■愛讐のロメラ(第8話)
2008年10月8日 愛讐のロメラ「今後の事で話しに来たんです。
山梨の診療所ですが後任はどうするつもりですか?」
「何の話だ?」とすっとぼける英夫。
「東京に戻る事を条件に亮太君の面倒を見てるんです。
約束を守っていただけないなら世間に公表するまでです。
院長の愛人は自殺、白血病の隠し子まで見捨てたと。」
「マスコミに言えば加賀見病院そのものが潰れるんだ。
お前だって無傷じゃない。お前にそれができるか?」
「できるさ。」
「どうかな。お前はいい人だからな。
いい人でいたいんだ。いい人でいるのは楽だからな。」
「いい人で何が悪い!俺は兄さんみたいに平気で人を傷つける
傲慢な人間よりよっぽどいいと思ってるよ!
兄さんの横暴にみんな迷惑してるんだよ!」
白と黒の章吾→謙治、聖人→英夫のパターンだな。
ただ謙治は章吾と違って企みがあるもんな。
「本音が出たな。いい人の被害者面か。」
「兄さんに仕事も映子も何もかも奪われて
俺の人生は滅茶苦茶になったんだよ!」
そうなんでチュか〜ボクちゃん大変でチたね〜。
そこら辺の話、いつか出てくんのかな?
つーか映子、あっち行きこっち行きか。
「ならどんな手を使ってでも奪えばよかった。
自信がなくて怖じけずいたお前は周りを気遣う振りをして
誤魔化してきたんだ!私のせいにするな!
お前が加賀見病院を貶めた張本人だと言われるのに
堪えられるのならマスコミにでも誰にでも言え。
当然、どんな結果になろうが山梨の診療所からは出て行ってもらう。
次は自分で探せ。」
返す言葉もなく唇を噛み締める謙治。
山梨の診療所では、戻ってきた珠希が亮太の病室へ。
「姉ちゃんのバカ!どこに行ってたんだよ〜」
「ごめんね。もうどこにも行かないから。」
恭介も入室。おや?後ろには悟も控えております。
悟、後ろに突っ立ってないで奥に入ってこいよ!
私の中ではお前が主役なんだからさ。
「恭介兄ちゃんのせいで出ていったんでしょ?
恭介兄ちゃんが姉ちゃんに何か言ったんでしょ?」
コラッ!ガキ!ストレートすぎるぞ!
ガキは思ったことすぐ口にするからな。
ったく、面白いガキだぜ。
「それは違うよ。恭介さんは関係ない。」
「でも姉ちゃんは恭介兄ちゃんが居ると暗かったから。」
コラッ!亮太!本当のこと言い過ぎ!
本人の前でよくもまあハッキリと。
珠希ラブな恭介にはキツイ台詞ですぞ。
亮太、評価上げてやるからな。
「恭介さんは亮太の病気を凄く心配してくれてるの。
本当の弟みたいに思ってくれてるんだよ。」
と、一応フォローする珠希なのであ〜る。
中庭にて悟と珠希、
「一体どこ行ってたんだ?恭介さんには居場所を教えてたの?」
「ううん、たまたま...道で会って。」
「珠希ちゃん、僕の気持ち分かってるよね?」
珠希を抱きたいんだろ?
珠希も自分の事好きだと思い込んでんでしょ?
「他に好きな人ができた?」
他に好きな人も何もさ、悟よ!
珠希はお前の事なんて好きでもなんでもないですからっ!
お前の妄想、全て幻想、そして理想。
「もしかしてやっぱり恭介さんの事が..」
YES!高須クリニック!そりゃそうでしょ。
察してやれって。
「違う!そうじゃないの!
私はもう誰の事も好きになったりしないって決めたの。
愛なんて信じて、振り回されて裏切られるなんて私は嫌。
お母さんみたいな女にはなりたくない。」
最後の一行、白と黒の礼子も言ってた気がする。
う〜む、礼子と同じ道を歩むのか?
午前1時8分。
東京から帰ってこない謙治を待つ恵。
酔っぱらってフラフラの謙治帰宅。
水を一気飲みし少し落ち着くかと思いきや
子供みたいに下唇突き出して(←気持ち悪い)
東京に戻れるかもしれない、とグダグダ言ってます。
「私知ってるの。亮太がお兄さんの息子だって言う事も
あなたが亮太を使って東京に帰ろうとしてることも。」
クッハッハッハ〜ハッハハハハハハ〜
「兄さんはさ〜俺を東京に戻したくないんだ。
亮太の事だってマスコミにでも何でもバラせって。
その代わりこの診療所はクビだって。
マスコミにバラせば兄さんだけじゃない。
病院全体が揺らぐ。加賀見の名前に傷が付く。
愛人の息子が腹いせに嫌がらせ、しかも同じ境遇の子供まで使ってってな。
けどいずれ兄さんの事は確実に引きづりおろせる。
俺だって加賀見病院に戻れる可能性があるかもしれない。」
翌日、謙治&恵に珠希が
「またここにおいて下さい。お願いします。ぺこり
私にとって一番大事なのは亮太です。
亮太のためだったら誰に恨まれても憎まれても私構いません。
何があっても亮太の近くで私は生きていきます。」
珠希の部屋へ入ってくる恭介、
昨日の亮太のストレート発言のフォローに対してお礼を言う。
珠希のバックからセーラー服が見え
ジトーーッとチラリと見るエロイ恭介。
「作り直せば普段着に使えるかなって思って取っておいただけです。」
お前な、セーラー服を普段着に作り替えられる技術あんなら
そっち本業にしろって。どんなリメイクだよ!
あっ!理髪店でもいいんじゃね?
ハサミ1本でつるピカはげ丸だもんね!
「きっとその制服似合うだろうね。着てみて着てみて!ブヒヒ♪」
中庭の白いベンチに腰掛ける恭介。
そこへ仁がやって来て恭介が近付き
「殴ったりしてすみませんでした。」
「あっ。大したことねーよ。」
「僕の誤解だったのかもしれませんが
珠希さんは傷付いてるので彼女に近付かないで下さい。」
「もともとあんな貧乏臭い小娘興味なかったんだよ。
心配いりませんよ〜ぼっちゃ〜〜ん。」
「彼女は僕の大事な」
「恭介!」映子登場。
診療所にて謙治、映子、恵。
「一体どうしたんです?突然山梨まで。」
「恭介の様子を見に。」
ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした、と
恵にイヤリングをプレゼントする映子。恵退出。
「恭介の様子を見にきたわけじゃないだろう?」
「英夫さんの子供のことなら聞いてます。」
「そりゃ誰だって夫の愛人の子は気になるさ。
それでも兄さんを愛してるの?
俺さ、また東京に戻るかもしれない。
18年前、兄さんが俺から君と仕事全てを奪ったように
今度は兄さんから俺が全てを奪ってやる。
そしたらもう一度君は俺を」
ガチャン!空気読めずに恵登場。
「患者さんがお見えです。」患者を呼びに恵、即退場。
「英夫さんから何かを奪う気なら、あなたも英夫さんから
何かを奪われる覚悟をした方がいいわ。あの人は残酷な人よ。」
亮太の病室に入る映子。
「おばさん誰?」
「私はこの病院の親戚。亮太君ご家族は?」
「姉ちゃんだけ、お母さんは死んじゃったから。
でもここに居たら姉ちゃんも悟兄ちゃんも
恭介兄ちゃんもいるから家族が増えたみたいなんだ」
「恭介...兄ちゃん...」
「うん。恭介兄ちゃんは僕の事本当の弟みたいに思ってくれてるんだ。」
珠希登場。
「あっ姉ちゃん。ここの親戚のおばさんだって。」
珠希「お世話になってます」ぺこり
会釈してそそくさと出て行く映子。
恭介が珠希の部屋に参考書を持ってきて
「新しい参考書を買っていらなくなったから捨ててくれるかな?
欲しい本があったら使ってもいいよ。
歴史なんか読み物としても結構面白かったし。」
恭介、慈善活動実施中。
二人をこっそり見てる映子。
その後ろで階段に腰掛けてる謙治が
「恭介は育ちや立場に関係なく人を愛せる。
本当に良い子に育てたなぁ」
「あの子が千尋さんの子供を愛してるっていうの?」
「親が誰かなんて恋愛には関係ないだろ?」
恭介が珠希に好意を抱いているのが気に食わないのか
慌てて珠希の部屋に入り終始うつむいたまま
「恭介の母です。いつもお世話になってます。
お母さまが亡くなられて大変ね。お辛いでしょうけど
姉弟力を合わせて頑張って下さい。」
と棒読みでダッシュで退場映子。
夕方、やたらご機嫌な謙治。
映子に貰ったイヤリングをつけてる恵を見て
「このイヤリングとっても似合ってるな。そうか?
映子は青が好きなんだよ。で?元カノの話すんなって!
恵さ、俺が兄さんと勝負したら勝てると思うか?」
何度聞いても無視する恵。
「何で嘘でも勝てるって言ってくれないんだよ!」
持ってたコップガッシャーーーン!!
恵、布巾を手に取り床を拭きながら
「あなたにとっての勝ちって何なの?東京へ帰る事?」
床を拭いた布巾で机を拭きながら(←そりゃないだろ?汚いっス!)
「お兄さんを陥れる事?映子さんを奪う事?
どれを勝ち取ったらあなたは幸せになれると言うの?」
全部じゃないっスかね?
もちろん、そこに貴女はいないかと。
「私は青が嫌いなの。あなたは16年間青の嫌いな女と生きてきたのよ。
これからも毎日その女の手料理を食べていくの。
それがあなたにとっての幸せだと私は信じてるわ。」
そしてイヤリングをゴミ箱に捨てちゃいました〜!
青といえば、青の館ですよね。
青にこだわるね〜。
中庭の白ベンチに仲良く座ってる恭介と珠希。
「明日東京に帰る。君と亮太君の事、父に何度でも頭を下げるよ。
僕が君にできるのはそれくらいだから。
自分が歯がゆいよ。早く大人になりたい。
医者になって亮太君を救いたい。」
「私はあなたのお父さんの事は許せないけど
恭介さんの事は....感謝しています。」
「僕はずっと好きだった。
好きな人が僕を恨むなら傍に居て恨み尽くされるのが僕の愛だって。」
チッ!ガキの癖に糞生意気なこと言いやがるな。
もっと世間の荒波に揉まれるがいい。クックック〜。
「どうしても君が好きだ」
スキスキス〜
チッ!
おい!悟!オメ〜何してんだ?肝心な時にさ!
ヤッちゃってるよ!
このシーン、悟に見せたかったな〜。バカっ!!
「多分しばらくこっちに来ることは出来ないと思う。
だから(鈴をポケットから取り出し珠希の手に乗せ)
これはやっぱ君が持っててほしい。」
恭介、微笑みながら頷き、珠希は鈴を一度鳴らす。
==隠し続けた気持ちを伝えるように珠希は鈴を鳴らしました。
再び二人でこの鈴の音を聞ける日が直ぐにやってくると
その時はまだ信じていたのです。==つづく===
山梨の診療所ですが後任はどうするつもりですか?」
「何の話だ?」とすっとぼける英夫。
「東京に戻る事を条件に亮太君の面倒を見てるんです。
約束を守っていただけないなら世間に公表するまでです。
院長の愛人は自殺、白血病の隠し子まで見捨てたと。」
「マスコミに言えば加賀見病院そのものが潰れるんだ。
お前だって無傷じゃない。お前にそれができるか?」
「できるさ。」
「どうかな。お前はいい人だからな。
いい人でいたいんだ。いい人でいるのは楽だからな。」
「いい人で何が悪い!俺は兄さんみたいに平気で人を傷つける
傲慢な人間よりよっぽどいいと思ってるよ!
兄さんの横暴にみんな迷惑してるんだよ!」
白と黒の章吾→謙治、聖人→英夫のパターンだな。
ただ謙治は章吾と違って企みがあるもんな。
「本音が出たな。いい人の被害者面か。」
「兄さんに仕事も映子も何もかも奪われて
俺の人生は滅茶苦茶になったんだよ!」
そうなんでチュか〜ボクちゃん大変でチたね〜。
そこら辺の話、いつか出てくんのかな?
つーか映子、あっち行きこっち行きか。
「ならどんな手を使ってでも奪えばよかった。
自信がなくて怖じけずいたお前は周りを気遣う振りをして
誤魔化してきたんだ!私のせいにするな!
お前が加賀見病院を貶めた張本人だと言われるのに
堪えられるのならマスコミにでも誰にでも言え。
当然、どんな結果になろうが山梨の診療所からは出て行ってもらう。
次は自分で探せ。」
返す言葉もなく唇を噛み締める謙治。
山梨の診療所では、戻ってきた珠希が亮太の病室へ。
「姉ちゃんのバカ!どこに行ってたんだよ〜」
「ごめんね。もうどこにも行かないから。」
恭介も入室。おや?後ろには悟も控えております。
悟、後ろに突っ立ってないで奥に入ってこいよ!
私の中ではお前が主役なんだからさ。
「恭介兄ちゃんのせいで出ていったんでしょ?
恭介兄ちゃんが姉ちゃんに何か言ったんでしょ?」
コラッ!ガキ!ストレートすぎるぞ!
ガキは思ったことすぐ口にするからな。
ったく、面白いガキだぜ。
「それは違うよ。恭介さんは関係ない。」
「でも姉ちゃんは恭介兄ちゃんが居ると暗かったから。」
コラッ!亮太!
本人の前でよくもまあハッキリと。
珠希ラブな恭介にはキツイ台詞ですぞ。
亮太、評価上げてやるからな。
「恭介さんは亮太の病気を凄く心配してくれてるの。
本当の弟みたいに思ってくれてるんだよ。」
と、一応フォローする珠希なのであ〜る。
中庭にて悟と珠希、
「一体どこ行ってたんだ?恭介さんには居場所を教えてたの?」
「ううん、たまたま...道で会って。」
「珠希ちゃん、僕の気持ち分かってるよね?」
珠希も自分の事好きだと思い込んでんでしょ?
「他に好きな人ができた?」
他に好きな人も何もさ、悟よ!
珠希はお前の事なんて好きでもなんでもないですからっ!
お前の妄想、全て幻想、そして理想。
「もしかしてやっぱり恭介さんの事が..」
YES!
察してやれって。
「違う!そうじゃないの!
私はもう誰の事も好きになったりしないって決めたの。
愛なんて信じて、振り回されて裏切られるなんて私は嫌。
お母さんみたいな女にはなりたくない。」
最後の一行、白と黒の礼子も言ってた気がする。
う〜む、礼子と同じ道を歩むのか?
午前1時8分。
東京から帰ってこない謙治を待つ恵。
酔っぱらってフラフラの謙治帰宅。
水を一気飲みし少し落ち着くかと思いきや
子供みたいに下唇突き出して
東京に戻れるかもしれない、とグダグダ言ってます。
「私知ってるの。亮太がお兄さんの息子だって言う事も
あなたが亮太を使って東京に帰ろうとしてることも。」
クッハッハッハ〜ハッハハハハハハ〜
「兄さんはさ〜俺を東京に戻したくないんだ。
亮太の事だってマスコミにでも何でもバラせって。
その代わりこの診療所はクビだって。
マスコミにバラせば兄さんだけじゃない。
病院全体が揺らぐ。加賀見の名前に傷が付く。
愛人の息子が腹いせに嫌がらせ、しかも同じ境遇の子供まで使ってってな。
けどいずれ兄さんの事は確実に引きづりおろせる。
俺だって加賀見病院に戻れる可能性があるかもしれない。」
翌日、謙治&恵に珠希が
「またここにおいて下さい。お願いします。ぺこり
私にとって一番大事なのは亮太です。
亮太のためだったら誰に恨まれても憎まれても私構いません。
何があっても亮太の近くで私は生きていきます。」
珠希の部屋へ入ってくる恭介、
昨日の亮太のストレート発言のフォローに対してお礼を言う。
珠希のバックからセーラー服が見え
「作り直せば普段着に使えるかなって思って取っておいただけです。」
お前な、セーラー服を普段着に作り替えられる技術あんなら
そっち本業にしろって。どんなリメイクだよ!
あっ!理髪店でもいいんじゃね?
ハサミ1本でつるピカはげ丸だもんね!
「きっとその制服似合うだろうね。
中庭の白いベンチに腰掛ける恭介。
そこへ仁がやって来て恭介が近付き
「殴ったりしてすみませんでした。」
「あっ。大したことねーよ。」
「僕の誤解だったのかもしれませんが
珠希さんは傷付いてるので彼女に近付かないで下さい。」
「もともとあんな貧乏臭い小娘興味なかったんだよ。
心配いりませんよ〜ぼっちゃ〜〜ん。」
「彼女は僕の大事な」
「恭介!」映子登場。
診療所にて謙治、映子、恵。
「一体どうしたんです?突然山梨まで。」
「恭介の様子を見に。」
ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした、と
恵にイヤリングをプレゼントする映子。恵退出。
「恭介の様子を見にきたわけじゃないだろう?」
「英夫さんの子供のことなら聞いてます。」
「そりゃ誰だって夫の愛人の子は気になるさ。
それでも兄さんを愛してるの?
俺さ、また東京に戻るかもしれない。
18年前、兄さんが俺から君と仕事全てを奪ったように
今度は兄さんから俺が全てを奪ってやる。
そしたらもう一度君は俺を」
ガチャン!
「患者さんがお見えです。」患者を呼びに恵、即退場。
「英夫さんから何かを奪う気なら、あなたも英夫さんから
何かを奪われる覚悟をした方がいいわ。あの人は残酷な人よ。」
亮太の病室に入る映子。
「おばさん誰?」
「私はこの病院の親戚。亮太君ご家族は?」
「姉ちゃんだけ、お母さんは死んじゃったから。
でもここに居たら姉ちゃんも悟兄ちゃんも
恭介兄ちゃんもいるから家族が増えたみたいなんだ」
「恭介...兄ちゃん...」
「うん。恭介兄ちゃんは僕の事本当の弟みたいに思ってくれてるんだ。」
珠希登場。
「あっ姉ちゃん。ここの親戚のおばさんだって。」
珠希「お世話になってます」ぺこり
会釈してそそくさと出て行く映子。
恭介が珠希の部屋に参考書を持ってきて
「新しい参考書を買っていらなくなったから捨ててくれるかな?
欲しい本があったら使ってもいいよ。
歴史なんか読み物としても結構面白かったし。」
恭介、慈善活動実施中。
二人をこっそり見てる映子。
その後ろで階段に腰掛けてる謙治が
「恭介は育ちや立場に関係なく人を愛せる。
本当に良い子に育てたなぁ」
「あの子が千尋さんの子供を愛してるっていうの?」
「親が誰かなんて恋愛には関係ないだろ?」
恭介が珠希に好意を抱いているのが気に食わないのか
慌てて珠希の部屋に入り終始うつむいたまま
「恭介の母です。いつもお世話になってます。
お母さまが亡くなられて大変ね。お辛いでしょうけど
姉弟力を合わせて頑張って下さい。」
と棒読みでダッシュで退場映子。
夕方、やたらご機嫌な謙治。
映子に貰ったイヤリングをつけてる恵を見て
「このイヤリングとっても似合ってるな。
映子は青が好きなんだよ。
恵さ、俺が兄さんと勝負したら勝てると思うか?」
何度聞いても無視する恵。
「何で嘘でも勝てるって言ってくれないんだよ!」
持ってたコップガッシャーーーン!!
恵、布巾を手に取り床を拭きながら
「あなたにとっての勝ちって何なの?東京へ帰る事?」
床を拭いた布巾で机を拭きながら(←そりゃないだろ?汚いっス!)
「お兄さんを陥れる事?映子さんを奪う事?
どれを勝ち取ったらあなたは幸せになれると言うの?」
全部じゃないっスかね?
もちろん、そこに貴女はいないかと。
「私は青が嫌いなの。あなたは16年間青の嫌いな女と生きてきたのよ。
これからも毎日その女の手料理を食べていくの。
それがあなたにとっての幸せだと私は信じてるわ。」
そしてイヤリングをゴミ箱に捨てちゃいました〜!
青といえば、青の館ですよね。
青にこだわるね〜。
中庭の白ベンチに仲良く座ってる恭介と珠希。
「明日東京に帰る。君と亮太君の事、父に何度でも頭を下げるよ。
僕が君にできるのはそれくらいだから。
自分が歯がゆいよ。早く大人になりたい。
医者になって亮太君を救いたい。」
「私はあなたのお父さんの事は許せないけど
恭介さんの事は....感謝しています。」
「僕はずっと好きだった。
好きな人が僕を恨むなら傍に居て恨み尽くされるのが僕の愛だって。」
チッ!ガキの癖に糞生意気なこと言いやがるな。
もっと世間の荒波に揉まれるがいい。クックック〜。
「どうしても君が好きだ」
スキスキス〜
チッ!
おい!悟!オメ〜何してんだ?肝心な時にさ!
ヤッちゃってるよ!
このシーン、悟に見せたかったな〜。バカっ!!
「多分しばらくこっちに来ることは出来ないと思う。
だから(鈴をポケットから取り出し珠希の手に乗せ)
これはやっぱ君が持っててほしい。」
恭介、微笑みながら頷き、珠希は鈴を一度鳴らす。
==隠し続けた気持ちを伝えるように珠希は鈴を鳴らしました。
再び二人でこの鈴の音を聞ける日が直ぐにやってくると
その時はまだ信じていたのです。==つづく===
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