■夏の秘密(第59話)
2009年8月20日 夏の秘密夕顔荘中庭にて伊織&龍一。
「この一帯を再開発したがってるのは羽村エンタープライズだと聞いた..」
「根も葉もない噂だ。」とごまかす龍一。
「俺はあんたが羽村社長に頼み込んだのかと..
みのりの死は自殺じゃない。あんたが殺した。
だから一日も早くすべてを消してしまおうと、、それがあんたの目的だ。」
「ハッハッハッハー
全く、この暑さでどうかしたんじゃないのか?
少し頭を冷やした方がいい。
再開発する話だって蔦子さん達に聞くまで知らなかった..」
「嘘だ!あんたは社長の娘婿だ、知らなかったはずがない。
知っててさも味方のような顔して調停役を引き受けた、違うか?」
「確かに僕の妻は羽村社長の一人娘だ。
だがそれがどうした?ひょっとして個人的な嫉妬か?」
「なにぃ?」
「分かってるんだ。君が今でも紀保を好きだと言うことは。
だから何が何でも僕を犯人に仕立て上げて彼女を奪いたい、そうだろ!」
龍一の胸ぐらを掴む伊織。
「だが、どうあがこうと紀保が君のものになることはない。
潔く諦めるんだな。」
「今は彼女の話をしてるんじゃない。みのりの話だ!」
「だったら余計諦めろ、彼女は自殺だ。」
龍一に殴り掛かりそうな勢いの伊織。
「伊織さん!何してるの!バカな真似はやめて!」
恒例のいつの間にか出現のフキ、登場。
「いいから邪魔すんな!」
「ダメ!」
と言って龍一と伊織の中に割って入るフキ。
龍一を背に両手を広げ
「どうしても手をあげたいなら私を殴るのね!さあ!」←ぶん殴っちまえ!
と龍一を庇うフキ。
「いつかきっと証拠をつかんでやるからな。」と去る伊織。
==
アトリエKにて杏子&紀保。
羽村社長に会わせてもらいたいと伊織登場。
「例の再開発、裏で羽村エンタープライズが動いてるそうだ。」
「えっ?」
「その件でどうしても会って話たいことが..」
父の仕事に口を挟みたくないから力になれないと断る紀保。
帰ろうとする伊織、そこへ高広登場。
伊織と高広、二人きりにして部屋を出る紀保&杏子。
「いいんですか?二人きりにして。」
「いいのよ。二人とももう大人なんだから。」
「でも男なんて所詮子供の成れの果てですから我侭で乱暴でそのくせ臆病で」
↑こんなことを言う杏子って一体過去に何があったんだ?
そっちの方が興味ある。
=
伊織&高広
「それで私に話とは?」
「御社が計画中の再開発について..
中止は無理だと仰るのならせめてみのりの事件が解決するまで
あの町を取り壊すのを待っていただけないでしょうか?お願いします、ペコ」
「何のことだか私にはよく理解できないが
みのりさんの事件なら既に解決済みのはずじゃ..?」
「ですが、自殺ではないと言う新たな証言が..
それが事実かどうか今一度事件の真相を確かめたいんです。」
「その証言とは?」
「それは申し上げられません。
ですが社長は以前、僕に何かあれば必ず力になると..
今はその言葉にすがるしか..ぺこり」
「もちろん、私にできることがあれば喜んで力になろう。」
なぜかここで伊織を羽村グループにスカウトする高広。
「私はね、君には幸せになってもらいたい。
父親の伊久馬の早すぎる死、お母さんの病気の看護、
妹のみのりさんの自殺、君にはこれまで不運なことが多すぎた。
だが人間だれしも不運な目に遭うことが不幸なのではない。
不運にいつまでもこだわって乗り越える努力をしないことが不幸なのだ。
君には是非不運を乗り越える強い意志と力を持ってほしい。」
高広って、みのりが伊織の妹って知ってたっけ?
龍一が喋ってるか。
「それはつまり不運を乗り越える力のないものは不幸になっても仕方がない、
そういうことですか?」
普通なら頷きそうな話でも伊織は噛み付きますね〜。
そう簡単になびかない伊織、さすがひねくれ者。
「ああ、そうだね。」
「生意気なようですが世の中には強くなろうとしても
どうしてもなれない人間が大勢います。
社長が仰るようにそういう強い人間の論理を与する気はありません。
失礼します。」退場伊織。
「気が変わったらいつでも来なさい。待ってるよ。」←多分伊織には聞こえてない。
伊織が去った後、高広&紀保
「あの町を再開発する計画があるって本当なんですか?」
「あの町にかかわらず再開発の計画は世界中のあちこちで進行中だ。」
「でしたらその中の一つくらい少し進行を遅らせても
さほど問題はないんじゃ..?」
「紀保、私はこのアトリエの出資者だからといってここの仕事に関して
君の足を引っ張るような真似はしてこなかったつもりだ。
勿論これからだってそんなまねはするつもりはない。」
==
浮舟にて和美たち。
「要するに、何が大事かなんてみんなよく分かっちゃいないのよ。
なくなってしまった後でようやく気が付くの。人生に大事なものは何なのか。」
「紀保さんに頼んでみるってどうかしら?
お父さん、羽村エンタープライズの社長でしょ?」
そこへタイミング良く紀保登場。
高広に再開発をやめるよう頼んでほしい言われ困惑顔の紀保。
蔦子から診療所を閉めるという話を聞き早速診療所へ行く紀保。
荷物を整理してる加賀&護。
紀保も一緒に荷物整理してるところに雉牟田軍団登場。
「俺を狙ったやつがいて、かわりにこいつが刺されちまった。」
加賀を刺した犬山が刺されたようです。
急いで白衣を着て治療する加賀。
「護、今すぐ救急車!」
電話しようとする護をナイフで脅す雉牟田。
「刺すなら刺せよ。けどその前にとっととずらかるんだな。
警察に通報されちゃ困るんだろ?
雉牟田さんよ、俺本気だぜ。」
「治療代だ。」と財布を置いて去る雉牟田。←実はへタレ。
救急車で運ばれた模様。
ひと段落したところで雄介登場。
「この前の話だけど契約書持ってきた。」
「ああ、それだが悪いが先に延ばすことにした。」
「先に延ばすってどれぐらい?」
「まぁそうだな、20年かそれとも30年か。
またその頃になったら来てくれ、悪いな。」
「それじゃ売る気はないって言ってるようなもんじゃん。
今さらそんなこと言われたって俺だって引き下がれねえよ!」
そこに護登場、雄介を外へ連行。
雄介に土下座する護。
「すまない。この前お前に渡した浮舟の権利証、
あれ返してくれ。頼む。お前には悪いがこの通りだ。(土下座中)」
雄介、護の胸ぐらを掴み
「何だよ今さら..
二人ででかい仕事しようってあれほど約束したじゃんか。
テメェ裏切るのか?」
「面目ない。けどお前だってこの町の将来のためとか言いながら
本当は誰かを見返したいだけなんだろ?
この町にデカいビルを建ててそれで自分の力を示したい、
たかがそれだけの事なんだろ?」
「たかがって言うな!たかがって!」
「そんなもの、俺に言わしたら博打で稼いだ金と同じだ。
上手くやったつもりでもそれ以上に裏で稼いで笑ってるやつがいる。
所詮、お前は駒にすぎないんだよ。俺は、ようやくそれが分かった。
だからここからもういっぺんやり直したい。
そのためにはどうしてもあの権利証が必要なんだ。だから頼む。(土下座)」
「なんだよ..でかいのは図体ばっかり..
肝っ玉ときたら全く象の尻尾の先の毛ほどもねえんだな。
見損なったよ..」と去る雄介。←追いかける護。
診療所にて加賀&紀保。
「先生にお尋ねしたいことが。」
と龍一が服用してる薬の瓶を見せる紀保。
「分かってるだろうがこれは精神安定剤だ。
疲れてイライラした時や眠れなかった時に飲むと効果が..
しかしどんな薬でも素人判断で勝手に飲んだり
むやみに服用したりするのはよくない。」
「よくないって、例えば?」
「強い依存症が起きたりあるいは脳にダメージを与えたり
まあ一種の麻薬みたいなもんだなぁ。
とにかく、早いとこ医者に見せた方がいいかもしれないな。」
「はい。」
トゥルルルル〜(紀保の携帯の着信音)
着信音に反応する加賀。
「ちょっと失礼します。はい、紀保です。ああ、そう
ええ、後は帰ってから。それじゃあ。プチッ」
紀保が通話中、何か思い出してる風の加賀。
「すいません。私そろそろ。」と帰ろうとする紀保。
「ああ、そう言えば、あの子とココで話してた時も電話がかかってきた。
ちょうど今みたいに..」
「電話ってみのりさんに?」
「うん。まぁその時は別に気にもとめなかったんだが
どうやらその相手と会う約束をしてるようでね。」
「誰でした?その電話の相手って、、」
「そういえば電話の途中で一度だけその相手の名前を呼んだな、、
女だったよ!」
「女?」
「名前は、、確か、、」
=
診療所に入ろうとする伊織。
=
「その名前、、先生がお聞きになったのはその名前で間違いないんですか、、」
加賀から名前を聞き驚く紀保。
「間違いない。確かにみのりはその女と会う約束をしていた。
あの子が亡くなる少し前だ。」
====つづく====
「この一帯を再開発したがってるのは羽村エンタープライズだと聞いた..」
「根も葉もない噂だ。」とごまかす龍一。
「俺はあんたが羽村社長に頼み込んだのかと..
みのりの死は自殺じゃない。あんたが殺した。
だから一日も早くすべてを消してしまおうと、、それがあんたの目的だ。」
「ハッハッハッハー
全く、この暑さでどうかしたんじゃないのか?
少し頭を冷やした方がいい。
再開発する話だって蔦子さん達に聞くまで知らなかった..」
「嘘だ!あんたは社長の娘婿だ、知らなかったはずがない。
知っててさも味方のような顔して調停役を引き受けた、違うか?」
「確かに僕の妻は羽村社長の一人娘だ。
だがそれがどうした?ひょっとして個人的な嫉妬か?」
「なにぃ?」
「分かってるんだ。君が今でも紀保を好きだと言うことは。
だから何が何でも僕を犯人に仕立て上げて彼女を奪いたい、そうだろ!」
龍一の胸ぐらを掴む伊織。
「だが、どうあがこうと紀保が君のものになることはない。
潔く諦めるんだな。」
「今は彼女の話をしてるんじゃない。みのりの話だ!」
「だったら余計諦めろ、彼女は自殺だ。」
龍一に殴り掛かりそうな勢いの伊織。
「伊織さん!何してるの!バカな真似はやめて!」
「いいから邪魔すんな!」
「ダメ!」
と言って龍一と伊織の中に割って入るフキ。
龍一を背に両手を広げ
「どうしても手をあげたいなら私を殴るのね!さあ!」
と龍一を庇うフキ。
「いつかきっと証拠をつかんでやるからな。」と去る伊織。
==
アトリエKにて杏子&紀保。
羽村社長に会わせてもらいたいと伊織登場。
「例の再開発、裏で羽村エンタープライズが動いてるそうだ。」
「えっ?」
「その件でどうしても会って話たいことが..」
父の仕事に口を挟みたくないから力になれないと断る紀保。
帰ろうとする伊織、そこへ高広登場。
伊織と高広、二人きりにして部屋を出る紀保&杏子。
「いいんですか?二人きりにして。」
「いいのよ。二人とももう大人なんだから。」
「でも男なんて所詮子供の成れの果てですから我侭で乱暴でそのくせ臆病で」
↑こんなことを言う杏子って一体過去に何があったんだ?
そっちの方が興味ある。
=
伊織&高広
「それで私に話とは?」
「御社が計画中の再開発について..
中止は無理だと仰るのならせめてみのりの事件が解決するまで
あの町を取り壊すのを待っていただけないでしょうか?お願いします、ペコ」
「何のことだか私にはよく理解できないが
みのりさんの事件なら既に解決済みのはずじゃ..?」
「ですが、自殺ではないと言う新たな証言が..
それが事実かどうか今一度事件の真相を確かめたいんです。」
「その証言とは?」
「それは申し上げられません。
ですが社長は以前、僕に何かあれば必ず力になると..
今はその言葉にすがるしか..ぺこり」
「もちろん、私にできることがあれば喜んで力になろう。」
なぜかここで伊織を羽村グループにスカウトする高広。
「私はね、君には幸せになってもらいたい。
父親の伊久馬の早すぎる死、お母さんの病気の看護、
妹のみのりさんの自殺、君にはこれまで不運なことが多すぎた。
だが人間だれしも不運な目に遭うことが不幸なのではない。
不運にいつまでもこだわって乗り越える努力をしないことが不幸なのだ。
君には是非不運を乗り越える強い意志と力を持ってほしい。」
高広って、みのりが伊織の妹って知ってたっけ?
龍一が喋ってるか。
「それはつまり不運を乗り越える力のないものは不幸になっても仕方がない、
そういうことですか?」
普通なら頷きそうな話でも伊織は噛み付きますね〜。
そう簡単になびかない伊織、さすがひねくれ者。
「ああ、そうだね。」
「生意気なようですが世の中には強くなろうとしても
どうしてもなれない人間が大勢います。
社長が仰るようにそういう強い人間の論理を与する気はありません。
失礼します。」退場伊織。
「気が変わったらいつでも来なさい。待ってるよ。」←多分伊織には聞こえてない。
伊織が去った後、高広&紀保
「あの町を再開発する計画があるって本当なんですか?」
「あの町にかかわらず再開発の計画は世界中のあちこちで進行中だ。」
「でしたらその中の一つくらい少し進行を遅らせても
さほど問題はないんじゃ..?」
「紀保、私はこのアトリエの出資者だからといってここの仕事に関して
君の足を引っ張るような真似はしてこなかったつもりだ。
勿論これからだってそんなまねはするつもりはない。」
==
浮舟にて和美たち。
「要するに、何が大事かなんてみんなよく分かっちゃいないのよ。
なくなってしまった後でようやく気が付くの。人生に大事なものは何なのか。」
「紀保さんに頼んでみるってどうかしら?
お父さん、羽村エンタープライズの社長でしょ?」
そこへタイミング良く紀保登場。
高広に再開発をやめるよう頼んでほしい言われ困惑顔の紀保。
蔦子から診療所を閉めるという話を聞き早速診療所へ行く紀保。
荷物を整理してる加賀&護。
紀保も一緒に荷物整理してるところに雉牟田軍団登場。
「俺を狙ったやつがいて、かわりにこいつが刺されちまった。」
加賀を刺した犬山が刺されたようです。
急いで白衣を着て治療する加賀。
「護、今すぐ救急車!」
電話しようとする護をナイフで脅す雉牟田。
「刺すなら刺せよ。けどその前にとっととずらかるんだな。
警察に通報されちゃ困るんだろ?
雉牟田さんよ、俺本気だぜ。」
「治療代だ。」と財布を置いて去る雉牟田。←実はへタレ。
救急車で運ばれた模様。
ひと段落したところで雄介登場。
「この前の話だけど契約書持ってきた。」
「ああ、それだが悪いが先に延ばすことにした。」
「先に延ばすってどれぐらい?」
「まぁそうだな、20年かそれとも30年か。
またその頃になったら来てくれ、悪いな。」
「それじゃ売る気はないって言ってるようなもんじゃん。
今さらそんなこと言われたって俺だって引き下がれねえよ!」
そこに護登場、雄介を外へ連行。
雄介に土下座する護。
「すまない。この前お前に渡した浮舟の権利証、
あれ返してくれ。頼む。お前には悪いがこの通りだ。(土下座中)」
雄介、護の胸ぐらを掴み
「何だよ今さら..
二人ででかい仕事しようってあれほど約束したじゃんか。
テメェ裏切るのか?」
「面目ない。けどお前だってこの町の将来のためとか言いながら
本当は誰かを見返したいだけなんだろ?
この町にデカいビルを建ててそれで自分の力を示したい、
たかがそれだけの事なんだろ?」
「たかがって言うな!たかがって!」
「そんなもの、俺に言わしたら博打で稼いだ金と同じだ。
上手くやったつもりでもそれ以上に裏で稼いで笑ってるやつがいる。
所詮、お前は駒にすぎないんだよ。俺は、ようやくそれが分かった。
だからここからもういっぺんやり直したい。
そのためにはどうしてもあの権利証が必要なんだ。だから頼む。(土下座)」
「なんだよ..でかいのは図体ばっかり..
肝っ玉ときたら全く象の尻尾の先の毛ほどもねえんだな。
見損なったよ..」と去る雄介。←追いかける護。
診療所にて加賀&紀保。
「先生にお尋ねしたいことが。」
と龍一が服用してる薬の瓶を見せる紀保。
「分かってるだろうがこれは精神安定剤だ。
疲れてイライラした時や眠れなかった時に飲むと効果が..
しかしどんな薬でも素人判断で勝手に飲んだり
むやみに服用したりするのはよくない。」
「よくないって、例えば?」
「強い依存症が起きたりあるいは脳にダメージを与えたり
まあ一種の麻薬みたいなもんだなぁ。
とにかく、早いとこ医者に見せた方がいいかもしれないな。」
「はい。」
トゥルルルル〜(紀保の携帯の着信音)
着信音に反応する加賀。
「ちょっと失礼します。はい、紀保です。ああ、そう
ええ、後は帰ってから。それじゃあ。プチッ」
紀保が通話中、何か思い出してる風の加賀。
「すいません。私そろそろ。」と帰ろうとする紀保。
「ああ、そう言えば、あの子とココで話してた時も電話がかかってきた。
ちょうど今みたいに..」
「電話ってみのりさんに?」
「うん。まぁその時は別に気にもとめなかったんだが
どうやらその相手と会う約束をしてるようでね。」
「誰でした?その電話の相手って、、」
「そういえば電話の途中で一度だけその相手の名前を呼んだな、、
女だったよ!」
「女?」
「名前は、、確か、、」
=
診療所に入ろうとする伊織。
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「その名前、、先生がお聞きになったのはその名前で間違いないんですか、、」
加賀から名前を聞き驚く紀保。
「間違いない。確かにみのりはその女と会う約束をしていた。
あの子が亡くなる少し前だ。」
====つづく====
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