■愛讐のロメラ(第47話)
2008年12月4日 愛讐のロメラ「とにかく事実関係を調べあげろ!
小暮、理事会に掛け合って調査委員会を立ち上げろ!
お前達二人も分かった事なら何でもいい、逐一報告しろ。」
廊下にて悟&珠希
「大変なことに..どうしてこんな事が急に露見したんだ?」
「珠希先生!」と子供の患者の母親登場。
不審な顔の悟。
病室にて母親
「そこまでしていただいて本当にいいんですか?」
「大丈夫です..とにかく手術の準備を..」
「でも、、」
「お母さまの気持ちは分かります。
でも私はどうしてもこの子を助けたいんです。」
医局にて珠希の机からガキのオペの資料を見る悟。
頭をフル回転してる様子の悟であった。
加賀見家にて珠希&悟。
「今日君を呼び止めた患者の母親、
新しい手術法を勧めてるらしいけど結局どうだった?」
「明日から準備を..今日はその事について相談だったの。」
「保険適用外の診療なんだな。全額自己負担は可能なのか?」
「資金のメドならついている..心配しないで。」
「君が小さな子供達に亮太を重ねているのは分かってる。
でもあまり患者の事情に入れ込み過ぎるのは危険だ。」
「分かっています。」
その会話を盗み聞きしてる謙治。
本当にこのドラマは特に盗み聞きが多い。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「保険診療ができなくなれば病院にとっても死活問題。
本当に潰れてしまうかも..
それでもあなたは構わないのね?」←噛んだよ!今!
「ええ」
「それにしても加賀見謙治は一体あなたに何をしたの?」
「取り返しのつかない事です」
「まだ話せないの?」
「すみません」
奥村の携帯に謙治から着信。
「まぁ学長!何の御用かしら?..
頼みたい事?」と恭介の顔を見る奥村。
院長室にて悟&珠希&謙治。
「奥村議員に連絡を入れておいた。」と謙治。
そこへ恭介入室。
「奥村さんを呼び出して また揉み消し工作でも頼むつもりですか?」
「立ち聞きとは品がないな。」←自分だってしてるくせに!
「残念ながら奥村さんは来ませんよ
話なら私が聞きましょう」
「どういう事だ?」
「奥村さんに話すのも 私に話すのも 同じ事だと言う事です」
「お前が奥村議員に手を回していたんだな。
保険指定を外されればこの病院は潰れる..。」
「分かっています」
「お前の父さんが築き上げたこの病院が消えてなくなるんだぞ?」
「無くなるなら もう一度俺が作り上げるまでだ」
「亮太が病院を潰そうとした時、お前は
輝かしいキャリアを全ての人生を投げ打ってこの病院を救った」
「壊す事と 守る事は対極ではありませんよ
亮太は壊す事それ自体が目的だったかもしれない
でも 俺は違う この病院を守りたいからこそ 愛してるからこそ
このまま放っておくわけにはいかない」
「下らん屁理屈を言うな!!」と怒鳴る謙治。
「兄さんはその為にこの病院に戻ってきたのか?」
「言ったはずだ 俺はこんな加賀見病院を認めないと」
と退場する恭介に「待って下さい!」と追いかける珠希。
廊下にて恭介&珠希
「あんな言い方、恭介さんらしくないです。
あなたが憎いのは私達..
だったら病院や患者まで巻き込むのは止めて下さい。」
「そう思うのなら 今すぐこの病院を放棄すればいい
俺は加賀見謙治の罪を追求することもなく
父の無念も 亮太の苦悩も忘れ
のうのうと暮らしてるお前達が許せないだけだ」
「あなたのお父様の事も亮太の事も一瞬だって忘れたことはありません。
こんな事をするくらいならどうして私を責めないんですか!?
やはりあなたはアメリカに戻るべきです。」
「その言葉は撤回したんじゃなかったのか」
「確かに一度はそうも考えました。
でも私は今の加賀見病院とあなたが共存して生きる道を考えたかった。
その為だったらこの11年間の思いが無になっても
仕方のない事だと思っていた..」
「11年間の思い 彩の為に全てを捧げるという
下らない愛情のことか?」
「私はあなたに憎しみを捨ててほしかった。
憎しみを捨てて今を生きてほしかった。
それが亮太の望むことでもあると思ったから。
、、でもそれは間違いだったようです。
私には選ぶべき道なんか初めから無かった..」退場珠希。
院長室にて謙治&悟。
「例え貧しい患者のためとはいえ珠希が不正請求をしてるかもしれん。」
「そんな事は、、」
「病院の死活問題だ!身内といえども覚悟が必要だ。」
休憩室にて悟&恭介。
「兄さんには失望した。患者を巻き込むなんて
あまりに自分勝手で横暴だ。」
「患者の事は心配するな
もしもの時は俺が責任を持って 転院先を探す」
「そうまでしてやならければならない事ですか?!」
「お前に分かってもらおうとは思わない
蔑めたければ蔑めばいい」
「俺は兄さんとはいつかまた笑って話せる日がきっと来ると思っていた。
でもそれは幻想にすぎなかったようだ。
本当に残念です。」退場悟。
つーか恭介と笑って話すことあるのかなぁ?
加賀見家にて亮太の遺影に向かう珠希。
「姉ちゃんはもう二度と迷ったりしないから。」
寝室にて映子&謙治。
「今日、病院の事で理事会から連絡が..」
「いくら恭介でもまさかあそこまでやるとはな。」
「今度の事は恭介のした事..?」
「知らなかったのか?」
「でも恭介にとっても病院は大切な存在のはず..
まさか、、本気でそんな事を、、」
「恭介はな、私を抹殺さえすれば理想の病院に再生できるという
妄想に取り付かれている。」
妄想って、まるで恭介が精神異常者みたいですよね。
「あなたはどうするつもりなの?」
「最善を尽くして敵を叩き潰す。」
「それは恭介を潰すと..?」
「アイツが敵の側にいる限りそういう事に..覚悟しておいてくれ。」
院長室にて謙治&珠希
「保険外手術の子供がいるらしいな。
当初は経済的な理由で手術ができなかったんだが
今は高額な保険外手術の予定が..
経緯を聞かせてもらえんか?」
「資金のメドがついたからと聞いています。」
「自己負担、、ということか?
まさかとは思うが保険適用案件に紛れ込んでいる
なんて事がありえんか?」
「私が不正請求をしている張本人だと仰りたいんですか?」
「出来る限りの根回しをしている。
だがな、最悪の場合は誰かが責任を取らねばならん。」
「お話する事はありません。」
「特別扱いは出来んぞ!」
「ご判断はお任せします。」退場珠希。
廊下にて「加賀見先生!」と珠希に声をかける子供の母親。←後ろには悟の姿が。
「取り合えずこれだけでもお返ししておこうと。」と封筒を渡す母親。
「急ぐことはないと申し上げたじゃないですか。」
「でもこれはわたくし共のけじめですから。
ありがとうございました。」ぺこり母親退場。
「珠希!君はまさか患者の治療費を援助していたのか?」と悟登場。
「父さんに言うんだ。このままだと君は、、」
「黙っていてくれませんか?
誰かが責任を取らなければいけないのなら
私がその役目を負えばいいだけです。」
「そんな事をしたら君は保険の認定医を取り消されるぞ。
医師を続けることもできなくなる。」
「私の仕事は医師だけじゃないわ。
母であること、妻である事も立派な仕事よ。
だから心配しないで。」退場珠希。
医局にいる恭介を廊下から眺める映子←に気付く恭介。
会議室へ。
「今すぐこの病院を出て行きなさい。
ここに居るとあなたも加賀見家も駄目になってしまう。」
「また 加賀見家の為ですか
母さんも分かってるんじゃないんですか
守るべき加賀見家など とうの昔に無くなってしまった事を
母さんは 加賀見家の呪縛から解放されるべきです」
「呪縛?ふざけないで。
私は加賀見家を愛しています。
謙治さんの事だって心から愛していたから結婚した..
私は謙治さんもあなたも同じぐらい大切..
ただ今はあなたが居るとみんなを不幸にしてしまう。」
疫病神みたいな言われようですね、恭介。
「お願いだから今すぐ私達の目の前から姿を消して頂戴。
こんな所で立ち止まってないで
あなただけでも前に進むの!」
「ハッ 母さんにそこまで言わせるとは
俺は親不孝な息子だな もういいよ
母さんも俺の事は 忘れろ これ以上 俺と加賀見家の
板挟みになることなんてない」退場恭介。
休憩室にて悟&恭介
「兄さんは知っていましたか?
珠希はお金がなくて保険外の手術を受ける事が出来ない子供に
自分のお金で治療費を援助していたんです。
亮太の事があったからですよ。」
通りすがりの珠希、立ち聞き。
「なのに珠希はその事を決して口にしようとしない。
不正請求の疑いを一人で背負って医師さえ辞める覚悟を..
これが兄さんが望んだ加賀見病院の最善っていうやつですか?」
「彼女が責任を取って辞めたからといって この問題がなくなるわけではない
俺はこの病院に問題がある事を 世間に知らせることが出来ればそれでいいんだ」
とあるホテルのロビーにて珠希&奥村
「院長代理の奥様が私に何の用かしら?」
「研修医の件ではお世話になりました。」ぺこり
「その事なら気にしないで。」
「あの時あんなに快く協力して下さった奥村さんが
今回は何故加賀見病院を?」
「勘違いしないで。
私は前回だって加賀見病院を助けたわけじゃない。
命の恩人の恭介さんを助けたのよ。
それは今回だって同じこと。」
「今回の件は私が責任を取ります。
ですからどうかそれで終わりにさせて下さい。
恭介さんにはこんな事を止めるように言って頂けませんか?
このままでは恭介さんまで医師の道から外れてしまいます。」
「恭介さんが好きなのね。
彼の事が好きならどうしてどこまでも追いかけていかないの?」
白と黒で彩乃が礼子に言った台詞とかぶる。
「聖人のことが好きなのね。」ってあったよね。
「私はそんな、、」
「将来の院長夫人の座が魅力的だったっていう事?」
「そんなんじゃありません。」
「嫌いだから別れるわけじゃないって事も分かってるつもり。
むしろ、好きだからこそ大切だからこそ
別れなければならないこともある。」
「奥村さん、、」
「でもどんなに愛に基づいた言葉でも
あなたの申し出を受けることは出来ないわ。
これはもう私一人の問題ではなくなっているの。
本当に愛があるのならあなたの力で止めてご覧なさい。」退場奥村。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「どうしたの?難しい顔して。」
「私に何かあったら悟さんと彩をお願いできますか?」
「何よ急に。」
「今、加賀見病院は大変な状況にあるんです。」
「仁から聞いたわ。恭介さんが加賀見病院を潰すことも厭わない構えだと。」
「私も加賀見病院を辞めなければならないかもしれません。
それでも恭介さんの気持ちがおさまらなければ
私の手で恭介さんを止めなければいけないと思っています。」
「止めるってどうやって、、」
「それは、、」と俯き手を握りしめてる珠希を見て
「珠希さん、あなたが何を考えているのか分からないけど
お願いだから彩を悲しませるような事だけはしないでね。」
医局にて珠希&恭介。
「医師を辞めてまで 今のこの病院を守りたいのか?
君はこの11年で 随分とオペの腕もあげてきた
想像を絶する努力を重ねてきたんだろ?」
「そう思っていただけて光栄です。」
「だがそれは何の為だったんだ?
11年前 俺に何を言われようと医師を続けようとした君はどこへ行った?」
「亮太があんな事になる直前までこの病院を立て直そうと必死でした。
この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。」
見つめ合う二人。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「聴聞の日取りが決定したわ。
まあ聴聞といっても表向きだけの事よ。
そこで何があれ加賀見病院の保険指定解除は決定事項よ。」
「そうですか」
「あまり喜ばないのね?」
「奥村さん その聴聞 中止にする事は出来ませんか?」
「今更何を言ってるの!?」
無言の恭介。
「どうしたの?思い描いた事が現実になると思って急に恐くなったのかしら?」
「そうじゃないんですが ただ」と珠希の台詞を回想する恭介
『『この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。』』
「そういえば今日、あの女医さんが会いにきたわ。
彼女言ってた。私が責任を取るから
どうかあなたに道を踏み外させないで欲しいって。
彼女とあなた、ただの親戚関係じゃなさそうね。
あなた達もしかして」
「やめて下さい 珠希は悟の 弟の妻です」
おっと、さっそく呼び捨てです。
「珠希さんって言うの?旧姓は..?」
「七瀬ですが」
「七瀬珠希..」と驚いた表情の奥村。
「彼女を 珠希をご存じなんですか?」
奥村のアップ!!
===つづく====
恭介って実は男前なんですね(今さら)
今日観ててそう思いました。
白と黒ではカメラの揺れが気になりましたが
ロメラでは役者の台詞のかみ具合が気になります。
OKしちゃうんだ?って。
珠希、恭介、奥村と見事にかみまくりです。
小暮、理事会に掛け合って調査委員会を立ち上げろ!
お前達二人も分かった事なら何でもいい、逐一報告しろ。」
廊下にて悟&珠希
「大変なことに..どうしてこんな事が急に露見したんだ?」
「珠希先生!」と子供の患者の母親登場。
不審な顔の悟。
病室にて母親
「そこまでしていただいて本当にいいんですか?」
「大丈夫です..とにかく手術の準備を..」
「でも、、」
「お母さまの気持ちは分かります。
でも私はどうしてもこの子を助けたいんです。」
医局にて珠希の机からガキのオペの資料を見る悟。
頭をフル回転してる様子の悟であった。
加賀見家にて珠希&悟。
「今日君を呼び止めた患者の母親、
新しい手術法を勧めてるらしいけど結局どうだった?」
「明日から準備を..今日はその事について相談だったの。」
「保険適用外の診療なんだな。全額自己負担は可能なのか?」
「資金のメドならついている..心配しないで。」
「君が小さな子供達に亮太を重ねているのは分かってる。
でもあまり患者の事情に入れ込み過ぎるのは危険だ。」
「分かっています。」
その会話を盗み聞きしてる謙治。
本当にこのドラマは特に盗み聞きが多い。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「保険診療ができなくなれば病院にとっても死活問題。
本当に潰れてしまうかも..
それでもあなたは構わないのね?」←噛んだよ!今!
「ええ」
「それにしても加賀見謙治は一体あなたに何をしたの?」
「取り返しのつかない事です」
「まだ話せないの?」
「すみません」
奥村の携帯に謙治から着信。
「まぁ学長!何の御用かしら?..
頼みたい事?」と恭介の顔を見る奥村。
院長室にて悟&珠希&謙治。
「奥村議員に連絡を入れておいた。」と謙治。
そこへ恭介入室。
「奥村さんを呼び出して また揉み消し工作でも頼むつもりですか?」
「立ち聞きとは品がないな。」←自分だってしてるくせに!
「残念ながら奥村さんは来ませんよ
話なら私が聞きましょう」
「どういう事だ?」
「奥村さんに話すのも 私に話すのも 同じ事だと言う事です」
「お前が奥村議員に手を回していたんだな。
保険指定を外されればこの病院は潰れる..。」
「分かっています」
「お前の父さんが築き上げたこの病院が消えてなくなるんだぞ?」
「無くなるなら もう一度俺が作り上げるまでだ」
「亮太が病院を潰そうとした時、お前は
輝かしいキャリアを全ての人生を投げ打ってこの病院を救った」
「壊す事と 守る事は対極ではありませんよ
亮太は壊す事それ自体が目的だったかもしれない
でも 俺は違う この病院を守りたいからこそ 愛してるからこそ
このまま放っておくわけにはいかない」
「下らん屁理屈を言うな!!」と怒鳴る謙治。
「兄さんはその為にこの病院に戻ってきたのか?」
「言ったはずだ 俺はこんな加賀見病院を認めないと」
と退場する恭介に「待って下さい!」と追いかける珠希。
廊下にて恭介&珠希
「あんな言い方、恭介さんらしくないです。
あなたが憎いのは私達..
だったら病院や患者まで巻き込むのは止めて下さい。」
「そう思うのなら 今すぐこの病院を放棄すればいい
俺は加賀見謙治の罪を追求することもなく
父の無念も 亮太の苦悩も忘れ
のうのうと暮らしてるお前達が許せないだけだ」
「あなたのお父様の事も亮太の事も一瞬だって忘れたことはありません。
こんな事をするくらいならどうして私を責めないんですか!?
やはりあなたはアメリカに戻るべきです。」
「その言葉は撤回したんじゃなかったのか」
「確かに一度はそうも考えました。
でも私は今の加賀見病院とあなたが共存して生きる道を考えたかった。
その為だったらこの11年間の思いが無になっても
仕方のない事だと思っていた..」
「11年間の思い 彩の為に全てを捧げるという
下らない愛情のことか?」
「私はあなたに憎しみを捨ててほしかった。
憎しみを捨てて今を生きてほしかった。
それが亮太の望むことでもあると思ったから。
、、でもそれは間違いだったようです。
私には選ぶべき道なんか初めから無かった..」退場珠希。
院長室にて謙治&悟。
「例え貧しい患者のためとはいえ珠希が不正請求をしてるかもしれん。」
「そんな事は、、」
「病院の死活問題だ!身内といえども覚悟が必要だ。」
休憩室にて悟&恭介。
「兄さんには失望した。患者を巻き込むなんて
あまりに自分勝手で横暴だ。」
「患者の事は心配するな
もしもの時は俺が責任を持って 転院先を探す」
「そうまでしてやならければならない事ですか?!」
「お前に分かってもらおうとは思わない
蔑めたければ蔑めばいい」
「俺は兄さんとはいつかまた笑って話せる日がきっと来ると思っていた。
でもそれは幻想にすぎなかったようだ。
本当に残念です。」退場悟。
つーか恭介と笑って話すことあるのかなぁ?
加賀見家にて亮太の遺影に向かう珠希。
「姉ちゃんはもう二度と迷ったりしないから。」
寝室にて映子&謙治。
「今日、病院の事で理事会から連絡が..」
「いくら恭介でもまさかあそこまでやるとはな。」
「今度の事は恭介のした事..?」
「知らなかったのか?」
「でも恭介にとっても病院は大切な存在のはず..
まさか、、本気でそんな事を、、」
「恭介はな、私を抹殺さえすれば理想の病院に再生できるという
妄想に取り付かれている。」
妄想って、まるで恭介が精神異常者みたいですよね。
「あなたはどうするつもりなの?」
「最善を尽くして敵を叩き潰す。」
「それは恭介を潰すと..?」
「アイツが敵の側にいる限りそういう事に..覚悟しておいてくれ。」
院長室にて謙治&珠希
「保険外手術の子供がいるらしいな。
当初は経済的な理由で手術ができなかったんだが
今は高額な保険外手術の予定が..
経緯を聞かせてもらえんか?」
「資金のメドがついたからと聞いています。」
「自己負担、、ということか?
まさかとは思うが保険適用案件に紛れ込んでいる
なんて事がありえんか?」
「私が不正請求をしている張本人だと仰りたいんですか?」
「出来る限りの根回しをしている。
だがな、最悪の場合は誰かが責任を取らねばならん。」
「お話する事はありません。」
「特別扱いは出来んぞ!」
「ご判断はお任せします。」退場珠希。
廊下にて「加賀見先生!」と珠希に声をかける子供の母親。←後ろには悟の姿が。
「取り合えずこれだけでもお返ししておこうと。」と封筒を渡す母親。
「急ぐことはないと申し上げたじゃないですか。」
「でもこれはわたくし共のけじめですから。
ありがとうございました。」ぺこり母親退場。
「珠希!君はまさか患者の治療費を援助していたのか?」と悟登場。
「父さんに言うんだ。このままだと君は、、」
「黙っていてくれませんか?
誰かが責任を取らなければいけないのなら
私がその役目を負えばいいだけです。」
「そんな事をしたら君は保険の認定医を取り消されるぞ。
医師を続けることもできなくなる。」
「私の仕事は医師だけじゃないわ。
母であること、妻である事も立派な仕事よ。
だから心配しないで。」退場珠希。
医局にいる恭介を廊下から眺める映子←に気付く恭介。
会議室へ。
「今すぐこの病院を出て行きなさい。
ここに居るとあなたも加賀見家も駄目になってしまう。」
「また 加賀見家の為ですか
母さんも分かってるんじゃないんですか
守るべき加賀見家など とうの昔に無くなってしまった事を
母さんは 加賀見家の呪縛から解放されるべきです」
「呪縛?ふざけないで。
私は加賀見家を愛しています。
謙治さんの事だって心から愛していたから結婚した..
私は謙治さんもあなたも同じぐらい大切..
ただ今はあなたが居るとみんなを不幸にしてしまう。」
疫病神みたいな言われようですね、恭介。
「お願いだから今すぐ私達の目の前から姿を消して頂戴。
こんな所で立ち止まってないで
あなただけでも前に進むの!」
「ハッ 母さんにそこまで言わせるとは
俺は親不孝な息子だな もういいよ
母さんも俺の事は 忘れろ これ以上 俺と加賀見家の
板挟みになることなんてない」退場恭介。
休憩室にて悟&恭介
「兄さんは知っていましたか?
珠希はお金がなくて保険外の手術を受ける事が出来ない子供に
自分のお金で治療費を援助していたんです。
亮太の事があったからですよ。」
通りすがりの珠希、立ち聞き。
「なのに珠希はその事を決して口にしようとしない。
不正請求の疑いを一人で背負って医師さえ辞める覚悟を..
これが兄さんが望んだ加賀見病院の最善っていうやつですか?」
「彼女が責任を取って辞めたからといって この問題がなくなるわけではない
俺はこの病院に問題がある事を 世間に知らせることが出来ればそれでいいんだ」
とあるホテルのロビーにて珠希&奥村
「院長代理の奥様が私に何の用かしら?」
「研修医の件ではお世話になりました。」ぺこり
「その事なら気にしないで。」
「あの時あんなに快く協力して下さった奥村さんが
今回は何故加賀見病院を?」
「勘違いしないで。
私は前回だって加賀見病院を助けたわけじゃない。
命の恩人の恭介さんを助けたのよ。
それは今回だって同じこと。」
「今回の件は私が責任を取ります。
ですからどうかそれで終わりにさせて下さい。
恭介さんにはこんな事を止めるように言って頂けませんか?
このままでは恭介さんまで医師の道から外れてしまいます。」
「恭介さんが好きなのね。
彼の事が好きならどうしてどこまでも追いかけていかないの?」
白と黒で彩乃が礼子に言った台詞とかぶる。
「聖人のことが好きなのね。」ってあったよね。
「私はそんな、、」
「将来の院長夫人の座が魅力的だったっていう事?」
「そんなんじゃありません。」
「嫌いだから別れるわけじゃないって事も分かってるつもり。
むしろ、好きだからこそ大切だからこそ
別れなければならないこともある。」
「奥村さん、、」
「でもどんなに愛に基づいた言葉でも
あなたの申し出を受けることは出来ないわ。
これはもう私一人の問題ではなくなっているの。
本当に愛があるのならあなたの力で止めてご覧なさい。」退場奥村。
MEGU Holdingsにて恵&珠希。
「どうしたの?難しい顔して。」
「私に何かあったら悟さんと彩をお願いできますか?」
「何よ急に。」
「今、加賀見病院は大変な状況にあるんです。」
「仁から聞いたわ。恭介さんが加賀見病院を潰すことも厭わない構えだと。」
「私も加賀見病院を辞めなければならないかもしれません。
それでも恭介さんの気持ちがおさまらなければ
私の手で恭介さんを止めなければいけないと思っています。」
「止めるってどうやって、、」
「それは、、」と俯き手を握りしめてる珠希を見て
「珠希さん、あなたが何を考えているのか分からないけど
お願いだから彩を悲しませるような事だけはしないでね。」
医局にて珠希&恭介。
「医師を辞めてまで 今のこの病院を守りたいのか?
君はこの11年で 随分とオペの腕もあげてきた
想像を絶する努力を重ねてきたんだろ?」
「そう思っていただけて光栄です。」
「だがそれは何の為だったんだ?
11年前 俺に何を言われようと医師を続けようとした君はどこへ行った?」
「亮太があんな事になる直前までこの病院を立て直そうと必死でした。
この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。」
見つめ合う二人。
ホテルの一室にて奥村&恭介
「聴聞の日取りが決定したわ。
まあ聴聞といっても表向きだけの事よ。
そこで何があれ加賀見病院の保険指定解除は決定事項よ。」
「そうですか」
「あまり喜ばないのね?」
「奥村さん その聴聞 中止にする事は出来ませんか?」
「今更何を言ってるの!?」
無言の恭介。
「どうしたの?思い描いた事が現実になると思って急に恐くなったのかしら?」
「そうじゃないんですが ただ」と珠希の台詞を回想する恭介
『『この病院を潰してしまったら亮太の思いが無駄になるんです。』』
「そういえば今日、あの女医さんが会いにきたわ。
彼女言ってた。私が責任を取るから
どうかあなたに道を踏み外させないで欲しいって。
彼女とあなた、ただの親戚関係じゃなさそうね。
あなた達もしかして」
「やめて下さい 珠希は悟の 弟の妻です」
おっと、さっそく呼び捨てです。
「珠希さんって言うの?旧姓は..?」
「七瀬ですが」
「七瀬珠希..」と驚いた表情の奥村。
「彼女を 珠希をご存じなんですか?」
奥村のアップ!!
===つづく====
恭介って実は男前なんですね(今さら)
今日観ててそう思いました。
白と黒ではカメラの揺れが気になりましたが
ロメラでは役者の台詞のかみ具合が気になります。
OKしちゃうんだ?って。
珠希、恭介、奥村と見事にかみまくりです。
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