■夏の秘密(第60話)
2009年8月21日 夏の秘密診療所の入り口で鉢合わせする伊織&紀保。
動揺しまくりの紀保に「どうかしたか?」と声をかける伊織。
「い、いえ。」と明らかに動揺してる紀保。
「雉牟田たちが来たって聞いたもんだから気になって。」
「先生なら大丈夫。お元気よ。」と慌てて去る紀保。
==
アトリエに戻り頭を抱え込む紀保。
加賀の話を回想中。
『『みのりは電話の途中で一度だけ相手の名前を呼んだ。
女だったよ。どうやらその相手と会う約束をしてるようでね。
名前は確か、、』』
顔を上げた紀保の頬に流れる涙。
==
浮舟にて再開発計画反対組の決起集会が行われております。
そこへのこのこ龍一登場←呼んだのは和美。
「先生〜、遅かったじゃないですか〜。」
「本当に僕なんかが来ていいのかと。」
「いいんですよ、敵に勝つにはまず敵を知れってね。」
怪訝な顔で龍一を見る伊織←に気付き気まずい龍一
そんな二人に気付く加賀。
=
工作所にて雄介&フキ。
「みんな集まってるみたいだけど、いいの?行かなくて。」
「いいの。例え近所中の人が反対しても私は雄ちゃんの味方。」
と微笑み合う二人。
手作りおにぎりを雄介に差し入れるフキ。
「フキちゃんは忘れたかもしれないけどさ
俺、井口不動産の跡取りで一人っ子でとにかく大事にされて育った..
おもちゃなんかも全て買ってくれるし
世の中それが当たり前だって子供心にどっかなめてかかってた。
けど子供同士の世界はそうはいかなくて知らない内に仲間はずれに..
そんな時、傍でそれとなく励ましてくれたのがフキちゃんだった..」
「そうだった?」←雄介との事は全く記憶にないフキ。
「小学校の集団登校の時も誰にも相手にされない俺に
『雄ちゃん私と一緒に行こう、一人じゃないよ』って。
フキちゃんが手を握ってくれて。あん時から俺、
大きくなったらフキちゃんと必ず結婚するって心に決めてたんだ。
結局俺、あの頃のまんま。ちっとも成長してなかったんだな。」
「そう、そんな風に思っててくれたの、、。」
雄介、食べてたおにぎりを喉に詰まらせる。
「大丈夫?雄ちゃん。」とお茶を差し出すフキ。
そんな二人を面白くなさそうに見てるセリ。
==
浮舟の前にて龍一&加賀。
加賀に酒を勧められるが断る龍一。
「飲めない理由でもあるのか?
弁護士ってのは大変な仕事だろうからな。
ストレスが溜まってつい薬に頼りたくなることもある。」
「何のお話でしょう?」
「まぁ、頑張り過ぎないことだ。」
浮舟の片隅で和美に頼み事をしてる様子の伊織。
「分かった、それを調べりゃいいのね?」
「お手数おかけしますがよろしくお願いします。ぺこり」
「お安い御用よ。」
浮舟を出て夕顔荘に戻る伊織。
そこには紀保の姿が。
「来てたのか?」頷く紀保。
==
工作所にて荷物を抱えて出てくるセリに驚くフキ。
「どうしたのこんな時間に?」
「帰ろうと思って。自分のマンションに。」
「お盆の間うちにいるんじゃ..?」
「居ても別に面白いことなさそうだし。じゃあね。」と退場セリ。
そこへ雄介も顔を出し
「俺も行くよ。おにぎり、ごちそうさま。」と去ろうとする雄介に
「またいつでもおにぎり食べにきて。雄ちゃん、一人じゃないから。」
「ありがとう。」と笑顔で去る雄介。
一人ポツーーンのフキ。
==
伊織の部屋にて紀保
「ごめんなさい。この町の再開発、進めているのは父の会社に間違いないみたい。
でも私はどうすることも..」
「別に俺はあんたや羽村さんを責めるつもりはない。
できるならみのりのことがハッキリするまで取り壊しを待って欲しい
そう思ってるだけで。」
「そのことだけど、いいこと思い付いたの。」
と伊織にメモを見せてもらう紀保。
「知り合いの弁護士に頼んでみるわ、何か理由を付けて。
そうすればその番号の相手は誰かきっと分かるはず。
だからそのメモ、しばらく預からせてもらえないかしら?」
「だけどこれは犯人に繋がるかもしれない唯一の証拠なんだ。
だったら番号メモして。」
「私が信用できないの?私はあなたの同志なのよ。」
しばらく見つめ合い、渋々メモを紀保に渡す伊織。
メモをハンカチではさみ微笑む紀保。←この時の紀保の微笑み、可愛かったっす。
まさかこれが伊織のいう
「(今回の場合は、紀保が伊織の)愛を利用した」ってやつですか?違うか。
「だけどずいぶん静かね。私たちの他には誰もいないみたい。」
「今お盆休みでみんな実家に帰ってる。」
「ああ、それで。あなたは?どうするのお盆は?」
「明日にでもおふくろに会いに行こうと..フキさんと一緒に。あんたは?」
「明日は新居に父を招いて三人で食事をするつもりよ。」
「そっか。」
「じゃあ失礼するわ。」
「そこまで送ろうか?」
「平気よ、一人で帰れるから。」
「紀保!」
一瞬動きが止まる紀保。
↑どうも紀保は伊織に名前で呼ばれるのに弱いみたい。
「そのメモ、乾龍一じゃないこと祈ってる。」
「ありがとう。さよなら」
紀保の後を追いたそうな伊織→我慢我慢。
夕顔荘を出て一度振り向き
「さよなら」と呟き夕顔荘を後にする紀保。
==
みずえの施設にて伊織&フキ。
千羽鶴を見つめるご機嫌なみずえ。
「見て、これ。奇麗でしょ?」
「ああ。きれいだね。自分で繋いだの?」
「うん。」
フキを見て「こちらは?」
「フキさんだよ。」
「フキ..さん..」←フキのことはどうしても覚えれないみずえ。
「お久しぶりです、お母さん。お元気でした?」
「誰だか知んないけどきれいなお嬢さんね。伊織。」
「俺たち結婚するんだよ?この前も紹介しただろう?」
「けっこん..」
「見て下さい、お母さん。
この前、仮縫いの時に撮ってもらったんです。」
とドレスを着たフキの写真を見せるフキ。
「誰だか知んないけどきれいな花嫁さんねぇ〜。」
二枚目の写真を見るみずえ、固まる。
「目の前の女は誰だか知んないけどこの人は?」
写真には紀保の姿が。
「ああ、彼女はこのドレスを作ってくれた人です。」
暫く見つめた後、写真を凄い勢いでフキに返し
「ごめんなさい。誰だか知んないけど許して、ごめんなさーい。」
と布団に潜り込むみずえ。
「母さん、、誰も怒ってないよ。」
「ごめんなさーい。」を連発のみずえ。
「母さん?」顔を見合わせるフキと伊織。
==
新居にて引き出しにしまってた薬の瓶を探す龍一。
「何してるの?」
「ちょっと探し物。」
「探し物って?」
「あ〜あったあった。」と適当に誤魔化す龍一。
ピンポーーーン そこへ高広登場。
「君達、婚姻届はどうした?」
「それが忙しくてまだ..」
「お互いの戸籍謄本をとるのに手間どってしまって。
社長もいらっしゃることだしサインだけでも..」
「えっ?(一瞬固まる紀保)えっええ。そうね。
お父様に立ち会っていただくのはいい考えね。」
署名しようとする龍一にガラスペンを差し出す紀保。
「これは?」
「ガラスペンよ。買ったばかりなの。」
と高広を見る紀保。ガラスペンを持つ龍一
「どうしてまたこんなペンを?」
「新しいペンの方がいいと思って。」
とインクのふたをあけ「どうぞ。」と紀保。
インクにペンをつけ書こうとしたら
「待ちなさい。大事な婚姻届だ。
できれば割れないペンの方がいいね。」
とポケットから万年筆を取り出す高広。
「ありがとうございます。
君には悪いけど社長のおっしゃる通りだと思うよ。」
とガラスペンを置く龍一。
「そうね、お父様がおっしゃるなら。」と紀保。
署名捺印する二人。婚姻届を広げ
「おめでとう。二人とも。
龍一君、これからは私に代わって紀保をよろしく頼む。」と高広。
「はい。」
「私はいつだって二人の幸せを心から願ってるよ。」
「ありがとう、お父様。」
高広にもたれ手を握る紀保。←なんか違和感。つーかキモイ。
==
浮舟にて、蔦子に権利証を返す護。
「心配しなくても何も手を付けてない。
この店はねえちゃんのものだ。」
「ここはあんたにあげるって決めたんだ。
好きにすりゃいいじゃない。」
「かわいくねえなぁ。
あんまし強がってると嫁のもらい手がなくなるぞ。」
「お生憎様、好きな人の前ならかわいくなるのが女ってもんでね。
人のことより自分のお嫁さんの心配するんだわね。」
「ここ、置いとくぞ。
また誰かに持っていかれないように大事にしまっておくんだな。」
「護!」
「なあ姉ちゃん、いいから自分の幸せ考えなよ。
姉ちゃんが幸せになったからって誰も迷惑しねえさ。
正々堂々幸せになればいい。
俺は確かに半端もんの出来の悪い弟だけどよ、
それでもねえちゃんの幸せ願う気持ちだけは半端じゃないから!
それだけは信じてくれ。」
「護、、」
==
夕顔荘の中庭から月を眺める伊織。
==
寝室で眠る龍一を突っ立って見る紀保。その手には握りしめた瓶が。
==
自室にて布団を敷く伊織、紀保とのやりとりを回想中。
『『そのメモ、暫く預からせてもらえないかしら』』
『『だけどこれは犯人につながるかもしれない唯一の証拠なんだ』』
『『私が信用できない?私はあなたの同志なのよ。』』
「紀保...」
==
アトリエKにて黒い帽子に黒のコート姿の紀保。
伊織から預かったメモを燃やす。
====つづく====
伊織の推理では杏子→龍一→紀保の順で犯人候補になってますけど
結局どれも外れってことになりそうですよね。
伊織って勘がよさそうなので推理は当たると思ってたんですけど
何だ?この外れっぷりは。
黒い帽子に黒いコート着せて回想してるだけ。
むしろ黒いコート着せられた奴は犯人じゃないってこと?
加賀が知ってることさっさと全部喋ってくれたらいいのに
小出し小出しにするからこうなっちゃってんですよね。
加賀が刺されて入院してるくらいの時、私の中での犯人第一候補は加賀でした。
加賀の言ってる事が全部嘘で単純な伊織&紀保探偵ペアが真に受けて、、みたいな。
紀保って加賀から聞いた名前だけで全て分かったってことですよね?
そんな単純なことだったの?
でもガラスペンで龍一か高広の反応を見てたようだし
確実に何かを掴んでるわけではないのか?
これから高広とみずえは何かしら関わってきますよね。
みずえの反応が明らかにおかしいし。
動揺しまくりの紀保に「どうかしたか?」と声をかける伊織。
「い、いえ。」と明らかに動揺してる紀保。
「雉牟田たちが来たって聞いたもんだから気になって。」
「先生なら大丈夫。お元気よ。」と慌てて去る紀保。
==
アトリエに戻り頭を抱え込む紀保。
加賀の話を回想中。
『『みのりは電話の途中で一度だけ相手の名前を呼んだ。
女だったよ。どうやらその相手と会う約束をしてるようでね。
名前は確か、、』』
顔を上げた紀保の頬に流れる涙。
==
浮舟にて再開発計画反対組の決起集会が行われております。
そこへ
「先生〜、遅かったじゃないですか〜。」
「本当に僕なんかが来ていいのかと。」
「いいんですよ、敵に勝つにはまず敵を知れってね。」
怪訝な顔で龍一を見る伊織←に気付き気まずい龍一
そんな二人に気付く加賀。
=
工作所にて雄介&フキ。
「みんな集まってるみたいだけど、いいの?行かなくて。」
「いいの。例え近所中の人が反対しても私は雄ちゃんの味方。」
と微笑み合う二人。
手作りおにぎりを雄介に差し入れるフキ。
「フキちゃんは忘れたかもしれないけどさ
俺、井口不動産の跡取りで一人っ子でとにかく大事にされて育った..
おもちゃなんかも全て買ってくれるし
世の中それが当たり前だって子供心にどっかなめてかかってた。
けど子供同士の世界はそうはいかなくて知らない内に仲間はずれに..
そんな時、傍でそれとなく励ましてくれたのがフキちゃんだった..」
「そうだった?」←雄介との事は全く記憶にないフキ。
「小学校の集団登校の時も誰にも相手にされない俺に
『雄ちゃん私と一緒に行こう、一人じゃないよ』って。
フキちゃんが手を握ってくれて。あん時から俺、
大きくなったらフキちゃんと必ず結婚するって心に決めてたんだ。
結局俺、あの頃のまんま。ちっとも成長してなかったんだな。」
「そう、そんな風に思っててくれたの、、。」
雄介、食べてたおにぎりを喉に詰まらせる。
「大丈夫?雄ちゃん。」とお茶を差し出すフキ。
そんな二人を面白くなさそうに見てるセリ。
==
浮舟の前にて龍一&加賀。
加賀に酒を勧められるが断る龍一。
「飲めない理由でもあるのか?
弁護士ってのは大変な仕事だろうからな。
ストレスが溜まってつい薬に頼りたくなることもある。」
「何のお話でしょう?」
「まぁ、頑張り過ぎないことだ。」
浮舟の片隅で和美に頼み事をしてる様子の伊織。
「分かった、それを調べりゃいいのね?」
「お手数おかけしますがよろしくお願いします。ぺこり」
「お安い御用よ。」
浮舟を出て夕顔荘に戻る伊織。
そこには紀保の姿が。
「来てたのか?」頷く紀保。
==
工作所にて荷物を抱えて出てくるセリに驚くフキ。
「どうしたのこんな時間に?」
「帰ろうと思って。自分のマンションに。」
「お盆の間うちにいるんじゃ..?」
「居ても別に面白いことなさそうだし。じゃあね。」と退場セリ。
そこへ雄介も顔を出し
「俺も行くよ。おにぎり、ごちそうさま。」と去ろうとする雄介に
「またいつでもおにぎり食べにきて。雄ちゃん、一人じゃないから。」
「ありがとう。」と笑顔で去る雄介。
一人ポツーーンのフキ。
==
伊織の部屋にて紀保
「ごめんなさい。この町の再開発、進めているのは父の会社に間違いないみたい。
でも私はどうすることも..」
「別に俺はあんたや羽村さんを責めるつもりはない。
できるならみのりのことがハッキリするまで取り壊しを待って欲しい
そう思ってるだけで。」
「そのことだけど、いいこと思い付いたの。」
と伊織にメモを見せてもらう紀保。
「知り合いの弁護士に頼んでみるわ、何か理由を付けて。
そうすればその番号の相手は誰かきっと分かるはず。
だからそのメモ、しばらく預からせてもらえないかしら?」
「だけどこれは犯人に繋がるかもしれない唯一の証拠なんだ。
だったら番号メモして。」
「私が信用できないの?私はあなたの同志なのよ。」
しばらく見つめ合い、渋々メモを紀保に渡す伊織。
メモをハンカチではさみ微笑む紀保。←この時の紀保の微笑み、可愛かったっす。
まさかこれが伊織のいう
「(今回の場合は、紀保が伊織の)愛を利用した」ってやつですか?違うか。
「だけどずいぶん静かね。私たちの他には誰もいないみたい。」
「今お盆休みでみんな実家に帰ってる。」
「ああ、それで。あなたは?どうするのお盆は?」
「明日にでもおふくろに会いに行こうと..フキさんと一緒に。あんたは?」
「明日は新居に父を招いて三人で食事をするつもりよ。」
「そっか。」
「じゃあ失礼するわ。」
「そこまで送ろうか?」
「平気よ、一人で帰れるから。」
「紀保!」
一瞬動きが止まる紀保。
↑どうも紀保は伊織に名前で呼ばれるのに弱いみたい。
「そのメモ、乾龍一じゃないこと祈ってる。」
「ありがとう。さよなら」
紀保の後を追いたそうな伊織→我慢我慢。
夕顔荘を出て一度振り向き
「さよなら」と呟き夕顔荘を後にする紀保。
==
みずえの施設にて伊織&フキ。
千羽鶴を見つめるご機嫌なみずえ。
「見て、これ。奇麗でしょ?」
「ああ。きれいだね。自分で繋いだの?」
「うん。」
フキを見て「こちらは?」
「フキさんだよ。」
「フキ..さん..」←フキのことはどうしても覚えれないみずえ。
「お久しぶりです、お母さん。お元気でした?」
「
「俺たち結婚するんだよ?この前も紹介しただろう?」
「けっこん..」
「見て下さい、お母さん。
この前、仮縫いの時に撮ってもらったんです。」
とドレスを着たフキの写真を見せるフキ。
「
二枚目の写真を見るみずえ、固まる。
「
写真には紀保の姿が。
「ああ、彼女はこのドレスを作ってくれた人です。」
暫く見つめた後、写真を凄い勢いでフキに返し
「ごめんなさい。
と布団に潜り込むみずえ。
「母さん、、誰も怒ってないよ。」
「ごめんなさーい。」を連発のみずえ。
「母さん?」顔を見合わせるフキと伊織。
==
新居にて引き出しにしまってた薬の瓶を探す龍一。
「何してるの?」
「ちょっと探し物。」
「探し物って?」
「あ〜あったあった。」と適当に誤魔化す龍一。
ピンポーーーン そこへ高広登場。
「君達、婚姻届はどうした?」
「それが忙しくてまだ..」
「お互いの戸籍謄本をとるのに手間どってしまって。
社長もいらっしゃることだしサインだけでも..」
「えっ?(一瞬固まる紀保)えっええ。そうね。
お父様に立ち会っていただくのはいい考えね。」
署名しようとする龍一にガラスペンを差し出す紀保。
「これは?」
「ガラスペンよ。買ったばかりなの。」
と高広を見る紀保。ガラスペンを持つ龍一
「どうしてまたこんなペンを?」
「新しいペンの方がいいと思って。」
とインクのふたをあけ「どうぞ。」と紀保。
インクにペンをつけ書こうとしたら
「待ちなさい。大事な婚姻届だ。
できれば割れないペンの方がいいね。」
とポケットから万年筆を取り出す高広。
「ありがとうございます。
君には悪いけど社長のおっしゃる通りだと思うよ。」
とガラスペンを置く龍一。
「そうね、お父様がおっしゃるなら。」と紀保。
署名捺印する二人。婚姻届を広げ
「おめでとう。二人とも。
龍一君、これからは私に代わって紀保をよろしく頼む。」と高広。
「はい。」
「私はいつだって二人の幸せを心から願ってるよ。」
「ありがとう、お父様。」
高広にもたれ手を握る紀保。←なんか違和感。つーかキモイ。
==
浮舟にて、蔦子に権利証を返す護。
「心配しなくても何も手を付けてない。
この店はねえちゃんのものだ。」
「ここはあんたにあげるって決めたんだ。
好きにすりゃいいじゃない。」
「かわいくねえなぁ。
あんまし強がってると嫁のもらい手がなくなるぞ。」
「お生憎様、好きな人の前ならかわいくなるのが女ってもんでね。
人のことより自分のお嫁さんの心配するんだわね。」
「ここ、置いとくぞ。
また誰かに持っていかれないように大事にしまっておくんだな。」
「護!」
「なあ姉ちゃん、いいから自分の幸せ考えなよ。
姉ちゃんが幸せになったからって誰も迷惑しねえさ。
正々堂々幸せになればいい。
俺は確かに半端もんの出来の悪い弟だけどよ、
それでもねえちゃんの幸せ願う気持ちだけは半端じゃないから!
それだけは信じてくれ。」
「護、、」
==
夕顔荘の中庭から月を眺める伊織。
==
寝室で眠る龍一を突っ立って見る紀保。その手には握りしめた瓶が。
==
自室にて布団を敷く伊織、紀保とのやりとりを回想中。
『『そのメモ、暫く預からせてもらえないかしら』』
『『だけどこれは犯人につながるかもしれない唯一の証拠なんだ』』
『『私が信用できない?私はあなたの同志なのよ。』』
「紀保...」
==
アトリエKにて黒い帽子に黒のコート姿の紀保。
伊織から預かったメモを燃やす。
====つづく====
伊織の推理では杏子→龍一→紀保の順で犯人候補になってますけど
結局どれも外れってことになりそうですよね。
伊織って勘がよさそうなので推理は当たると思ってたんですけど
何だ?この外れっぷりは。
黒い帽子に黒いコート着せて回想してるだけ。
むしろ黒いコート着せられた奴は犯人じゃないってこと?
加賀が知ってることさっさと全部喋ってくれたらいいのに
小出し小出しにするからこうなっちゃってんですよね。
加賀が刺されて入院してるくらいの時、私の中での犯人第一候補は加賀でした。
加賀の言ってる事が全部嘘で単純な伊織&紀保探偵ペアが真に受けて、、みたいな。
紀保って加賀から聞いた名前だけで全て分かったってことですよね?
そんな単純なことだったの?
でもガラスペンで龍一か高広の反応を見てたようだし
確実に何かを掴んでるわけではないのか?
これから高広とみずえは何かしら関わってきますよね。
みずえの反応が明らかにおかしいし。
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