■愛讐のロメラ(第23話)
2008年10月30日 愛讐のロメラ「それでは。」と電話を置く謙治。
悟がすでに来ていて電話の内容を聞いてた模様。
「そういう事だったんですね。
兄さんを自分の出世のために利用する気ですか?」
「心臓移植が必要な患者が一人助かる、それは事実だ。」
悟が恵の店で聞いた話を詳しく説明してくれたのは
恵だと聞かされ驚いた表情の悟。
「俺はすっかり恨まれてると思ってるんだがな〜。
女ってのは分からんもんだな。」
いや、謙治が一番何考えてんのか分からないけど?
オペ終了。
「お疲れ様」と珠希に手を差し出す恭介。
戸惑いながらも握手し見つめ合う二人。
それを見てた悟「兄さん!成功したんだね。」
と二人の間に割り込む。「おめでとう。」
院長室。プープープー
内線で手術が成功した事を知りニンマリな謙治。
加賀見家にて、ブランデーを飲んでる恭介の元へ
ズカズカと亮太登場。
「手術、上手くいったらしいね。おめでとー
信頼するスタッフと祝杯でもあげてきたら?」
と嫌みを言って亮太退場。かわいくねー。
でも最近亮太に興味持ち出しました、私。
な〜んか行動とか表情とか台詞の言い方とか
見れば見るほど癖になるんですよ。
珠希、玄関のドアを開けようとした時
恭介との握手を思い出し手の平を見つめる。
そこへ三枝、お出かけファッションで出て来て
機嫌悪そうな顔で
「手術おめでとうございます。」(←棒読み)
「私は何も..」
「だったら次は悟さんに助手を任せてはいかがですか?」と退場。
チッ!一言一言ウザい女だな。
事務員のお前に指図される覚えはないですから!!
助手を頼んできたのは恭介ですからっ!!ケッ!
翌日、新聞にて大々的に手術の成功を取り上げられる。
手術について説明する謙治もちゃっかり写っております。
院長室にて謙治&恭介。
「全国の病院から問い合わせが引っ切り無しだ〜。」
「これだけマスコミに宣伝すれば 問い合わせもくるでしょう。」
「ちょっと待って下さい!石川先生!」と仁の声。
怒り心頭な様子の石川教授入室with仁。
「ずいぶん派手にやってくれたじゃないですか!
このオペは私の指示で行った事にすると
あなたが言ったからあの患者をお任せした..」
「何のお話ですか?
医師が来日せずシュウケイ大ではオペを断念した。
ですから私共が助けて差し上げただけじゃないですか。」
謙治の所まで歩み寄り机をドン!と叩き
「そこまでして君は学部長の地位が欲しいですか?愚かですな!」
「ハッハッハ〜何をおっしゃいます〜
私なんぞ山梨の医師の診療所の確保にも四苦八苦する
ただの個人病院のちっぽけな院長です。」
「(横にいる恭介に)君もこんな男に使われていて不満じゃないのかね!」
「不満です」
「フハッハッハッハハ〜」
「不満ですが 一人の患者を救った事は 正しかったと思っています
大学病院でオペをしようがこの病院でオペをしようが
患者には関係ありません
論文の為に オペをするわけではありません」
「理想主義の天才医師か?
君の父親もさぞ喜んでいる事だろう。失礼する!」と怒りモードのまま退場。
「満足ですか?これで学部長選も 有利になりましたか?」
と嫌みを言う恭介。
「そうだな。それにお前の言う通り患者の命は救われた。
その結果をどう扱おうがそれは私の自由だ。」
「あなたが何を求めてるのか知りませんが
あなたはもう医者ではありません
権力に取り憑かれた ただの男だ」
つーか恭介も何かに取り憑かれてるみたいな喋りだけど?
「権力に取り憑かれている、、か〜。
私も昔兄さんに向かってそう言ったよ、光栄だな。
お前を副院長にしようと思っている。」
「そうですか でも私は 今まで通りやらせて貰います
院長のように メスを握らない医者になるつもりはありません」と退場恭介。
休憩室にて仁&恭介。
「恭介さんがお怒りになる気持ちは分かりますが
院長は結局、人の命を助けているんです。
私は山梨にいた頃は最低の人間でした。
でも私に事務長という仕事を与えて下さり変わる事ができたんです。
亮太さんだって自分の子として育て..
七瀬先生にしたって普通出来る事じゃありませんよ。」
「ああ どうかしてる」
「恭介さんがそう思うのは当然かもしれませんが
院長は本来なら憎いはずの彼女を援助し(驚いて目を見張る恭介)
ずっと見守ってきたんですよ!」
振り向く恭介。
「援助して ずっと見守ってきた?」
えっ?って顔の仁。
「どういう事ですか?」
あっちゃ〜!って顔の仁。←面白い顔だったよ!
「院長は彼女をこの病院に置くだけではなく
今までずっと援助してきたっていうのか?」
やべ〜やべ〜!ヤッちゃったっス!って顔の仁。←面白すぎです!
廊下にて三枝に声をかけられるがそっけない恭介。いいぞ!
「あの〜よかったら今晩」
「すまない。急いでいるんだ」
と行こうとしたら目の前に珠希が。
「聞きたい事がある」と珠希の腕をガシッと強引に掴み
会議室へ強制連行。三枝、一人取り残されポツ〜〜ン。←いい気味。
「お前は ずっと院長から援助を受けていたのか どうなんだ?」
「少年院を出た後、工場で働いて..
保護司の方が医者になるつもりなら
いい奨学金制度があると教えて下さって。
大検に合格し奨学金で医者になる事ができたんです。
ですが奨学金だと思ってたお金を援助していてくれたのは..」
「院長だったと?」
「はい。どこの病院に行っても過去の事が噂になって辞める事になり
困っていたら院長が加賀見病院に来ないかと...」
「それで?」
「私は院長のおかげで医師になることができたんです。
だからどんな形でも院長にご恩をお返しできればと..」
「だが 亮太や母は傷付いている」と退場恭介。
院長室にすごい勢いで恭介入室も謙治不在、悟が待機中。
「院長ならシュウケイ大に行ったよ。
今度のオペの事、父さんが、、すまない」ぺこり
「お前に謝ってもらう必要はない
それに こんな事は大した問題じゃない
あの男の底には もっと恐ろしい何かが潜んでる気がする」
つーか恭介にも違う意味で恐ろしい何がが潜んでる気が、、
顔を上げる悟、恭介の言葉の意味が理解できてない様子。
恭介退場。
加賀見家にて謙治の帰りを待つ恭介&映子。
「ただいま〜!」とご機嫌に謙治帰宅。
玄関まで出向く恭介&映子。
「今回のオペの成功で学部長の椅子がグッと近付いた、礼を言う」
「俺はただオペをしただけです。」
「しかしあれ程の騒ぎになるとはな〜。」
「ええ 驚きました
あなたが 七瀬珠希を 少年院を出てからずっと
医者になるまで援助してたって聞いてね」
亮太帰宅したが玄関先から恭介達の話を盗み聞き。
「どうして遺族が殺人犯 あの女の資金援助などするんだ」
中に入り座って話する二人
「あのまま放っておいたら少年院から出て来た珠希が
どこでどう生きていくのか私達には分からないままだ。
だから保護司に手を回し援助しながら珠希を監視し続けてきた。
今ではうちの病院でいばらの監視の目に曝されながら
日々神経をギリギリまですり減らし激務に耐えている。」
「あなたは俺にとって目標となる大人だった
だが父の死後 あなたは変わった
それとも 元々そんなに冷酷な人間だったんですか?」
「ふ〜ん。そうかもしれんな。」
「知っていたんですね」と映子に聞く恭介。
「私だってその事実を知った時には怒りで震えたわ。」
「それがこの男の正体ですよ。」
「恭介、お前にも珠希を追い詰めた責任はあるはずだ。
遺書を珠希に見せた事を酷く後悔してたんじゃないのか?
映子だってわざわざ電話をかけて珠希を煽った事
忘れたわけじゃあるまい!」
何でその事知ってんの?
つーか、映子はそんな事すっかりさっぱり忘れちゃってるでしょ?
悟は大人だね〜。
言ってたよ、珠希を追い詰めたのは僕達かもしれないって。
「我々にはそれぞれ負い目がある。
今のやり方が珠希への復讐の最善の方法だと思うがな!」
「私はあなたの様に 善人面をして 醜い事をする人間ではありません
恨むなら正々堂々と恨む」
「でも恨むと言ってるだけでは、何も出来ないよ」と亮太やっと登場。
「そういう事だったんですね。」と謙治に近寄り
「これでやっと今までの父さんの振る舞いが理解できました。
お父さんは敢えて僕らに復讐のチャンスをくれたんでしょ?」
「私達が監視し続ける事は珠希にとって一番の苦痛なんだ。」
「僕の恨みはそんな事では果たされない!」
どんな事で果たされるんですかい?
亮太、本当一人で突っ走ってるな〜。
「あなた、彼女を辞めさせて下さい。
彼女さえ病院から居なくなれば
加賀見家はまた昔に戻れるんです。」
「もう昔の加賀見家になんて戻れませんよ
かつての加賀見家だって 決して誇れるものではない
あなたは 医者である前に 人間として最低だ」
大声で謙治
「正義を振りかざして真実を見極めないよりは遥かにマシだぁっ!!!」
寝室にて映子&謙治
「あなたは何の意味もなくお金や労力を使う人じゃない事くらい分かってます。
本当はどんな理由があって..」
「心配するな。」
医局にて外科部長から亮太が来てた事を聞き、不安な様子の恭介。
院長室にて珠希&謙治
「ここで働き続ける事が未来永劫お前に出来る最大の償いだ。」
「私がここに居る事で亮太さんや恭介さん奥様まで深く傷つけています。
院長がずっと援助して下さった方だと知り驚きました。
そして感謝の気持ちでいっぱいでした。
勝手かもしれませんが患者さんの命を救う事で
私自身が救われる思いがあるのも事実です。
私はこれでいいのでしょうか?」
「やっぱり勘違いしてるみたいだね」と亮太、
音もさせずに入室!ワープだな。
「お父さんは保護司に手を回してでも資金援助して
お前の行く道をずっと監視する事にしたんだ。
そして医師にしてこの病院で雇う事で一生加賀見病院という牢獄に
閉じ込めてしまうつもりなんだよ。」
謙治を見て珠希、
「院長にどんな考えがあろうと私を援助して下さって
この病院に雇って下さった事には本当に感謝しています。」ぺこり
「お父さんはお前を飼い殺しにする事で
恨みを晴らすつもりだったかもしれないけれど
僕はそれでは済まない!
お前が普通の人間と同じ生活をしてる事なんて決して許されない。」
静止状態で何を思ってるのか表情から読み取れない珠希。
三日連続、亮太お気に入りのポーズ=ポケットに両手を突っ込みながら
エレベータ待ちする亮太、そこへ恭介登場。
会議室にて話する二人。←つーか家で話せよ!
「兄さんやっぱりもうあの女を許したんじゃないのか?」
「許してなどいない 俺の恨みとお前の恨みは違うものだと思う」
「今更それはどういう意味だよ?」
「お前は何であの女を恨んでいるんだ?」
「父さんを殺されたからに決まってるだろ!!」
「俺は違うと思う すまない」ぺこり恭介
「父さんを殺された恨みは 俺の恨みだ
俺は自分の恨みを まだ幼かったお前に押し付けていた」
「そんな事はない。止めてくれ。」
「お前が恨んでいるのは お前から家族を奪い
人生をこんなにも複雑で 辛いものにしてしまった運命なんじゃないのか」
「違う!!」
「お前は 恨んでると思い込む事によって
必死で加賀見家の人間になろうとしてるだけじゃないのか」
「そうだよ。僕が父さんの息子だと証明出来るのは
あの女を恨む事だけだ。それの何が悪い!」
「恨んでいるからといって 遠くから憎しみをぶつけるのは卑怯だ
だから俺は彼女と 過去と向き合う事にしたんだ」
「それであの女の話を聞いて許してしまったと言うのか?」
「父さんを殺された事実は消えやしない
その事を 俺はきっと永遠に許す事は出来ない
恨む気持ちもなくならない 父さんに生きて欲しかったから」
「だったら!!」
「亮太 お前は違う 違っていいんだ
お前は彼女と向き合う事から恐れてるんだ
過去から逃げるな
お前がもし彼女を許したとしても 俺はお前を軽蔑したりはしない
それでも俺達は兄弟だ」
アゴをギクギク動かしながら何かを思う亮太。
外を歩く珠希。
そこには仲良くボール蹴りをしてる姉弟。
目の前を亮太が通る。
珠希に気付く亮太。見合う二人。
ボールが道路に転がりガキが走って取りにいく。
一緒にそのボールを取りに走る亮太。
キィィイイーーーーー車の音→発進!!
亮太とガキを庇うように車の発進方向に立ちはだかる珠希。
ププププププッ!!!キィィイイイーーーーーーッ!!
ドーーン!
車と珠希が衝突!!道路に蹲る珠希。
スタスタと棒のように歩いて珠希に近付き
うんこツンツンするような感じで座って珠希を見るめる亮太。
===つづく======
ったく、この車はブレーキがないのか?
いい加減気付け!人に!って思いました。
ラストの亮太の動きが個人的にウケ過ぎて。
やばいな〜亮太、かなり面白いかも。
でも第三部にはいないんだよね?
悟がすでに来ていて電話の内容を聞いてた模様。
「そういう事だったんですね。
兄さんを自分の出世のために利用する気ですか?」
「心臓移植が必要な患者が一人助かる、それは事実だ。」
悟が恵の店で聞いた話を詳しく説明してくれたのは
恵だと聞かされ驚いた表情の悟。
「俺はすっかり恨まれてると思ってるんだがな〜。
女ってのは分からんもんだな。」
いや、謙治が一番何考えてんのか分からないけど?
オペ終了。
「お疲れ様」と珠希に手を差し出す恭介。
戸惑いながらも握手し見つめ合う二人。
それを見てた悟「兄さん!成功したんだね。」
と二人の間に割り込む。「おめでとう。」
院長室。プープープー
内線で手術が成功した事を知りニンマリな謙治。
加賀見家にて、ブランデーを飲んでる恭介の元へ
ズカズカと亮太登場。
「手術、上手くいったらしいね。おめでとー
信頼するスタッフと祝杯でもあげてきたら?」
と嫌みを言って亮太退場。かわいくねー。
でも最近亮太に興味持ち出しました、私。
な〜んか行動とか表情とか台詞の言い方とか
見れば見るほど癖になるんですよ。
珠希、玄関のドアを開けようとした時
恭介との握手を思い出し手の平を見つめる。
そこへ三枝、お出かけファッションで出て来て
機嫌悪そうな顔で
「手術おめでとうございます。」(←棒読み)
「私は何も..」
「だったら次は悟さんに助手を任せてはいかがですか?」と退場。
チッ!一言一言ウザい女だな。
事務員のお前に指図される覚えはないですから!!
助手を頼んできたのは恭介ですからっ!!ケッ!
翌日、新聞にて大々的に手術の成功を取り上げられる。
手術について説明する謙治もちゃっかり写っております。
院長室にて謙治&恭介。
「全国の病院から問い合わせが引っ切り無しだ〜。」
「これだけマスコミに宣伝すれば 問い合わせもくるでしょう。」
「ちょっと待って下さい!石川先生!」と仁の声。
怒り心頭な様子の石川教授入室with仁。
「ずいぶん派手にやってくれたじゃないですか!
このオペは私の指示で行った事にすると
あなたが言ったからあの患者をお任せした..」
「何のお話ですか?
医師が来日せずシュウケイ大ではオペを断念した。
ですから私共が助けて差し上げただけじゃないですか。」
謙治の所まで歩み寄り机をドン!と叩き
「そこまでして君は学部長の地位が欲しいですか?愚かですな!」
「ハッハッハ〜何をおっしゃいます〜
私なんぞ山梨の医師の診療所の確保にも四苦八苦する
ただの個人病院のちっぽけな院長です。」
「(横にいる恭介に)君もこんな男に使われていて不満じゃないのかね!」
「不満です」
「フハッハッハッハハ〜」
「不満ですが 一人の患者を救った事は 正しかったと思っています
大学病院でオペをしようがこの病院でオペをしようが
患者には関係ありません
論文の為に オペをするわけではありません」
「理想主義の天才医師か?
君の父親もさぞ喜んでいる事だろう。失礼する!」と怒りモードのまま退場。
「満足ですか?これで学部長選も 有利になりましたか?」
と嫌みを言う恭介。
「そうだな。それにお前の言う通り患者の命は救われた。
その結果をどう扱おうがそれは私の自由だ。」
「あなたが何を求めてるのか知りませんが
あなたはもう医者ではありません
権力に取り憑かれた ただの男だ」
つーか恭介も何かに取り憑かれてるみたいな喋りだけど?
「権力に取り憑かれている、、か〜。
私も昔兄さんに向かってそう言ったよ、光栄だな。
お前を副院長にしようと思っている。」
「そうですか でも私は 今まで通りやらせて貰います
院長のように メスを握らない医者になるつもりはありません」と退場恭介。
休憩室にて仁&恭介。
「恭介さんがお怒りになる気持ちは分かりますが
院長は結局、人の命を助けているんです。
私は山梨にいた頃は最低の人間でした。
でも私に事務長という仕事を与えて下さり変わる事ができたんです。
亮太さんだって自分の子として育て..
七瀬先生にしたって普通出来る事じゃありませんよ。」
「ああ どうかしてる」
「恭介さんがそう思うのは当然かもしれませんが
院長は本来なら憎いはずの彼女を援助し(驚いて目を見張る恭介)
ずっと見守ってきたんですよ!」
振り向く恭介。
「援助して ずっと見守ってきた?」
えっ?って顔の仁。
「どういう事ですか?」
あっちゃ〜!って顔の仁。←面白い顔だったよ!
「院長は彼女をこの病院に置くだけではなく
今までずっと援助してきたっていうのか?」
やべ〜やべ〜!ヤッちゃったっス!って顔の仁。←面白すぎです!
廊下にて三枝に声をかけられるがそっけない恭介。いいぞ!
「あの〜よかったら今晩」
「すまない。急いでいるんだ」
と行こうとしたら目の前に珠希が。
「聞きたい事がある」と珠希の腕をガシッと強引に掴み
会議室へ強制連行。三枝、一人取り残されポツ〜〜ン。←いい気味。
「お前は ずっと院長から援助を受けていたのか どうなんだ?」
「少年院を出た後、工場で働いて..
保護司の方が医者になるつもりなら
いい奨学金制度があると教えて下さって。
大検に合格し奨学金で医者になる事ができたんです。
ですが奨学金だと思ってたお金を援助していてくれたのは..」
「院長だったと?」
「はい。どこの病院に行っても過去の事が噂になって辞める事になり
困っていたら院長が加賀見病院に来ないかと...」
「それで?」
「私は院長のおかげで医師になることができたんです。
だからどんな形でも院長にご恩をお返しできればと..」
「だが 亮太や母は傷付いている」と退場恭介。
院長室にすごい勢いで恭介入室も謙治不在、悟が待機中。
「院長ならシュウケイ大に行ったよ。
今度のオペの事、父さんが、、すまない」ぺこり
「お前に謝ってもらう必要はない
それに こんな事は大した問題じゃない
あの男の底には もっと恐ろしい何かが潜んでる気がする」
顔を上げる悟、恭介の言葉の意味が理解できてない様子。
恭介退場。
加賀見家にて謙治の帰りを待つ恭介&映子。
「ただいま〜!」とご機嫌に謙治帰宅。
玄関まで出向く恭介&映子。
「今回のオペの成功で学部長の椅子がグッと近付いた、礼を言う」
「俺はただオペをしただけです。」
「しかしあれ程の騒ぎになるとはな〜。」
「ええ 驚きました
あなたが 七瀬珠希を 少年院を出てからずっと
医者になるまで援助してたって聞いてね」
亮太帰宅したが玄関先から恭介達の話を盗み聞き。
「どうして遺族が殺人犯 あの女の資金援助などするんだ」
中に入り座って話する二人
「あのまま放っておいたら少年院から出て来た珠希が
どこでどう生きていくのか私達には分からないままだ。
だから保護司に手を回し援助しながら珠希を監視し続けてきた。
今ではうちの病院でいばらの監視の目に曝されながら
日々神経をギリギリまですり減らし激務に耐えている。」
「あなたは俺にとって目標となる大人だった
だが父の死後 あなたは変わった
それとも 元々そんなに冷酷な人間だったんですか?」
「ふ〜ん。そうかもしれんな。」
「知っていたんですね」と映子に聞く恭介。
「私だってその事実を知った時には怒りで震えたわ。」
「それがこの男の正体ですよ。」
「恭介、お前にも珠希を追い詰めた責任はあるはずだ。
遺書を珠希に見せた事を酷く後悔してたんじゃないのか?
映子だってわざわざ電話をかけて珠希を煽った事
忘れたわけじゃあるまい!」
何でその事知ってんの?
つーか、映子はそんな事すっかりさっぱり忘れちゃってるでしょ?
悟は大人だね〜。
言ってたよ、珠希を追い詰めたのは僕達かもしれないって。
「我々にはそれぞれ負い目がある。
今のやり方が珠希への復讐の最善の方法だと思うがな!」
「私はあなたの様に 善人面をして 醜い事をする人間ではありません
恨むなら正々堂々と恨む」
「でも恨むと言ってるだけでは、何も出来ないよ」と亮太やっと登場。
「そういう事だったんですね。」と謙治に近寄り
「これでやっと今までの父さんの振る舞いが理解できました。
お父さんは敢えて僕らに復讐のチャンスをくれたんでしょ?」
「私達が監視し続ける事は珠希にとって一番の苦痛なんだ。」
「僕の恨みはそんな事では果たされない!」
どんな事で果たされるんですかい?
亮太、本当一人で突っ走ってるな〜。
「あなた、彼女を辞めさせて下さい。
彼女さえ病院から居なくなれば
加賀見家はまた昔に戻れるんです。」
「もう昔の加賀見家になんて戻れませんよ
かつての加賀見家だって 決して誇れるものではない
あなたは 医者である前に 人間として最低だ」
大声で謙治
「正義を振りかざして真実を見極めないよりは遥かにマシだぁっ!!!」
寝室にて映子&謙治
「あなたは何の意味もなくお金や労力を使う人じゃない事くらい分かってます。
本当はどんな理由があって..」
「心配するな。」
医局にて外科部長から亮太が来てた事を聞き、不安な様子の恭介。
院長室にて珠希&謙治
「ここで働き続ける事が未来永劫お前に出来る最大の償いだ。」
「私がここに居る事で亮太さんや恭介さん奥様まで深く傷つけています。
院長がずっと援助して下さった方だと知り驚きました。
そして感謝の気持ちでいっぱいでした。
勝手かもしれませんが患者さんの命を救う事で
私自身が救われる思いがあるのも事実です。
私はこれでいいのでしょうか?」
「やっぱり勘違いしてるみたいだね」と亮太、
音もさせずに入室!ワープだな。
「お父さんは保護司に手を回してでも資金援助して
お前の行く道をずっと監視する事にしたんだ。
そして医師にしてこの病院で雇う事で一生加賀見病院という牢獄に
閉じ込めてしまうつもりなんだよ。」
謙治を見て珠希、
「院長にどんな考えがあろうと私を援助して下さって
この病院に雇って下さった事には本当に感謝しています。」ぺこり
「お父さんはお前を飼い殺しにする事で
恨みを晴らすつもりだったかもしれないけれど
僕はそれでは済まない!
お前が普通の人間と同じ生活をしてる事なんて決して許されない。」
静止状態で何を思ってるのか表情から読み取れない珠希。
三日連続、亮太お気に入りのポーズ=ポケットに両手を突っ込みながら
エレベータ待ちする亮太、そこへ恭介登場。
会議室にて話する二人。←つーか家で話せよ!
「兄さんやっぱりもうあの女を許したんじゃないのか?」
「許してなどいない 俺の恨みとお前の恨みは違うものだと思う」
「今更それはどういう意味だよ?」
「お前は何であの女を恨んでいるんだ?」
「父さんを殺されたからに決まってるだろ!!」
「俺は違うと思う すまない」ぺこり恭介
「父さんを殺された恨みは 俺の恨みだ
俺は自分の恨みを まだ幼かったお前に押し付けていた」
「そんな事はない。止めてくれ。」
「お前が恨んでいるのは お前から家族を奪い
人生をこんなにも複雑で 辛いものにしてしまった運命なんじゃないのか」
「違う!!」
「お前は 恨んでると思い込む事によって
必死で加賀見家の人間になろうとしてるだけじゃないのか」
「そうだよ。僕が父さんの息子だと証明出来るのは
あの女を恨む事だけだ。それの何が悪い!」
「恨んでいるからといって 遠くから憎しみをぶつけるのは卑怯だ
だから俺は彼女と 過去と向き合う事にしたんだ」
「それであの女の話を聞いて許してしまったと言うのか?」
「父さんを殺された事実は消えやしない
その事を 俺はきっと永遠に許す事は出来ない
恨む気持ちもなくならない 父さんに生きて欲しかったから」
「だったら!!」
「亮太 お前は違う 違っていいんだ
お前は彼女と向き合う事から恐れてるんだ
過去から逃げるな
お前がもし彼女を許したとしても 俺はお前を軽蔑したりはしない
それでも俺達は兄弟だ」
アゴをギクギク動かしながら何かを思う亮太。
外を歩く珠希。
そこには仲良くボール蹴りをしてる姉弟。
目の前を亮太が通る。
珠希に気付く亮太。見合う二人。
ボールが道路に転がりガキが走って取りにいく。
一緒にそのボールを取りに走る亮太。
キィィイイーーーーー車の音→発進!!
亮太とガキを庇うように車の発進方向に立ちはだかる珠希。
ププププププッ!!!キィィイイイーーーーーーッ!!
ドーーン!
車と珠希が衝突!!道路に蹲る珠希。
スタスタと棒のように歩いて珠希に近付き
うんこツンツンするような感じで座って珠希を見るめる亮太。
===つづく======
ったく、この車はブレーキがないのか?
いい加減気付け!人に!って思いました。
ラストの亮太の動きが個人的にウケ過ぎて。
やばいな〜亮太、かなり面白いかも。
でも第三部にはいないんだよね?
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