
===つづく===
■愛讐のロメラ(第47話)
2008年12月4日 愛讐のロメラ「とにかく事実関係を調べあげろ!
小暮、理事会に掛け合って調査委員会を立ち上げろ!
お前達二人も分かった事なら何でもいい、逐一報告しろ。」
廊下にて悟&珠希
「大変なことに..どうしてこんな事が急に露見したんだ?」
「珠希先生!」と子供の患者の母親登場。
不審な顔の悟。
病室にて母親
「そこまでしていただいて本当にいいんですか?」
「大丈夫です..とにかく手術の準備を..」
「でも、、」
「お母さまの気持ちは分かります。
でも私はどうしてもこの子を助けたいんです。」
医局にて珠希の机からガキのオペの資料を見る悟。
頭をフル回転してる様子の悟であった。
加賀見家にて珠希&悟。
「今日君を呼び止めた患者の母親、
新しい手術法を勧めてるらしいけど結局どうだった?」
「明日から準備を..今日はその事について相談だったの。」
「保険適用外の診療なんだな。全額自己負担は可能なのか?」
「資金のメドならついている..心配しないで。」
「君が小さな子供達に亮太を重ねているのは分かってる。
でもあまり患者の事情に入れ込み過ぎるのは危険だ。」
「分かっています。」
その会話を盗み聞きしてる謙治。
本当にこのドラマは特に盗み聞きが多い。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「保険診療ができなくなれば病院にとっても死活問題。
本当に潰れてしまうかも..
それでもあなたは構わないのね?」←噛んだよ!今!
「ええ」
「それにしても加賀見謙治は一体あなたに何をしたの?」
「取り返しのつかない事です」
「まだ話せないの?」
「すみません」
奥村の携帯に謙治から着信。
「まぁ学長!何の御用かしら?..
頼みたい事?」と恭介の顔を見る奥村。
院長室にて悟&珠希&謙治。
「奥村議員に連絡を入れておいた。」と謙治。
そこへ恭介入室。
「奥村さんを呼び出して また揉み消し工作でも頼むつもりですか?」
「立ち聞きとは品がないな。」←自分だってしてるくせに!
「残念ながら奥村さんは来ませんよ
話なら私が聞きましょう」
「どういう事だ?」
「奥村さんに話すのも 私に話すのも 同じ事だと言う事です」
「お前が奥村議員に手を回していたんだな。
保険指定を外されればこの病院は潰れる..。」
「分かっています」
「お前の父さんが築き上げたこの病院が消えてなくなるんだぞ?」
「無くなるなら もう一度俺が作り上げるまでだ」
「亮太が病院を潰そうとした時、お前は
輝かしいキャリアを全ての人生を投げ打ってこの病院を救った」
「壊す事と 守る事は対極ではありませんよ
亮太は壊す事それ自体が目的だったかもしれない
でも 俺は違う この病院を守りたいからこそ 愛してるからこそ
このまま放っておくわけにはいかない」
「下らん屁理屈を言うな!!」と怒鳴る謙治。
「兄さんはその為にこの病院に戻ってきたのか?」
「言ったはずだ 俺はこんな加賀見病院を認めないと」
と退場する恭介に「待って下さい!」と追いかける珠希。
廊下にて恭介&珠希
「あんな言い方、恭介さんらしくないです。
あなたが憎いのは私達..
だったら病院や患者まで巻き込むのは止めて下さい。」
「そう思うのなら 今すぐこの病院を放棄すればいい
俺は加賀見謙治の罪を追求することもなく
父の無念も 亮太の苦悩も忘れ
のうのうと暮らしてるお前達が許せないだけだ」
「あなたのお父様の事も亮太の事も一瞬だって忘れたことはありません。
こんな事をするくらいならどうして私を責めないんですか!?
やはりあなたはアメリカに戻るべきです。」
「その言葉は撤回したんじゃなかったのか」
「確かに一度はそうも考えました。
でも私は今の加賀見病院とあなたが共存して生きる道を考えたかった。
その為だったらこの11年間の思いが無になっても
仕方のない事だと思っていた..」
「11年間の思い 彩の為に全てを捧げるという
下らない愛情のことか?」
「私はあなたに憎しみを捨ててほしかった。
憎しみを捨てて今を生きてほしかった。
それが亮太の望むことでもあると思ったから。
、、でもそれは間違いだったようです。
私には選ぶべき道なんか初めから無かった..」退場珠希。
院長室にて謙治&悟。
「例え貧しい患者のためとはいえ珠希が不正請求をしてるかもしれん。」
「そんな事は、、」
「病院の死活問題だ!身内といえども覚悟が必要だ。」
休憩室にて悟&恭介。
「兄さんには失望した。患者を巻き込むなんて
あまりに自分勝手で横暴だ。」
「患者の事は心配するな
もしもの時は俺が責任を持って 転院先を探す」
「そうまでしてやならければならない事ですか?!」
「お前に分かってもらおうとは思わない
蔑めたければ蔑めばいい」
「俺は兄さんとはいつかまた笑って話せる日がきっと来ると思っていた。
でもそれは幻想にすぎなかったようだ。
本当に残念です。」退場悟。
つーか恭介と笑って話すことあるのかなぁ?
加賀見家にて亮太の遺影に向かう珠希。
「姉ちゃんはもう二度と迷ったりしないから。」
寝室にて映子&謙治。
「今日、病院の事で理事会から連絡が..」
「いくら恭介でもまさかあそこまでやるとはな。」
「今度の事は恭介のした事..?」
「知らなかったのか?」
「でも恭介にとっても病院は大切な存在のはず..
まさか、、本気でそんな事を、、」
「恭介はな、私を抹殺さえすれば理想の病院に再生できるという
妄想に取り付かれている。」
妄想って、まるで恭介が精神異常者みたいですよね。
「あなたはどうするつもりなの?」
「最善を尽くして敵を叩き潰す。」
「それは恭介を潰すと..?」
「アイツが敵の側にいる限りそういう事に..覚悟しておいてくれ。」
院長室にて謙治&珠希
「保険外手術の子供がいるらしいな。
当初は経済的な理由で手術ができなかったんだが
今は高額な保険外手術の予定が..
経緯を聞かせてもらえんか?」
「資金のメドがついたからと聞いています。」
「自己負担、、ということか?
まさかとは思うが保険適用案件に紛れ込んでいる
なんて事がありえんか?」
「私が不正請求をしている張本人だと仰りたいんですか?」
「出来る限りの根回しをしている。
だがな、最悪の場合は誰かが責任を取らねばならん。」
「お話する事はありません。」
「特別扱いは出来んぞ!」
「ご判断はお任せします。」退場珠希。
廊下にて「加賀見先生!」と珠希に声をかける子供の母親。←後ろには悟の姿が。
「取り合えずこれだけでもお返ししておこうと。」と封筒を渡す母親。
「急ぐことはないと申し上げたじゃないですか。」
「でもこれはわたくし共のけじめですから。
ありがとうございました。」ぺこり母親退場。
「珠希!君はまさか患者の治療費を援助していたのか?」と悟登場。
「父さんに言うんだ。このままだと君は、、」
「黙っていてくれませんか?
誰かが責任を取らなければいけないのなら
私がその役目を負えばいいだけです。」
「そんな事をしたら君は保険の認定医を取り消されるぞ。
医師を続けることもできなくなる。」
「私の仕事は医師だけじゃないわ。
母であること、妻である事も立派な仕事よ。
だから心配しないで。」退場珠希。
医局にいる恭介を廊下から眺める映子←に気付く恭介。
会議室へ。
「今すぐこの病院を出て行きなさい。
ここに居るとあなたも加賀見家も駄目になってしまう。」
「また 加賀見家の為ですか
母さんも分かってるんじゃないんですか
守るべき加賀見家など とうの昔に無くなってしまった事を
母さんは 加賀見家の呪縛から解放されるべきです」
「呪縛?ふざけないで。
私は加賀見家を愛しています。
謙治さんの事だって心から愛していたから結婚した..
私は謙治さんもあなたも同じぐらい大切..
ただ今はあなたが居るとみんなを不幸にしてしまう。」
疫病神みたいな言われようですね、恭介。
「お願いだから今すぐ私達の目の前から姿を消して頂戴。
こんな所で立ち止まってないで
あなただけでも前に進むの!」
「ハッ 母さんにそこまで言わせるとは
俺は親不孝な息子だな もういいよ
母さんも俺の事は 忘れろ これ以上 俺と加賀見家の
板挟みになることなんてない」退場恭介。
休憩室にて悟&恭介
「兄さんは知っていましたか?
珠希はお金がなくて保険外の手術を受ける事が出来ない子供に
自分のお金で治療費を援助していたんです。
亮太の事があったからですよ。」
通りすがりの珠希、立ち聞き。
「なのに珠希はその事を決して口にしようとしない。
不正請求の疑いを一人で背負って医師さえ辞める覚悟を..
これが兄さんが望んだ加賀見病院の最善っていうやつですか?」
「彼女が責任を取って辞めたからといって この問題がなくなるわけではない
俺はこの病院に問題がある事を 世間に知らせることが出来ればそれでいいんだ」
とあるホテルのロビーにて珠希&奥村
「院長代理の奥様が私に何の用かしら?」
「研修医の件ではお世話になりました。」ぺこり
「その事なら気にしないで。」
「あの時あんなに快く協力して下さった奥村さんが
今回は何故加賀見病院を?」
「勘違いしないで。
私は前回だって加賀見病院を助けたわけじゃない。
命の恩人の恭介さんを助けたのよ。
それは今回だって同じこと。」
「今回の件は私が責任を取ります。
ですからどうかそれで終わりにさせて下さい。
恭介さんにはこんな事を止めるように言って頂けませんか?
このままでは恭介さんまで医師の道から外れてしまいます。」
「恭介さんが好きなのね。
彼の事が好きならどうしてどこまでも追いかけていかないの?」
白と黒で彩乃が礼子に言った台詞とかぶる。
「聖人のことが好きなのね。」ってあったよね。
「私はそんな、、」
「将来の院長夫人の座が魅力的だったっていう事?」
「そんなんじゃありません。」
「嫌いだから別れるわけじゃないって事も分かってるつもり。
むしろ、好きだからこそ大切だからこそ
別れなければならないこともある。」
「奥村さん、、」
「でもどんなに愛に基づいた言葉でも
あなたの申し出を受けることは出来ないわ。
これはもう私一人の問題ではなくなっているの。
本当に愛があるのならあなたの力で止めてご覧なさい。」退場奥村。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「どうしたの?難しい顔して。」
「私に何かあったら悟さんと彩をお願いできますか?」
「何よ急に。」
「今、加賀見病院は大変な状況にあるんです。」
「仁から聞いたわ。恭介さんが加賀見病院を潰すことも厭わない構えだと。」
「私も加賀見病院を辞めなければならないかもしれません。
それでも恭介さんの気持ちがおさまらなければ
私の手で恭介さんを止めなければいけないと思っています。」
「止めるってどうやって、、」
「それは、、」と俯き手を握りしめてる珠希を見て
「珠希さん、あなたが何を考えているのか分からないけど
お願いだから彩を悲しませるような事だけはしないでね。」
医局にて珠希&恭介。
「医師を辞めてまで 今のこの病院を守りたいのか?
君はこの11年で 随分とオペの腕もあげてきた
想像を絶する努力を重ねてきたんだろ?」
「そう思っていただけて光栄です。」
「だがそれは何の為だったんだ?
11年前 俺に何を言われようと医師を続けようとした君はどこへ行った?」
「亮太があんな事になる直前までこの病院を立て直そうと必死でした。
この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。」
見つめ合う二人。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「聴聞の日取りが決定したわ。
まあ聴聞といっても表向きだけの事よ。
そこで何があれ加賀見病院の保険指定解除は決定事項よ。」
「そうですか」
「あまり喜ばないのね?」
「奥村さん その聴聞 中止にする事は出来ませんか?」
「今更何を言ってるの!?」
無言の恭介。
「どうしたの?思い描いた事が現実になると思って急に恐くなったのかしら?」
「そうじゃないんですが ただ」と珠希の台詞を回想する恭介
『『この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。』』
「そういえば今日、あの女医さんが会いにきたわ。
彼女言ってた。私が責任を取るから
どうかあなたに道を踏み外させないで欲しいって。
彼女とあなた、ただの親戚関係じゃなさそうね。
あなた達もしかして」
「やめて下さい 珠希は悟の 弟の妻です」
おっと、さっそく呼び捨てです。
「珠希さんって言うの?旧姓は..?」
「七瀬ですが」
「七瀬珠希..」と驚いた表情の奥村。
「彼女を 珠希をご存じなんですか?」
奥村のアップ!!
===つづく====
恭介って実は男前なんですね(今さら)
今日観ててそう思いました。
白と黒ではカメラの揺れが気になりましたが
ロメラでは役者の台詞のかみ具合が気になります。
OKしちゃうんだ?って。
珠希、恭介、奥村と見事にかみまくりです。
小暮、理事会に掛け合って調査委員会を立ち上げろ!
お前達二人も分かった事なら何でもいい、逐一報告しろ。」
廊下にて悟&珠希
「大変なことに..どうしてこんな事が急に露見したんだ?」
「珠希先生!」と子供の患者の母親登場。
不審な顔の悟。
病室にて母親
「そこまでしていただいて本当にいいんですか?」
「大丈夫です..とにかく手術の準備を..」
「でも、、」
「お母さまの気持ちは分かります。
でも私はどうしてもこの子を助けたいんです。」
医局にて珠希の机からガキのオペの資料を見る悟。
頭をフル回転してる様子の悟であった。
加賀見家にて珠希&悟。
「今日君を呼び止めた患者の母親、
新しい手術法を勧めてるらしいけど結局どうだった?」
「明日から準備を..今日はその事について相談だったの。」
「保険適用外の診療なんだな。全額自己負担は可能なのか?」
「資金のメドならついている..心配しないで。」
「君が小さな子供達に亮太を重ねているのは分かってる。
でもあまり患者の事情に入れ込み過ぎるのは危険だ。」
「分かっています。」
その会話を盗み聞きしてる謙治。
本当にこのドラマは特に盗み聞きが多い。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「保険診療ができなくなれば病院にとっても死活問題。
本当に潰れてしまうかも..
それでもあなたは構わないのね?」←噛んだよ!今!
「ええ」
「それにしても加賀見謙治は一体あなたに何をしたの?」
「取り返しのつかない事です」
「まだ話せないの?」
「すみません」
奥村の携帯に謙治から着信。
「まぁ学長!何の御用かしら?..
頼みたい事?」と恭介の顔を見る奥村。
院長室にて悟&珠希&謙治。
「奥村議員に連絡を入れておいた。」と謙治。
そこへ恭介入室。
「奥村さんを呼び出して また揉み消し工作でも頼むつもりですか?」
「立ち聞きとは品がないな。」←自分だってしてるくせに!
「残念ながら奥村さんは来ませんよ
話なら私が聞きましょう」
「どういう事だ?」
「奥村さんに話すのも 私に話すのも 同じ事だと言う事です」
「お前が奥村議員に手を回していたんだな。
保険指定を外されればこの病院は潰れる..。」
「分かっています」
「お前の父さんが築き上げたこの病院が消えてなくなるんだぞ?」
「無くなるなら もう一度俺が作り上げるまでだ」
「亮太が病院を潰そうとした時、お前は
輝かしいキャリアを全ての人生を投げ打ってこの病院を救った」
「壊す事と 守る事は対極ではありませんよ
亮太は壊す事それ自体が目的だったかもしれない
でも 俺は違う この病院を守りたいからこそ 愛してるからこそ
このまま放っておくわけにはいかない」
「下らん屁理屈を言うな!!」と怒鳴る謙治。
「兄さんはその為にこの病院に戻ってきたのか?」
「言ったはずだ 俺はこんな加賀見病院を認めないと」
と退場する恭介に「待って下さい!」と追いかける珠希。
廊下にて恭介&珠希
「あんな言い方、恭介さんらしくないです。
あなたが憎いのは私達..
だったら病院や患者まで巻き込むのは止めて下さい。」
「そう思うのなら 今すぐこの病院を放棄すればいい
俺は加賀見謙治の罪を追求することもなく
父の無念も 亮太の苦悩も忘れ
のうのうと暮らしてるお前達が許せないだけだ」
「あなたのお父様の事も亮太の事も一瞬だって忘れたことはありません。
こんな事をするくらいならどうして私を責めないんですか!?
やはりあなたはアメリカに戻るべきです。」
「その言葉は撤回したんじゃなかったのか」
「確かに一度はそうも考えました。
でも私は今の加賀見病院とあなたが共存して生きる道を考えたかった。
その為だったらこの11年間の思いが無になっても
仕方のない事だと思っていた..」
「11年間の思い 彩の為に全てを捧げるという
下らない愛情のことか?」
「私はあなたに憎しみを捨ててほしかった。
憎しみを捨てて今を生きてほしかった。
それが亮太の望むことでもあると思ったから。
、、でもそれは間違いだったようです。
私には選ぶべき道なんか初めから無かった..」退場珠希。
院長室にて謙治&悟。
「例え貧しい患者のためとはいえ珠希が不正請求をしてるかもしれん。」
「そんな事は、、」
「病院の死活問題だ!身内といえども覚悟が必要だ。」
休憩室にて悟&恭介。
「兄さんには失望した。患者を巻き込むなんて
あまりに自分勝手で横暴だ。」
「患者の事は心配するな
もしもの時は俺が責任を持って 転院先を探す」
「そうまでしてやならければならない事ですか?!」
「お前に分かってもらおうとは思わない
蔑めたければ蔑めばいい」
「俺は兄さんとはいつかまた笑って話せる日がきっと来ると思っていた。
でもそれは幻想にすぎなかったようだ。
本当に残念です。」退場悟。
つーか恭介と笑って話すことあるのかなぁ?
加賀見家にて亮太の遺影に向かう珠希。
「姉ちゃんはもう二度と迷ったりしないから。」
寝室にて映子&謙治。
「今日、病院の事で理事会から連絡が..」
「いくら恭介でもまさかあそこまでやるとはな。」
「今度の事は恭介のした事..?」
「知らなかったのか?」
「でも恭介にとっても病院は大切な存在のはず..
まさか、、本気でそんな事を、、」
「恭介はな、私を抹殺さえすれば理想の病院に再生できるという
妄想に取り付かれている。」
妄想って、まるで恭介が精神異常者みたいですよね。
「あなたはどうするつもりなの?」
「最善を尽くして敵を叩き潰す。」
「それは恭介を潰すと..?」
「アイツが敵の側にいる限りそういう事に..覚悟しておいてくれ。」
院長室にて謙治&珠希
「保険外手術の子供がいるらしいな。
当初は経済的な理由で手術ができなかったんだが
今は高額な保険外手術の予定が..
経緯を聞かせてもらえんか?」
「資金のメドがついたからと聞いています。」
「自己負担、、ということか?
まさかとは思うが保険適用案件に紛れ込んでいる
なんて事がありえんか?」
「私が不正請求をしている張本人だと仰りたいんですか?」
「出来る限りの根回しをしている。
だがな、最悪の場合は誰かが責任を取らねばならん。」
「お話する事はありません。」
「特別扱いは出来んぞ!」
「ご判断はお任せします。」退場珠希。
廊下にて「加賀見先生!」と珠希に声をかける子供の母親。←後ろには悟の姿が。
「取り合えずこれだけでもお返ししておこうと。」と封筒を渡す母親。
「急ぐことはないと申し上げたじゃないですか。」
「でもこれはわたくし共のけじめですから。
ありがとうございました。」ぺこり母親退場。
「珠希!君はまさか患者の治療費を援助していたのか?」と悟登場。
「父さんに言うんだ。このままだと君は、、」
「黙っていてくれませんか?
誰かが責任を取らなければいけないのなら
私がその役目を負えばいいだけです。」
「そんな事をしたら君は保険の認定医を取り消されるぞ。
医師を続けることもできなくなる。」
「私の仕事は医師だけじゃないわ。
母であること、妻である事も立派な仕事よ。
だから心配しないで。」退場珠希。
医局にいる恭介を廊下から眺める映子←に気付く恭介。
会議室へ。
「今すぐこの病院を出て行きなさい。
ここに居るとあなたも加賀見家も駄目になってしまう。」
「また 加賀見家の為ですか
母さんも分かってるんじゃないんですか
守るべき加賀見家など とうの昔に無くなってしまった事を
母さんは 加賀見家の呪縛から解放されるべきです」
「呪縛?ふざけないで。
私は加賀見家を愛しています。
謙治さんの事だって心から愛していたから結婚した..
私は謙治さんもあなたも同じぐらい大切..
ただ今はあなたが居るとみんなを不幸にしてしまう。」
疫病神みたいな言われようですね、恭介。
「お願いだから今すぐ私達の目の前から姿を消して頂戴。
こんな所で立ち止まってないで
あなただけでも前に進むの!」
「ハッ 母さんにそこまで言わせるとは
俺は親不孝な息子だな もういいよ
母さんも俺の事は 忘れろ これ以上 俺と加賀見家の
板挟みになることなんてない」退場恭介。
休憩室にて悟&恭介
「兄さんは知っていましたか?
珠希はお金がなくて保険外の手術を受ける事が出来ない子供に
自分のお金で治療費を援助していたんです。
亮太の事があったからですよ。」
通りすがりの珠希、立ち聞き。
「なのに珠希はその事を決して口にしようとしない。
不正請求の疑いを一人で背負って医師さえ辞める覚悟を..
これが兄さんが望んだ加賀見病院の最善っていうやつですか?」
「彼女が責任を取って辞めたからといって この問題がなくなるわけではない
俺はこの病院に問題がある事を 世間に知らせることが出来ればそれでいいんだ」
とあるホテルのロビーにて珠希&奥村
「院長代理の奥様が私に何の用かしら?」
「研修医の件ではお世話になりました。」ぺこり
「その事なら気にしないで。」
「あの時あんなに快く協力して下さった奥村さんが
今回は何故加賀見病院を?」
「勘違いしないで。
私は前回だって加賀見病院を助けたわけじゃない。
命の恩人の恭介さんを助けたのよ。
それは今回だって同じこと。」
「今回の件は私が責任を取ります。
ですからどうかそれで終わりにさせて下さい。
恭介さんにはこんな事を止めるように言って頂けませんか?
このままでは恭介さんまで医師の道から外れてしまいます。」
「恭介さんが好きなのね。
彼の事が好きならどうしてどこまでも追いかけていかないの?」
白と黒で彩乃が礼子に言った台詞とかぶる。
「聖人のことが好きなのね。」ってあったよね。
「私はそんな、、」
「将来の院長夫人の座が魅力的だったっていう事?」
「そんなんじゃありません。」
「嫌いだから別れるわけじゃないって事も分かってるつもり。
むしろ、好きだからこそ大切だからこそ
別れなければならないこともある。」
「奥村さん、、」
「でもどんなに愛に基づいた言葉でも
あなたの申し出を受けることは出来ないわ。
これはもう私一人の問題ではなくなっているの。
本当に愛があるのならあなたの力で止めてご覧なさい。」退場奥村。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「どうしたの?難しい顔して。」
「私に何かあったら悟さんと彩をお願いできますか?」
「何よ急に。」
「今、加賀見病院は大変な状況にあるんです。」
「仁から聞いたわ。恭介さんが加賀見病院を潰すことも厭わない構えだと。」
「私も加賀見病院を辞めなければならないかもしれません。
それでも恭介さんの気持ちがおさまらなければ
私の手で恭介さんを止めなければいけないと思っています。」
「止めるってどうやって、、」
「それは、、」と俯き手を握りしめてる珠希を見て
「珠希さん、あなたが何を考えているのか分からないけど
お願いだから彩を悲しませるような事だけはしないでね。」
医局にて珠希&恭介。
「医師を辞めてまで 今のこの病院を守りたいのか?
君はこの11年で 随分とオペの腕もあげてきた
想像を絶する努力を重ねてきたんだろ?」
「そう思っていただけて光栄です。」
「だがそれは何の為だったんだ?
11年前 俺に何を言われようと医師を続けようとした君はどこへ行った?」
「亮太があんな事になる直前までこの病院を立て直そうと必死でした。
この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。」
見つめ合う二人。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「聴聞の日取りが決定したわ。
まあ聴聞といっても表向きだけの事よ。
そこで何があれ加賀見病院の保険指定解除は決定事項よ。」
「そうですか」
「あまり喜ばないのね?」
「奥村さん その聴聞 中止にする事は出来ませんか?」
「今更何を言ってるの!?」
無言の恭介。
「どうしたの?思い描いた事が現実になると思って急に恐くなったのかしら?」
「そうじゃないんですが ただ」と珠希の台詞を回想する恭介
『『この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。』』
「そういえば今日、あの女医さんが会いにきたわ。
彼女言ってた。私が責任を取るから
どうかあなたに道を踏み外させないで欲しいって。
彼女とあなた、ただの親戚関係じゃなさそうね。
あなた達もしかして」
「やめて下さい 珠希は悟の 弟の妻です」
おっと、さっそく呼び捨てです。
「珠希さんって言うの?旧姓は..?」
「七瀬ですが」
「七瀬珠希..」と驚いた表情の奥村。
「彼女を 珠希をご存じなんですか?」
奥村のアップ!!
===つづく====
恭介って実は男前なんですね(今さら)
今日観ててそう思いました。
白と黒ではカメラの揺れが気になりましたが
ロメラでは役者の台詞のかみ具合が気になります。
OKしちゃうんだ?って。
珠希、恭介、奥村と見事にかみまくりです。
■愛讐のロメラ(第46話)
2008年12月3日 愛讐のロメラ「驚いたな。こんな再会の仕方もあるんだな。」
「私だって驚いたわ。あなたと恭介さんが親子だって知った時には..
でもその辺、ちょっと複雑みたいね。」
「恭介が余計な事言ったんだな。」
「病院も奥様も全て手に入れ学長にまで登り詰めるなんて
40年前のあなたからはとても想像ができなかったわ。」
私も想像つきませんでしたよ。
「そりゃそうだろうな。自分から言い寄ってきたくせに
山梨に行かされると知った途端、俺の事を捨てたんだからな。」
ポイしないで下さい!!
「捨ててあげたから今があるんじゃない。おめでとう。」
「ありがとう。今回の研修医の一件では大変お世話になった。
またこれを縁に一つよろしくお願いしますよ。」
「今回は恭介さんに力を貸しただけのこと。
あなたに協力したわけじゃない。」
コンコン 「おじゃまします。」と恵登場。
「あらすいません、お客さまですか?」と恵。
「私はもう帰ります。お邪魔しました。」退場奥村。
「まぁあの方!」←意外と恵はミーハーのようです。
「ああそうだよ。国会議員の先生だ。何の用だよ?」
「あなたに聞きたいことがあって。」
と遺書のことを話したかったようですが結局切り出せず。
「悟と珠希は上手くいってるのかしら?」
「無駄な心配するな。」
「そうよね。」
会議室にて、とある子供の患者の母親に手術を説明する珠希。
保険が効かず500〜600万かかるようで驚く親。
「お金ありませ〜ん。
手術をしなければもしかして死ぬなんて、、
お願いします。あの子を助けて」と泣きすがる母親。
廊下にて奥村、恭介に協力すると伝える。
医局にてさっきの母親の懇願を思い出し
過去自分も英夫に亮太を助けてと懇願したのを思い出す珠希。
そこへ「母さんが来てるんだ。」と悟。
会議室にて恵&珠希。
「亮太さんの遺書の事を聞いたわ..」
「あの子は優しい子でした。私から殺人者の汚名をとろうとして
あんな事を書いて..私にとってはもう全て過去の事..」
「誰だって罪なんて被りたくない。罪を押し付けてでも逃れたい。
なのにどうして頑に罪から逃げようとしないの?
自分に罪を被せてるかもしれない人に必死に尽くして、、」
「謙治さんは悟さんのお父さん、彩のお爺ちゃんです。
それが私にとっての全て..」
「あなたはそれでいいのね?」
「私自身の幸せなど言える立場ではありません。
今は彩の幸せだけが私の???なんです。←聞き取れず。
だからお母さんにも彩の支えになっていただけたらと..」
医局にて恭介に研修医の件のお礼を言う悟。
「勘違いするな お前達のやり方を認めたわけではない」
「俺も父さんのやる事には時々疑問を感じます。
だからこそ俺と兄さんが力を合わせれば
この病院はもっと良くなっていくはずです。
これからも協力してくれますね?」
「院長代理、ちょっとよろしいでしょうか?」と医者。
「この患者、かなり困難な事になりそう..
私には手に余るのではないかと..ご相談を。」
「見せてみろ。」と恭介。
「君がそう判断したならこのオペは私が代わろう。
君は助手として入りなさい。」とやる気満々の恭介。
「助かります。」と言う悟に対し
「加賀見病院の 一員として 当然のことだ」と恭介。
加賀見家にて彩&謙治&映子でジェンガ←中庭から微笑ましく見る悟。
和室にて珠希&悟。
「これからの加賀見病院は上手く回っていきそうな気がするよ。
兄さんも加賀見病院を愛してるのだと確信したよ。
最初は病院に戻ってきた事すら何か裏があるんじゃないかと
疑ったりもしたが..」
悟って一応は疑ってたみたいだけど
なんか抜けてんだよな〜。もう一押しって感じ。
珠希、恭介の台詞
『『君のような人間が幅を利かせている今の加賀見病院を壊すことだ』』を回想中。
「でも、愛してるからこそ不満も大きいと言うこともあるわ。」
「大丈夫。心配するな。」
「お母さんもこっちに来て一緒に遊ぼうよ。」と彩登場。
「おじいちゃんとおばあちゃんが遊んでくれてるでしょ?」
「駄目よ、今度は四人でやるの。」←悟はメンバーに入ってない模様。
と珠希の手を引っ張る彩に
「彩!わがまま言っちゃ駄目よ。」
「よし!じゃあお父さんとやろうか!」
「うん。」と退場。
四人で仲良くジェンガやってるのを中庭から眺める珠希。
部屋にて珠希&彩
「おじさん、いつかアメリカに帰るって言ってた。
もう会えなくなっちゃうのかな?」
「そうね、彩は寂しい?」
「うん。元々うちの病院のお医者さんだったんでしょ?
どうして遠い所になんて行っちゃったんだろう?」
「そんな事いいからもう寝なさい。」
「はあい。おやすみなさい。」
==彩と恭介を二度までも引き裂こうとしている決断は
果たして正しいのか珠希の心は揺らぎはじめていました。==
医局にて恭介&珠希。
「今回のオペの患者だ 君に第一助手をお願いしたい
どんなに言葉は取り繕えても メスは誤魔化せない」
「恥じる事など何もありません。」
「それならすぐに打ち合わせだ。」
さっそく会議室にて打ち合わせ。
恭介が説明してる中、珠希は過去の恭介との抱擁を回想中。
『『君と同じ罪を背負って生きていきたいんだ
君の苦しみは俺の苦しみだ 一緒に生きていこう』』
廊下にて珠希に
「さっき彩ちゃんに会いましたよ。」と三枝登場。
「珠希さんと悟さん、どちらに似てるのかしら?
随分と恭介さんに懐いているみたいですね。
亮太さんの次は彩ちゃん。
珠希さんは結局そうやって誰かを口実にして
恭介さんに近付こうとしてるんじゃ..?」
「そんなに恭介さんの事が心配だったら
一日も早くアメリカにつれて帰って下さらない?
恭介さんには日本に居てほしくないのよ。
私達の幸せのためなの。」退場珠希。
亮太と英夫の遺影の前に立ち尽くす珠希。
「本当は私が、、」と呟いてると
「珠希さん、どうかした?」映子登場。
「ちょっと亮太の事を思い出して。」
「そんな顔してたら亮太も心配するわ。
この子はず〜っとあなたの幸せを願ってたんだから。」
「私は自分の幸せなんか捨てたんです。
ただひたすらに彩の幸せの為だけに生きていこうと..
でも時々、今の生活にとても穏やかな幸せを感じてしまう事があって
私はそんな自分が許せなくて情けなくて
亮太をあんな目にあわせておきながら自分だけ..」
「亮太が病気になったのはあなたせいなんかじゃない。
亮太を救おうと必死だったわ。
その事は亮太も一番良く分かってるはずよ。」
「違うんです。」と安楽死件を言おうとするが
「珠希さんの気持ちはよく分かるわ。
私も英夫さんを失った時には同じような気持ちだった。
でも私には恭介がいた。あなたには彩がいる。
あなたは彩を幸せにする責任があるでしょ。
いつまで過去の事を悔いていても仕方ないわ。
あなたも前を向いて胸を張って自分の人生を生きていきなさい。」
「お母さん、、」
「ねえ亮太。あなただってそう思うでしょ?」
亮太の遺影アップ!
どこかに電話する珠希。
「もしもし加賀見です。お話したい事があります。」
翌日、珠希、謙治に呼ばれ院長室へ。
「秀慶大からまた患者の受け入れを頼まれた。早急に手配を..」
「せっかくですがお断りしていただけないでしょうか?
この先もできないものはできないときちんとお断りするつもりです。」
「珠希、何があったんだ?」
「これまでの自分の姿勢を振り返ってみました。
確かに秀慶大とのパイプは必要です。
だからといって徐々にエスカレートしていく要求に
全て答えていくのは不可能では..?
今の状況に満足しそれを大切に守っていく事も必要なのではないかと。
そうする事でいつか恭介さんとも
分かりあえる日が来るのではないかと..」
会議室にて鈴を眺める珠希、そこへ恭介登場。
鈴は握りしめたまま。
「話とは何だ?気が変わったと言うのか」
「私はアメリカに帰られた方が先生のためだと申し上げました。
でもやはりこの病院には先生のお力が必要なんじゃないかと..」
「どういう風の吹き回しだ?」
「先生さえ憎しみを捨てて下さるのなら
私はいつまででもこの病院に居ていただきたいと思っています。」
「俺は君達が憎いからこそ ここに居るんだ
その思いを取り裂くなら ここに居る意味などない」
「ですがこの病院の未来を思う気持ちは変わらないはずです。
そしてその気持ちは私達も一緒だと思っています。」
「君が見ているのはこの病院の未来ではなく
彩の未来じゃないのか?
君が彩を思う気持ちを否定する気はない
しかし 俺とは根本的に見ているものが違う」
「そんなことはないはずです。
あの子は私にとってあの子はただの子供じゃない。
だって、、あの子は私と、、私と」
見つめ合ってると
「珠希!」と悟入室。
「こんな所にいたのか。直ぐに院長室に来てくれ。」退場珠希。
取り残された恭介。←妙にクールだった。あっ!いっつもクールか。
院長室にて悟&仁&珠希&悟。
「何があったんです?」
「厚生局から通知が届きました。」
「どういう事ですか?」
「加賀見病院から健康保険適用外の診療にまで
保険請求されてる可能性があるそうだ。」
「それは不正請求という事?」
「保険認定解除の可能性が高いと言うことだ!」
「つまり加賀見病院では健康保険が使えなくなる。」
「全て自己負担でよしとする患者など皆無だ。
直ぐに手をうたねばうちの病院は確実に潰れる!」
===つづく=====
テレビ雑誌のあらすじ読みました。
あの〜白と黒に引き続きまた誘拐ですか。
いいのに。つまんないだろうから。
「私だって驚いたわ。あなたと恭介さんが親子だって知った時には..
でもその辺、ちょっと複雑みたいね。」
「恭介が余計な事言ったんだな。」
「病院も奥様も全て手に入れ学長にまで登り詰めるなんて
40年前のあなたからはとても想像ができなかったわ。」
私も想像つきませんでしたよ。
「そりゃそうだろうな。自分から言い寄ってきたくせに
山梨に行かされると知った途端、俺の事を捨てたんだからな。」
「捨ててあげたから今があるんじゃない。おめでとう。」
「ありがとう。今回の研修医の一件では大変お世話になった。
またこれを縁に一つよろしくお願いしますよ。」
「今回は恭介さんに力を貸しただけのこと。
あなたに協力したわけじゃない。」
コンコン 「おじゃまします。」と恵登場。
「あらすいません、お客さまですか?」と恵。
「私はもう帰ります。お邪魔しました。」退場奥村。
「まぁあの方!」←意外と恵はミーハーのようです。
「ああそうだよ。国会議員の先生だ。何の用だよ?」
「あなたに聞きたいことがあって。」
と遺書のことを話したかったようですが結局切り出せず。
「悟と珠希は上手くいってるのかしら?」
「無駄な心配するな。」
「そうよね。」
会議室にて、とある子供の患者の母親に手術を説明する珠希。
保険が効かず500〜600万かかるようで驚く親。
「お金ありませ〜ん。
手術をしなければもしかして死ぬなんて、、
お願いします。あの子を助けて」と泣きすがる母親。
廊下にて奥村、恭介に協力すると伝える。
医局にてさっきの母親の懇願を思い出し
過去自分も英夫に亮太を助けてと懇願したのを思い出す珠希。
そこへ「母さんが来てるんだ。」と悟。
会議室にて恵&珠希。
「亮太さんの遺書の事を聞いたわ..」
「あの子は優しい子でした。私から殺人者の汚名をとろうとして
あんな事を書いて..私にとってはもう全て過去の事..」
「誰だって罪なんて被りたくない。罪を押し付けてでも逃れたい。
なのにどうして頑に罪から逃げようとしないの?
自分に罪を被せてるかもしれない人に必死に尽くして、、」
「謙治さんは悟さんのお父さん、彩のお爺ちゃんです。
それが私にとっての全て..」
「あなたはそれでいいのね?」
「私自身の幸せなど言える立場ではありません。
今は彩の幸せだけが私の???なんです。←聞き取れず。
だからお母さんにも彩の支えになっていただけたらと..」
医局にて恭介に研修医の件のお礼を言う悟。
「勘違いするな お前達のやり方を認めたわけではない」
「俺も父さんのやる事には時々疑問を感じます。
だからこそ俺と兄さんが力を合わせれば
この病院はもっと良くなっていくはずです。
これからも協力してくれますね?」
「院長代理、ちょっとよろしいでしょうか?」と医者。
「この患者、かなり困難な事になりそう..
私には手に余るのではないかと..ご相談を。」
「見せてみろ。」と恭介。
「君がそう判断したならこのオペは私が代わろう。
君は助手として入りなさい。」とやる気満々の恭介。
「助かります。」と言う悟に対し
「加賀見病院の 一員として 当然のことだ」と恭介。
加賀見家にて彩&謙治&映子でジェンガ←中庭から微笑ましく見る悟。
和室にて珠希&悟。
「これからの加賀見病院は上手く回っていきそうな気がするよ。
兄さんも加賀見病院を愛してるのだと確信したよ。
最初は病院に戻ってきた事すら何か裏があるんじゃないかと
疑ったりもしたが..」
悟って一応は疑ってたみたいだけど
なんか抜けてんだよな〜。もう一押しって感じ。
珠希、恭介の台詞
『『君のような人間が幅を利かせている今の加賀見病院を壊すことだ』』を回想中。
「でも、愛してるからこそ不満も大きいと言うこともあるわ。」
「大丈夫。心配するな。」
「お母さんもこっちに来て一緒に遊ぼうよ。」と彩登場。
「おじいちゃんとおばあちゃんが遊んでくれてるでしょ?」
「駄目よ、今度は四人でやるの。」←悟はメンバーに入ってない模様。
と珠希の手を引っ張る彩に
「彩!わがまま言っちゃ駄目よ。」
「よし!じゃあお父さんとやろうか!」
「うん。」と退場。
四人で仲良くジェンガやってるのを中庭から眺める珠希。
部屋にて珠希&彩
「おじさん、いつかアメリカに帰るって言ってた。
もう会えなくなっちゃうのかな?」
「そうね、彩は寂しい?」
「うん。元々うちの病院のお医者さんだったんでしょ?
どうして遠い所になんて行っちゃったんだろう?」
「そんな事いいからもう寝なさい。」
「はあい。おやすみなさい。」
==彩と恭介を二度までも引き裂こうとしている決断は
果たして正しいのか珠希の心は揺らぎはじめていました。==
医局にて恭介&珠希。
「今回のオペの患者だ 君に第一助手をお願いしたい
どんなに言葉は取り繕えても メスは誤魔化せない」
「恥じる事など何もありません。」
「それならすぐに打ち合わせだ。」
さっそく会議室にて打ち合わせ。
恭介が説明してる中、珠希は過去の恭介との抱擁を回想中。
『『君と同じ罪を背負って生きていきたいんだ
君の苦しみは俺の苦しみだ 一緒に生きていこう』』
廊下にて珠希に
「さっき彩ちゃんに会いましたよ。」と三枝登場。
「珠希さんと悟さん、どちらに似てるのかしら?
随分と恭介さんに懐いているみたいですね。
亮太さんの次は彩ちゃん。
珠希さんは結局そうやって誰かを口実にして
恭介さんに近付こうとしてるんじゃ..?」
「そんなに恭介さんの事が心配だったら
一日も早くアメリカにつれて帰って下さらない?
恭介さんには日本に居てほしくないのよ。
私達の幸せのためなの。」退場珠希。
亮太と英夫の遺影の前に立ち尽くす珠希。
「本当は私が、、」と呟いてると
「珠希さん、どうかした?」映子登場。
「ちょっと亮太の事を思い出して。」
「そんな顔してたら亮太も心配するわ。
この子はず〜っとあなたの幸せを願ってたんだから。」
「私は自分の幸せなんか捨てたんです。
ただひたすらに彩の幸せの為だけに生きていこうと..
でも時々、今の生活にとても穏やかな幸せを感じてしまう事があって
私はそんな自分が許せなくて情けなくて
亮太をあんな目にあわせておきながら自分だけ..」
「亮太が病気になったのはあなたせいなんかじゃない。
亮太を救おうと必死だったわ。
その事は亮太も一番良く分かってるはずよ。」
「違うんです。」と安楽死件を言おうとするが
「珠希さんの気持ちはよく分かるわ。
私も英夫さんを失った時には同じような気持ちだった。
でも私には恭介がいた。あなたには彩がいる。
あなたは彩を幸せにする責任があるでしょ。
いつまで過去の事を悔いていても仕方ないわ。
あなたも前を向いて胸を張って自分の人生を生きていきなさい。」
「お母さん、、」
「ねえ亮太。あなただってそう思うでしょ?」
亮太の遺影アップ!
どこかに電話する珠希。
「もしもし加賀見です。お話したい事があります。」
翌日、珠希、謙治に呼ばれ院長室へ。
「秀慶大からまた患者の受け入れを頼まれた。早急に手配を..」
「せっかくですがお断りしていただけないでしょうか?
この先もできないものはできないときちんとお断りするつもりです。」
「珠希、何があったんだ?」
「これまでの自分の姿勢を振り返ってみました。
確かに秀慶大とのパイプは必要です。
だからといって徐々にエスカレートしていく要求に
全て答えていくのは不可能では..?
今の状況に満足しそれを大切に守っていく事も必要なのではないかと。
そうする事でいつか恭介さんとも
分かりあえる日が来るのではないかと..」
会議室にて鈴を眺める珠希、そこへ恭介登場。
鈴は握りしめたまま。
「話とは何だ?気が変わったと言うのか」
「私はアメリカに帰られた方が先生のためだと申し上げました。
でもやはりこの病院には先生のお力が必要なんじゃないかと..」
「どういう風の吹き回しだ?」
「先生さえ憎しみを捨てて下さるのなら
私はいつまででもこの病院に居ていただきたいと思っています。」
「俺は君達が憎いからこそ ここに居るんだ
その思いを取り裂くなら ここに居る意味などない」
「ですがこの病院の未来を思う気持ちは変わらないはずです。
そしてその気持ちは私達も一緒だと思っています。」
「君が見ているのはこの病院の未来ではなく
彩の未来じゃないのか?
君が彩を思う気持ちを否定する気はない
しかし 俺とは根本的に見ているものが違う」
「そんなことはないはずです。
あの子は私にとってあの子はただの子供じゃない。
だって、、あの子は私と、、私と」
見つめ合ってると
「珠希!」と悟入室。
「こんな所にいたのか。直ぐに院長室に来てくれ。」退場珠希。
取り残された恭介。←妙にクールだった。あっ!いっつもクールか。
院長室にて悟&仁&珠希&悟。
「何があったんです?」
「厚生局から通知が届きました。」
「どういう事ですか?」
「加賀見病院から健康保険適用外の診療にまで
保険請求されてる可能性があるそうだ。」
「それは不正請求という事?」
「保険認定解除の可能性が高いと言うことだ!」
「つまり加賀見病院では健康保険が使えなくなる。」
「全て自己負担でよしとする患者など皆無だ。
直ぐに手をうたねばうちの病院は確実に潰れる!」
===つづく=====
テレビ雑誌のあらすじ読みました。
あの〜白と黒に引き続きまた誘拐ですか。
いいのに。つまんないだろうから。
■愛讐のロメラ(第45話)
2008年12月2日 愛讐のロメラ悟 「納得してくれませんでしたがこれから時間をかけて、、」
謙治「何をすると言うんだ?」
悟 「嘘がバレた時の方が相手の怒りは大きくなります。」
謙治「お前はどこまで青臭いんだ。お前には無理だ!
お前には本当にむいていない。」
悟、お前の3連発!院長は諦めな!悟。チ〜ン。
珠希「お金で納得していただけるのならそれが一番..
私はこの病院を守ることだけを考えているんです。
悟さんも協力して下さい。」
恭介「悟 この病院の 次期院長は彼女なんじゃないのか
お前よりよっぽど 前院長と話が合うようだ
君は金で恨みを忘れられるかもしれないが
普通の人間はそうもいかないものだ」
珠希「ですから違う形で誠意を..
佐竹先生に辞めていただきます。」
おっと!外科部長ついにクビですか!!
「君は自分の恩人を切り捨てると言うのか
何故そうまでして研修医を守ろうとするんだ
もしかして 秀慶大の研修医だからなのか?」
「そうです。秀慶大との関係は今もこの先未来に向けても
一番大切な財産だと思っています。」
「恭介、席を外してはもらえんか?」と謙治。
退場恭介、悟も退場。
「佐竹先生へはそれ相応の退職金の支払いをさせて下さい。」ぺこり珠希
「珠希!実に適切な判断だったな。
だが何故お前はそこまで変わった?」
「加賀見病院の未来のため、ただそれを考えてるだけ..」
「亮太の遺書の話は聞いた。お前はどう思っているんだ?」
「全ては過去の話です。
私が今守らなければいけないのは彩の育つ加賀見家の幸せです。
彩の生きる未来です。そう思ってこの11年間生きてきました。」
「分かった。」
院長室を出た珠希の心の声。
「「人を信じてはいけないと教えてくれたのは、、あなたよ」」
エレベーター前にて悟&ポケットに手を突っ込んだ恭介。
「この11年で何があった?彼女を変えたのは何だ?
、、、お前ではないようだな。
俺はこんな加賀見病院を認めない」退場恭介。
まあ恭介に認められなきゃいけない理由もないけどね。
会議室にて外科部長佐竹に辞めてもらう事を告げる珠希&仁。
医局にて外科部長佐竹の寂しそうな後ろ姿。←を見る恭介。
廊下にて仁&珠希。
「事務長、患者の家族に何を言われても反論しないで下さい。
和解金の額については私に一任されています。」
「でも珠希さんがなぜこんな憎まれ役ばかりを?」
「私が引受けるのが病院にとって一番いいんです。
私はいつか居なくなりますから。」
「ええ???」
珠希が死ぬつもりだってのは分かったけど意味不明。
つーか仁、もっとつっこめよ!
加賀見家仏壇の前にて手をあわす珠希、そこへ悟登場。
「俺は君のやり方に賛成したわけじゃない。
でも君の判断で患者の家族は納得したのは事実だ。
本当に君はもう過去を忘れたんだな。」
「忘れました。大事なのは今の加賀見家です。」
と亮太の遺影を見つめる珠希。
秀慶大にて謙治、仁から厚生労働省の査察が入ったと連絡が入る。
加賀見病院院長室、悟&珠希&仁&駆け付けてきた謙治。
悟「厚労省は実際は佐竹先生じゃなく
秀慶大から預かった研修医がミスをした事まで知ってました。
このままでは研修医受け入れ病院としての認可を取り消すと」
仁「取り消されても金銭的な大きなダメージはありませんが、、」
珠希「お金の問題ではありません。
秀慶大学長の病院が研修医にミスをさせたと
世間に知れる事の方が問題です。」
エレベーター前にて恭介に声をかける珠希。
「先生、あなたが連絡したんですか?」
「何の話だ?」
そのまま会議室へGOGO!の二人←それを見つめるメガネの三枝。
「あなたがこんな汚い手を使うとは..」
「汚い手?君にだけはそんな事言われたくない
金を使って 恩人の首をきって それとも
それが君の言う将来を見据えた経営方針というやつなのか?」
「今、個人病院はどこも経営次第で直ぐに傾く厳しい状況..
お父様が学長の内に秀慶大とのパイプを強化しておく事が
10年後20年後、娘の代になった時に加賀見病院の安定経営に繋がる..」
「自分の娘に 病院を譲るため か 飽きれた親バカだな
俺は厚労省に 研修医のミスを告げ口するような真似はしない
俺の目的は 君のような人間が幅を利かせている
今のような加賀見病院を 壊すことだ」
「何をするつもりか知りませんが邪魔をするなら私は容赦しません。
アメリカに帰られた方が先生は幸せになれると思います。」退場珠希。
==珠希はこのままだといつか、恭介に全てを
打ち明けてしまいそうな自分が恐かったのです。==
さっさと打ち明けちまったらいいのに。
院長室にて悟&仁&謙治。
「小暮、お前理事会で何を言ったんだ?」
「名前だけで理事会に参加しない報酬目当てだけの理事は辞めた方がいいと。」
「ばか者。研修医の一件は内部告発だ。その名前だけの理事のな!」
「私が事務長に言ったんです。理事会の見直しを考えていると。」
「政界財界官僚に睨みの利く理事を置いておく事の意味が
お前には何故分からん?無駄な金など一円たりとも使っておらぬわ!!」
時代劇みたいな喋り方の謙治。
「理事の経歴も含めて全部教えてくれればこんな事には!」
「お前に教えてやっていただけるようだったら
とっくに院長にしてるわ!!
病院経営はきれい事では済まされん!!
○○金全部まわすぞ!」←よく聞き取れなかった。
「分かりました。」退場仁。
「また金ですか!
そんな事したらずっとその理事になめられますよ!」
「ああ、だったらどうやって解決すればいいんだ!?教えてくれ!」
ホテルに戻る恭介、おかえりなさいとメガネの三枝。
「今日病院にも行ったのよ。
七瀬先生とカンファレンスルームに入っていくのを見たわ。」
「下らない話はしたくない。」
「だったら教えて。病院で何があったの?」
「研修医の医療ミスを隠して窮地に陥ったらしい。
だが俺がその研修医に余計な挑発をしてしまった事が
ミスを招いた原因でもある」
「借りは作りたくはないのね、、」
「俺は日本に残ることに決めた
だが 君と暮らすつもりはない」
「私はあなたの役に立つはずよ。必ず助けになるわ。」
「君の助けなど必要としていない」
メガネを外し恭介に寄り添う三枝。
「言ったでしょ?私はあなたの目的のために自由に使っても構わないって。」
「悪いが 今日中に出ていってくれないか」
「何言ってるの?私達はパートナーじゃなかったの?」
三年間、アメリカでこの二人はどんな感じだったんでしょうか?
11年前から大して進展ないじゃん。
院長室にて珠希&悟。
「参議院議員の奥村先生です。
先生は厚労省に影響力のある方です。」と紹介する三枝。
「奥村です。私に出来る事なら協力させていただくわ。
詳しい話を聞かせて下さる?」
「そういう事なら力になれると思うわ。」
「よろしくお願いします。」ぺこり悟&珠希。
そこへ恭介入室。
「先生のご実家は加賀見病院だったのね。
命の恩人の先生の為なら力にならせていただくわ。」
チラっと三枝を見る恭介。
あらすじによると三枝が恭介に内緒で勝手に奥村を紹介したようです。
「お車を回してきますわ。」と三枝退場。
珠希、奥村を見送りにエレベータへ。
会議室にて会議中の謙治を見て意味ありげな表情。
「先程の方、名刺には院長代理となっていましたけど
院長は今どちらにいらっしゃるのかしら?」
「あちらにおります加賀見謙治という者が院長だったんですが
つい最近、秀慶大の学長になりまして今は院長不在と言う形に..」
「加賀見謙治さん、、。」
加賀見家にて悟&謙治&珠希。
「厚労省にはもう話を通して下さいました。
今回の件はもう大丈夫です。」
「奥村議員か。。」
「仁さんから話は伺いました。」と映子登場。
「私が理事会に出ていればこんな事には..」
「奥村議員はとても兄さんに恩義を感じてるようで
結局は兄さんに助けてもらったようなものです。」
「恭介のおかげか。。」
Club Meguにて仁&恵に亮太の遺書の事を話す恭介。
「亮太さんの遺書が絶対ってわけじゃ..
歩美さんが恭介さんを日本に留まらせるために嘘を言ってるって事も..」
おっと!三枝まで疑っちゃいますか!!さすが恵。女には厳しい。
「そうですよ。まさか学長が。」
信じられない様子の小暮姉弟。
「亮太の遺書は悟も読んでいます。
それにそう考えた方が 七瀬珠希がこの病院で働くようになった事も
悟との結婚を認めた事も 俺には納得ができる..
母は あの男が自分の夫を殺している事を知っていながら
今までずっと暮らしてきたんです
加賀見家は歪んでいます あんな家 滅んだ方がいいんです
二人共 今後は加賀見家との付き合い方を よくお考え下さい」退場恭介。
仁&やけ酒の恵。
「私は今まで何を見てきたのかしらね。
本当の謙治さんを分かっているのは私だと思っていた..
謙治さんが英夫さんをって考えた事もあったわ。
だとしたら尚更最後は私の所に戻ってくるって思いがどこかに..
なのに..もうとっくに乗り越えていたのよねぇ。
夫を殺されてそれでも謙治さんと一緒に居るって
映子さんにはかなわないわぁ〜。」
恵、、報われない愛ですか。悟と共にチ〜ン!ですね。
「これで目がさめただろう?
姉さんはもう加賀見謙治に関わらない方がいい。
亮太の遺書が事実だとしたら珠希さんが不憫だ..
殺しても居ないのに殺人犯だと責められて
それでも今もあの人の為に尽くして..
悟と結婚しなければよかったんじゃないかと思うよ。」
「悟も辛かったわよねぇ〜。」
この時の恵の涙がいい感じにポロリポロリとこぼれてました。
あの涙は見事でしたね。
「だって24年も前の事よ〜。
あの時に私はどうしていればよかったのかしらねぇ〜。」
奥村議員&恭介。
「あなたが加賀見謙治という男を恨んでいる事も
加賀見病院を大切に思っている事もよく分かったわ。それで?」
心臓のオペ費用の小切手を奥村に返す恭介。
「先生のお力をお貸し願いませんか?
私は今のように歪んだ加賀見病院が いっそのこと潰して
売り払ってもいいと思っているんです お願いします 」
「私の心臓はあなたのお陰で動いているのよね?」
「そうですね」
加賀見病院院長室にて謙治、そこへ奥村入室。
「奥村先生、その節は大変お世話になりました。
ご挨拶遅れまして大変申し訳ございません。」
「随分なご挨拶じゃない。お久しぶりね。」
==つづく===
この奥村って謙治の元カノって書かれてたけどさ
謙治ってどんだけもててんだよ!不思議。
謙治「何をすると言うんだ?」
悟 「嘘がバレた時の方が相手の怒りは大きくなります。」
謙治「お前はどこまで青臭いんだ。お前には無理だ!
お前には本当にむいていない。」
悟、お前の3連発!院長は諦めな!悟。チ〜ン。
珠希「お金で納得していただけるのならそれが一番..
私はこの病院を守ることだけを考えているんです。
悟さんも協力して下さい。」
恭介「悟 この病院の 次期院長は彼女なんじゃないのか
お前よりよっぽど 前院長と話が合うようだ
君は金で恨みを忘れられるかもしれないが
普通の人間はそうもいかないものだ」
珠希「ですから違う形で誠意を..
佐竹先生に辞めていただきます。」
おっと!外科部長ついにクビですか!!
「君は自分の恩人を切り捨てると言うのか
何故そうまでして研修医を守ろうとするんだ
もしかして 秀慶大の研修医だからなのか?」
「そうです。秀慶大との関係は今もこの先未来に向けても
一番大切な財産だと思っています。」
「恭介、席を外してはもらえんか?」と謙治。
退場恭介、悟も退場。
「佐竹先生へはそれ相応の退職金の支払いをさせて下さい。」ぺこり珠希
「珠希!実に適切な判断だったな。
だが何故お前はそこまで変わった?」
「加賀見病院の未来のため、ただそれを考えてるだけ..」
「亮太の遺書の話は聞いた。お前はどう思っているんだ?」
「全ては過去の話です。
私が今守らなければいけないのは彩の育つ加賀見家の幸せです。
彩の生きる未来です。そう思ってこの11年間生きてきました。」
「分かった。」
院長室を出た珠希の心の声。
「「人を信じてはいけないと教えてくれたのは、、あなたよ」」
エレベーター前にて悟&ポケットに手を突っ込んだ恭介。
「この11年で何があった?彼女を変えたのは何だ?
、、、お前ではないようだな。
俺はこんな加賀見病院を認めない」退場恭介。
まあ恭介に認められなきゃいけない理由もないけどね。
会議室にて外科部長佐竹に辞めてもらう事を告げる珠希&仁。
医局にて外科部長佐竹の寂しそうな後ろ姿。←を見る恭介。
廊下にて仁&珠希。
「事務長、患者の家族に何を言われても反論しないで下さい。
和解金の額については私に一任されています。」
「でも珠希さんがなぜこんな憎まれ役ばかりを?」
「私が引受けるのが病院にとって一番いいんです。
私はいつか居なくなりますから。」
「ええ???」
珠希が死ぬつもりだってのは分かったけど意味不明。
つーか仁、もっとつっこめよ!
加賀見家仏壇の前にて手をあわす珠希、そこへ悟登場。
「俺は君のやり方に賛成したわけじゃない。
でも君の判断で患者の家族は納得したのは事実だ。
本当に君はもう過去を忘れたんだな。」
「忘れました。大事なのは今の加賀見家です。」
と亮太の遺影を見つめる珠希。
秀慶大にて謙治、仁から厚生労働省の査察が入ったと連絡が入る。
加賀見病院院長室、悟&珠希&仁&駆け付けてきた謙治。
悟「厚労省は実際は佐竹先生じゃなく
秀慶大から預かった研修医がミスをした事まで知ってました。
このままでは研修医受け入れ病院としての認可を取り消すと」
仁「取り消されても金銭的な大きなダメージはありませんが、、」
珠希「お金の問題ではありません。
秀慶大学長の病院が研修医にミスをさせたと
世間に知れる事の方が問題です。」
エレベーター前にて恭介に声をかける珠希。
「先生、あなたが連絡したんですか?」
「何の話だ?」
そのまま会議室へGOGO!の二人←それを見つめるメガネの三枝。
「あなたがこんな汚い手を使うとは..」
「汚い手?君にだけはそんな事言われたくない
金を使って 恩人の首をきって それとも
それが君の言う将来を見据えた経営方針というやつなのか?」
「今、個人病院はどこも経営次第で直ぐに傾く厳しい状況..
お父様が学長の内に秀慶大とのパイプを強化しておく事が
10年後20年後、娘の代になった時に加賀見病院の安定経営に繋がる..」
「自分の娘に 病院を譲るため か 飽きれた親バカだな
俺は厚労省に 研修医のミスを告げ口するような真似はしない
俺の目的は 君のような人間が幅を利かせている
今のような加賀見病院を 壊すことだ」
「何をするつもりか知りませんが邪魔をするなら私は容赦しません。
アメリカに帰られた方が先生は幸せになれると思います。」退場珠希。
==珠希はこのままだといつか、恭介に全てを
打ち明けてしまいそうな自分が恐かったのです。==
さっさと打ち明けちまったらいいのに。
院長室にて悟&仁&謙治。
「小暮、お前理事会で何を言ったんだ?」
「名前だけで理事会に参加しない報酬目当てだけの理事は辞めた方がいいと。」
「ばか者。研修医の一件は内部告発だ。その名前だけの理事のな!」
「私が事務長に言ったんです。理事会の見直しを考えていると。」
「政界財界官僚に睨みの利く理事を置いておく事の意味が
お前には何故分からん?無駄な金など一円たりとも使っておらぬわ!!」
時代劇みたいな喋り方の謙治。
「理事の経歴も含めて全部教えてくれればこんな事には!」
「お前に教えてやっていただけるようだったら
とっくに院長にしてるわ!!
病院経営はきれい事では済まされん!!
○○金全部まわすぞ!」←よく聞き取れなかった。
「分かりました。」退場仁。
「また金ですか!
そんな事したらずっとその理事になめられますよ!」
「ああ、だったらどうやって解決すればいいんだ!?教えてくれ!」
ホテルに戻る恭介、おかえりなさいとメガネの三枝。
「今日病院にも行ったのよ。
七瀬先生とカンファレンスルームに入っていくのを見たわ。」
「下らない話はしたくない。」
「だったら教えて。病院で何があったの?」
「研修医の医療ミスを隠して窮地に陥ったらしい。
だが俺がその研修医に余計な挑発をしてしまった事が
ミスを招いた原因でもある」
「借りは作りたくはないのね、、」
「俺は日本に残ることに決めた
だが 君と暮らすつもりはない」
「私はあなたの役に立つはずよ。必ず助けになるわ。」
「君の助けなど必要としていない」
メガネを外し恭介に寄り添う三枝。
「言ったでしょ?私はあなたの目的のために自由に使っても構わないって。」
「悪いが 今日中に出ていってくれないか」
「何言ってるの?私達はパートナーじゃなかったの?」
三年間、アメリカでこの二人はどんな感じだったんでしょうか?
11年前から大して進展ないじゃん。
院長室にて珠希&悟。
「参議院議員の奥村先生です。
先生は厚労省に影響力のある方です。」と紹介する三枝。
「奥村です。私に出来る事なら協力させていただくわ。
詳しい話を聞かせて下さる?」
「そういう事なら力になれると思うわ。」
「よろしくお願いします。」ぺこり悟&珠希。
そこへ恭介入室。
「先生のご実家は加賀見病院だったのね。
命の恩人の先生の為なら力にならせていただくわ。」
チラっと三枝を見る恭介。
あらすじによると三枝が恭介に内緒で勝手に奥村を紹介したようです。
「お車を回してきますわ。」と三枝退場。
珠希、奥村を見送りにエレベータへ。
会議室にて会議中の謙治を見て意味ありげな表情。
「先程の方、名刺には院長代理となっていましたけど
院長は今どちらにいらっしゃるのかしら?」
「あちらにおります加賀見謙治という者が院長だったんですが
つい最近、秀慶大の学長になりまして今は院長不在と言う形に..」
「加賀見謙治さん、、。」
加賀見家にて悟&謙治&珠希。
「厚労省にはもう話を通して下さいました。
今回の件はもう大丈夫です。」
「奥村議員か。。」
「仁さんから話は伺いました。」と映子登場。
「私が理事会に出ていればこんな事には..」
「奥村議員はとても兄さんに恩義を感じてるようで
結局は兄さんに助けてもらったようなものです。」
「恭介のおかげか。。」
Club Meguにて仁&恵に亮太の遺書の事を話す恭介。
「亮太さんの遺書が絶対ってわけじゃ..
歩美さんが恭介さんを日本に留まらせるために嘘を言ってるって事も..」
おっと!三枝まで疑っちゃいますか!!さすが恵。女には厳しい。
「そうですよ。まさか学長が。」
信じられない様子の小暮姉弟。
「亮太の遺書は悟も読んでいます。
それにそう考えた方が 七瀬珠希がこの病院で働くようになった事も
悟との結婚を認めた事も 俺には納得ができる..
母は あの男が自分の夫を殺している事を知っていながら
今までずっと暮らしてきたんです
加賀見家は歪んでいます あんな家 滅んだ方がいいんです
二人共 今後は加賀見家との付き合い方を よくお考え下さい」退場恭介。
仁&やけ酒の恵。
「私は今まで何を見てきたのかしらね。
本当の謙治さんを分かっているのは私だと思っていた..
謙治さんが英夫さんをって考えた事もあったわ。
だとしたら尚更最後は私の所に戻ってくるって思いがどこかに..
なのに..もうとっくに乗り越えていたのよねぇ。
夫を殺されてそれでも謙治さんと一緒に居るって
映子さんにはかなわないわぁ〜。」
恵、、報われない愛ですか。悟と共にチ〜ン!ですね。
「これで目がさめただろう?
姉さんはもう加賀見謙治に関わらない方がいい。
亮太の遺書が事実だとしたら珠希さんが不憫だ..
殺しても居ないのに殺人犯だと責められて
それでも今もあの人の為に尽くして..
悟と結婚しなければよかったんじゃないかと思うよ。」
「悟も辛かったわよねぇ〜。」
この時の恵の涙がいい感じにポロリポロリとこぼれてました。
あの涙は見事でしたね。
「だって24年も前の事よ〜。
あの時に私はどうしていればよかったのかしらねぇ〜。」
奥村議員&恭介。
「あなたが加賀見謙治という男を恨んでいる事も
加賀見病院を大切に思っている事もよく分かったわ。それで?」
心臓のオペ費用の小切手を奥村に返す恭介。
「先生のお力をお貸し願いませんか?
私は今のように歪んだ加賀見病院が いっそのこと潰して
売り払ってもいいと思っているんです お願いします 」
「私の心臓はあなたのお陰で動いているのよね?」
「そうですね」
加賀見病院院長室にて謙治、そこへ奥村入室。
「奥村先生、その節は大変お世話になりました。
ご挨拶遅れまして大変申し訳ございません。」
「随分なご挨拶じゃない。お久しぶりね。」
==つづく===
この奥村って謙治の元カノって書かれてたけどさ
謙治ってどんだけもててんだよ!不思議。
■愛讐のロメラ(第44話)
2008年12月1日 愛讐のロメラClub Meguにて悟&恵。
「どうして恭介さんを加賀見病院に..?
謙治さんいい顔しなかったでしょ?
映子さん、謙治さんと恭介さんの板挟みなんじゃ..」
「加賀見の母さんはいざとなったら父さんをとるよ。きっと。」
加賀見家寝室にて寝てる映子をジーッと見つめる謙治。
和室での映子の話を回想中。
コンコン 水を運んできた珠希入室。
「もうおやすみになりましたか?」
「ああ。」
「では。」
「珠希。いや、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
==映子はこれまで謙治に対して疑いを抱きながらも
夫婦として一緒に暮らしてきたという事実に
珠希もまた大きなショックを受けていました。==
加賀見家リビングにて悟&珠希。
「さっきここで聞いたんだ。
母さんが突然退院した理由を父さんと話してるのを。
退院したのは、、、実は病院が苦手らしい。」
「えっ??」
「自分の居ない加賀見家が心配だったんじゃないかな。
亮太が亡くなってから兄さんがこの家を出た直後は
母さんが自殺するんじゃないかって心配したけど..」
「お母様は自殺するような人じゃないわ。」
「ああ、そうだな。何もかも捨てて自殺するような人じゃない。
子供をおいて死ぬなんて俺には考えられない。無責任だ」
「いつか彩がすべてを理解できる年頃になったら
恵さんを悟さんの本当の母親だって彩に教えましょう。
銀座のお母さんになら彩を託せるわ。」
「託す??」
「ああ、ううん。銀座のお母さんはきっとどんなに辛いことがあっても
たくましく生きていく事を彩に教えてくれるって思うの。
彩が頼れる人は一人でも多い方が安心だわ。」と去る珠希。
==悟はこの時、珠希が何を思って恵に彩を託すともらしたのか
知る由もありませんでした。==
加賀見病院院長室にて悟&恭介。
「今日から働かせてもらう。」
「よろしくお願いします。
兄さんは何故この病院に戻って来る事を決めたんですか?」
「何が言いたい?」
「昨日、母さんが泣いていた。兄さんと何かあったのかと思って。」
無言の恭介。
「母さんもきっと苦しんできたんだ。」
「知っているのか?
お前も知っているんだな 知っていて黙ってきた
加賀見謙治は父を殺したかもしれない事を」
「それは憶測でしかない。」
「亮太の遺書にも書いてある」
「珠希が見せたんですか?」
「彼女がそんな事俺に話すと思うか?
彼女はお前が何も気付いてないと思っている
みんな知っていて お互い知らない振りをして
幸せな家族ごっこをしてきた」
「亮太の遺書が真実を語ってるとまだ決まったわけじゃない。」
「だがお前はその事を知りながら 彼女に確かめもせず
えん罪かもしれない殺人の罪を被せ続けてきたんだろう?」
「いつまでそんな事を言っているんだ!
全ては過去の話だ!」
「自分が殺人犯の息子になることが嫌だったと..?
彼女を陥れた男の息子だと認めて 愛を失うことを恐れてたというのなら
俺はお前を軽蔑する 被害者側に立っていた方が 楽だからな」
「俺は兄さんにこの病院で一人でも多くの患者を救ってもらいたいと思い
帰って来てくれと言ったんです。
それが他の理由でここで働くと言うのなら」
「俺はただ 加賀見病院を 正しい形に戻したいだけだ
その為だったら 何だって協力させてもらうよ」退場恭介。
廊下で遭遇の珠希&恭介。
「何が狙いですか?」
ポケットに左手を突っ込みながら
「加賀見病院をとり戻す 悟に 亮太の遺書の事を話した
悟は知っていて君に話さなかった
結局 あの男の罪にみんな気付いていながら
自分が可愛いばかりに目を瞑っていたんだ
俺は父を殺した人間が理事をしてるような歪んだ加賀見病院を
父が生きていた頃の正しい状態に戻すつもりだ」
「亮太の事であなたが私を庇ってくれた事は本当に感謝しています。
その事で彩を一人にせずに済みましたから。」
「それが君の本心なのか?」
「はい。」去る珠希に
「そこまで腐りきった人間になってしまったのか?」
珠希、振り返り
「この病院にとって加賀見家にとって邪魔になる人間は
例えあなたでも容赦しません。」
「望むところだ」退場恭介。
医局にて恭介&珠希&外科部長&研修医の男。
「先生、彼がこの前話した研修医です。」
「オペが恐いなら外科医は無理ね。」
「あの、僕は、、」
「君は本当に外科医になりたくないのか?」
「出来ればなりたいです。」
「出来れば、、その程度の気持ちなのか?」
「いえ、本当は外科医になりたくて医師を目指したんです。
でもオペになると恐くて、、。」
「その恐怖心を克服してこそ 本当の外科医としての道が開ける
だったらもう一度 指導してやって下さい」
「もう一度やってみます。」
「よろしくお願いします。」ぺこり
休憩室に居る恭介を発見する彩。
「恭介おじさん!本当にここで働くことになったんだね。
これからもずっと日本に居るんでしょ?」
「ああ。」
「じゃあ今度、うちに遊びにきて!
それでアフリカのお話もっと聞かせて!」
そこへ珠希登場。
「家で何かあったの?」
「ううん、恭介おじさんがここで働く事になったって聞いたから
会いにきたの!」
「ここは仕事場よ。」
「分かってる。もう帰るよ。じゃあねおじさん。」
「ああ。」
恭介をチラ見みて珠希も退場。
エレベーター待ち中、彩&珠希。
「彩は恭介おじさんの事好きなの?」
「うん。いろんな国のお話をしてくれるし何か格好良いし。
お母さんは恭介おじさんの事嫌いなの?」
「そういうわけじゃないけど、、。」
「よかった。あっおじいちゃん!」
謙治登場。
「どうしたんですか?」
「理事会に顔を出してきた。」
医局に顔を出す謙治、恭介と見合う。
院長室へ向かった二人。
「あなたから私を訪ねてくるとは..」
「理事会の帰りでな。」
「母から聞いたようですね。
待ってる恐怖の方が 大きかったという事ですか?
私の中で結論は出ています」
「たまには私の話も聞いてもらおうと思ってな。」
「罪を認めるおつもりですか?」
「私は兄さんの残した加賀見病院をここまで発展させ
三人の息子を一人前に育てあげ
そして珠希も一流の心臓外科医として更生させた
誰になんの批難をされる覚えなはい。」
「あくまでも否定するという事ですね」
「お前如きにこの加賀見家の歴史をかえる事は出来んぞ。」
「ですからまずは 今のこの歪んだ状態を正すつもりです
人一人がその人生を懸けて 手段を選ばず 復讐しようとすれば
大抵の事はできると思いませんか?
あなたはそれを一番良く分かってるはずじゃないんですか?
だから 今まで怯え続け 嘘を重ね続けてきたんじゃないんですか?
もうすぐ楽になりますよ。」
珠希帰宅、彩の部屋へ。
寝てる彩の頭を撫で
「ごめんね。彩。」
「帰ってきてたのか。」悟登場。
「よく眠ってるな〜。
おばあちゃんの代わりに家事をやるんだって張り切ってたからな。」
「俺は亮太の遺書を読んだ事がある。
結婚したばかりの頃、たまたま見つけてしまった。」
あれってたまたま?
わざわざ手にとり読んだって感じですけど?
「遺書に書かれてる事が本当なら俺は父さんを恨む。
でもそれを言ってしまったら
君との生活を失うような気がして言えなかった。」
「私はあの遺書の事はもう忘れたわ。」
「でも兄さんは亮太の考えを確かめる為に
日本に留まる決心をしたんだ。」
「恭介さんには一日も早くアメリカに帰ってもらいましょう。」
珠希の携帯着信。
研修医がミスをしたという事で悟と共に病院へ向かう。
医局にて外科部長&研修医の男。
「虫垂炎が悪化して腹膜炎を併発してる患者をオペしてる間に
心筋梗塞の患者が救急搬送されてきまして」
「なにかあれば直ぐに報告しろと言われたのに
気持ちが動転してしまって。。オロオロして。。」
「容態が急変したのに報告しなかったのかぁ!!」
「はい。」
「それで、患者の今の容態は?」
「予定外のオペをしなくちゃならなくなったので体力の方が、、」
「家族が何が言ってくるようでしたらまずは私に相談して下さい。」
「本当に済みません」ぺこり
「あなたは明日から循環器内科に移動して下さい。」
「はい。」
翌日医局にて外科部長&珠希。
「意識は?」
「いや。」
「そうですか。」
そこへ恭介入室。
「佐竹先生、あの研修医は今どこに?
研修の為なら今日の私のオペに立ち会ってもらっても構わない。」
「それが、、」
「彼は循環器内科に移りました。本人も承知の上です。」珠希退場。
院長室にて謙治に報告する珠希。
「厄介な事になったなぁ〜。」
「患者への家族への説明は私がします。」
「取り合えず研修医の事は伏せておけ。
説得に金を使ってもかまわん。ミスと言う言葉は一切口にするな。」
「分かりました。」
そこへ恭介入室。
「あの研修医 オペでミスをしたそうですね 私にも責任がある」
「いぜれにしてもこの事は公にはしないて下さい。」
「まさか患者側には知らせない気か?」
「医療ミスではない!」
「研修医本人が言っているんですよ?」
「誰が喚こうが騒ごうが医療ミスなど存在しない。」
「私から伝えました。」と悟登場。
「患者の家族には事情を説明して謝罪してきました。」
「悟さん、、。」
「何だとぉ〜!」
===つづく====
つっこむ気力もなし。
「どうして恭介さんを加賀見病院に..?
謙治さんいい顔しなかったでしょ?
映子さん、謙治さんと恭介さんの板挟みなんじゃ..」
「加賀見の母さんはいざとなったら父さんをとるよ。きっと。」
加賀見家寝室にて寝てる映子をジーッと見つめる謙治。
和室での映子の話を回想中。
コンコン 水を運んできた珠希入室。
「もうおやすみになりましたか?」
「ああ。」
「では。」
「珠希。いや、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
==映子はこれまで謙治に対して疑いを抱きながらも
夫婦として一緒に暮らしてきたという事実に
珠希もまた大きなショックを受けていました。==
加賀見家リビングにて悟&珠希。
「さっきここで聞いたんだ。
母さんが突然退院した理由を父さんと話してるのを。
退院したのは、、、実は病院が苦手らしい。」
「えっ??」
「自分の居ない加賀見家が心配だったんじゃないかな。
亮太が亡くなってから兄さんがこの家を出た直後は
母さんが自殺するんじゃないかって心配したけど..」
「お母様は自殺するような人じゃないわ。」
「ああ、そうだな。何もかも捨てて自殺するような人じゃない。
子供をおいて死ぬなんて俺には考えられない。無責任だ」
「いつか彩がすべてを理解できる年頃になったら
恵さんを悟さんの本当の母親だって彩に教えましょう。
銀座のお母さんになら彩を託せるわ。」
「託す??」
「ああ、ううん。銀座のお母さんはきっとどんなに辛いことがあっても
たくましく生きていく事を彩に教えてくれるって思うの。
彩が頼れる人は一人でも多い方が安心だわ。」と去る珠希。
==悟はこの時、珠希が何を思って恵に彩を託すともらしたのか
知る由もありませんでした。==
加賀見病院院長室にて悟&恭介。
「今日から働かせてもらう。」
「よろしくお願いします。
兄さんは何故この病院に戻って来る事を決めたんですか?」
「何が言いたい?」
「昨日、母さんが泣いていた。兄さんと何かあったのかと思って。」
無言の恭介。
「母さんもきっと苦しんできたんだ。」
「知っているのか?
お前も知っているんだな 知っていて黙ってきた
加賀見謙治は父を殺したかもしれない事を」
「それは憶測でしかない。」
「亮太の遺書にも書いてある」
「珠希が見せたんですか?」
「彼女がそんな事俺に話すと思うか?
彼女はお前が何も気付いてないと思っている
みんな知っていて お互い知らない振りをして
幸せな家族ごっこをしてきた」
「亮太の遺書が真実を語ってるとまだ決まったわけじゃない。」
「だがお前はその事を知りながら 彼女に確かめもせず
えん罪かもしれない殺人の罪を被せ続けてきたんだろう?」
「いつまでそんな事を言っているんだ!
全ては過去の話だ!」
「自分が殺人犯の息子になることが嫌だったと..?
彼女を陥れた男の息子だと認めて 愛を失うことを恐れてたというのなら
俺はお前を軽蔑する 被害者側に立っていた方が 楽だからな」
「俺は兄さんにこの病院で一人でも多くの患者を救ってもらいたいと思い
帰って来てくれと言ったんです。
それが他の理由でここで働くと言うのなら」
「俺はただ 加賀見病院を 正しい形に戻したいだけだ
その為だったら 何だって協力させてもらうよ」退場恭介。
廊下で遭遇の珠希&恭介。
「何が狙いですか?」
ポケットに左手を突っ込みながら
「加賀見病院をとり戻す 悟に 亮太の遺書の事を話した
悟は知っていて君に話さなかった
結局 あの男の罪にみんな気付いていながら
自分が可愛いばかりに目を瞑っていたんだ
俺は父を殺した人間が理事をしてるような歪んだ加賀見病院を
父が生きていた頃の正しい状態に戻すつもりだ」
「亮太の事であなたが私を庇ってくれた事は本当に感謝しています。
その事で彩を一人にせずに済みましたから。」
「それが君の本心なのか?」
「はい。」去る珠希に
「そこまで腐りきった人間になってしまったのか?」
珠希、振り返り
「この病院にとって加賀見家にとって邪魔になる人間は
例えあなたでも容赦しません。」
「望むところだ」退場恭介。
医局にて恭介&珠希&外科部長&研修医の男。
「先生、彼がこの前話した研修医です。」
「オペが恐いなら外科医は無理ね。」
「あの、僕は、、」
「君は本当に外科医になりたくないのか?」
「出来ればなりたいです。」
「出来れば、、その程度の気持ちなのか?」
「いえ、本当は外科医になりたくて医師を目指したんです。
でもオペになると恐くて、、。」
「その恐怖心を克服してこそ 本当の外科医としての道が開ける
だったらもう一度 指導してやって下さい」
「もう一度やってみます。」
「よろしくお願いします。」ぺこり
休憩室に居る恭介を発見する彩。
「恭介おじさん!本当にここで働くことになったんだね。
これからもずっと日本に居るんでしょ?」
「ああ。」
「じゃあ今度、うちに遊びにきて!
それでアフリカのお話もっと聞かせて!」
そこへ珠希登場。
「家で何かあったの?」
「ううん、恭介おじさんがここで働く事になったって聞いたから
会いにきたの!」
「ここは仕事場よ。」
「分かってる。もう帰るよ。じゃあねおじさん。」
「ああ。」
恭介をチラ見みて珠希も退場。
エレベーター待ち中、彩&珠希。
「彩は恭介おじさんの事好きなの?」
「うん。いろんな国のお話をしてくれるし何か格好良いし。
お母さんは恭介おじさんの事嫌いなの?」
「そういうわけじゃないけど、、。」
「よかった。あっおじいちゃん!」
謙治登場。
「どうしたんですか?」
「理事会に顔を出してきた。」
医局に顔を出す謙治、恭介と見合う。
院長室へ向かった二人。
「あなたから私を訪ねてくるとは..」
「理事会の帰りでな。」
「母から聞いたようですね。
待ってる恐怖の方が 大きかったという事ですか?
私の中で結論は出ています」
「たまには私の話も聞いてもらおうと思ってな。」
「罪を認めるおつもりですか?」
「私は兄さんの残した加賀見病院をここまで発展させ
三人の息子を一人前に育てあげ
そして珠希も一流の心臓外科医として更生させた
誰になんの批難をされる覚えなはい。」
「あくまでも否定するという事ですね」
「お前如きにこの加賀見家の歴史をかえる事は出来んぞ。」
「ですからまずは 今のこの歪んだ状態を正すつもりです
人一人がその人生を懸けて 手段を選ばず 復讐しようとすれば
大抵の事はできると思いませんか?
あなたはそれを一番良く分かってるはずじゃないんですか?
だから 今まで怯え続け 嘘を重ね続けてきたんじゃないんですか?
もうすぐ楽になりますよ。」
珠希帰宅、彩の部屋へ。
寝てる彩の頭を撫で
「ごめんね。彩。」
「帰ってきてたのか。」悟登場。
「よく眠ってるな〜。
おばあちゃんの代わりに家事をやるんだって張り切ってたからな。」
「俺は亮太の遺書を読んだ事がある。
結婚したばかりの頃、たまたま見つけてしまった。」
あれってたまたま?
わざわざ手にとり読んだって感じですけど?
「遺書に書かれてる事が本当なら俺は父さんを恨む。
でもそれを言ってしまったら
君との生活を失うような気がして言えなかった。」
「私はあの遺書の事はもう忘れたわ。」
「でも兄さんは亮太の考えを確かめる為に
日本に留まる決心をしたんだ。」
「恭介さんには一日も早くアメリカに帰ってもらいましょう。」
珠希の携帯着信。
研修医がミスをしたという事で悟と共に病院へ向かう。
医局にて外科部長&研修医の男。
「虫垂炎が悪化して腹膜炎を併発してる患者をオペしてる間に
心筋梗塞の患者が救急搬送されてきまして」
「なにかあれば直ぐに報告しろと言われたのに
気持ちが動転してしまって。。オロオロして。。」
「容態が急変したのに報告しなかったのかぁ!!」
「はい。」
「それで、患者の今の容態は?」
「予定外のオペをしなくちゃならなくなったので体力の方が、、」
「家族が何が言ってくるようでしたらまずは私に相談して下さい。」
「本当に済みません」ぺこり
「あなたは明日から循環器内科に移動して下さい。」
「はい。」
翌日医局にて外科部長&珠希。
「意識は?」
「いや。」
「そうですか。」
そこへ恭介入室。
「佐竹先生、あの研修医は今どこに?
研修の為なら今日の私のオペに立ち会ってもらっても構わない。」
「それが、、」
「彼は循環器内科に移りました。本人も承知の上です。」珠希退場。
院長室にて謙治に報告する珠希。
「厄介な事になったなぁ〜。」
「患者への家族への説明は私がします。」
「取り合えず研修医の事は伏せておけ。
説得に金を使ってもかまわん。ミスと言う言葉は一切口にするな。」
「分かりました。」
そこへ恭介入室。
「あの研修医 オペでミスをしたそうですね 私にも責任がある」
「いぜれにしてもこの事は公にはしないて下さい。」
「まさか患者側には知らせない気か?」
「医療ミスではない!」
「研修医本人が言っているんですよ?」
「誰が喚こうが騒ごうが医療ミスなど存在しない。」
「私から伝えました。」と悟登場。
「患者の家族には事情を説明して謝罪してきました。」
「悟さん、、。」
「何だとぉ〜!」
===つづく====
つっこむ気力もなし。