■愛讐のロメラ(第21話)
2008年10月28日 愛讐のロメラ加賀見家にて亮太&恭介
「兄さん、ありがとう。
あの女を東京に戻してくれたんだってね。
それで?この後はどうするの?」
とやる気満々の亮太。
「しばらく彼女の事は忘れろ
亮太 お前の気持ちは分かる でも あの女に
お前の大切な人生を費やす事は空しい事だ」
「だったらどうして兄さんは
あの女を東京に戻すために医者の手配をしたの?」
「借りを作りたくなかっただけだ」
「あの女を許したんじゃないのか!」
「許せるはずがないだろ!
俺達の人生を狂わしたあの女を 許せはしない」
「ごめん、おかしな事言って。
でも何かをしないではいられないんだ!
僕の気持ちがおさまらないんだ!」
悟→ジッとしていられない。
恭介→スキス〜&抱きつかずにはいられない。
亮太→何かをしないではいられない→気持ちがおさまらない。
珠希中毒な加賀見三兄弟なのであ〜る。
「お前は どうしたら気が済むと言うんだ
...お前 まさか」
「殺してもいいと思った、屋上に呼び出した時はね。
でもそんなに簡単に楽になってもらっちゃ困る。
生まれてきた事を後悔するくらい苦しませてやるって
その時心に決めたんだ。
だからあの女をこの病院から追い出すだけじゃ生温いんだ!
あの女が幸せになることは全て許さない。」
どう考えても亮太がここまで珠希を恨む理由が見当たらない。
亮太の実母を自殺に追い込んだのは実父である英夫なのに
英夫の事は恨んでないわけでしょ?変なの。
一体恭介は亮太にどんな洗脳をしたんだよ!
「亮太 俺と お前は被害者だ
だから 彼女を憎む気持ちは間違っていない
でもその事で 俺達が不幸になることはない
俺達は 彼女とは関係なく 違う人生を生きていこう」
「本気でそんな事言ってるのか!!
だとしたらお父さんのお墓の前で誓ったあの言葉は嘘だったと言うのか?」
そこへ、どんよりとした悟ご帰宅。
恭介&亮太の雰囲気を察したのか悟
「いいよ。。続けなよ。」とポツ〜ンと退場。
翌日、加賀見病院にてすれ違う恭介&珠希。
「七瀬先生!」と呼ぶ恭介の声に振り返る珠希。
「いや」と止める恭介。すると珠希が
「私、気にしてませんから。診療所での事は。」
スキス〜の回想入りま〜す!
「この病院に戻して下さってありがとうございました。」ぺこり
「君が 君がこの病院に居るのは 昔俺が君に言った、、、
いや 何でもない」
退場恭介。
ったく、恭介モジモジしやがってハッキリ喋れ!
医局にて外科部長、10歳の子供のオペを恭介に依頼するが
恭介は悟に執刀させたい、その代わり助手には自分が入ると告げる。
悟もそれを了承するが
「ただし、兄さんの助けはいりません。
僕が執刀するオペの人選は僕に任せてはもらえませんか?」
「いいだろう。だが患者の命が関わってる。
万が一の場合に備えてオペに立ち会わせてもらう。」
休憩室にて珠希が寛いでると三枝入室。
「昨日、偶然聞いちゃったんです。
悟さんと部屋の前で話してるの。
恭介さんも聞いていました。
立ち入った事を言うようですが先生がこの病院に居る事は
恭介さんを苦しめてるだけのように思います。
すいません、それじゃ」退場三枝。
チッ!うぜ〜女だぜ三枝って。
サリナたんと違って可愛げがない。
好感を持つ要素もない。チ〜ン!
医局にて悟にオペの助手を頼まれ了承する珠希。
悟「それと、昨日の事、、」
回想『『僕は決めたんだ。僕はたった一人の見方になる!』』
スルーの珠希。
珠希的には昨日の出来事を抹消したようです。チ〜ン
院長室にて仁&謙治。
「石川がその気ならこっちも打つ手を考えんといかんな。」
「今度シュウケイ大の事務局の人たちと連絡会があるんで」
「ああ、探ってみてくれ。」
コンコン、亮太登場。
「僕はお父さんには本当に感謝してるよ。
赤の他人の僕をここまで育ててくれて。
だからいつか恩返しをしたいと思っていたんです。
お父さん!本当のことを教えて下さい!
どうしてあの女をこの病院に置いているんですか!」
「人間の心と言うのはなお前の得意な精神分析通りに
いつも動くとは限らないものなんだよ。」
「そうですか。僕はもう昔の僕には戻れない。
あの女に会ってしまった以上、復讐しないわけにはいかない!」
なんで?どして?
「亮太!バカな事を言うな!」
「そうさせたのは、お父さん、あなたですよ?
僕はお父さんには本当に感謝しているけど
あの女の事ではお父さんを恨みます。では」退場亮太。
ったく、亮太って誰かを恨まずにはいられない質なのか?
エレベーターに乗り込もうとする亮太と鉢合わせした珠希、
「すみません」と逃げるように歩く珠希の腕を掴み
「ここに戻って来たって事は
僕に恨まれる覚悟は出来てるって事だよね?」
「はい。」
「だったら望み通りにしてやるよ。」
と睨む亮太、そこへ恭介登場。
「父さんに用があっただけだよ。
(珠希を見て)それじゃまた。」
退場亮太。珠希を見る恭介。
恭介は亮太が珠希に何か仕出かすのではないかと
心配でたまらない様子ですね。
加賀見家。亮太の話をする映子&恭介。
「最近うちに寄り付かないのよ。何だか様子が変なの。
でも今までが変だったのかもしれないわ。」
ず〜〜っと変だったんですね。
「10歳で実の母親を自殺で亡くし
姉だと信じていた人に殺されたのよ、実の父親を。
今までが無理してたんだわ〜加賀見家の息子になるために..」
「亮太が今苦しんでいるのは 俺のせいかもしれない
亮太が10歳だった頃 父親を殺された恨みを植え付けたのは
俺だった 姉だと慕ってた人間を恨むように 」
恭介のような口調で恨みを植え付けられたら
そりゃ〜ああもなるわな。無気味だもん。
恭介の手に自分の手を添える映子。
珠希、相変わらず部屋は真っ暗でキャンドル見ながら割れた鈴をイジイジ。
三枝の台詞を回想。
『『先生がこの病院にいる事は
恭介さんを苦しめてるだけのように思います。』』
その頃亮太は珠希の部屋の前に立ち尽くし珠希の部屋をにらみ付ける。
つーか珠希のマンション、自由に出入りできるの?恐〜い!
翌日加賀見病院、手術開始。
恭介は悟のすぐ後ろで見守っております。
なんかトラブって焦る悟。
恭介が執刀しようとするが、珠希のおかげで乗り切る。
オペ後、悟「七瀬先生のおかげで助かったよ。」
そこへ恭介登場。
「(珠希に向かって)いい判断だった
(悟に向かって)お疲れさま」退場恭介。
そんな言葉を投げかけた恭介に驚く二人。
Club Meguにて悟&恵。
「珠希さんは正式に東京に戻ってきたんだ。
恭介兄さんが新しい医者を山梨に手配して。。」
「恭介さんがね〜。」
「恭介兄さんは凄いよ。
悔しいけど技術も医者としての人脈も知名度も僕とは比較にならない。」
「悟はこれからでしょ。
男は欲を持たないと出世できないものよ!
お父さん見れば分かるでしょ。」
「母さんを捨てた父さんが成功なら
僕は成功なんていらないよ。」
「珠希も素直に戻って来たわよね。」
「彼女は恨まれる事でしか自分の存在は許されないって言ってた。
だから加賀見病院に居るって。」
「恨まれる事でしか、、ね〜」
「ママ〜もう一本お願い!」と仁。
「はい、ただいま!」
仁はシュウケイ大の事務局の人たちと連絡会か。
「母さん、おじさんは母さんを踏み台にして
事務長になったんだ。よく平気な顔していられるね。」
「姉にとって弟というのはそういうものよ。
あの仁が今じゃシュウケイ大の先生達と飲んでるのよ?
嬉しいじゃない。」
コンコン
加賀見家、亮太の部屋をノックするも反応なく入室する恭介。
床に落ちてる破れた絵を見つけ恵の台詞回想。
『『亮太さん、苦しいんじゃないのかしら?
恭介さんだって珠希を恨むのが辛いんじゃないの?
本当は何で何があって珠希が英夫さんを殺してしまったのか
事件の時何があったのか知りたいんじゃないの?』』
そしてそのまま加賀見病院へ直行恭介。さっき帰ってきたのに!
オペ後の珠希、手術室前でスタンバってた恭介に驚く。
手術室前の椅子に座り話し出す珠希&恭介
「13年前 俺はここで必死で祈ってた
父さんが 助かるように
そしたら 山梨に居るはずの君が現れた
13年前 父との間に何があったんだ」
それもっと早く聞けよ。
「俺は父が殺されたことがショックだった
一体何があったのか どうして君が父を殺したのか
分からない事の方が辛かったのかもしれない
君に 裏切られたことがショックだったのかもしれない」
結局なにが一番ショックだったわけ?
「本当の事を教えてくれ 本当に君が殺したのか」
「はい。私が突き飛ばして殺しました。」
「どうして」
「言い争いになって。
亮太を助けて欲しいと何度も頼みました。
でもそれも叶わなくて。
母の遺書を読んで院長に聞きたかったんです。
本当に母と死ぬ気が一度でもあったのかと。
院長はないと仰って。今なら分かります。
心中するっていう嘘は末期の癌だった母ためについた
院長の優しさだったのかもしれないと。
でもあの頃は分からなかった。
その気もないのに嘘をついて母を殺したんだと思った。
だから憎くて怒りで無我夢中でした。
院長が屋上から落ちたと知ったのは
病院の駐車場に倒れていた姿を見た時でした。」
「父は 亮太の事も治療すると言ってくれた。
君の高校進学も援助すると 言ってくれた
父は言葉が足りない(←恭介も)
人に誤解を与えてしまう(←恭介も)
不器用な人だったんだと思う(←恭介も)
あの日 君があそこに来なければ どうして どうしてだ?」
「先生のお母さまから電話があって
私のせいで先生がアメリカに行かされると..
だから、院長にお会いして取り止めて頂こうと思って。」
「君の言う事は分かった
だが まだ言葉で理解できたとしても
父が殺された事実はかわらない
もう一つ聞きたい
君がこの病院に居る意味は 本当に誰かの傍にいて
恨み尽くされる事なのか?
そうだとしたら 誰の傍に居る事が 君の生きる意味なんだ?」
恭介をジーッと見つめる珠希。
自分の事だと多分内心は気付きながらも
亮太の事だということにしておきたい恭介は
「弟として 愛していた亮太の事か」
目を伏せる珠希、目線を反らし喋る恭介
「俺は13年前 君に恨み尽くされる事が生きる意味だと言った
その事が 君を縛っているなら もう自分を楽にしたらいい
亮太だって かつて慕っていた君を恨む事で苦しんでいる
俺達と君が 幸せに暮らす道は もっと他にあると思う」
そこへ亮太登場!
「兄さん。探したよ。
こんな所に居たんだ〜?」
と珠希を睨み付ける亮太。
亮太と二人きりになり恭介、
「どうしてこんな時間に?」
ポケットに両手を突っ込みながら亮太が
「そんなに僕がこの病院に来たら迷惑かい?」
「そんな事は言っていない」
「それより、兄さんあの女と一体何を話していたの?随分熱心に」
「一番話したかった事だ いや 話すべき事だ。」
「あの女と話すことは何にもないよ。」
「亮太聞いてくれ 13年前」
「やめてくれ!
兄さん?まさかとは思うけど
あの女に惚れたなんて言わないよね?」
見合う二人。
カタカタカタカタカタカタカタッ
↑ ↑ ↑
足音が今日も絶好調に響き渡っております!!
===つづく=======
「兄さん、ありがとう。
あの女を東京に戻してくれたんだってね。
それで?この後はどうするの?」
とやる気満々の亮太。
「しばらく彼女の事は忘れろ
亮太 お前の気持ちは分かる でも あの女に
お前の大切な人生を費やす事は空しい事だ」
「だったらどうして兄さんは
あの女を東京に戻すために医者の手配をしたの?」
「借りを作りたくなかっただけだ」
「あの女を許したんじゃないのか!」
「許せるはずがないだろ!
俺達の人生を狂わしたあの女を 許せはしない」
「ごめん、おかしな事言って。
でも何かをしないではいられないんだ!
僕の気持ちがおさまらないんだ!」
悟→ジッとしていられない。
恭介→スキス〜&抱きつかずにはいられない。
亮太→何かをしないではいられない→気持ちがおさまらない。
珠希中毒な加賀見三兄弟なのであ〜る。
「お前は どうしたら気が済むと言うんだ
...お前 まさか」
「殺してもいいと思った、屋上に呼び出した時はね。
でもそんなに簡単に楽になってもらっちゃ困る。
生まれてきた事を後悔するくらい苦しませてやるって
その時心に決めたんだ。
だからあの女をこの病院から追い出すだけじゃ生温いんだ!
あの女が幸せになることは全て許さない。」
どう考えても亮太がここまで珠希を恨む理由が見当たらない。
亮太の実母を自殺に追い込んだのは実父である英夫なのに
英夫の事は恨んでないわけでしょ?変なの。
一体恭介は亮太にどんな洗脳をしたんだよ!
「亮太 俺と お前は被害者だ
だから 彼女を憎む気持ちは間違っていない
でもその事で 俺達が不幸になることはない
俺達は 彼女とは関係なく 違う人生を生きていこう」
「本気でそんな事言ってるのか!!
だとしたらお父さんのお墓の前で誓ったあの言葉は嘘だったと言うのか?」
そこへ、どんよりとした悟ご帰宅。
恭介&亮太の雰囲気を察したのか悟
「いいよ。。続けなよ。」とポツ〜ンと退場。
翌日、加賀見病院にてすれ違う恭介&珠希。
「七瀬先生!」と呼ぶ恭介の声に振り返る珠希。
「いや」と止める恭介。すると珠希が
「私、気にしてませんから。診療所での事は。」
スキス〜の回想入りま〜す!
「この病院に戻して下さってありがとうございました。」ぺこり
「君が 君がこの病院に居るのは 昔俺が君に言った、、、
いや 何でもない」
退場恭介。
ったく、恭介モジモジしやがってハッキリ喋れ!
医局にて外科部長、10歳の子供のオペを恭介に依頼するが
恭介は悟に執刀させたい、その代わり助手には自分が入ると告げる。
悟もそれを了承するが
「ただし、兄さんの助けはいりません。
僕が執刀するオペの人選は僕に任せてはもらえませんか?」
「いいだろう。だが患者の命が関わってる。
万が一の場合に備えてオペに立ち会わせてもらう。」
休憩室にて珠希が寛いでると三枝入室。
「昨日、偶然聞いちゃったんです。
悟さんと部屋の前で話してるの。
恭介さんも聞いていました。
立ち入った事を言うようですが先生がこの病院に居る事は
恭介さんを苦しめてるだけのように思います。
すいません、それじゃ」退場三枝。
チッ!うぜ〜女だぜ三枝って。
サリナたんと違って可愛げがない。
好感を持つ要素もない。チ〜ン!
医局にて悟にオペの助手を頼まれ了承する珠希。
悟「それと、昨日の事、、」
回想『『僕は決めたんだ。僕はたった一人の見方になる!』』
スルーの珠希。
珠希的には昨日の出来事を抹消したようです。チ〜ン
院長室にて仁&謙治。
「石川がその気ならこっちも打つ手を考えんといかんな。」
「今度シュウケイ大の事務局の人たちと連絡会があるんで」
「ああ、探ってみてくれ。」
コンコン、亮太登場。
「僕はお父さんには本当に感謝してるよ。
赤の他人の僕をここまで育ててくれて。
だからいつか恩返しをしたいと思っていたんです。
お父さん!本当のことを教えて下さい!
どうしてあの女をこの病院に置いているんですか!」
「人間の心と言うのはなお前の得意な精神分析通りに
いつも動くとは限らないものなんだよ。」
「そうですか。僕はもう昔の僕には戻れない。
あの女に会ってしまった以上、復讐しないわけにはいかない!」
なんで?どして?
「亮太!バカな事を言うな!」
「そうさせたのは、お父さん、あなたですよ?
僕はお父さんには本当に感謝しているけど
あの女の事ではお父さんを恨みます。では」退場亮太。
ったく、亮太って誰かを恨まずにはいられない質なのか?
エレベーターに乗り込もうとする亮太と鉢合わせした珠希、
「すみません」と逃げるように歩く珠希の腕を掴み
「ここに戻って来たって事は
僕に恨まれる覚悟は出来てるって事だよね?」
「はい。」
「だったら望み通りにしてやるよ。」
と睨む亮太、そこへ恭介登場。
「父さんに用があっただけだよ。
(珠希を見て)それじゃまた。」
退場亮太。珠希を見る恭介。
恭介は亮太が珠希に何か仕出かすのではないかと
心配でたまらない様子ですね。
加賀見家。亮太の話をする映子&恭介。
「最近うちに寄り付かないのよ。何だか様子が変なの。
でも今までが変だったのかもしれないわ。」
ず〜〜っと変だったんですね。
「10歳で実の母親を自殺で亡くし
姉だと信じていた人に殺されたのよ、実の父親を。
今までが無理してたんだわ〜加賀見家の息子になるために..」
「亮太が今苦しんでいるのは 俺のせいかもしれない
亮太が10歳だった頃 父親を殺された恨みを植え付けたのは
俺だった 姉だと慕ってた人間を恨むように 」
恭介のような口調で恨みを植え付けられたら
そりゃ〜ああもなるわな。無気味だもん。
恭介の手に自分の手を添える映子。
珠希、相変わらず部屋は真っ暗でキャンドル見ながら割れた鈴をイジイジ。
三枝の台詞を回想。
『『先生がこの病院にいる事は
恭介さんを苦しめてるだけのように思います。』』
その頃亮太は珠希の部屋の前に立ち尽くし珠希の部屋をにらみ付ける。
つーか珠希のマンション、自由に出入りできるの?恐〜い!
翌日加賀見病院、手術開始。
恭介は悟のすぐ後ろで見守っております。
なんかトラブって焦る悟。
恭介が執刀しようとするが、珠希のおかげで乗り切る。
オペ後、悟「七瀬先生のおかげで助かったよ。」
そこへ恭介登場。
「(珠希に向かって)いい判断だった
(悟に向かって)お疲れさま」退場恭介。
そんな言葉を投げかけた恭介に驚く二人。
Club Meguにて悟&恵。
「珠希さんは正式に東京に戻ってきたんだ。
恭介兄さんが新しい医者を山梨に手配して。。」
「恭介さんがね〜。」
「恭介兄さんは凄いよ。
悔しいけど技術も医者としての人脈も知名度も僕とは比較にならない。」
「悟はこれからでしょ。
男は欲を持たないと出世できないものよ!
お父さん見れば分かるでしょ。」
「母さんを捨てた父さんが成功なら
僕は成功なんていらないよ。」
「珠希も素直に戻って来たわよね。」
「彼女は恨まれる事でしか自分の存在は許されないって言ってた。
だから加賀見病院に居るって。」
「恨まれる事でしか、、ね〜」
「ママ〜もう一本お願い!」と仁。
「はい、ただいま!」
仁はシュウケイ大の事務局の人たちと連絡会か。
「母さん、おじさんは母さんを踏み台にして
事務長になったんだ。よく平気な顔していられるね。」
「姉にとって弟というのはそういうものよ。
あの仁が今じゃシュウケイ大の先生達と飲んでるのよ?
嬉しいじゃない。」
コンコン
加賀見家、亮太の部屋をノックするも反応なく入室する恭介。
床に落ちてる破れた絵を見つけ恵の台詞回想。
『『亮太さん、苦しいんじゃないのかしら?
恭介さんだって珠希を恨むのが辛いんじゃないの?
本当は何で何があって珠希が英夫さんを殺してしまったのか
事件の時何があったのか知りたいんじゃないの?』』
そしてそのまま加賀見病院へ直行恭介。さっき帰ってきたのに!
オペ後の珠希、手術室前でスタンバってた恭介に驚く。
手術室前の椅子に座り話し出す珠希&恭介
「13年前 俺はここで必死で祈ってた
父さんが 助かるように
そしたら 山梨に居るはずの君が現れた
13年前 父との間に何があったんだ」
それもっと早く聞けよ。
「俺は父が殺されたことがショックだった
一体何があったのか どうして君が父を殺したのか
分からない事の方が辛かったのかもしれない
君に 裏切られたことがショックだったのかもしれない」
結局なにが一番ショックだったわけ?
「本当の事を教えてくれ 本当に君が殺したのか」
「はい。私が突き飛ばして殺しました。」
「どうして」
「言い争いになって。
亮太を助けて欲しいと何度も頼みました。
でもそれも叶わなくて。
母の遺書を読んで院長に聞きたかったんです。
本当に母と死ぬ気が一度でもあったのかと。
院長はないと仰って。今なら分かります。
心中するっていう嘘は末期の癌だった母ためについた
院長の優しさだったのかもしれないと。
でもあの頃は分からなかった。
その気もないのに嘘をついて母を殺したんだと思った。
だから憎くて怒りで無我夢中でした。
院長が屋上から落ちたと知ったのは
病院の駐車場に倒れていた姿を見た時でした。」
「父は 亮太の事も治療すると言ってくれた。
君の高校進学も援助すると 言ってくれた
父は言葉が足りない(←恭介も)
人に誤解を与えてしまう(←恭介も)
不器用な人だったんだと思う(←恭介も)
あの日 君があそこに来なければ どうして どうしてだ?」
「先生のお母さまから電話があって
私のせいで先生がアメリカに行かされると..
だから、院長にお会いして取り止めて頂こうと思って。」
「君の言う事は分かった
だが まだ言葉で理解できたとしても
父が殺された事実はかわらない
もう一つ聞きたい
君がこの病院に居る意味は 本当に誰かの傍にいて
恨み尽くされる事なのか?
そうだとしたら 誰の傍に居る事が 君の生きる意味なんだ?」
恭介をジーッと見つめる珠希。
亮太の事だということにしておきたい
「弟として 愛していた亮太の事か」
目を伏せる珠希、目線を反らし喋る恭介
「俺は13年前 君に恨み尽くされる事が生きる意味だと言った
その事が 君を縛っているなら もう自分を楽にしたらいい
亮太だって かつて慕っていた君を恨む事で苦しんでいる
俺達と君が 幸せに暮らす道は もっと他にあると思う」
そこへ亮太登場!
「兄さん。探したよ。
こんな所に居たんだ〜?」
と珠希を睨み付ける亮太。
亮太と二人きりになり恭介、
「どうしてこんな時間に?」
ポケットに両手を突っ込みながら亮太が
「そんなに僕がこの病院に来たら迷惑かい?」
「そんな事は言っていない」
「それより、兄さんあの女と一体何を話していたの?随分熱心に」
「一番話したかった事だ いや 話すべき事だ。」
「あの女と話すことは何にもないよ。」
「亮太聞いてくれ 13年前」
「やめてくれ!
兄さん?まさかとは思うけど
あの女に惚れたなんて言わないよね?」
見合う二人。
カタカタカタカタカタカタカタッ
↑ ↑ ↑
足音が今日も絶好調に響き渡っております!!
===つづく=======
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