オペ後の恭介の元へ珠希登場。

「私病院を辞めます。院長にも話してきました。」
「院長がそんな事許すはずが」
「許していただく気はありません。でも辞めます。
 私は恭介さんについて行きます。
 もしそれが嫌だと言うのなら全て本当の事を話します。
 今あなたを一人で行かせたら亮太にあわせる顔がない。」
「モザンビークに行く 二度と帰って来るつもりはない
 そこでなら医師を続けられる 将来どうなるか分からない
 君まで一緒に来る事はない」
「私も一緒に連れてって下さい。いつ行くんですか?」
「五日後に立つつもりだ」
「私もすぐに出発の準備をします。」

Club Meguに入ろうとする謙治。
出てきた石川と鉢合わせ。

「病院が大変な時にずいぶん余裕がありますな。
 それとも辛い時に昔の女の顔が見たくなるのが男の性ですかな。
 ハッハハハハハハ〜」

石川は嫌らしい演技をするために生まれてきたような奴ですな。

病院にて看護師に呼び止められる珠希。
三枝に亮太が亡くなった日の事を聞かれ
話したらこんな事になってしまってと謝る看護師。
恭介の血液検査の控えを珠希に渡し退場。
検査結果を見て驚く珠希。
その足で医局に向かい恭介を探してる様子の珠希。
そこへ悟登場。

「どしたの?」
「恭介さんは?」
「今日はもう。何かあったの?」
「いえ、何でもありません。」退場。

==今更、周囲に亮太と恭介の骨髄の型が合ったと明かしても
  恭介を更に苦しめるだけだと珠希は思いました。
  とはいえ、この事実をこのままにしておくわけにはいかない
  珠希の心は失望と疑念で押しつぶされそうでした。==

Club Meguにて謙治&恵

「石川教授はよく来るのか?お前何を企んでいるんだ?」
「石川にはあなたと悟は敬遠の仲だと伝えてあるわ。
 それに今でも私があなたを恨んでると思ってるわ。」
「石川に何を吹き込んだんだ?」
「(笑いながら)私は随分信用ないのね〜。
 私はただ、あなたと悟を愛してるだけ。守りたいだけよ。
 石川とは今、私の言う事はそれなりに聞いてもらえる関係よ。
 悟を院長代理にしたいって提案してみたら..?
 その内に私が大学とご家庭に恨み言のFAXでも送っておくわ。
 そうしたらあなたがまた院長に返り咲けばいい。」
「恵、、」
「その為に私は今まで石川と会ってきたのよ。」

嬉しそうな謙治、

加賀見家和室にて恭介が亮太の遺影に手を合わしてると映子登場。

「罪を犯したとしても私があなたを守るわよ!
 家族だけは罪を許しあって生きていけると信じてるの。」
「俺がこの家に居る事は 母さんを苦しめる事にしかならない
 それに 俺はこれ以上この家に居る事は辛い すまない母さん」

亮太の遺影アップ!!←ヒィ〜!!

院長室に恭介の血液の検査結果の控えを持って登場の珠希。

「出て行く事は認めん!お前には他に行く場所などない!」
「今までのご恩は本当に感謝しています。
 でも辞める気持ちは変わりません。
 今日は私から質問があって来ました。」
「私の話はまだ終わっていないぞ。」

ガチャ 恭介登場。

「もう 彼女を自由にしてやったらどうですか
 亮太への罪を 二人で償っていきます」
「そんな事は認めん。」
「あなたの許しなど 得るつもりはありません」

珠希の腕を掴み退場恭介。

珠希にチケットを渡す恭介。

「三日後の午前11発の便だ」
「恭介さん、、、あの、、、恭介さんの、、」

ったく、さっさと喋れ!
そんなウジウジ珠希の事など全く気にしてない恭介、

「何かあったら電話してきてくれ ホテルの番号はこれだ」

と珠希にメモを渡す。

「俺は 覚悟を決めたよ 過去の事や今での運命も
 全て許す君が居てくれたら 他に何も必要ない
 君さえ居てくれれば それでいい」

いや、だから珠希の話を聞いてやって下さいってば!
珠希の手を握り

「君の手を放さない 」
「恭介さん、、」
「俺達は罪を背負って生きていかなければならない
 でも 幸せになる事から 逃げるつもりはない」

コクンと頷く珠希

「それじゃ また成田で」
「はい。」

随分とあっさりした二人。
そもそも珠希ってパスポート持ってんのかな?

廊下にて恭介に声をかける三枝

「病院を辞めるって、、私」
「すまない 君の気持ちを知っていながら
 何もしてやれなかった」ぺこり
「いえ、私の方こそ週刊誌に、、」
「もういいんだ もういい」
「お元気で」ぺこり
「ありがとう」退場恭介。

珠希のマンションにて三枝

「私なんです。週刊誌に亮太さんの安楽死の事話したの。すみません」ぺこり

みんな知ってるよ、お前が情報を流したことは!!

「でも事実だから。恭介さんが私を庇ってくれただけで
 全て私が悪いんです。」

三枝、鞄から白い封筒を取り出し

「これ亮太さんから預かった遺書です。
 七瀬先生に渡して欲しいって頼まれたんです。」

回想
『『僕はもうおそらく治ることはないでしょう。
  だから元気な内に姉に手紙を書いたんです。』』
『『どうして私に?』』
『『僕が死んだら姉はきっと嘆き悲しんで我を失うでしょう。
  そんな精神状態の時に読んでほしくないんです。 
  姉の気持ちが落ち着いたらその手紙を渡してほしいんです』』

「亮太がそんな事を、、」
「すみません、読んでしまいました。」ぺこり

読んだのかよ!
亮太から遺書を受け取った時だったか忘れたけど
封が開いてたんですよ、なのに今は開いてなかったから
おかしいなとは思ってたんですけど、まさか読んでたとはね。

「読んで本当に驚きました。
 手紙に書かれていた事は誰にも言うつもりはありません。
 先生の人生を邪魔するつもりもありません。」
「歩美さん、、」
「それじゃ、失礼します」退場三枝。

速攻遺書を読む珠希。

【姉ちゃんへ 姉ちゃんこんな形で先にいってしまってごめん。
 本当は生きて姉ちゃんの無罪を明らかにしたかったけど
 僕にはもう時間がないみたいだ。
 だったらどうせ無くなるこの命を意味のある終わらせ方にしたいと思った。
 僕の死で加賀見謙治の心を動かせるならってね。
 姉ちゃんの勤めていた病院に怪文書を送っていたのは加賀見謙治だ。
 本人も認めている。何のためにそんな事をしたのかは姉ちゃんを手元に置いて
 見張っていたかったんだ。13年前の真実に気付いているかどうかを。
 13年前、屋上から落ちた院長にオペをしてから加賀見謙治は
 一度もメスを握っていない。それは、、】

「亮太、、」と呟き遺書を強く握る珠希。

院長室に珠希入室。

「確認したいことがあります。
 亮太と恭介さんのHLAが一致していた事を
 どうして黙っていたんですか?」
「一致していると分かった時は心の底から嬉しかった。
 直ぐに移植手術の準備にかかろうとしたその時
 石川が飛び込んできた。悲しいかな院長として瞬時に判断したよ。
 こっちを優先すべきだとな。10数時間亮太を待たせる事は
 あの時点では何の問題もなかった。だが悲劇は起こって..」
「あの時亮太には恭介さんが必要だったんです!」
「私は今でもあの時の判断は間違っていたとは思っていない。」
「そうですか。よく分かりました、あなたと言う人が。
 全てあなただったんですね。」
「何の話だ?」
「あなたの話です。あなたがしてきた事の。」

と謙治を見つめフラフラと倒れる珠希。

病室にて目が覚める珠希。

「妊娠しているようだな。4週目に入ったところだ。
 亮太の忘れ形見か?もし産むつもりなら
 その子も大変な運命を背負うことになるな。」
「罪を犯しているのは私とあなたです。
 亮太を安楽死させたのは私です。
 恭介さんは私を庇っただけなんです。」
「そんな事は分かっている。お前がやった事だと騒いだところで
 加賀見病院はろくでもない医者の吹き溜まりだと
 世間の不信感は一段と増すだけだ。
 お前のために恭介の医者としての人生も終わった。」

と去ろうとする謙治に

「亮太が死んだ時、あなたはどう思いましたか?」
「暫く休んでいきなさい。」退場謙治。

==珠希にはお腹の子が紛れもなく恭介の子だと分かりました。
  亮太の為にそしてわが子の為にどうすればいいのか
  珠希の心は大きく揺れていました。==

速攻病院を出て自宅に帰る珠希。
恭介に貰ったチケットを眺め考えてる様子。
そこへ電話が鳴る、留守電に切り替わり

「「七瀬です、メッセージをどうぞ」」とそっけないいつもの珠希の声

「「もしもし恭介です。夜中にすまない。まだ病院みたいだね。
  それじゃあまた明日 成田で」」ブチッ。

それじゃまた成田でってさっきも言ってた。
暫く考え電話の線を抜く珠希。
朝になりピンポーーン 悟が急いで登場。
ズカズカ部屋に入りバッグを広げ

「必要なものはすぐバッグに入れるんだ!
 母さんに電話があった、兄さんから。
 兄さんはもモザンビークに行くそうだ。
 11時の便で立つ。急いで支度して!」

そっぽ向く珠希

「君も一緒に行きたいんだろ?
 成田まで送ってくから今ならまだ間に合うかもしれない!」
「行きません。」
「どうして?兄さんと何かあったのか?」
「私、妊娠してるんです。
 この子の父親は悟さんです、本当です。」
「そんな、、」
「だから空港には行きません。私は母として生きる事を決めました。」
「珠希さん、、」
「私と結婚して下さい。」
===つづく======

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