「もしそんな事になったら兄弟の縁を切るよ。」
「俺にとって一番大切な存在はお前なんだ
 こんな時に変な事は言うな。」
「ごめんよ〜変な事言って。(と言いつつ口だけで反省の色無しって顔)
 でも万が一そんな事になったら僕は兄さんも恨むよ。」
「わかってる」

と見合う二人。
亮太、誰もかれも恨みまくり。恐いっス!

翌日、加賀見病院。
仁の事で来てた恵と休憩室にて話す珠希。

「私には通じないわよ。
 傍にいて恨み尽くさせるのが生きる意味だなんて。
 恨まれても恭介さんの近くに居たいんじゃないの?」

全てお見通しな恵。

「女としてどうしても振り切ることのできない
(ここで珠希、スキス〜回想入りま〜す!)
 思いは誰にでもあるものよ。
 よかったわ、あなたが想ってるのが悟じゃなくて。」

これ本音だろうな〜。
珠希も悟を想わなくてよかった〜って思ってるよ。

「よかったらお店に遊びにきてちょうだい、歓迎するわよ。」

ちゃっかり営業活動も忘れない恵なのである。

==恵の言葉を完全に否定することができない自分に
  珠希は激しく動揺していました。==

院長室、仁&謙治

「要するにその患者はシュウケイ大にいても
 助かる見込みが無いと、、容態はどうなんだ?
 オペに耐えられる体力は?」

上手く答えれない仁。そこへ
「あるわよ!」と恵登場。

「オペに耐えられるだけの体力はあるわ。
 でもオペをするなら一か月以内が限度ね。」
「どうしてお前がそんな事知っているんだ?」
「昨日店に来たシュウケイ大のお医者様の話が
 あんまり面白いから私からも詳しくお話ししようかと思って。
 一応看護婦でしたから仁よりは詳しくご説明できますよ。」

ん〜〜と警戒する謙治に

「お役に立つ情報だと思いますけど、、」含みを持たす恵。

医局にて一人割れた鈴をイジイジしてる珠希。

恭介の回想『『君がこの病院に居る意味は 恨み尽くされる事なのか』』
恵の回想『『恨まれても恭介さんの近くに居たいんじゃないの?』』

鈴を握りしめ考え込んでると恭介登場。
慌てて立ち上がり鈴を机の上に置く動揺し過ぎな珠希。
山梨の診療所にて投げ捨てたはずの鈴が目についた恭介、

「その鈴  あの後探したのか
(怒り口調で)わざわざ 探したっていうのか」

そこへ看護士入室

「七瀬先生。昨夜オペをした救急患者の意識が戻りました。」
「分かりました。」

と割れた鈴を机の端の方に寄せ退場珠希。

休憩室にて珠希の割れた鈴をイジイジする恭介。
そこへ手作り弁当持参の三枝が登場。
恭介がイジイジしてる鈴を見て以前珠希の部屋で見た鈴だと気付く。

「その鈴どうしたんですか?
 随分古いものみたいですけど?」

最後の一行余分な一言である。
慌てて鈴をポケットにしまう恭介。

「拾ったんだ。」
「落とし物ですか?だったら受付に...」
「いや いいんだ 落とした患者が誰だか分かってるから」

珠希は患者かよ。

「お弁当作ったんですけど召し上がりませんか?」
「すぐにオペがあるんだ すまない」速攻退場恭介。

こういう三枝に対する冷たい対応の恭介はいいね。
一生放置してやって下さい。

医局に戻った珠希、鈴が無い事に気付き辺りを探す。
私なら恭介の野郎〜捨てやがったなって思うだろう。

院長室にて恭介&謙治。

「お前の腕を私のためにふるって貰う時が来た。
 拡張型筋症の患者が入院する。オペを頼む。」
「私に バチスタをしろと」
「バチスタ(笑)左室縮小形成術
 未だ日本国内では実施例は極めて少ない。
 成功すれば我が加賀見病院の名は全国に更に知れ渡る。
 心臓移植しか生きる道のない患者の周辺は大騒ぎになるだろうな(ニヤリ)
 アメリカで経験があると言っていた。」
「ですが あのオペは一流のスタッフが」
「スタッフドクターはお前の好きに選んで構わない。
 その代わり、絶対に成功させろ。」

見合う二人。

医局にて外科部長、恭介に

「拡張型心筋症患者の左室縮小形成術の手術をなさるんですって?」

悟、会話中の二人に目をやる。

「スタッフドクターはどうなさるおつもりです?」
「他の病院の信頼できる医師に 来て貰うかもしれません」
「そりゃあそうだな。随分難儀な手術だ。
 だけど随分急な話ですな。
 どの病院に居た患者なんですかね〜」と去る外科部長。

悟、恵の店で仁がシュウケイ大の先生達と飲んでたのを思い出す。
そして恭介の方を一度見て謙治がなにか企んでると勘付いた様子。
廊下に出た悟を呼び止める三枝。休憩室にて

「この前先生が七瀬先生の部屋の前で話してるの聞いてしまったんです。」
「分かってるよ。」
「その場には恭介さんも居て。
 先生、七瀬先生の事幸せにしてあげて下さい。」

お前に言われたくない。

「ハハッ。彼女がそう望むのならね。」

彼女(珠希)が全く望んでないって所が痛いよね。
もう悟にはチ〜〜ン!としか言い様がない。
だってさ、プロポーズでしょ?あれって。
なのに拒否られるわスルーされるわだよ?
それでも珠希を見守り続ける悟、、、チ〜〜ン!
しかも再来週なんてますますチ〜〜ン!

「恭介さんと七瀬先生って昔何かあったんですか?」
「あの事件が起きるまではそれなりに仲良くしていたけど..」

加賀見家。リビングには亮太が。そこへ謙治帰宅。

「お帰り。恭介兄さんは?まだ病院?」
「ああ。近々難しいオペを控えているからな。」
「拡張型心筋症患者の難しい手術をするんでしょ?
 やっぱり兄さんがやるのか。」
「なんでお前がそれを知っているんだ?」
「医学部の知人から話を聞きました。」
「シュウケイ大でオペが出来ないなら
 うちで引き受け助けてやることにしたんだ。」

最近の亮太のお得意ポーズ、ポケットに両手を入れながら

「これでポイントを稼げるって事ですか?」
「一人の命を救うために当然の事をするまでだ。
 恭介だったら間違いなくオペを成功させる。」
「随分兄さんの事、信頼してるんですね。
 まるで本当の親子みたいだ。」

このセリフ、深読みするときりがないのでスルー。

朝、亮太&恭介。

「拡張型心筋症患者の難しいオペには悟兄さんも入るの?」
「まだ分からない。」
「まさか、そんな大事な手術にあの女が入る事はないよね?」
「一人の命を救うために 信頼できるスタッフを選ぶつもりだ」
「一人の命を救うために、、、か。
 兄さん、他にも色々やる事があって大変だろうけど頑張ってね。」退場亮太。

な〜んか険のある言い方。亮太一人で突っ走りそう。

病院にて、珠希を呼び止め鈴の事を聞く三枝。

「似たような鈴を廊下で見かけたんです。←大ウソ
 でも次に見た時はもうなくて。」
「あれはもういいの。」
「宝物だったのに?」
「ええ。」
「そうですか。」退場三枝。

会議室にてスタッフドクターのメンバーを記入してる恭介。

【スタッフドクター編成‥】
執刀医   加賀見恭介
第一助手 
第二助手  一之瀬 隆
麻酔医   真田浩一
臨床工学士 佐藤雄平

『『まさかそんな大事な手術に
  あの女が入ることはないよね?』』回想。

しばらく考え空欄の第一助手を記入する恭介。

医局にてスタッフドクターが決定したと報告する恭介。

「第一助手には 私の三本目の手となって動いて欲しい
 そのために 常に行動を共にできる この病院の医師にしたいと思います」

「七瀬先生 君に第一助手をお願いしたい」

驚く悟&珠希。

「大変な手術だ しかも時間がない
 アメリカでの様子を撮影したものだ(とビデオを渡し)
 よく見て勉強しておけ」

どういう事だ?って顔の悟。

会議室にてビデオを見てお勉強の珠希。

加賀見家の和室にて
英夫の遺影を見つめてる恭介の元へ嬉しそうに悟登場。

「兄さん!珠希さんの事、認めてくれたんだね。」
「オペを成功させるために選んだだけだ 他に意味はない」
「(笑顔で)でも嬉しいよ。ありがとう。」
「お前に礼を言われる筋合いはない」

確かに。フラレちゃったくせに自分のもの的な喜び様。

「お前はなぜ自分じゃないのかと 悔しがるかと思ったがな
 現時点で オペの技術だけを見るなら大きく変わらない
 ただ 問題が発生した時のメンタルの強さは 彼女の方が上だ」
「本当にそれだけですか?」

後ろの障子に亮太の影が!!ヒィ〜〜怖い!
ある意味すごい堂々と盗み聞き!

「この所、兄さんの七瀬先生への態度が変わってきたように思う。
 ぼっ僕は嬉しいと思ってるんだよ。
 兄さんが珠希さんを許してくれるのなら。」
「許す事など一生出来ない
 父さんの遺影の前でバカな事を言うな」

ガラガラーーーー亮太登場。

「兄さん本当はもうあの女を許したんじゃないのか!?
 手術は信頼する人間とじゃないと出来ないんだろ?」
「このオペは 全ての私情を捨ててまで
 挑まなければいけないほど困難なオペなんだ」
「兄さんこそ父さんの遺影の前でよくそんな事が言えるな!!
 僕はもう兄さんを信じる事が出来ないよ!」と睨み退場の亮太。

恭介を見る悟、ショックな様子の恭介。

加賀見病院にて恭介&珠希が会議室に入るのを
心配そうに見つめる三枝、それを見た悟

「今度、難しいオペなんであの二人が打ち合わせしてるんだ。
 心配しなくていいよ。」
「私はそんな。」
「僕も気にはなってたんだけどね。」

と会議室を見つめる二人。

「でも、あの二人が結ばれる事は絶対に有り得ないんだ。」

昼ドラに絶対なんてあり得ないのだ。
むしろ結ばれない方が珍しいんじゃね?
この台詞も深読みし過ぎると面倒なのでスルー。

ミーティング後の恭介&キョトン顔の珠希

「率直に言ってこんな難しいオペに
 参加することに恐怖を感じています。」
「医者は人を助ける事も出来るが 助けられない事もある
 俺だっていつ人殺しになるか分からない恐怖と 闘っている
 君の場合 そんな事はもうとっくに乗り越えてるかと思った
 人の命の前に恐怖を感じなくなったら メスを置いた方がいい」退場恭介。

手術開始!
ピッピッピッピ

「これより拡張型心筋症の左室縮小形成術を行う」
「はい。」
「メス!」

院長室にて謙治電話中。

「予定通りオペを開始しました。
 石川教授が論文をお書きの際には
 恭介に全面的に協力させますから。
 ええ。これは私からの教授へのお詫びの印です。
 勿論万が一の時にはうちの病院が全責任をとります。
 石川先生のお名前を漏らすような不粋な真似は一切致しません。」

手術室 ピロロロッピロロロッ
===つづく=====

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