悟、ホテルの恭介の部屋に電話したが出ない模様。
謙治に言われ一応警察に連絡したようです。

珠希、彩の部屋にて奥村に一応電話。

「彩の事知りませんか?帰ってこないんです。
 もしかしてあなたが。。」
「私が?知らないわ。」
「すみません。疑ったりして。」
「いいのよ。母親なんだから子供がいなくなったら
 動転しても仕方がないと思うわ。」
「ご心配はいりません、お騒がせしました。」

リビングにて悟

「もしかして誘拐された可能性があるんじゃ..」
「彩が知らない人について行くはずがありません!」と珠希。

「君が彩に自立した教育をするなんていうからこんな事に!!」
「悟!珠希さんを責めるのは違うと思うわ。
 彩はきっと無事に帰ってくるわ。」と映子。

ホテルの恭介の部屋にて彩、

「おじさんの部屋で泊まりたかったな。」
「おじさんも男だ 同じ部屋で寝るわけにはいかないよ」

恭介、変な気でもおこしそうなんでしょうか??

ションボリする彩。

「彩 亮太おじさんの話をしてくれないか?」
「彩ね、亮太おじさんと同じ誕生日なの。
 何度聞いても何で死んだかって話になると教えてくれないの。
 なんだか私だけ仲間はずれにされてるみたい..」
「それが彩が寂しい理由か」
「うん。」
「亮太はおじさんの弟なんだ。
 彩に亮太おじさんの話を一杯してあげるよ。」
「うん!」

加賀見家、みんな憔悴しきってる様子。そこへ恭介から電話。

「昨日はよく眠れたか?」
「それより兄さん!彩を知らないか?」
「彩は俺が預かっている」
「預かっているってどういうことだよ?」
「彩を誘拐した」
「誘拐??彩はそこにいるのか?」
「お前は状況が分かっていないようだな
 彩の命は俺が預かっている
 本当に心配しているなら 俺の言う事を聞いてほしい
 珠希に一人で 俺のホテルに来るように言ってくれ」
「兄さんが何をしたいのか知らないけど彩には関係のない事だろ!」

無言の恭介に速攻折れる悟。

「分かった。兄さんの言う通り今から珠希を向かわせる。」
「それじゃ」

「恭介さんが誘拐ってどういうことですか?!」と珠希。
「なんてバカな事を!!」と謙治。
「兄さんは君に一人でホテルに来るように言ってる。
 行って来てほしい。」

ホテルの三枝の部屋にて恭介

「彩は?」
「さっきから呑気に絵ばっかり描いてるわ。」
「加賀見の家には電話をしておいた
 もう暫くの間 彩の相手をしてやってほしい」

珠希、ホテルの恭介の部屋へ

「彩はどこですか?」
「彩はここにはいない 彩は無事だ
 自分が誘拐された事も知らない」
「目的は何ですか?」
「卑怯な真似をしてすまない
 これは彩が俺にプレゼントしてくれた絵だ」

と言って彩の自画像を渡す恭介。

「どこか寂しそうだとは思わないか?」

そうですか?全然寂しそうには見えないですけど??

「君は 彩が誰にも言えない寂しい思いを
 一人で抱えていることに気がついていないのか?」
「その事は私も知っています。
 早く強い子になってもらうために自立させようと..」
「何故 彩を自立させる事を急ぐ必要が..?
 彩は加賀見家の中で 仲間外れにされている気がすると..」
「私は彩がそんな事を感じるように育ててはいません。」
「彩はそう思ってはいない
 亮太の件に関しては どう説明しているんだ?
 今加賀見家に居る人間達は その事を秘密にしている
 そんな家族が どうやって彩に説明すると..?
 俺はただ 嘘でまみれた家で成長する彩を救ってやりたいだけだ
 分かったら母さんにここへ来るように伝えてほしい」

ホテルの部屋から出た直後奥村に電話する珠希。

部屋にて煙草をふかすやんちゃ娘三枝。

「お姉さん、煙草吸うんだ?」
「恭介さんには内緒なの。この事は黙ってて。お願い。」
「ふ〜ん。可愛い女でいたいって事ね。
 分かったわ内緒にしててあげる。」

と上から目線の彩なのである。

「ありがと!」とかわいくお礼を言う三枝なのである。

彩のピンクの時計に目がとまる三枝。

「ちょっと見せて〜。」と時計をとる。
「お姉さん煙草臭い。吸うならあっちで吸って!」

と言いたい事はハッキリと言う彩なのだ。
三枝、くそガキのしてるこんな時計を見て

「素敵な時計ね。私にくれない?」
「絶対に駄目!銀座のおばさまから貰った大切なお気に入りなの。」
「分かったわよ。時計はいらない。」

早速時計をつける彩、手こずる彩に

「手伝ってあげようか〜。」
「お願い。」
「やっぱり貰った!!」
「返して〜!!」

時計を奪い彩を虐めて楽しむやんちゃ娘三枝。

奥村に夕べのお詫びをする珠希

「いる場所は分かりました。ご心配をおかけしてすみません。」
「この前の事、説明させてほしいの、、。
 あなたが七瀬珠希だと知って興信所を使って調べ..
 その結果、私の娘だという事が分かった。」
「だから何だと言いたいの?」
「あなたに謝りたいんです。謝らせて下さい。」
「あなたに謝ってもらう必要はありません。
 そもそも私はあなたを恨む気にもなりません。
 私が悲しむだろうとか辛いだろうとか思われる事が嫌..
 あなたが私を捨てた事は過去の事..もうどうでもいい。
 今日ここに来たのは私があなたを捨てるためです。
 ですからあなたには最初から娘なんていなかった
 そう思って下さい。約束してくれますね?」

渋々頷く奥村。

「もう二度とお会いする事もないでしょう。
 お体を大切に、それでは。」退場珠希。

==珠希は自分の計画が終わった時、悲しむ人間は一人でも少ない方がいい、
  ましてやそれが自分を産んでくれた人間なら尚更悲しませたくはない、
  その事だけを思っていました。==

映子、ホテルの恭介の部屋へ。

「それであの人は 亮太の事をどう説明したんですか?」
「私を苦しめたくなかった..
 恭介に手術をさせるためには仕方がなかった事だと..
 私は亮太が例え骨髄移植をうけて助からなかったとしても
 その上、病院が潰れてしまったとしても
 その方を選択してほしかったと言ったわ。
 あの人はその言葉を黙って聞いたまま最後に人事みたいに
 自分もそうしたかった、とだけ。」
「それで母さんはその話を聞いてどうするつもり..?」
「覚悟を決めたわ。
 もうこれ以上あの人を守れない。」
「母さんの優しさに甘えてきたあの男が全ての原因..
 俺は母さんを守って 加賀見家をやり直すつもりだ」
「あなたあの家に戻って来てくれるの?」
「あの家には悟達がいる それに家族をやり直すには
 場所なんて関係ないと思う
 家族はどこにいたって やり直す事が出来ると思う」

加賀見家に戻った映子に謙治

「それで恭介は何と..?」
「加賀見家の人間が信頼を回復する事だと言っていました。」
「要求は何なんだ?」
「要求なんてありません。」
「私が聞いた話も同じでした。」と珠希。
「この恭介の行動、どう思いますか?」
「彩という素晴らしい娘を授かった。
 悟と珠希に嫉妬しての腹いせか。
 あまりに哀れだな。」
「悟、恭介が病院で待ってるそうよ。」と映子。

何故か悟はホテルじゃなくて病院か。

ホテルにて恭介&彩

「彩 お家に帰りたくなったら言うんだぞ」
「まだ帰りたくない。おじさんお仕事行かなくていいの?」
「彩と一緒に居るために休みを取った」
「ありがとう〜!
 お父さんもお母さんも彩の為に休みなんかとってくれた事なんかないよ。」
「お父さんとお母さんは 彩の為に病院を大きくしようと
 頑張って働いているんだ 今度から寂しい時は 俺が相手をするよ」

用が済んだらアメリカへ戻るつもりのくせに。

ジーッと恭介を見つめる彩。

「おじさんって優しいんだね。」
「この前話してた亮太おじさんの話をしようか?」
「うん!」と言って座ってる恭介の上に座る彩。

「亮太おじさんは幼い頃、お母さんの弟して育ったんだ。」
「お母さんと亮太おじさんは姉弟だったの?」
「ちょっと違うな。本当の姉弟じゃないけれど
 姉弟みたいに一緒に暮らしていたんだ。」
「ふ〜ん。」
「だけどある日、亮太おじさんは病気に..
 お母さんは必死になって 治そうとしたんだ
 お母さんにとって亮太は 彩と同じ位大切な弟だったからね
 亮太おじさんを救う為に お母さんはお医者さんに..」
「そうなんだ〜。」
「ところが 亮太おじさんが23歳の時 病気が再発してしまい
 俺が救う事が出来ずに 死んでしまったんだ」

さっきまで起きてたのに速攻寝てる彩。
結局、一番肝心な亮太の死亡原因は聞けずに寝た模様。
ベッドに寝かせる恭介。
そこへ三枝登場。

「彩ちゃんが好きだと言ってたお菓子を買ってきたのに〜。」

三枝、実は意外と優しいのかも。

「ありがとう 俺は部屋に戻っている
 今眠ったところだ 起こすなよ」と退場恭介。

恭介の部屋を訪ねる恵。

「また大変な事をしてるのね。誘拐だなんて。
 今日は彩ちゃんの事で来たわけじゃ..
 一度聞いてみたいと思っていた事を聞きにきただけ..
 あなたは珠希の事をどう思っているの?
 本当は今でも珠希の事が忘れられないんじゃ..?」
「確かに俺は彼女を愛し 誰にも渡しやしないと彼女に誓った
 そして 亮太を安楽死させた俺は 日本を去り
 彼女とどこが別の国で暮らそうと約束した
 だが 彼女は俺を裏切って日本に残り 悟と結婚をした
 だから俺が彼女をどう思おうがそれ以前の話だ」
「珠希があなたとの人生よりも
 彩を生む幸せを選んだ事があなたの今の心に闇をつくっているのね。」
「悟から彼女を奪おうとは思いませんよ 安心して下さい」

加賀見病院にて悟、恭介とご対面〜。

「兄さん!彩は!?」
「俺を恨んでいるか?」
「兄さんがどんな思いで彩を預かったのか珠希から聞いた。
 だからその事自体を恨むつもりはない。
 でももしもこの事で彩が傷付いたら俺は兄さんを許さない!」
「家の他のみんなの様子はどうだ?」
「何も知らされていない父さんは心配してオロオロしてるよ。」
「そうか」
「まさか父さんを苦しめるためにこんな事を!?」
「これから一緒に加賀見の家に行こう
 そこでお前の父親と話したら 彩を連れてくる」

睨み合う二人。加賀見家へ。

「恭介!お前は一体何をやってるんだ!!
 早く彩を連れて来なさい!!」と謙治。

「あなたはこの一日 どんな思いでいましたか?」
「何を恍けた事を!!彩に万が一のことがあったらと
 生きた心地がしなかったよ!!一体何が望みなんだ!?」
「望みなどありません 俺はただあなたに
 大切な人間を失う恐怖を感じてほしかったんです
 あなたはそれを十分に感じたようだ 俺はそれで満足です
 恐怖を味わったあなたが 次に何を考えるか 俺は楽しみにしてますよ」

珠希を見ながら

「彩は俺が連れてくる ここで待っていて欲しい」と恭介退場。

よく金八先生のオープニング?に出てくるような土手を歩く
場所と不釣り合いの恭介。
カーカーカー カラスも鳴いております。

三枝と戯れ合う彩に声をかける恭介。

「恭介おじさん!」

と20m先の恭介の元へ走ってくる彩。
がしかし何故か不自然に足を挫き

「キャーーーッ!!!」

と見事にゴロゴロと下に落ちていく彩。額に血が。

「彩!!」

と急いで駆け付ける恭介。驚く三枝。
===つづく===

あんなに見事に転げ落ちるもんなんですね。
こりゃ明日の朝のトップニュースだな。



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