♪♪♪♪軽やかなBGM♪♪♪♪
紀保たちの新居に家具やら荷物やら搬入中。

「失礼しま〜す♪」杏子登場で喜ぶ紀保。

本を棚に並べてた龍一、顔をしかめる。←案外顔にすぐ出るタイプ。

「アハ〜ッ来なくてもよかったのに..
 何も無理して来なくても全然良かったのに本当全然..」

嫌みたっぷり引きつり笑顔で対応の龍一。

「あら〜無理だなんて..
 紀保さんと龍一さんのスウィートホームどんなものか
 こん??のために拝見しておきたくて♪」

杏子、得意げに龍一の顔を見ております。
龍一、あきれ顔。
龍一って杏子と居る時の方が喜怒哀楽がハッキリしてていいと思うんですよね。

「と言っても当分ここに住むのは龍一さんだけなのよ。
 私はまだ荷物の整理がついてなくて..」
「何も急ぐことありませんわ。ゆっくりでいいじゃないですか。」

と、龍一にだけ分かるような嫌み口撃舌好調の杏子、
龍一の前を横切りながらルンルンで

「だけどここ、いい所ですねぇ〜。私も引っ越してこようかしらぁ〜♪」

困惑顔の龍一。

「それがいいわ。」

という紀保にまたまた困惑顔の龍一。

「杏子が近くにいてくれると私も心強い。
 龍一さん?どこかにお部屋空いてないかしら?」

龍一は不動産屋か!

「ああ、生憎この辺りは人気が高いらしくてね
 中々出物は少ないって話だよ。
 諦めた方がいいんじゃないかな。」

とやんわり拒否る龍一。
でもそんな龍一の内心なんて分かるはずもない紀保は

「でも本気で探せばきっと見つかるわ。
 杏子、そうしましょうよ!私も探すから」

と紀保&杏子、手と手を繋ぎルンルン♪
迷惑顔の龍一をチラ見する杏子。
龍一、撃沈。

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みずえの好物あんみつ持参で伊織&フキ施設へ行く準備中。

「裏の戸締まりちゃんとした?」

ってフキが伊織に言ってましたよ。
鍵しててもキミみたいに入ってくる奴もいるしな。

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浮舟にて、珍しく護が流しを掃除しております。

「...けど加賀先生、よかったな、意識が戻って。」
「でも当分絶対安静だって。」
「俺もその内、見舞いに行くよ。何しろ命の恩人だ。
 俺も心入れ替えたんだ。
 紅夏や姉さんのためにも俺本気でがんばるよ。
 この店だって俺に任せてくれたら今の三倍は大きくしてやるよ。」
「あんたに任せるだなんて猫に鰹節の番させるようなもんじゃないか。
 お断り!人の心配する暇があったら早いこと仕事でも見つけてくるんだね。」

と言いつつも内心嬉しそうな蔦子。
そこへ雄介と和美鉢合わせ〜。去ろうとする雄介に

「ちょっとお待ち!この前、若い女とイチャイチャデレデレ
 くっ付いてたそうじゃないか!ネタはあがってんだぁ〜!」

和美、取調官みたいです。
つーか喋ったのは唯一の目撃者柏木?

「その女って誰だと思う?あのセリちゃんよ!
 ったく、よりにもよってあんな娘と〜!
 子供でも出来たらどうすんだよ〜!」

そこまで言わなくても、、っつうくらい
雄介の花嫁候補として柴山姉妹を拒否る和美。
しかももの凄い大声で喋ってんの、丸聞こえだし。

「あたしは認めないからね。
 アンタは、井口不動産の大事な跡取りなんだ。
 不動産屋にはね、読んで字の如く、
 テコでも動かないデ〜〜ンと構えた信用が必要なのよ!
 あんなフラフラと何やってんだか分かんないような娘、
 大黒柱どころか屁の突っ張りにもなりゃしない!
 うちの嫁には...絶対!絶対お断りだからぁ!!」

「上等よ!」とセリ登場。

「こっちだってねえ、あんなチンケな不動産屋、
 嫁だの何だの気安く言われたら迷惑だっつうの!
 どうせなら青山辺りに自社ビルの一つでも建ててから
 そういうこと言ってほしいわよね!」
「お黙り!!あんたのその舌!引っこ抜くよ!」

「べーーーーーー!」と舌を出すセリ。
大興奮の和美、仲裁に入る蔦子。

「まあ落ち着いて。この前テレビでやってた。
 舌出し体操。顔のシワ取りにいいんですってよ。
 ほら和美さんも一緒にべーー」
「もう手遅れだけどね!べーーーー」←上手いこというな、セリ
「この〜!減らず口!
 瓦はね、幾ら磨いても玉にはならないんだよ!」

べーーーーーbyセリ

「おとといおいで!おととい!」とヒステリック和美。

その間に護と雄介抜け出す。

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ちゃ〜んと龍一に許可を得てから
龍一の洋服をクローゼットにしまいに寝室へ行く紀保。

「じゃあ私も〜♪ルンルン」

とハンディモップ持って寝室へ入ろうとする杏子の前に立ちはだかる龍一、

「悪いが君には遠慮してもらいたい。」
「あら〜?寝室には入るなって事ですか?」
「(声を小さくして)ここはアトリエじゃない。
 僕と紀保のプライベートスペースだ。
 ズカズカ踏み込むような真似はよしてもらいたいな。」

ニヤニヤしてハンディモップをクルクル回し龍一の顔に近付けながら

「私が盗聴器を仕掛けるとでも」

パッ!!!(←杏子のモップを取り上げる龍一)

「ご心配なく、そんな趣味ありませんから。」

龍一からハンディモップを取り返し

「そろそろランチの用意でもしましょっか?えへっ」

とルンルンで用意しに行く杏子←を不満顔で見つめる龍一。

寝室にて、龍一に宛てて書いた手紙を発見し読む紀保。
ワープロで打ってすりかえられてる手紙を見て驚く。
手紙を杏子に頼んで龍一に渡してもらったことを思い出し
「まさか、杏子が..」と動揺する紀保。

===

「お母さんの好きなあんみつです。」

とみずえに差し出すフキ。みずえ無反応。

「はいっ。」

とスプーンを持たそうとしてもみずえ無反応。
みずえの手を触ろうとしたら拒否られ

「アナタ、誰?何しに来たの?ワタシに何をする気?」

困惑フキ、そこへ伊織登場。

「伊織、この人、だあれ?どうしてここに居るの?」
「母さん、言ったろ?フキさんだよ。もうじき俺のお嫁さんになる人。」
「お嫁さん?」

上着のポケットから何やら取り出す伊織、

「フキさん、これ約束の指輪。
 今朝、ようやく出来上がって。
 出来れば母さんの前で渡そうと思って。」
「伊織さん」とフキ感動中〜。

「母さん!俺はこの人と結婚するよ。」

みずえ無反応。あんみつのアンコをイジイジ。

「俺にとっては大事な人だから、よく覚えてて。」

ふと顔をあげて見つめるみずえ。←といってもフキは眼中にない。
伊織がフキに指輪をはめデレデレな二人。
さっそくみずえに見せつけるフキ

「お母さん、見て下さい。伊織さんが作ってくれたの。
 世界でたった一つの私だけの指輪..」

みずえ、全くその指輪を見ず、ボーーーーーッ。

なんかツボだ、みずえの反応。

===

夕顔荘の縁側にて護&雄介、再開発にむけ立ち退きも密かに進んでるようで。

「この前から二人でコソコソ何企んでんの?」とセリ登場。
「子供はあっち行って遊んでろ!」とセリを追い返そうとする護。

「自分こそいつまでもお姉さんに養ってもらってるガキのくせして!」

とカバンで護の股間バチコーーン!!護、チ〜〜ン。

「セリちゃん、この前、自分のふるさとが消えてくって言ってたよね?
 だったら新しいふるさとを作ってみないか?俺達若い力でさ。」

とセリを誘う雄介。

===

新居にて、引っ越しパーティーを提案する杏子、

「親しい友人をお招きして..
 龍一さんの帰国祝いも婚約披露だってまだ..
 この際まとめてやりましょうよ。
 私がセッティングしますから。」
「確かに僕らの婚約披露を兼ねてと言うのは悪くないアイデアだと思う。」

と珍しく杏子の意見に賛成の龍一。乗り気じゃない紀保。
「ならやりましょう!」と終始ルンルンの杏子なのである。

==

アトリエにて、手紙を見せ杏子に龍一宛の手紙捏造を問いつめる紀保。

「ええ、私です。」
「どうしてそんな事を?」
「紀保さんだってご存じでしょう?
 龍一さんが逮捕された時、羽村社長が仲を裂こうとしてらっしゃったこと。」
「...父に頼まれて..それでこんなことを?」
「(泣きながら)私だって苦しかったんです。
 龍一さんを救おうとする紀保さんと
 紀保さんのために龍一さんを引き離そうとする羽村社長と
 お二人の間に挟まれて..私はどうしたらいいのか...シクシク」
「ごめんなさい、杏子。
 私のせいであなたには辛い思いばかりさせて..
 いいわ、この手紙は初めからなかったことにする。」

ライターで火をつけ燃やす紀保。

「あなたは私のかけがえのないパートナーよ。
 これからもずっと私の傍にいてね。」
「(泣いて震えながら)はい。」
「イタリアに行った頃、二人で朝まで泣いて
 瞼を腫らしたことがあったわね。
 あの頃は、辛いことや悔しいことも多かったけど
 でも今ではいい思い出ね。」
「ええ。」

ティッシュを数枚、杏子に渡し縫製室へ行く紀保。
一人アトリエに残る杏子、表情をガラッとかえ

「ええ、いい思い出でした。
 おかげで今では瞼を腫らさずに泣けるようになりましたけど。」

と冷ややかな笑み。携帯でどこかに電話する杏子。

==

婚約披露パーティーが開かれております。
コックもいますよ!
みんなでワイワイガヤガヤ。

ピーーンポーーン!

誰かも確認せず「いらっしゃい」と戸を開ける不用心な紀保。
そこにはフキ&伊織が。驚く紀保。

「お待ちしておりました。どうぞ」と杏子登場。

明らかに不機嫌な紀保。
みんなとワイワイして超笑顔の龍一、
フキ&伊織の姿を見て笑顔が消えちまいました。

「いらっしゃい。よく来てくれましたね。」

とフキたちに挨拶、途端に笑顔に戻る龍一なのだ。

フキからもらった花をいける紀保、杏子に

「あなたがお呼びしたの?」
「ええ。紀保さんの心の声に従ったんです。
 伊織さんと龍一さん、どちらが自分にとって大事な人か
 もう一度よく考えてみてはいかがです?
 それによっては婚約を解消する勇気も必要じゃないでしょうか?」

動揺する紀保。
つーか真後ろのコックに話丸聞こえじゃね?

暫くして紀保の指輪に目がいくフキ

「まあ素敵!それは婚約指輪?」
「ええ。」
「実は、、」

手につけた指輪を見せながら

「私もいただいたの。
 紀保さんのものとは比較にならないけど
 世界でたった一つなのよ。」

とただ単に紀保に指輪を見せたいだけのフキであった。

「手作りのようね、素敵だわ、とても。」
「でしょ?私もとっても気に入ってるの。」

アトリエのスタッフを紹介すると杏子に連行されるフキ。
ベランダで佇む伊織に話しかける紀保。

「ごめんなさい。杏子が無理矢理お誘いしたみたいで。」
「いや、フキさんも楽しみにしてたから。」
「指輪、見せてもらったの。素敵ね。」
「女物の指輪はもう二度と作らない。」
「そう。」

伊織、何かを見つけ

「あれは?」
「ああ〜意外とシャンパーンに合うのよ、コレ。」

とマカロンを持ってくる紀保。

「あの時の...」
「えっ?」

死んだみのりの部屋にマカロンが散らばってたシーンの回想。

====つづく====

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