杏子、紀保が見てる写真に気付き

「その写真、一年前のものですよね?どうかしたました?」
「ええ。ちょっと参考に。」
「それよりどうするんです?マンションへの引っ越しは。
 まだ迷ってるんでしょ?本当に龍一さんでいいのかどうか、、」
「あなたこそ、本当は龍一さん。。。ううん、なんでもない。」

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新居のマンションにて高広&紀保。
紀保の結婚が近いからと毎日のように高広のオフィスに知り合いから
届けられるという花やら何やらがいっぱいです。

「新居もできたことだし一日も早く一緒に暮らした方がいいね〜。
 それともそうしたくはない理由でもあるのかな?」

あると思います!

「(笑顔で)いえ、理由なんてなにも。
 でもお父様、私がここに越せば世田谷の家に一人で寂しくなるでしょ?
 シャツのボタンがとれたら時はどうなさるの?」←知るか!
「ボタンならお手伝いの山野さんに頼むさ。」
「でもあの人、お裁縫はあんまり好きじゃないんですって。」←クビにしろ!
「じゃあ、その時はここへお邪魔しよう。
 とれたボタンやシャツを山のように抱えてね、フッフッフ。
 私のことはいいからこれからは彼のボタンに気をつけてあげるんだね。」
「(笑顔で)」はい。」←龍一になんて興味なし。

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浮舟にて和美、夕顔荘を取り壊しを蔦子から聞くまで知らなかったと大激怒。

「大家さんから頼まれたんだよ、直々に。
 俺は井口不動産の四代目だ。
 跡取りの俺が引き受けた、傍からごちゃごちゃ言わないでほしいな。」
「けど何もかも譲って隠居したってわけじゃないんだからね!」
「俺は鵜飼の鵜じゃないからね。
 俺が引き受けた仕事に一々指図しないで下さい。」退場雄介。

「ちょっと!雄介!
 この仕事はね、人の話鵜呑みにしてると痛い目に遭うんだよ!
 よく覚えときな!」

という事はこの話は危険って事か?

挙動不審な護が気になる蔦子。

退場した雄介に柏木が「ちょっと頼みがあって」と話中。柏木退場。
それを目撃した伊織の元へ雄介登場

「どうかしたのか?柏木さん」
「マンション探してくれって。ファミリータイプの。
 あの人、結婚でもするの?人は見かけによらないね。
 あっ!これ、新しいアパートの間取り。職人さんたちに..」

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アトリエKにて、紀保&杏子&スタッフ(のりこ&ゆかり)ドレスを眺める。

「後ろの飾りが少し大げさ過ぎない?」
「ええ。ですがご本人の希望で後ろは出来るだけ華やかにしたいと仰って。」

そこへセリ登場。

「何なの?見れば分かるでしょ?今打ち合わせ中なの。」と不機嫌な杏子。

ドレスを見てセリ、

「でもそれ、お姉ちゃんのでしょ?
 出来ればこれ、どっかに使ってもらえない?」とコサージュを差し出す。

「これ、あなたの手作り?」
「なかなかやるじゃない。」

ほんわかムードの中、ご機嫌斜めな杏子、コサージュをを手に取り

「そうね。初めてにしてはね。
 できればリング状にして。」と笑顔でセリに返す。

「いい考えね。髪飾りにしてベールにのせるの。そうでしょ?」
「はい。」
「ティアラよりフキさんらしくていいと思うわ。」
「ヤッター!」
「あまりやり過ぎないで。主役はあくまで花嫁なんだから。」
「はい。分かってまーーーす。」

そこへ龍一登場。

「悪かったかな?打ち合わせ中。」
「ううん。何か御用?」
「あっ、契約書がまとまったんでね。後で目を通しといて。」

杏子チェックする紀保

「それからこの週末、マンションに君の荷物を運ぶことにしたからそのつもりで。」

だからそういう話をここでするなって。
チラ見する杏子。

「式はともかく、一日も早く一緒に暮らした方が落ち着いていいだろうと
 羽村社長も仰ってくれたんで。君ももちろん異存はないね?」

一緒に暮らすのも高広の許可がいるのかよ!

「ええ。」と言いつつ紀保→杏子チェック。

龍一たちがドレスを見てる間、蔦子から電話。
そんな紀保をチェックする杏子。

どうも伊織に頼まれ蔦子が仲介役になって紀保に電話したようです。

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夜、紀保を診療所に案内する蔦子。

「悪かったわね、急に呼び出したりして。
 みのりさんの事件のことで紀保さんと話したいことがあるって
 頼まれたものだから。」

ガラガラガラーー診療所の中から伊織登場

「お互い今は大事な人がいるんだから
 そこんとこは忘れないでちょうだいよ。お願いよ。」
「分かってます、蔦子さん。」
「どうもお世話かけました。ぺこり」

蔦子退場。←雄介目撃。

「それでみのりさんの事で話しって?」
「実は柏木さんは彼女に気があるらしい。かなり本気だ。
 だが手遅れにならないうちに彼女に対する疑惑が少しでもあるなら
 早く払拭しておきたい。」
「柏木さんが、、杏子を?」
「もし、彼女が龍一さんのことを好きだったとしたら
 こういう推理は成り立たないだろうか?
 彼女、あんたと龍一さんとの仲を裂きたがってた。
 そんな時みのりと知り合って、彼を誘惑させた。
 だが妊娠してしまうとまでは思わず仕方なく自殺に見せかけて殺そうとした。」
「では、みのりさんのあの遺書は杏子が書かせたと?」
「多分なにか最もらしい理由でもつけたんだろう。
 なのにせっかく書かせた遺書を柏木さんが持ち去ったために
 結果的に龍一さんが殺人容疑で逮捕されて..
 そこで焦った彼女は龍一さんの無実を証明しようとあんたを利用して、、」
「私がこの町へ来るように仕向けたのも杏子だって言うつもり?
 そんなバカな、、。」
「だが、彼女は羽村紀保の性格をよく知ってたんだろ?
 どうすれば自分の思い通りに動かせるか分かってたのかも..
 それに、いつだったかあんた自分で言ったことがある。」

『『犯人に土地勘があるのは確かよ。
  ここは袋小路だし似たような道はあちこちにあるし
  少なくともここに何度か来た事がある人じゃなきゃ
  道に迷わずに逃げるのはかなり難しいわ。』』

「フキさんが話してた。
 彼女は以前この近所に住んでたことがあるらしい。」
「杏子が?」
「もしかすると懐かしさにこの辺りを散歩していて
 それでみのりと知り合ったって事も。。
 いずれにせよ、諏訪杏子には土地勘がある。」
「杏子が?みのりさんを利用して龍一さんを誘惑させた?
 最後は自殺に見せかけようとわざわざ私の好きなマカロンを?」

椅子に座り込み

「嘘よ、信じたくない。」
「もちろんこれはただの憶測だ。何の証拠もあるわけじゃない。
 だが、彼女ではないと言う確証もない。」

「一年前のあの夏と同じね。
 あの時も、何の確証もないのに事件の真相を探ろうと二人で躍起に..
 それから一年しか経ってないのにもう遥か昔に感じるわ。」
「ただ時間が経っただけじゃない。
 それ以上に俺たちの距離は遠くなったんだ。」

伊織を見上げる紀保。暫し見つめ合い。
そこへ紀保の携帯に杏子から着信。
杏子、口紅をヌリヌリしながら

「実は龍一さんから話があると呼び出されたんです。
 何かいつもと違う感じで、少し気になって」
「龍一さんが?それで杏子はどうするの?
 今から?待って!私も30分あればそちらに行ける。
 だからそれまで待って!杏子?杏子!」プチッ

「どうした?」
「分からない。なんだか様子がおかしいの。
 とにかく龍一さんのマンションに行ってみる。
 話はまた今度。」と出ていく紀保。

「紀保〜!」と紀保を追いかける伊織。
急いではいるけどちゃ〜んと診療所の鍵かけて、、、
、、る間にフキ登場。

「ここで伊織さんを見かけたって教えてくれた人がいたものだから、、。」
「悪い、ちょっと急いでるんだ!」と行こうとしたら

「いやよ!行かせない!」と抱きつくフキ。

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新居マンションにて龍一、一人でPCに向かい仕事中。
疲れたのか机の引き出しから薬を取り出し台所にて飲む。

ピンポーーーン 来客で薬を台所の引き出しにしまう龍一。

玄関を開けると杏子が。

ブランデーをグラスに注ぐ龍一。

「紀保さんがここで会いたいって?」
「ええ。何でも私たちに大事な話があるそうで。」
「なんだろう?こんな時間に。」
「お仕事中だったんですかぁ〜?」
「ああ。最近は厄介な事案が多くてね..」

ブランデーを杏子に渡す龍一。

「ありがとうございます。あら?龍一さんは?」
「僕はまだ仕事が残ってる。」
「フッ。真面目なのね〜龍一さんって。
 なのにどうして女の人を妊娠させるようなことをしたのかしら?
 吉川みのりさんって言いましたっけ?あの彼女?
 可哀想に亡くなった時は確か妊娠二か月でしたよね?
 もし無事に生まれてれば男の子だったのかしら?女の子だったのかしら?
 龍一さんの赤ちゃん。」
「何が言いたいんだ?君は!」
「ウフフ。別に。」

ブランデー片手に上着を脱ぎながら

「私はただ事実を話してるだけ。」

と言って寝室へ入る杏子。

「一体どういうつもりだ!勝手に入らないでくれ!」

と寝室に入る龍一。
服を投げ付けられキャッチ龍一。←さすが!ラグビーボールもキャッチしたもんね!
目の前にはキャミ姿の杏子が。

「何の真似だ!」

ベッドに足をのせガーターベルトを見せつける杏子。

「あの大阪のホテルで本当は何があったんです?
 裸足の女が勝手に飛び込んできたなんて嘘でしょう?」

ベルトを外そうとする杏子の手を取り

「何をする!よせっ!!」
「だったらあなたが外して下さる?龍一さん?」

と挑発する杏子。

「嫌いじゃないんでしょ!
 あの夜と同じようにすればいい。」

と龍一に抱きつきスキス〜しようとしたら龍一

「いいから出て行くんだ!」杏子の腕を掴む龍一。

「痛い!離して!!」
「だったら早く!」
「いやよ、あなたの指図は受けないわ!」
「ここは僕の家だ!言うこと聞かないなら警察に」

と電話しにいこうとする龍一にブランデーをぶっかける杏子、
そしていきなり

「キャーーーーーー!!!」

驚く龍一。
急いでベッドに上がりシーツをグジャグジャして

「何をするの!やめてぇ〜!」
「何をするのは俺だよ。」
枕を投げ付けたり暴れる杏子
「来ないで!誰か!誰か!助けて!」

そんな杏子を静めようとする龍一。

「龍一さーーーん!!!」すごい剣幕の紀保登場。

「紀保さん、、助けて」と紀保にすがりつき泣く杏子。
唖然の龍一。

「紀保、、違うんだ、、これは、、」
「言い訳なら聞きたくない!行きましょう、杏子。」
「紀保!」

====つづく====

加賀が入院してる間、診療所は使い放題ですね。

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