院長室にて奥村&謙治。

「こうなった以上、名乗り出ないわけには..」
「そうね。知らんふりだけはできない..覚悟は決めたわ。」

==珠希は突然の母親の出現に自分を捨てた事への恨みの感情も
  ましてや予期せぬ出会いを喜ぶ感情もありませんでした。
  今はただ何故それが今なのかと自分が果たさなければならない
  目的の障害でしかなかったのです。==

帰宅した珠希、ナイフを握りしめてる映子に声をかける。

「大丈夫、変な気をおこしたりはしないわ。
 恭介がここへ来たわ。
 謙治さんが恭介と亮太の骨髄の型が一致してると知りながら
 嘘をついていたと..その事を亮太が知っていれば
 自殺なんかしなかったのかも..」

「珠希さん、ごめんなさい。ぺこり
 私はあなたに英夫さんを殺されたと思って随分責めたわ。
 あなたには罪がなかったと気がついたのに誤りもせず..」
「お母さん、その事はもう..」
「よくなんかない、よくなんかないの。
 過去におこった事実に蓋をする事で加賀見家の幸せを守ろうと..
 むしろ不幸の種を温めてきたんだって..やっと分かった..
 彩のためにも加賀見家の過去を清算するつもりよ。」

「ただいま〜」彩帰宅。
彩の部屋にて珠希、

「昔の知り合いの人が急に来て困ってるの..
 お母さんに子供になって欲しいって言い出すかも..
 きちんとお断りするつもり..
 もし彩だけ欲しいって言われたら困ってしまう..
 彩に約束して欲しい事はその女の人が彩に声をかけてきても
 絶対に付いていかないでほしい..」

と指切りげんまんをする二人。

院長室にて悟&恭介。

「加賀見の家で母さんと会ってきた
 長男としてあの家におこった過去に
 決着を付けるつもりだと 伝えてきた
 お前の父親がしてきた全ての事を明らかにして
 俺なりの報復を与えることにした
 その事で できればお前とは争いたくない
 ただ 俺のする事を邪魔するような事があれば
 俺はお前をただではすまさない」
「兄さん、俺も兄さんの邪魔をするつもりはない。
 俺も俺の家族に手を出されて黙っているほど
 お人好しじゃないって事は覚えていてほしい。
 そして俺は、今兄さんと戦っても負ける気がしない。
 俺には兄さん以上に守らなくてはならない人がいるからな。
 俺は今なら家族を守るために兄さんと刺し違える覚悟はできている。」

暫く見合い退場恭介。

オペ終了後の恭介&珠希

「亮太の部屋を彩が使っているんだな
 彩は亮太の事を知っているのか?」
「優しいおじさんがいた、とだけ。」
「それ以上は悲惨すぎて伝えられない そうだろ?
 でも現実に亮太は 自ら命を絶ったんだ
 あの男が 亮太の背中を押して自殺に追いつめたのかも..
 何故君は平気でいられるんだ?
 亮太を安楽死させた事に 今では何の罪悪感も感じていないと..?
 あの男の罪を 罰したいとは思わないのか?」
「亮太は私の重荷になるのが嫌で自ら死を..
 そう思ったから自分も死ぬ覚悟で亮太の命を..」
「でも結果的には君は死ななかった」
「彩を身籠ったから私は死ぬ事を諦めました。
 でも亮太の命を絶った責任はいつか必ず果たすつもりです。」
「君は一体 何をするつもりなんだ?」
「そんな大それたことを考えてるわけでは..
 ただ加賀見家のみんなが幸せに暮らしていく為には
 どうしたらいいのかを考えてるだけです。」
「俺は必ず 加賀見謙治が加賀見家に残した罪の痕跡を明らかにして
 アイツに報復を加えるつもりだ」

Club Meguにて謙治&恵

「大分前に珠希が一緒に暮らさないかって..もちろん断ったけど
 そんな事を言い出すなんて加賀見家はどうなってるの?
 それに彩のために私の会社と加賀見病院が一緒にならないかって。
 子供ができると女は強くなるっていうけど
 珠希は本当に変わったと思うわ。」
「ああ。珠希の事が恐ろしくなる瞬間がある。
 何か覚悟を決めた強い決意を感じる。
 正直俺は珠希の事が恐い。」
「何をそんなに怯えているのよ。
 秀慶大の学長が何にも恐いものなんてなかったんじゃないの?
 そんな事誰かが聞いたら笑われるわよ。」
「お前だから言ってるんだよ。」

寝室にて悟&珠希

「俺も父さんと兄さんと亮太の骨髄の件について話した。
 全てを打ち明けてほしいと頼んだけど話してはくれなかった。
 恭介兄さんは父さんの過去を明らかにして制裁を加えると..
 彩の為には君が話してた通りこの家を出る事も考えた方がいいのかも..」

和室に一人佇む映子に
「こんな所で何をしてるんだ?」と謙治。

「恭介から聞いた話を私なりに整理していた..
 あなたはどうして恭介の骨髄を亮太に移植できると知りながら
 出来ないと仰ったんですか?」
「仕方がなかったんだ。」
「仕方がなかった?!」
「恭介には緊急に執刀しなければならない重要なオペが..
 勿論、終わったらすぐに骨髄移植をするつもり..
 あの時点で亮太を待たせる事は何の問題もなかった。
 全て私の責任だ。」
「責任?私はそんな事が聞きたいわけじゃないわ!
 どうして今まで言ってくれなかったんですか?
 確かに、恭介に事情を話していれば大切な手術を放り出して
 亮太の骨髄のドナーになることを優先させたかも..
 ただそうした所で亮太を救えたかどうかは分からない。
 その結果、病院も亮太も両方を諦めると言う
 最悪の事態になっっていたとしてもそれでもあなたに
 違う選択をしてほしかった。。
 立派な院長である前に病気で苦しむ亮太のかけがいのない
 一人の父親であって欲しかった。。」

謙治、亮太の遺影を見つめ半べそで

「出来れば私もそうしたかったよ。」
「言いたいことはそれだけですか?
 恭介はこの家の長男としてあなたがこれまでしてきたことに
 決着を付けると言って帰っていきました。
 私はこの家を預かる身として私なりに結論を出します。」

加賀見家にて彩、電話に出る

「はい、サザエでございま〜す加賀見でございます。」

悟から電話の模様。

「その辺に父さんの手帳を置いていないか?」
「黒の革の手帳?」
「あ〜そうだ、あ〜よかった。
 どこかで落としたんじゃないかと思って慌ててたんだ。」
「病院に持っていこうか?」
「今日は大丈夫だ、ありがとう。」

黒革の手帳から恭介のホテルの住所を書いたメモを見つける彩。
病院へ手帳を持っていった後、恭介のホテルへ向かう。

病院の院長室にて黒革の手帳と彩からのメモを読む悟。

【手帳をおいておきます。
 帰りは少しより道して帰ります。
 心配しないでね。 彩】

微笑む悟。

ホテルにて恭介&彩。
恭介の似顔絵を描きながら(←これがまた似てるんですよね)
ホットケーキを食べる彩。

「これを食べたらお家に帰るんだぞ」
「まだ絵が完成してないから帰らない。
 お母さん達に心配してもらいたいんだもん。
 彩の事どれくらい愛してるか確かめたいの。」
「彩は何でそんなに心配させたいんだ?」
「亮太おじさんって知ってる?」
「亮太おじさんがどうかしたのか?」
「亮太おじさんがね...」

加賀見家にて彩が戻ってこないと心配する珠希達。
そこへ謙治帰宅。

「彩がまだ帰ってこないんです。」
「ええ?もう9時まわってるじゃないか!」
「もしかしたら恭介兄さんと一緒に居るかも..」と電話する悟。

その頃、三枝のホテルの部屋に恭介登場。

「彩を預かることにした
 君にも協力してほしい」
「珠希さんに頼まれたの?
 何で恭介さんがこんな事頼まれなきゃ..?」
「珠希はこの事を知らない」
「知らないってどういう事??」
「これは誘拐だ 彩は人質だ」
「嘘でしょ、そんな事、、」
==つづく===

最終週のあらすじ、なんですかあれ?
珠希が謙治の子供だと書かれてましたね。
悟は謙治の子供じゃないしどうなってんだよ!

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