翌朝、コテージにて朝食を食べる紀保&伊織。
ご飯、みそ汁(豆腐入り)、納豆、漬け物。
伊織は納豆混ぜに夢中です。

朝食後、時刻表と睨めっこの伊織、メモメモ。
コーヒーをいれる紀保。
コーヒーを飲み時刻表チェックしてる伊織の背中を物悲しそうに見つめる紀保。

大事そうに時刻表を抱えながら、いつの間にか眠ってしまった伊織。
そこへ紀保、手には龍一が服用してた精神安定剤の瓶。
眠ってる伊織の頬を触ろうとして躊躇う紀保。
メモを床にわざと置き、去る紀保。

目覚める伊織。薬を盛られ頭が痛いようです。
紀保を探す伊織、床に落ちてるメモを見つけ

「これはケアハウスの電話番号..あいつ..おふくろのところへ?」

紀保の作戦にまんまとハマる探偵伊織なのだ。

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アトリエKにて、紀保の安否を気遣う杏子&龍一。
紀保がリヨンに行く予定も、行った形跡もないようです。

「だとすれば彼女はまだ国内にいる。
 しかし、別荘にあったこの手紙。
 彼女が保有する羽村エンタープライズの株券を
 君と僕、そして瀬田伊織と彼のお母さんに4分の1ずつ贈与するなんて
 これじゃあまるで遺産分けだ。」
「そんな、、私の名前も?ラッキー♪。」
「とにかく徹底して心当たりを探そう。
 僕はひとまずマンションに戻ってみる。
 君は急いで羽村社長に連絡を。」
「はい。」
「待って!紀保のことは何か分かるまで伏せておいた方がいい。
 羽村社長にこの手紙を。」

と紀保が書いた高広宛の手紙を杏子に渡す龍一。
不安げな杏子。

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みずえの施設に来た伊織。
部屋を開けるなり「紀保!」と呼ぶが部屋にはフキの姿が。
フキ、どこまで惨めなんだ。チ〜ン。

「フキさん、、どうして?」←フキ、邪魔者扱い。
「伊織さんこそどうしたの?
 お母さん、夕べ酷く胸が痛んで苦しくなったそうなの。」
「胸が?」と慌ててみずえに駆け寄る伊織。

「狭心症の疑いもあるから一度検査した方がいいだろうって。
 安静にしてても発作を起こすことが..
 強い不安を感じたりストレスが原因になることも..
 私も夕べ連絡もらって驚いて、
 伊織さんの携帯に何度もかけたのにちっとも繋がらなくて..
 今までどこに居たの?」

はい、コテージに女と居ました。
チミや母を見捨て、伊織の推理上殺人犯の紀保と逃避行!
チミからの着信にも気付いてましたがウゼッって感じで電源OFF!
月の舟だってロマンチックモード入ってました。


「すまなかった。」
「別に謝ってほしいわけじゃない。私はただ」
「フキさん、ちょっと話がある。ここじゃ何だから」
「ええ。私も一度きちんと話したいと思ってたの。」

と部屋を出ようとしたら高広登場。
伊織とフキの話合い見たかった〜。

「どうかね?その後、みずえさんは?」

みずえの事情を知ってる高広に驚きフキを見る伊織。

「夕べ痛みが起きた時、羽村さんが傍に..」
「たまたまお邪魔していてね、これ、知り合いの医者に連絡しておいた。
 念のため、精密検査を受けておいた方が君も安心だろう。」

とメモを渡す高広。伊織が受け取らないので
「ありがとうございます。どうもご親切に。」とフキが受け取る。
つーかどこもかしこもメモメモメモ。

「伊織」

目覚めたみずえ。

「母さん!」
「伊織、、ワタシ怖い夢をみたの、、
 アナタが遠くへ行ってしまう夢、、声も届かないほど」

あっ、それ正夢です。母親見捨てて逃避行しようとしてました。

「大丈夫だよ。俺はどこへも行ったりしないから。」
「伊織、、」

フキ、伊織に散々な扱いされながらも

「お母さん、喉渇きませんか?お水いかかです?」

と献身的に介護するのである。

そこへシスターが高広を呼ぶ。

「お車の方にお電話があったそうです。お急ぎの御用とか。」
「恐れ入ります。」と電話を受け取る高広

「はい、羽村です。ああ、君か。紀保が私に?」

電話の相手は杏子。

「はい、社長宛のお手紙を預かっております。
 どちらへお届けすればよろしいかと思いまして、、。」

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新居に戻った龍一、居るはずもない紀保の名前を呼んでます。

「紀保!」

ガラーーーンの寝室→ショボーーン龍一。

鞄から戸籍謄本を出す龍一。
引き出しを開けるとポツーーンと指輪ケースが。
パカッ(ケース開けた音)キラーーン(婚約指輪)

「紀保〜」と呟く龍一。

封筒に入れてた婚姻届がなくなってて焦る龍一、

「ない!そんなはずは!」

あちこち探すが見当たらない婚姻届。
ふと目にした戸籍謄本。

【父/里見武夫 母/洋子 夫/高広】

「この名前..どこかで、、」

伊織の話を思い出す龍一。

『『里見武夫とは何者だ?
  あの夕顔荘は元々里見という男の持ち物で..』』

「まさか、、」

と慌てて事務所に電話する龍一。

「大至急調べて欲しい。うちの依頼人の件で。名前は里見武夫..」

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浮舟にて龍一、和美に『里見』という人物について聞いてる模様。
メンバーは他に、蔦子、平さん。

「元々は戦後の闇市で財を成した成金だそうでね
 若い愛人のためにあの夕顔荘を建てたって..ね?蔦子さん?」
「ええ。確か花好きの綺麗な人で庭中に夕顔を育てていたことから
 夕顔荘って呼ぶようになった、って。」
「でも気の毒にずいぶん早くに亡くなったんだよね〜。」と平さんも会話に仲間入り。

「その人には子供がいなかったから里見武夫さんのご長男が
 あの家を相続してそれでアパートを始めた..
 夕顔荘がアパートになった頃のことなら平さんの方が詳しいんじゃないの?」

と和美、平さんにバトンタッチ。

「あそこには俺のマージャン仲間が部屋を借りてたこともあってね。
 当時は源さんも誘って良く一緒に通ったもんさ〜。」
「時々若い綺麗なお嬢さんが訪ねて来てたって。」
「そうそう、そうだった。
 あれは一階の部屋を借りてた男の所だ。
 時々、掃溜めに鶴みて〜な綺麗なお嬢さんが来てね〜。ニヤニヤ
 なんせ30年以上も前の話だ。
 何なら源さんに聞いてみな。何か覚えてるかも知んねえ。」
「源さん、、と言うのは?」
「再開発の賛成派。この前ここで会ったでしょう?」

全く覚えてない様子の龍一。雑魚キャラには興味がないのだ。

「まだ診療所かも。」と源さんの居そうな場所を教える蔦子。
平さんが何か思い出したようで

「そう言えば丁度その頃..あそこの袋小路に突っ立って
 夕顔荘をジィーーーッと見てる若い男が居た。
 夕顔荘から出て来た綺麗なお嬢さんと男の姿をジィーッと目で追って..
 恋の三角関係ってやつじゃねえかって源さんと話し合ったもんさ〜。」

頭をフル回転してる龍一。

この時の回想シーンの若い高広役、後ろ姿しか見えなかったけど
いかにも高広って感じでいいとこついてんな〜って思いました。
元祖ハンカチ王子です。

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アトリエKにて杏子、伊織から電話。

「今どこですか?紀保さんは?
 えぇっ!一緒じゃないんですかぁ?
 ..いえ、こちらにはまだ何の連絡も..」

トントン スタッフ登場。

「羽村社長の秘書の方がお見えになりましたが、、」
「悪いけどこの手紙をお渡しして。くれぐれも失礼のないようにね。」

退場スタッフ。

「はい、もしもし?それで伊織さん今どこに居るんですか?
 連絡先は?」とメモする杏子

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早速源さんを探しに診療所へやってきた龍一。

「ついさっき出て行ったよ。一足違いだ。」と加賀。

「追いかければ間に合いますか?右ですか?それとも?」

追いかけてもいつも間に合わないので焦る龍一に

「どうかな。それより紀保さん、どうしてる?」

と見事に龍一の台詞なんてスルーの加賀なのだ。
キョトン顔の龍一。

「この前ここへ来てくれた時な、顔色が悪かったからちょっと心配になってな。」
「紀保が来たって、、それはいつですか?
 顔色が悪かったって、、」とまたまた焦りモードの龍一。

冷静沈着がウリの弁護士ですが龍一は違うようです。

トゥルルル〜 龍一の携帯に杏子から着信。

「えっ!彼から連絡が?紀保は!紀保はどうしたって?
 居ない?」
「どうした?紀保さんやっぱ何かあったのか?そうなのか?」

龍一の事はスルーなのに紀保の事には過剰に反応する加賀に困惑顔の龍一。

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みずえの施設にて龍一&伊織。フキはみずえの相手。

「驚いたな、まさか本当にここまで来るとは、、。」
「どうしても直接会って話たいことがあってね。
 紀保がここへ来るかもしれないと言う君の推測ももっともな気がして。」
「できれば外れていることを願ってる。←心配しなくても外れてるよ!
 肩の具合はどうだ?ずいぶん痛がってたようだけど?」

たしかに龍一、もの凄く大げさに痛がってた。柱にぶつかったぐらいで。
でも負傷した肩を手で押さえながら頑張って追いかけてたもんね。

「昔怪我をした所がちょっとね。大したことはない。」←あんなに痛がってたくせに。追いかけられなかったくせに。
「手荒な真似をして悪かった。」
「いや、そっちこそお母さんはいいのか?」
「ああ。おかげで今は落ち着いている。」
「しかし大変だな。」
「幸か不幸か死んだ親父の保険金がいくらかあってそれでなんとかやってきた。」

「ところで何故あの夕顔荘で暮らすようになったのか聞かせてくれないか?」
「遺品の中に古い日記が..その中に夕顔荘のことが..
 親父は独身時代、友人に紹介されたあの夕顔荘で暮らしてたみたいでね」
「それは確かなのか?」
「ああ。俺は8年前、当時勤めていた会社を辞めてそれでふと思い立って
 死んだ親父に縁のある場所を訪ねてみることに、、
 日記にあった夕顔荘が当時のまま残ってると知った時は正直驚いて、
 その時たまたま柴山工作所のおやじさんと出会って
 それで工作所で働きながらあの夕顔荘で暮らすように、、
 もしかしたら親父の青春を懐かしむ気持ちもどっかにあったのかも..」

「その友人の紹介とは一体誰のことか日記には書いてなかったか?」
「いや、書いてあったのかもしれないが記憶にないな。それがどうかしたか?」
「あ、いや。僕の想像通りならこれで全てが繋がる。そう思ってね。」
「繋がる?」

「実は夕顔荘に関することで気になる話を聞いたんだ。
 確かめようと診療所にも行ってみた。
 先生が言うにはこの前、紀保と最後に会った時に
 話がたまたまみのりさんの事になったんだそうだ。
 なんでも先生は、みのりさんが亡くなる少し前に電話で誰かと
 会う約束をしてるのを聞いたそうで、、。

『『誰でした?その電話の相手って!』』
『『それが、、電話の途中で一度だけ相手の名前を呼んだな、、。
  女だったよ!名前は確か、、」

「その名前を聞いた途端、紀保の顔色が変わって、、
 どうやら紀保はその名前に心当たりがあるようだ、と。」
「その女は誰だ?教えてくれよ!」
「みのりさんは電話の相手に『サトミさん』そう呼びかけたそうだ。」
「サトミ?」
「サトミと言うのは」

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みずえの部屋にて、折り紙するフキ&みずえ。
ふとみずえの動きが止まる。

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「それは事実なのか?」

戸籍謄本を見せる龍一。

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こっそりドア越しに話を盗み聞きしようとするフキ。

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戸籍謄本を興奮ぎみに返す伊織。

「あのメモはやっぱり『S』だったんだ。
 それで紀保はあのメモを、、」←この台詞、龍一は多分意味不明。

ダッシュでどこかへ行こうとする伊織を阻止する龍一。

「待てよ。」
「今の話が事実だったとすれば彼女はいくら待ってもここには来ない!
 紀保が行くとすればあの場所しかない!」

とダッシュで行く伊織を再び阻止する龍一

「そうだとしても抜け駆けは許さーーん!!」

抜け駆けって?何が?

「伊織さーん!!」フキ登場で龍一が気を取られてる間に

「すまない、フキさん。」とダッシュの伊織。

「待てーーー!」と追いかける龍一。←多分追い付けない。

「伊織さーん!」と一人ポツーーンのフキ。←ちょっと同情。

ダッシュダッシュダッシュ伊織。

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夕顔荘、壊されたみのりの部屋の鍵。
机の上にはデドールのマカロン。黒いコートを着て一人佇む紀保。

ガラガラーー そこへ高広登場。

振り返り睨むように高広を見る紀保。

「これは何の真似だね?紀保。」
「手紙に書いた通りよ。
 私この部屋で、吉川みのりさんを殺したの。」

ピカーーンゴロゴローピッカーーーン (雷の音)

見合う紀保&高広

====つづく====

予告、まるで紀保が死んだみたいな紀保の総集編でしたね。
あの人は今、、みたいで懐かしかったっす。
残るはあと2話、どうなることやら。

で、結局柏木が伊織にみのりの件で言おうとして
杏子登場で途切れたあの話はどうなったんでしょうか?

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