そこへ悟が現れ立ち聞き。
つーか珠希、大事な話はドア閉めて話そうぜ。
ヤツが聞いてるかもしれないし〜。
で、引き続き亮太、

「僕の事、大切な存在だと言ってくれたよね?
 だったら僕と結婚してほしい。
 あなたの人生を未来永劫奪ってしまう。
 それが結婚の意味だ。
 僕のことを大切な存在だと言っておきながら
 血が繋がりもしないのに今さら姉弟として大切だから
 結婚はできません、なんて言えないよね?」

そう言って後ろ向きで退場亮太。
立ち聞きしてた悟とご対面〜の亮太、

「兄さん、聞いていたの?」
「亮太、、お前〜」
「残念だったね。
 兄さんが早くしないからあの女は僕のものにするよ。」

コラッ!亮太!さすがの私も怒ったぞ!!プンプン!!
悟が早くしないから、だと?あのな〜
悟は〜同じくこの場所で〜
珠希に〜告ったけど〜
見事に〜撃沈したんだよっ!!
恭介&三枝に聞かれてるとも知らずにね!!
しかも玄関のドア越しにね!!
後日その話しても珠希にスルーされたしね!チ〜ン!
悟は可哀想な奴である、覚えておけ亮太!!

「本気で言ってるのか!?」
「僕だって冗談で結婚は申し込まないよ。
 これからはあの女は僕のフィアンセという事になる。
 だから気安く近付かないでよね。それじゃ。」退場亮太。

フィアンセって古っ!
慌てて珠希の部屋に入る悟。

Club Meguにて悟と待ち合わせしてる恭介に恵が
珠希の亮太ビンタ事件を話す。

「あんな彼女初めて見たわ、さすがかつての姉ね。
 迫力あったわ。(←感心してる場合かよ!)
 あの二人、本当は姉妹に戻りたいんじゃないかしら?」

きっと恵の言葉に正解が含まれてるんでしょうね。

珠希の部屋にて
両手をドラえもんの手グーにして悟、

「亮太の話、本気で受け止めてないよね?」←必死
「どう受け止めたらいいのか分からないんです。」
「真剣に考える事なんかないよ!
 亮太の嫌がらせに決まってる!
 立場の弱い君なら何でも言う事を聞くと思って言っただけだと思う!!」

と悲しい程必死な悟。
少なくとも珠希は、悟の言う事を聞くような女ではない。

「私には亮太の悲鳴に聞こえたんです。
 お姉ちゃん助けてって言ってる声に..
 だから、いい加減に受け止めることはできません。」

ショボボン悟、

「そうだ、兄さんと待ち合わせをしてるんだ。
 君を誘うつもりで来たんだけど、、」

今その話する事はないと思うけど?悟って残念な奴。

「すみません、一人にして下さい。」

と撃沈悟。チ〜ン!
そりゃそうだろ?空気読もうぜ!

加賀見家、謙治&映子。

「映子、私と結婚した事悔やんでないか?」
「私はあなたと結婚して幸せですよ。」
「ずっと心配ばかりかけてる気がするよ。」
「何をあなたらしくもない弱気な事を仰ってるんですか〜。
 例え家族の誰かが人に言えない悩みを抱え
 罪を犯していたとしても私は守るつもりです。
 家族が愛さないで誰が罪人を愛するんでしょうね。
 あなたもそう思いません?」

思いませんって顔に見える謙治。
昨日、悟が同じような事言ってたけど?

Club Meguにて悟&恭介&恵。

「亮太さんが珠希に結婚を申し込んだなんて冗談でしょ?
 珠希はどうする気なの?」
「どうしていいのか分からないって混乱してた。
 珠希さん、亮太の悲鳴に聞こえたって。
 姉ちゃん助けてって...
 ねえ兄さん、どうしたらいいんだろう?」

こういう時だけ恭介に頼る悟。

「亮太は本心では 彼女と姉弟に戻りたいのかも..
 でも この13年間の出来事が それを邪魔してるんだと思う」
「姉弟に戻りたいけどそれが出来ないからって
 結婚して夫婦になるなんておかしいよ。」
「憎んでる人間とあえて一緒に暮らす事はないと思うわ。
 ...それとも亮太さんは珠希を許したのかしら?」
「許す事も出来ない 姉弟にも戻りたい
 亮太はきっと その挟間で苦しんでいるんだ」
「珠希と亮太さんは血の繋がりは無かったわけだから
 結婚するという事には障害はないわけね。」

あります!俺という障害が!って顔に見える険しい顔の恭介

「恨みの結婚ねぇ。」

恵のその台詞に二人とも撃沈。(特に悟)

翌朝、みんなに聞いて欲しい事があると亮太。

「加賀見病院を滅ぼして加賀見家と心中すると言った事、
 取り消します。やっぱり愛する家族を傷つけることはできません。」

単純な嬉しそうな映子と謙治。

「僕はあの女、七瀬珠希と結婚します。
 今日、婚姻届を貰いに行ってあの女に判を押させるつもりです。」
「何を言い出すんだ!!」
「冗談よね、、」
「本気で考えた結果の結婚です。
 未来永劫、傍に居て憎み続ける恨みの結婚です。」
「やめて頂戴!!
 そんな結婚あなたが幸せになれるわけないでしょ!?」
「僕は幸せになるつもりはありません。
 殺人犯と結婚する事は加賀見の名前を汚す事はよく分かってるつもりです。
 だから養子縁組を解消した上で婚姻届を出すつもりです。」
「私はそんな事を言ってるんじゃないの!
 お願いだからそんな不幸になるような結婚はやめて頂戴!」
「お母さんを悲しませる事になってすみません。ぺこり
 でも僕の決意は変わりません!」退場亮太。

病院の院長室にて珠希&謙治。

「亮太が結婚を申し込んだそうだな。
 それでどうするつもりだ?」
「どうしたらいいのか分からないんです。
 私と結婚する事で亮太さんが幸せになるとも思えません。
 でも私と結婚する事でしか
 亮太さんの正気を取り戻す事が出来ないのでしたら、、」

院長室から出ると恭介が珠希待ち。
「君の気持ちを聞かせてくれないか?」

手術室前の椅子にて話す二人。

「13年前 この廊下で 出会った頃に戻れるのなら
 俺は何を犠牲にしても、、
 俺はあの日君を守ると言いながら君を憎み
 見守る事しか出来ないでいた
 結局 俺は君を救う事が出来なかった
 君に結婚を申し込んだ相手が亮太でなかったら
 俺は力づくでも阻止する事が出来る」

遠回しに告白してんな、恭介のやつめ。

「ただ どんな答えを出そうと 
 俺は君の出した結論に 協力するつもりだ」

と珠希の気持ちは聞かず自分の気持ちを聞かせ退場恭介。

映子が珠希の部屋を訪ねてくる。

「単刀直入に申し上げます。 
 亮太が不幸になるのが分かっていて
 あなたとの結婚を認めるわけにはいきません。
 この結婚は、亮太に必ず諦めさせてみせます。」退場映子。

帰宅した謙治、亮太の部屋へ

「こんな時間に荷造りか。
 何もそんなに慌てて出ていかんでも..」
「必要のないものを捨ててしまおうと思っただけです。
 どれもいらないものばかりです。
 本での知識なんて現実の前には無力ですね。」
「本が大好きなお前にそんな事を言わせてしまうのも
 全て私の過去の過ちが原因か?」
「過去のことはもういいんです。
 僕は未来に向かって生きて行く事に決めたんですから。」

本当かよ?ウソくせ〜。
過去に一番こだわってんのは亮太だし。

「亮太!私はお前がこの家で暮らす辛さがよく分かる。
 父さんも10歳の時にいきなりこのうちに連れてこられた..
 同じ境遇のお前に不憫な思いはさせたくない。
 私は父親としてお前に出来る事は全てやってきたつもりだ。
 だが結果的にお前を苦しませ辛い思いをさせる事に..」

あれ?ちょっとウルウルしてる?亮太?

「お父さんがこの家に貰われて来た時は
 お父さんの父親はまだ生きていたんですよね?」
「ああ。」
「僕がこの家にもらわれて来た時は実の父も育ての父も死んで
 この世にはいなかったんです。
 僕とお父さんとでは違うんですよ。」

そんな事はないって感じで首を振る謙治。
涙を堪えるように亮太、

「その証拠にお父さんは立派に加賀見病院の院長として
 みんなに尊敬されて生きてる。
 僕の本当の気持ち、聞いてもらえますか?」
「ああ。」
「僕は本当は今、自分自身の運命を憎んでるのかもしれません。
 この呪われた運命の道連れをずっと探していたのかもしれない。
 結婚を決めた事で加賀見の皆は道連れにする事はなくなりました!
 安心して下さい。(笑顔)」

と泣き顔を見られたくないかのように本の整理をする亮太。
「邪魔したな。」と退場謙治。
なおも込み上げてくるのか必死で涙を堪える亮太。

恵の店に映子登場。

「あなたも知ってるのね?」
「結婚させちゃえばいいじゃないですか」
「(笑って)認めるわけにはいきません。
 その話はやめて下さい。
 今日は亮太の話をしに来たんじゃないんです。
 恵さん、殺人犯と結婚できます?」

何言ってんのこの女って顔の恵。

「私はできます。愛しているなら。」
「何がおっしゃりたいんですか?」
「一緒に暮らしてる夫が殺人犯だって分かったら
 恵さんどうなさいます?」

怪訝な顔の恵。

===つづく=====

亮太の部屋の壁にあった二匹のイルカの飾り物が気になりました。
謙治と亮太のやり取りの時の亮太の涙の意味が分からない。
改心してあの涙なら分かるんだけど
今後のあらすじ読んでもそうは見えないし。
どうみても対加賀見なんだけど、なら何故涙?謎だ。

あと、悟ってさ、どうしてあんなに古くさそうな髪型とファッションなの?
あんな髪型、第三部からでいいじゃん。
冴えない役だから?
まぁ別にいいですけど、悟いいとこ無しで本当にチ〜ンだよ。
ポスト章吾に間違いないな。

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