「七瀬先生!」と三枝登場。亮太に気付き挨拶。
この前のお礼にと珠希&三枝を食事に誘い
また連絡します、と去る亮太。恭介の前を通り過ぎ

「驚いた?安心してよ。恨みは忘れていない。
 これは僕の復讐の始まりだから。」

病院を出て行く亮太を見守る珠希&悟。

「過去を忘れ、一から初めて会った人間として
 君と付き合っていこうっていう亮太なりの解釈だと思う。
 よかった〜。」

何も分かってない単純男悟は嬉しそうに退場。
珠希は墓の前での亮太の言葉
『『目の前に現れたら何をしてしまうか分からない。』』
を思い出し不安な表情。
その二人を二階から見つめる恭介。
相変わらず盗み聞き盗み見が好きなお方です。

恵の店に飲みに来た謙治。
学長を狙ってると聞き笑い出す恵。

「何がおかしいんだ?俺は本気だ。
 あわゆる可能性を探って何としてでも上り詰めてみせる。」
「あなたはお兄さんに勝ってるのにまだ不安で焦って、あなたらしい。
 変わっているようで全然変わっていない。」

ばつが悪そうな謙治。

「死んだ人と勝負しても虚しいだけよ。
 でもあなたのそういうとこ、嫌いじゃないわよ。」

とちゃんとフォローする恵。さっすが〜。
この前悟が来て悪い酔い方してたと話す恵。
悟は周りの事ばかり気にしてるから、と謙治。

「だからあの子が加賀見家で上手くやっていけるか心配。
 加賀見家&あなたの息子として幸せなのか」
「それはアイツ次第。今度、副院長を決める。
 悟か恭介か、アイツらのやる気と能力だ。」
「能力とやる気があっても悟なら恭介さんに譲ってしまうわ。
 だけど悟ならあなたを脅かす心配はないけど
 恭介さんを弾き出せばその恨みが恐い。
 でも忘れないで。悟の父親はあなたしかいないのよ。」

翌日、院長室に呼ばれる悟と恭介。

「オペの準備があるので 手短にお願いします。」

と恭介。盗み聞き&盗み見をしてる暇あるのにね。

「どちらか二人に副院長を任せようと思っている。」
「何で今なんですか?」と恭介。
「自信がないのか?」
「ただ自分の演技が不自然だなって思って、
 何かお考えがあるのかと。」
「私はシュウケイ大の仕事の方に集中しようと思っている。」
「狙いは学部長ですか?それとも学長ですか?」
「両方だ。全ては病院のためだ。
 お前達の能力を見極めて決める。
 但し、本人にやる気がなければ話にならん。どうだ?」

悟「僕はいいよ。兄さんの方が技術もあるし
  そもそも跡取りは兄さんだ。」
恭介「どうしてもと言うなら 引き受けます。」

「だが決定するのはまだ先だ。
 副院長になると言うことは病院のためにどれだけ働けるかだ。
 くれぐれも私情は挟むな。私が言っている意味は分かるな?」
「わかりました。」

退出後、廊下にて悟と恭介。

「俺に遠慮する必要はない。やりたいならやりたいって言え。」
「アハッ。遠慮なんかしてないよ。
 この病院は長男の兄さんが継ぐことになってたんだ。」
「院長の長男はお前だ。」

亮太がまた病院に来て三枝を誘ってる模様。
自分が誘われてると勘違いした三枝が断ろうとすると

「心配しないで下さい。三人ですよ。
 七瀬先生も誘えたらって思って。」
「ヤダ〜私ったら。アハハ
 でも七瀬先生はお忙しいから今晩どうかしら?」

医局にて、外科部長が恭介のオペ欠員のため悟に頼む。
そこへ恭介登場。

「七瀬先生でお願いします。スタッフに入ってくれ。」
「あのどういことでしょうか?」
「これはテストだ。君の能力を見極めたい。
 もし並の医者ならわざわざここに置いておく必要はない。
 どうした?やはり口だけか?」
「いえ、よろしくお願いします。」

「失礼しま〜す。」

またタイミングをはかったかのように三枝登場with亮太。
亮太、入ってきて早々挨拶もなしに珠希に

「今晩お食事に行きませんか?」
「私はそんな。。。」

オペ開始。ピッピッピッピ
術後、珠希が恭介に

「今日は何もできなくてすみませんでした。
 手を出しても先生のお邪魔になると思って。」
「当然だ。君に手助けなど期待していない。
 手を出さないと言う判断だけは正しかったようだ。
 それすらも分からないようなら即クビだった。
 次の手術次第だ。」

プイと恭介退場。

悟に手術の事を聞かれる珠希。

「手術は上手くいきました。私は何も出来ませんでした。」
「アハッ。初めはそうだよ。」

会釈していつも通りそっけなく退場しようとすると

「あっ!亮太と食事に行くんだろ?楽しんでおいで。」

相変わらず無言の珠希に

「憎しみも悲しみも時間が解決してくれる。
 今度は君が亮太の気持ちに答えてやる番じゃないかな?」

悟に何か言いたそうに見つめる珠希。

食事中の亮太&三枝&珠希。

「恭介兄さんと悟兄さんって正反対のタイプだよね。
 例えば僕が病気になったら大丈夫かって
 ずーっと一緒にいてくれるのが悟兄さん。
 薬を持ってきていきなり飲ませるのが恭介兄さん。」
「あ〜何だか分かる気がする。加賀見先生って不器用な感じですよね。」

注意)三枝のいう『加賀見先生』とはほぼ間違いなく恭介の事である。

「三枝さんは恭介兄さんの事が好きなんだね。
 僕、心理学の勉強してるんで直に分かります。(←誰でも分かるだろ?)
 七瀬先生はどっちがタイプですか?」
「私はそういう風には。。。」
「七瀬先生は恋愛とか前々興味ないの。
 仕事熱心すぎてちょっと心配なんです。」
「私は今の仕事があって、時々歩美さんと一緒に
 食事を出来るだけで十分幸せ。それ以上は何も望まない。」
「それは光栄ですけどもっと欲を持って下さいよ。
 七瀬先生を見てると私って欲の固まりだなって思って。」

自分の事よく分かってんじゃん三枝。亮太に

「どうして心理学を勉強してるの?」
「犯罪心理学に興味があったんです。 
 間違いを犯してしまった人の気持ちが知りたかった。
 何がそうさせるのか、心の中にどんな思いがあるのか。
 その心を理解したいと思ってるんです。
 彼等だって何か訳があったんじゃないかって。」

珠希を見つめ

「本当は僕達とそんなに変わらないんじゃないかって。」と微笑む。

==珠希は思いがけない亮太の笑顔に胸がいっぱいになりました
  ところが亮太の心の内には荒れ狂う憎しみが渦巻いていたのです。==

亮太の帰りを待ってる恭介、そこへ亮太帰宅。

「お前は一体なにをするつもりだ?」
「いいから楽しみにしててよ。
 兄さん今日はあの女と一緒に手術したんだってね。」
「仕事だ、仕方ない。」
「そうだね。」

とあっさり亮太退場。

寝室にて謙治&映子。

「恭介が院長になるかもしれない。
 恭介にはやる気がありそうだ。
 これで俺と結婚した甲斐があったって事だ。」

うわっ!やっぱ昨日の会話聞こえてたんだ?

「まだ決定したわけじゃない。
 恭介は腕はたつが自我が強すぎる。
 病院のためにもっと自分を殺して働けるようにならんとな。」

翌日、病院のエレベーターにて恭介&三枝。

「先日、亮太さんにごちそうになっちゃって。
 今度、先生と亮太さんとで食事に行こうって。」
「是非ごちそうさせてもらうよ。」

エレベーターから出てきた三枝&恭介、
廊下にて楽しそうに笑顔で話してる悟&珠希を目撃。

「七瀬先生、弟の加賀見先生にはああやって笑うんですよね。」

えっ?そうでもないけど?いつも素っ気ないし。

そこへ「こんにちは!」また亮太登場。

「三枝さん、ちょっといいですか?
 じゃあね、兄さん。」

と不気味に笑顔で去る亮太。

医局にて、いつもと様子が違う三枝、珠希に

「亮太さんが屋上で待ってるそうです。話があるって。」

屋上へ向かう珠希。
亮太が微笑み手を振っております。
笑顔で「亮太さん、、」と歩み寄る珠希。

「どこからお父さんを突き落としたの?」

驚く珠希。

「ねえ教えてよ。どこから落ちてお父さんは死んだの?」

端まで歩き「この辺り?」

そのころ病院内では「先生!!」と恭介を呼ぶ三枝。

「あの、、あの、、亮太さんが七瀬先生の昔の話を、、」

驚いた恭介、三枝の肩を掴み

「亮太は!?」
「屋上へ、、七瀬先生を呼んでくれって、、」

速攻屋上へGOGOGO!の恭介。

屋上から下を見つめる亮太。

「ここから落ちるってどんな恐怖なのかな〜?
(珠希を見て)ねえ、どう思う?
 ここから落ちた後もお父さん意識あったんでしょ?
 苦しかっただろうね。医者なら分かるでしょ?」

「あんたは何のつもりでこの病院にいるんだ!」
「亮太さん、あなたに謝らせて下さい。
 許してなんて言うつもりはありません。
 あなたに辛い思いをさせてしまって本当に申し訳ございません。」

珠希の腕を掴み端まで連行。

「怖いか?口でなら何とでも言えるよ。」

珠希の腰に手を持って行き突き落とそうとする亮太。

「謝るくらいならここから、、、」

「やめろ〜〜〜ぉぉぉ〜〜っ!!!!!」恭介絶叫。
===つづく========

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